年収400万円で3,000万円の住宅ローンは組める!-無理ない返済プランを-
住宅購入を検討しているが、無理なく住宅ローンを返済していくにはどうしたらいいのか。
マイホームを持つことは大きな夢であり、憧れを持つ人も少なくありません。
今回は、年収400万でも現実的な計画性のあるローンの組み方をいくつか紹介していきます。
ローンの金額によって返済計画は違ってきますから、一般的によく計画されている返済プランを挙げて行きます。
Contents
年収400万円で住宅ローンは組めるのか?頭金なしは可能?
年収400万円で住宅ローンは組めるのは不安に感じている人は多いですが、決して組めないことはありません。
むしろ年収400万円でも住宅ローンを組んでいる人は大勢存在していますし、ほとんどの人たちが無理のない返済プランを計画しています。
年収400万円の手取りは月に約26万円
月々の手取り額は会社によって異なりますが、年収400万円の手取りは平均26万円となっています。
ただし、ボーナスなしで社会保険料やその他税金などが引かれての金額です。
その為、年間での手取り額はざっと312万円程。
月の手取り額からさらに生活費に充てる分がありますので、自由に使える金額はおよそ10万円程度だといわれています。
年収400万円住宅ローンを組むことは可能か?
結論からいうと、年収400万円でも住宅ローンを組むことは可能です。
先ほども触れた通り、自由に使える金額はおよそ10万円ですからそこからローンに充てられる金額を割り出して行けば良いだけのこと。
現実的に考えるなら、年収400万円だと10万円以下に抑えることが大切です。
住宅ローンは1年や2年では返済しきれないため、一般的に数十年かけて返済していきます。
仮に1ヶ月に10万円のローンを組んだとして、年間120万円の返済額が発生します。
返済比率としては、だいたい年収の25%までに留めておくことが重要です。
・年収の25%÷12ヶ月
上記の数式で出た金額が、返済可能な上限額ということを覚えておいてください。
年収400万円の人なら、約83,000円までが無理のない返済可能額ということです。
頭金の支払いは絶対に必要?
一般的には頭金の支払いは必要になることはほとんどです。
まれに頭金なしでも可能な物件は存在していますが、頭金がそのまま物件価格に乗るため全額がローンの対象となります。
そのため、審査の難易度が跳ね上がって通りにくくなる可能性があります。
逆に支払う頭金の上限額はありませんから金額を増やすことで、住宅ローンの借入金額を減少させることは可能です。
物件も購入しやすくなりますので、融資額が足りないという人は頭金を増やすことで解決できる可能性もあります。
年収400万円の方に観てほしい住宅ローン借りる際のお金について
住宅ローンには、購入物件以外にもさまざまなお金がかかります。
今回は、諸費用と自己資金について触れて行きます。
物件購入時に発生する「諸費用」は何があるの?
建物だけでなく土地を購入する際には、必ず「登録免許税」や「不動産取得税」といった諸々の申請が必要です。
物件購入したら、火災や地震保険などに加入して保険料を支払います。
住宅ローン関連の手数料も発生するので、これらを総称して「諸費用」と呼びます。
新築物件を購入する場合だと、住宅価格の3~5%。
中古物件だと、5~10%が諸費用に充てられるのです。
物件購入の「自己資金」はどれくらい必要?
