家を建てる際やリノベーションを考えるとき、重要な要素の1つが断熱材の選択です。
断熱材の選択は、家の暖かさやエネルギー効率、さらには住み心地に大きく影響を与えます。
しかし、断熱材にはさまざまな種類があり、それぞれの特性やメリット・デメリットを十分に理解することは難しいでしょう。
この記事では、断熱材の種類を一覧でまとめ、それぞれの素材別の特徴やメリット、デメリットを解説します。
この記事を参考に、自分に最も合う断熱材を選びましょう。
【この記事でわかること】
断熱材の種類と特徴 断熱材を選ぶ基準 工法の特徴そもそも断熱材とは?
そもそも断熱材とは、外部の熱を内部に伝導させない素材を指します。
設置する目的として、内部の熱を外部に出さない点が挙げられます。
素材は多岐にわたっており、どの素材を選ぶかも住まいにとって重要なポイントです。
次の項目では、素材ごとの断熱材をそれぞれ詳しく解説します。
断熱材の種類1.無機質繊維系
無機質繊維とは化学繊維の一種で、無機物の繊維を指します。
無機質繊維系の種類として挙げられるのがロックウールとグラスウールで、その性質は下記の表の通りです。
種類
熱伝導率(W/m・K)
価格相場
工法
ロックウール
0.038
安い
充填工法
グラスウール(16
K)
0.038
安い
充填工法
それぞれの特徴について詳しく解説します。
ロックウール
ロックウールは名前の通り、玄武岩などの鉱物が原料の断熱材です。
不燃性が高く、熱にも非常に強い素材です。
撥水性も高く、防音性や吸音性も優れている素材ですが、湿気に弱い点がデメリットといえます。
ロックウールは、建匠でも取り扱っている安価で高性能の素材です。
グラスウール
グラスウールは、ガラスを細い繊維状に加工した素材です。
グラスウールは、非常に安価でどこにでも使えて利便性が高い点や、不燃性と吸音性の高さが特徴といえます。
ただし、湿気への耐性はそこまで高くないため、結露対策などが必要になるでしょう。
断熱材の種類2.天然素材系
天然素材系の断熱材は、自然界に存在する天然素材を用いたものです。
価格は若干高めのものが多くありますが、調湿性能の高さから、自然素材住宅などで使用されるケースが多い素材といえます。
天然素材系の種類として挙げられるのが炭化コルクと羊毛(ウールブレス)で、性質は下記の表の通りです。
種類
熱伝導率(W/m・K)
価格相場
工法
炭化コルク
0.037~0.045
高い
充填工法
外張り工法
羊毛(ウールブレス)
0.039~0.049
高い
充填工法
それぞれの特徴について詳しく解説します。
炭化コルク
炭化コルクは、ボードやワインの栓などで使われている素材です。
炭化コルクは、ワインの栓などで使われるコルクを炭化して作られており、断熱性や調湿性、吸音性などに優れています。
炭化コルクで最も特徴的なのは、防虫効果を兼ね備えている点で、ダニなどを寄せつけません。
炭化コルクのデメリットは、希少性が高く材料費が高いため、高価になりやすい点が挙げられます。
羊毛(ウールブレス)
羊毛(ウールブレス)は、防虫効果も持つ羊の毛からできています。
羊毛は高い断熱性と調湿性を持っており、耐久性にも優れています。
ただし、炭化コルク同様、羊毛(ウールブレス)は価格が高くなりがちな点がデメリットです。
断熱材の種類3.木質繊維系
木質繊維系の断熱材は、材木のかけらなどを圧縮して作られたものを指します。
木材などの天然素材を用いており、自然の素材が用いられた家を求めている人におすすめです。
木質繊維系の種類として挙げられるのがセルロースファイバーとインシュレーションボードで、性質は下記の表の通りです。
種類
熱伝導率(W/m・K)
価格相場
工法
セルロースファイバー
0.040
高い
充填工法
インシュレーションボード
0.050
高い
充填工法
それぞれの特徴について解説します。
セルロースファイバー
セルロースファイバーは、古紙や段ボールなどを原材料とし、ホウ酸や難燃剤を混ぜ合わせています。
そのため、耐火性や防虫性、防音性に優れた素材といえます。
