「住宅貧乏」これからのお家づくりの考え方 - 建匠スタッフブログ

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「住宅貧乏」これからのお家づくりの考え方

2016.01.18

皆様こんにちは!

1月は早くも半分過ぎました(@_@)

 

 

最近、かなり冷え込むようになってきましたね。

さすがに、まだ暖房を入れていないご家庭はいらっしゃいませんよね!?

 

もしかしたら、パネルヒーターやストーブのみで過ごされている方はいるかも・・(;’∀’)

 

本日は、前回のブログで告知しました、

 

「住宅貧乏」という言葉について

 

書きたいと思います!

今日の内容は、ブログと言うよりはコラムに近いのかも・・・笑

 

 

 

私谷村の実家は、築22年になりますが、

当時の家はまだ建築基準法も改正される前で、耐震性も今ほどの基準が特になく、

もちろん、断熱基準もありません。

 

普段、建匠の高気密高断熱の建物によく出入りしている自分からすると、

比較対象が身近にあるので、断熱の大切さが身に染みて実感できます。(; ・`д・´)

 

 

建匠の建物は、ローコスト住宅でも、東北最高級の断熱レベルを取得することができます。

プレミアム使用だと、北海道基準です。

日本は、北に行けば行くほど寒くなり、南にいけば行くほど、暖かくなりますが、

それに対して湿気が伴ってきます。

 

 

先に結論から述べると、

「家づくりの考え方」は、ここ最近大きく変わっています。

 

「暖かい地域だから、断熱気密工事は不必要」

 

というのが、今まで一般的でした。

 

 

が、

 

日本の建物の法律が2020年に大きく変わります。

 

とても簡単に言うと、住宅の最低基準が決められ、それを守れない住宅は建てられなくなります。

 

車もバイクも同じです。

排気ガス規制がかかってからは、昔のようにパワーを求めて、その分排気ガスを多く出す乗り物には規制がかかりました。

バイクの場合、ガソリンは一度キャブレターという燃料供給装置に行き、霧状になってエンジン内に送り込まれ、

空気と一緒に圧縮して爆発させることにより、

ピストンが動き、動力に変わります。

 

アクセルを開けると、開けた分多くの空気を送り込む仕組みになっています。

という事は、その分ガソリンも空気の量に対して多くなり、エンジンの回転数が上がります。

 

スピードを出せば出すほど、多くの燃料を使用し、燃費も悪くなり、排気ガスが多く排出されます。

 

 

しかし、最近のバイクは、この燃料供給装置のキャブレターという部分がコンピューターで制御される、インジェクションというものに変わったのがほとんどで、ガソリンを送る量を自動的に制御するようになりました。

 

機械式だったものが、自動式になったという事です。

という事は、とても簡単に言うと排気ガスをコンピューターで制御できるように作られるようになったという事です。

 

これにはもちろんメリットとデメリットがあります。

 

キャブ車の場合のメリットは、何といってもバイクとのフィーリングやレスポンス。

構造が単純なため、故障しにくく、調整も比較的容易にできます。

デメリットとしては、機械式なので、天候によって調子が左右されたり、寒い冬にはエンジンがかかりにくかったりします。

 

インジェクション車のメリットは、コンピューター式なので、天候に左右されず、冬で割りと楽にエンジンがかかります。

デメリットとしては、キャブ車に比べると、多少劣るフィーリング、コンピューターの突発的な故障や、部品代が高い等があります。。

 

と、、、、

話が脱線しましたが、(;’∀’)笑

 

建物も同じく、Co2を多く出す建物は作っちゃダメ!

と、国が決めました。

Co2を多く出すという事は、どういうことか。

それは、簡単に言うと、電気をたくさん使う家【使わざるを得ない家】

という事です。

 

電気をたくさん使うという事は、夏は冷房をガンガンかけ、

冬は暖房をガンガンかけていないと、快適な生活ができない家。

断熱レベルが低い家です。

 

最近は、多くの家電製品に省エネモード等、節電を意識した商品が出てきましたが、

一番の生活に基盤となる「住宅」には

それが無かったのです。

 

 

ですので、国は住宅からのCo2排出量を減らすために、法律を変える手段に出ました。

しかし、今スグに法律を履行してしまうと、多くの住宅会社が家を建てられなくなってしまいます。

言い方を変えると、

「その基準より、低い基準の家のみを建てている会社」

となるわけです。

 

なので、2020年までにはレベルアップして、法律に対応した建物を建ててね!

 

という事です。

 

 

現在お家作りをお考えの方は要チェックです!

もし、今から新築を建てるとして、その基準より低い家を建てますか!?

2020年になった瞬間に、もう時代遅れの家になってしまいます。

今年中に完成したとして、、、たったの4年でそれはちょっと・・・( ;∀;)

 

 

 

という事は、既に新しい基準より【高い基準】の建物を建てる必要性がありますよね!!