物件購入費や諸費用のことをも考えると、ある程度自己資金は持っておいて損はありません。
ひと昔前までは住宅ローンの契約基準で、物件価格の2~3割ほどが必要でした。
2021年現在では頭金が不要のところもありますが、その分月々の返済額も上がるので可能なら頭金分の自己資金は用意しておくことをおすすめします。
その他諸々の自己資金の目安としては、物件の約20%以上は持っておくと良いでしょう。
※住宅種別によっては自己資金率が20%以上のところもあるようですので、あくまでも参考にして頂ければと思います。
いくらまで組める?年収400万円の借り入れ可能額をシミュレーション
ここでは、実際に年収400万円の人が借り入れできる可能額を紹介していきます。
今回の条件としては以下の通り。
年収 |
400万円 |
返済可能な金額 |
83,000円 |
自己資金 |
100~500万円 |
返済金利 |
2% |
年齢 |
30歳 |
返済期間 |
35年 |
頭金 |
無 |
100万円 |
200万円 |
300万円 |
400万円 |
500万円 |
借り入れ限度額 |
2,506万円 |
|||||
購入可能額目安(新築物件) |
2,405万円 |
2,505万円 |
2,605万円 |
2,705万円 |
2,805万円 |
2,905万円 |
購入可能額目安(中古物件) |
2,280万円 |
2,380万円 |
2,480万円 |
2,580万円 |
2,680万円 |
2,780万円 |
諸費用は、新築物件4%で中古物件9%として計算しています。
上記のシミュレーションでの結果はあくまでも目安ですので、詳しく知りたい人はお近くの金融機関に相談してみてください。
3000万円の住宅ローンを組んだ場合の返済シミュレーション
3000万円の住宅ローンを組むにあたって、今回の条件としては以下の通り。
物件価格 |
3000万円 |
返済期間 |
35年 |
返済金利 |
2% |
頭金 |
100~500万円 |
ボーナス |
無 |
月々の支払額シミュレーションは以下の通り。
頭金 |
100万円 |
200万円 |
300万円 |
400万円 |
500万円 |
月々の支払額 |
9.6万円 |
9.3万円 |
8.9万円 |
8.6万円 |
8.3万円 |
年収400万円の人が無理なく返せる金額-金額別に解説-
一般的に年収の5~6倍程が、無理なく住宅ローンの返済を継続できる借入額といわれています。
ここでは年収400万円の人が、各種住宅ローンを組んだ場合に返済できる金額を解説していきます。
年収400万で住宅ローン3000万の場合
年収400万円円で3000万円の住宅を購入する場合、ほぼ必ずといっていいほど頭金の用意は必須です。
本記事で何度も触れている頭金なしのプランもありますが、審査と今後のことを考えると頭金はあった方が良いです。
なので、だいたい頭金を500~600万円用意しておいて、借入額を2,400万円まで引き下げれば毎月8万9,000円~7万1,000円で返済が可能です
年収400万で住宅ローン3500万の場合
年収400万円だと3000万円の住宅ローンが限界だったりするので、この辺の金額になると審査上頭金は必須です。
返済比率が高すぎると審査に落ちる可能性が高いため、3,500万円で組むなら年収600万円が理想とされています。
35年ローンで組んだとしても、無理なく返済という点ではやや難しいといえます。
年収400万で住宅ローン4000万の場合
そもそも年収400万円の場合、借入限度額は約3400万円までしか借り入れができません。
年収500万円の人でも返済が厳しい状況に陥りやすいので、金銭的な負担が大きいといえます。
年収400万で住宅ローン5000万の場合
年収400万円で5000万の住宅ローンは不可能です。
まず審査が通らないという問題が発生するため、5000万の住宅ローンを組む場合年収700万円は合った方が良いです。
600万円の人でも不可能ではありませんが、ギリギリのラインだといえます。
年収400万円の住宅ローンを借りる際の注意点
最後に年収400万円で住宅ローンを借りる際の注意点を3つ紹介していきます。
1.借りる際の年齢
住宅ローンを組む際は、自身の年齢を考慮する必要があります。
返済期間は最長35年で、その間に何歳までなら家計が圧迫されないかなどを慎重に考えなければなりません。
60代や70代になるにつれて毎月の支出が厳しいと感じることもあるため、借りる際の年齢は考慮しましょう。
2.支払いを終える年齢
各金融機関にもよりますが、一般的に80歳の誕生日までが住宅ローン完済時の上限年齢とされています。
ですが一般的な会社勤めであれば定年退職をする年齢(65歳まで)までには、完済していることが理想です。
購入する住宅の形態にもよりますが、だいたい30代後半~40代前半にローンを組み始めて30年弱くらいで完済している人が多い傾向にあります。
3.月々で無理のない返済額は?
年収400万円なら、月々約83,000円が無理のない返済額だといわれています。
400万円なら年収の25%までが返済比率といわれていますから、今後のライフイベントなどを考慮して無理のない返済をしていきましょう。
まとめ
年収400万円の人が3000万円の住宅を検討する場合、可能であればやや多めの頭金を用意しておくことをおすすめします。
頭金が多ければ多いほど返済額も少なく済みますし、余裕を持った暮らしが実現可能です。
理想の暮らしを送るために、今一度自身の収入面などを考慮してみましょう。