また、セルロースファイバーは木質繊維であるため調湿効果も高く、室内の結露防止の役割もある材質です。
ほかの素材よりも厚みがある分、重量感があり価格も高い点はデメリットとして挙げられるでしょう。
インシュレーションボード
インシュレーションボードは、木材を砕いたあと、撥水剤や接着剤などを混ぜ合わせて作られた断熱材です。
廃材や木材の欠片を使っているため、環境に優しく、吸音効果の高さや調湿性に優れている点も特徴として挙げられます。
しかし、インシュレーションボードは、セルロースファイバーのようにホウ酸が混ぜ合わされていません。
そのため、シロアリ被害などのリスクがある点がデメリットの1つです。
断熱材の種類4.発泡プラスチック系
発泡プラスチック系の断熱材は名前の通り、発泡プラスチックを用いた人工的な素材で作られた断熱材です。
発泡プラスチック系断熱材の種類や特徴は下の表の通りです。
種類
熱伝導率(W/m・K)
価格相場
工法
ポリスチレン系フォーム
0.020~0.041
普通
充填工法
外張り工法
フェノールフォーム
0.020
高い
充填工法
外張り工法
発泡ウレタンフォーム
0.026~0.040
高い
充填工法
外張り工法
それぞれの特徴について詳しく解説します。
ポリスチレン系フォーム
ポリスチレン系フォームには、押出法ポリスチレンフォーム(XPS)とビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)の2種類があります。
押出法ポリスチレンフォーム(XPS)は、発泡スチロールを用いて作られた断熱材です。
発泡スチロールに発泡剤や難燃剤なども組み合わせた上で、ボード状に押し出すことで作られます。
押出法ポリスチレンフォーム(XPS)は発泡スチロールが主原料であるため、さまざまな形に切って幅広い用途で使用できる点が特徴です。
ただし、断熱性に優れている反面、劣化が早い点がデメリットといえるでしょう。
一方、ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)も発泡スチロールを用いて作られます。
ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)は軽量で水を吸いにくいため、押出法ポリスチレンフォーム(XPS)よりも劣化が遅い点がメリットとして挙げられます。
しかし、耐熱性や耐火性が多少劣っているため、一般的には家屋の一部分のみに使用されるケースが多いでしょう。
フェノールフォーム
フェノールフォームは熱硬化性樹脂の1つで、世界で初めて人工的に合成されたプラスチックであるフェノール樹脂を用いて作られています。
フェノールフォームはトップクラスの断熱性能を持ち、耐水性にも優れています。
高価ではあるものの、神社や仏閣などの建て替え時にも使用されるほど高性能の断熱材です。
建匠が使用している「ネオマファーム」もフェノールフォームの断熱材です。
高断熱性と長期断熱性能や耐火性が高いだけではなく、ノンフロン発泡であるため環境に優しいなど、多くのメリットのある断熱材といえるでしょう。
発泡ウレタンフォーム
発泡ウレタンフォームは、原材料のポリウレタンを30倍発泡した硬質ウレタンフォームと100倍発泡した軟質ウレタンフォームに区分されます。
硬質ウレタンフォームは、ボード状に使用するタイプと吹きつけて使用するタイプのさらに2種類に分けられる点が特徴です。
断熱性能が高く接着強度も高い上、劣化が遅いなどのメリットがある一方で、燃えると有害ガスを発生させてしまう点やシロアリ被害に若干弱い点がデメリットです。
なお、建匠では、硬質ウレタンフォームの1つである『高密度30倍発泡』を取り扱っています。
一般的に、施工の際は価格が比較的安い100倍発泡の軟質ウレタンフォームを扱うケースが多くありますが、接着強度が弱く隙間ができやすい欠点があります。
一方で、建匠でも扱っている30倍発泡のウレタンフォームは断熱性能や気密性能、透湿性、粘着強度など多くの面で優れている点がメリットです。
このように、100倍発泡の軟質ウレタンフォームと比較して30倍発泡のウレタンフォームは性能が良い断熱材といえるでしょう。