 

 

建匠はそこに着目しています。

ただ、法律を超えた建物を建てるのであれば、実際それ程難しいことではないです。

 

 

文頭に書きましたが、日本の気候は南北で大きく異なってきます。

という事は、基準もその分8区分されます。

 

 

kou04

 

 

 

この色分けは、その地域によっての適正な【最低基準】という事です。

小難しいUA値などの話は割愛しますが、この数値よりもいいレベルの建物は建てられるが、悪いレベルの建物は建てちゃダメ!!という事です。

 

 

建匠は、この地域区分で建匠の建物を見た場合に、ローコスト住宅でも東北レベルの建物を建てています。

 

ここからやっと、先日予告した「住宅貧乏」という言葉の意味に入っていきますが、

もちろん、断熱性能を上げるという事は、その分コストもかかってきます。

スーパーで買い物するレベルの金額差だと、おそらくほぼ全員が断熱には投資すると思います。

が、実際は、断熱材や、窓のグレード等、多くの部材が変わってくるので、一概に首を縦に振れる金額で全ての人が断熱レベルを上げられるわけではありません。

 

なので、

「高知県はあったかいから、それほど断熱はいらないよ」

「もっと目に見えるデザインにお金をかけたい」

という声も実際によく聞きます。

 

確かに、断熱レベルを上げたからと言って、建物が急にオシャレになったりはしません。

 

人の趣味・嗜好は、変化しますが、断熱を体感する部分、

「寒いと感じたり、暑いと感じたりする部分」に関しては、80歳になっても変わりません。

それ以上に、今よりシビアになってきます。

そして何より、住んだその日から体感できます。

 

 

 

「住宅貧乏」

これは、パッシブハウスジャパン理事

【松尾 和也】さん

が提唱した言葉です。

松尾さんは、住宅業界で今最も注目される人物の一人でもあり、

「新建ハウジング」や「日経ホームビルダー」等、専門誌への執筆活動や、

延べ3000社を超える住宅会社への講演や、環境省にて

自治体の温暖化対策課の担当者への講演を行っており、

延べ1000人以上が受講した「省エネ建築診断士」も開催しています。

 

 

世界で断熱最先端は、ドイツです。

松尾さんは、ドイツの最先端省エネ建築の考え方を日本の気候条件に合わせる形で普及促進活動を行っております。

 

「住宅貧乏」とは、

金銭的余裕がない為に、戸建て住宅の新築時に、イニシャルコストを節約して省エネ使用を落とすケースがあります。

そうなると、住み始めてから冷暖房費が余計に掛かるうえ、健康を損なって医療費も増大し、建て主はさらに貧しくなっていく・・・

 

 

という事です。

 

 

これまでは、一般的に「経済性=工事費」だと考えられていました。

しかし、それはお施主様の為ではなく、建築会社の為だったのかもしれません。

本当に、お施主様の事を考えるのであれば、新築時のみではなく、30年や40年と言った

住宅の想定利用年数でかかってくる総費用が、最も経済的になるようにするべきだと考えています。

 

断熱レベルが低いと、健康を損なうという事は、最近とても有名になってきました。

それに伴い、建物内の温度差によるヒートショックの危険性も問われています(; ・`д・´)

この時期は特にそうです。

 

実際、日本の住宅は8つの新基準に分けられるのですが、あくまでこれは【最低基準】です。

 

何だかんだ言っても、冬は寒いですよね((+_+))

しかし、全国的に見ても暖かいといわれる高知県で、東北クラスの断熱基準を

取り入れるという事は、その分、Co2排出量も、東北の基準に合うので、高知県の最低基準とは比較できない暖かさになります。

 

高性能住宅の場合と、普通のローコスト住宅、電気代のランニングコストを踏まえたうえでお家を検討されていますか??

せっかく建てたお家も、新建材から出る有害物質等、お子さんの健康への負担になっていないでしょうか?

 

なんとなく、「住宅貧乏」の言葉の意味が分かっていただいたと

思いますが、さらに突き詰めていくと、

建物の隙間「気密性」は、完全に大工さんの腕次第で大きく変わってきますが、

気密性を突き詰めていくと、もちろん、大工さんの負担は大きくなってきます。

 

が、、、

 

給料が変わらずに、大工さんが無償でその工事を請け負うと思いますか?

物には、「対価」が存在します。

その工事に対して、会社がどれだけ対価を支払い、技術の価値を理解することができるのか。

 

 

ここも、住宅の寿命や、エアコン代等に直結してくるのがなんとなくお分かりいただけるかと思います(^-^)

 

隙間だらけのお家って、暖気が逃げちゃうので、寒いですよね( ;∀;)

 

 

建匠は、家づくりに本気です。

 

これは、ただ、家を売るのではなく、建匠の建物を通して、

お客様に「生活」を提供していくからだと考えております。

 

 

 

かなり詳しく解説を行うと、さらにとても長くなってしまうのでこのあたりで終わらせますが、

 

「住宅貧乏」

 

これからお家作りをお考えの方々は、絶対に注目すべきワードの一つになってきますので、

このブログが、少しでもご参考になればと思います!ヾ(≧▽≦)ノ

 

 

それではまた($・・)/~~~

 

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