断熱材における工法の特徴
次に、断熱材の主な工法について紹介していきます。断熱材の主な工法として、以下の3点が挙げられます。
充填断熱(内断熱) 外張り断熱(外断熱) 付加断熱
工法の違いについて詳しく解説しましょう。
充填断熱(内断熱)
充填断熱(内断熱)は、柱や壁の間に断熱材を設置する工法です。
断熱材を住まいの内部に設置するため、内断熱工法とも呼ばれています。
充填断熱(内断熱)は、比較的コストを抑えたい場合に用いられており、劣化の進行も遅いのが特徴です。
ただし、充填断熱(内断熱)には、作業途中で隙間ができてしまった場合、気密性が損なわれるデメリットもあります。
外張り断熱(外断熱)
外張り断熱(外断熱)は、躯体全体を断熱材で覆う工法を指します。
住まいの外部で断熱材を使用するため、外断熱とも呼ばれる工法です。
完全に躯体自体を囲むため、充填断熱よりも気密性が高く、断熱性も高いといえます。
しかし、外部に断熱材を使用するため、劣化が早く費用も高くなりやすい点がデメリットといえるでしょう。
付加断熱
付加断熱は、充填断熱と外張り断熱が組み合わされた工法です。
気密性も断熱性も最も高くなり、双方のメリットを兼ね備えた工法といえます。
しかし、費用が非常に高くなってしまうため、予算を抑えたい場合には向かない工法といえるでしょう。
断熱材の種類を選ぶ際の基準
次に、断熱材を選ぶ上で重視すべき観点について紹介します。
断熱材の種類を選ぶ際の基準として以下の3点が挙げられます。
燃えにくさ 断熱性能 有毒ガスの有無
上記3点の基準について詳しく解説します。
燃えにくさ
断熱材の燃えにくさを基準に選択するとよいでしょう。
内部に敷き詰める充填断熱も躯体全体に設置する外張り断熱も大部分を囲んでいるため、失火した場合、燃えやすい断熱材を選択した場合、火が一気に広がってしまうでしょう。
そのため、断熱材の防火性の高さが選択基準の1つです。
断熱性能
断熱性能の高さも選ぶ際の基準として挙げられます。断熱材を使用する目的は、外部からの熱を通さず、内部の熱を逃がさないためです。
非常に寒暖差の激しい地域では、より断熱性能の高い材質を選ぶ必要があるでしょう。
各素材の断熱性能を十分に把握した上で断熱材を選択することが重要です。
有毒ガスの有無
有毒ガスが発生するかどうかで選択するのもよいでしょう。
仮に火事が起こってしまった場合、断熱材の種類によっては有毒ガスを発生させるおそれがあります。
防火性が高い断熱材でも、燃えて有毒ガスが発生してしまうと、身体に大きなダメージを負ってしまいます。
有毒ガスの有無を選択の基準としてもよいでしょう。
断熱材の種類を把握して自分に合った素材を選ぼう
断熱材にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴も異なります。
住まいとの相性も考え、家に合った断熱材を選ぶことがポイントです。
高性能の素材はどうしても単価が高くなり、多くの面に設置するため、大きな負担となるでしょう。
そのため、コストパフォーマンスの高い素材を選択する必要があるでしょう。
建匠では、全国トップレベルの断熱性能を取り入れた省エネ住宅を提案しています。
家づくりにお悩みの方は、お気軽にモデルハウスへ足をお運び下さい。
お問い合わせ・資料請求|高知で新築注文住宅なら【建匠】家族の笑顔を生み出す工務店
建築費が高騰し、家の価格も上昇している中、注目されているのがローコスト住宅です。
ローコスト住宅は、その名の通り、手頃な価格で住まいを手に入れられる魅力があります。
しかし、ローコスト住宅もしっかりと検討した上で選択しなければ、失敗して後悔してしまうおそれがあるでしょう。
この記事では実際の失敗例を5つ紹介し、後悔しないためのポイントも詳しく解説します。
ローコスト住宅を検討している人やこれから家を建てる人、住宅選びに迷っている人は、ぜひこの記事をお役立てください。
【この記事でわかること】
ローコスト住宅とは ローコスト住宅での失敗例 ローコスト住宅で後悔しないためのポイントそもそもローコスト住宅とは?
ローコスト住宅とは名前の通り一般的な注文住宅よりも安い価格で建築できる住宅です。
一般的な注文住宅における坪単価の相場が80万円程度であるのに対し、ローコスト住宅は50万円前後で建築できます。
ローコスト住宅でも、長期保証があるケースや断熱性の高い住まいなどもあり、決して一般の注文住宅に劣っていません。
ここからは、ローコスト住宅が安い理由を解説していきます。
ローコスト住宅が安い理由
ローコスト住宅が実現できる理由の1つは、間取りを規格化しているからです。
間取りが規格化されると工程がマニュアルに沿って進めやすいため、コストカットにつながります。
また、ローコスト住宅の安さの理由は、間取りの規格化によって人件費を抑えられる点や材料費などを抑えられる点にもあります。
設備や仕様において、クローゼットの数を減らしたり価格が低めの製品を選んだりすることでコストを抑えているのも、ローコスト住宅が安い理由です。
ローコスト住宅で後悔した失敗例5選
ここからはローコスト住宅で後悔した失敗事例5点について詳しく解説します。
間取りやデザインを自由に決められなかった 構造強度や性能に不安を感じた メンテナンス費用が割高になった 光熱費が多く発生した アフターサービスの期間が短かった
それぞれの詳細や対策について解説しましょう。
間取りやデザインを自由に決められなかった
ローコスト住宅は間取りやデザインが画一化されているため、間取りやデザインのすべてを希望通りにすることはできません。
前述の通り、間取りやデザインを規格化することでコストカットを実現しています。
すべてを自身の希望通りにすることはできないため、理想を全部叶えたいという方は注意が必要です。
事前に間取りが把握できるため、自分が希望するライフスタイルに向いている間取りか十分に見定めましょう。
構造強度や性能に不安を感じた
ローコスト住宅では、構造強度や性能に不安を感じるケースがあります。
安価な構造材の使用や重心がずれていると、住んだあとに構造強度や性能に不安を感じてしまいます。
住宅の耐震性能や、構造材の種類・サイズなどを事前にチェックし、安全性の高さを十分に検討した上で、ローコスト住宅を建築するハウスメーカーを決めましょう。
メンテナンス費用が割高になった
メンテナンスの費用が割高になってしまうことも、ローコスト住宅で後悔した失敗例の1つとして挙げられます。
ローコスト住宅はコストを抑えながら建築するため、一般の注文住宅より早い時期に全体的な修繕工事が必要になる場合があります。
将来的なメンテナンスに備えて修繕積立金などの対策をとることが重要です。
光熱費が多く発生した
水道光熱費が多く発生してしまうことも、ローコスト住宅で後悔した失敗例の1つです。
一般的な注文住宅の場合、ランニングコストも考え、照明などの電気製品は省エネできる製品などを使用します。
しかし、ローコスト住宅の場合は、電気製品などもコストが安い製品を使用しているケースがあります。
価格が安い分、省エネ性能がない場合が多いため、水道光熱費が高くなってしまうでしょう。
新築住宅の購入時は購入にかかるコストだけではなく、住んだあとにかかるランニングコストなどをトータルで考える必要があります。
アフターサービスの期間が短かった
ローコスト住宅の場合、アフターサービスの期間が一般の注文住宅よりも短い場合が多いため、不良箇所が見つかった際に失敗したと感じる場合があるでしょう。
一般の注文住宅は長期保証などがついており、所有者が定期的なメンテナンスをした上で点検し、不良箇所の修繕に関しては施工会社が負担します。
しかしローコスト住宅の場合、保証期間が一般の注文住宅よりも短いケースが多いため、不良箇所の修繕が自費になるリスクが高いといえるでしょう。
近年ではローコスト住宅でも長期保証をつけているケースもあるため、保証期間の長さを住宅選びの比較としてもよいでしょう。
ローコスト住宅で後悔しないためのポイント
ローコスト住宅で後悔しないためのポイントとして4点が挙げられます。
トータルコストで家づくりを検討する ハザードマップを確認して災害のリスクに備える 購入後のサポート内容を確認しておく 家づくりのタイミングを見直す
ここからは上記4点について詳しく解説します。
トータルコストで家づくりを検討する
ローコスト住宅で後悔しないためには、トータルコストで家づくりを検討することが重要です。
前述した通り、販売価格の安さだけでローコスト住宅を選択した場合、メンテナンス費用や水道光熱費の高さを悔やむケースがあります。
ローコスト住宅は販売価格のコストダウンに注力している分、メンテナンスやランニングのコストは考えられていないケースもあるでしょう。
目先の安さだけにとらわれず、トータルコストでの家づくりを考えましょう。
ハザードマップを確認して災害のリスクに備える
家を建てるエリアのハザードマップを事前に見ておきましょう。
近年、地震や土砂災害などの自然災害により、倒壊してしまう家屋が多くあります。
自然災害による被害は避けられない部分があるため、ハザードマップで災害のリスクを確認することが重要です。
ハザードマップとは、被災想定区域や避難場所、避難経路など防災関係の位置を表示した地図を指し、各地方自治体の窓口などで配布されています。
家を建てる前にエリアの状況をハザードマップで理解し、災害のリスクをできる限り避けましょう。
購入後のサポート内容を確認しておく
アフターサービスの内容を事前に把握しておきましょう。
ローコスト住宅でも長期保証しているハウスメーカーなどもあるため、アフターサービスが気になる人は保証年数などを比較してもよいでしょう。
また、保証期間が長くとも、保証範囲が非常に少ないケースなども考えられます。
保証の期間、内容、最大の延長期間などを十分に見ておくことがポイントです。
家づくりのタイミングを見直す
家づくりのタイミングを一度見直すのもよいでしょう。
ローコスト住宅に対する不安を感じたままの家づくりは、住んだあとに後悔してしまうリスクが非常に高くなってしまいます。
自己資金を貯めれば予算が増えて、よりグレードの高い家が選べるでしょう。予算内に無理に収めようとして設備や間取りなどを我慢するより、タイミングを見直して自分の希望通りの住宅を建てるほうがよい場合があることを知っておきましょう。
建匠が実現するローコスト住宅「ZERO+」
最後に、建匠が手がけているローコストで高品質の住宅「ZERO+」を紹介します。
「ZERO+」は、本体価格が888万円〜(税別)とローコストであるにもかかわらず、以下のような特徴を持っている住まいです。
省エネ等級6が標準(断熱UA値0.46) ローコストでのZEHクリア 耐震等級3(全棟計算) セルフクリーニング外壁 初期20年・最長100年の超長期保証 地盤30年・住宅瑕疵とシロアリ10年保証 EV車の充電コンセント搭載
「ZERO+」は、省エネ性能や耐震性などに優れており、ローコスト住宅で起こりがちな失敗が起こりにくい特徴を持っているといえます。
また、住宅保証も豊富であり、将来的にも安心して暮らせるようなライフスタイルが実現可能です。
このように、建匠では非常に高品質、かつアフターサポートも充実している住宅がローコストで手に入ります。
高知県でマイホームを検討している方は、ぜひご相談ください。
建匠のローコスト住宅「ZERO+」の詳細はこちらから
ローコスト住宅で後悔しない家づくりを目指そう
ローコスト住宅は一般の注文住宅よりも安い価格で購入できる一方、しっかりと理解した上で建築しなければ、住んだあとに後悔してしまうおそれがあります。
建物自体のコストを抑えている反面、ランニング・メンテナンスコストの負担が大きく、トータルでは高額になったと後悔するケースもあります。
ローコスト住宅で後悔しないためには、コスト面と品質面のバランスを考えた住宅選びがポイントです。
建匠では、高品質なローコスト住宅「ZERO+」を提案しています。耐久性が高く、アフターサポートも充実した住宅をお探しの方は、ぜひ建匠までお問い合わせください。
建匠のローコスト住宅「ZERO+」の詳細はこちらから
この記事では、後悔しないキッチン選びのためのポイントを紹介します。
新築の家を建てる際、特に重要となるのがキッチンの設計です。
キッチン周辺は毎日の食事を作る場所であり、家族が集まる場所でもあるため、機能性や使いやすさはもちろん、落ち着ける雰囲気も重要です。
また、新築のキッチン選びにはサイズや広さ、配置など、考慮すべきポイントが多くあります。
ここでは、具体的なサイズや配置の例も交えながら、理想のキッチンに近づくためのポイントを解説していくので、キッチン選びに悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
【この記事でわかること】
キッチンの種類 キッチンにおいて後悔しないためのポイント キッチン選びで考慮すべきポイント キッチンにつけられる便利なオプションそもそも新築に設置できるキッチンの種類は?
ここからは、新築に設置できる3種類のキッチンを紹介します。
対面キッチン 壁付キッチン 独立キッチン
それぞれ特徴が異なるため、しっかりと理解しましょう。
対面キッチン
対面キッチンは、リビングやダイニングと向かい合う形に設置されたキッチンを指します。
対面キッチンは、料理をしながら、リビングやダイニングにいる家族や来客者と会話したりテレビを見たりできる点が特徴です。
幼い子供がいる家庭では、子供の様子を見ながら料理ができるのは大きなメリットです。
対面キッチンは、機能性と実用性を兼ね備えたキッチンといえるでしょう。
壁付キッチン
壁付キッチンは、キッチンの前面が壁に面しているキッチンです。
キッチンの広さがあまりとれない場合などに設置される効率的なキッチンといえます。
また、壁付キッチンは前面が壁であるため、黙々と集中して料理したい人に向いているでしょう。
独立キッチン
独立キッチンとは、キッチンスペースが完全に壁などに囲まれている個室タイプのキッチンです。
独立キッチンはリビングと完全に分離しているため、使う人の思い通りにデザインできます。
収納が確保しやすく、壁付キッチンよりさらに料理に集中できる環境が、独立キッチンの特徴といえます。
新築のキッチンで後悔しないためのポイント
ここからは、新築のキッチンで後悔しないためのポイント5点について解説します。
住宅に合った種類を選ぶ 十分な収納スペースを確保する 作業しやすい高さ・広さを確保する コンセントの位置と数を確認する ゴミ箱の設置場所を決めておく
順番に見ていきましょう。
住宅に合った種類を選ぶ
新築のキッチンは、住宅に合った種類を選びましょう。
例えば、リビングとキッチン部分が広くない間取りに対面キッチンタイプを設置した場合、リビングが狭くなってしまうことが考えられます。
また、幼い子供がいる家庭では、独立タイプのキッチンにすると、料理中に子供に目が行き届かない不安などを持つでしょう。
どの程度キッチンのスペースを確保できるか、家族構成によってキッチンに不具合を感じないかなどの点を考慮して、キッチンが住宅に合っているか検討することが重要です。
十分な収納スペースを確保する
キッチンを選ぶ際は、十分な収納スペースを確保しておきましょう。
キッチンを使っているうちに、どうしても調理器具や調味料などが増えてきます。
その際、十分な収納スペースを確保していないと、キッチン全体が雑多に見えてしまいます。
また、動線に余計なものを置いてしまうと、効率性の低下にもつながるでしょう。
十分な収納スペースを確保することで、ストレスなく調理器具を取り出し、スムーズに作業できる動線を維持できる環境が整えられます。
作業しやすい高さ・広さを確保する
作業しやすい高さ・広さが確保できるキッチンを選びましょう。
キッチンでストレスを感じる原因として、キッチンが自分の作業しやすい高さではないことが挙げられます。
一般的に最適なキッチンの高さは、身長の半分に5cmを足した高さといわれています。
キッチンの高さは、メーカーによって異なりますが、多くは2.5cm刻みでカスタマイズ可能です。
また、キッチンの広さも重要なポイントです。狭いキッチンだと作業の効率性が悪く、コンロの数なども少ない状態で料理するなど、ストレスの原因になります。
キッチンは、自分に合った高さと十分な広さを確保しましょう。
コンセントの位置と数を確認する
キッチンの設置時は、コンセントの位置と数もチェックが必要です。
コンセントが少なければ、持っている調理器具が使えないケースや、コンセントの位置が悪く、常時設置したい家電が希望する場所に置けないケースが生じます。
このような事態を防ぐためには、事前にコンセントの位置と数を把握しておき、適切に配置することが大切です。
また、キッチン周りは消費電力の大きい家電が1箇所に集中することも考えられます。
これらのリスクを踏まえると、専用コンセントを複数配置することも重要です。
電子レンジやIHクッキングヒーターなどの専用コンセントを複数設置しておけば、調理器具が使えないトラブルはもちろん、ブレーカーが落ちてしまうなどのトラブルも避けられます。
ゴミ箱の設置場所を決めておく
キッチンを設置する前に、あらかじめゴミ箱の設置場所も決めておきましょう。
調理中はゴミが発生するため、その都度ゴミ箱に捨てなければキッチンが十分に使えずストレスになってしまいます。
ゴミ箱が遠い位置にあると、ゴミを捨てるたびに動かなければならないため、効率が悪いキッチンになってしまいます。
作業を邪魔せず近い場所にゴミ箱を設置できるようにするとよいでしょう。
新築のキッチンで考慮すべきサイズ・広さ
ここからは、キッチンで考慮すべきサイズ・広さについて4点を解説します。
ワークトップの高さ 奥行き 横幅(間口) 通路の幅
順番に見ていきましょう。
ワークトップの高さ
ワークトップの高さは、目安として身長の半分に5cm足した高さが調理しやすい高さといわれています。
ワークトップとは、シンクの横にある調理する場所のことです。
しかし、あくまでも目安であるため、手足が長い人は作業しにくく感じてしまう場合があります。
実際にショールームなどで最適な高さを測った上でワークトップの高さを選択するとよいでしょう。
奥行き
キッチンの奥行きも考慮すべきポイントです。
キッチンの奥行きは、一般的な仕様だと65cmですが、50cm程度の仕様もあります。
奥行きがありすぎると、調理中に器具が取りにくいケースも考えられるでしょう。
ただし奥行きが狭すぎると、対面型タイプの場合、リビングなどに油が飛び散ってしまうことも考えられます。
実際にショールームで確認しながら、使いやすい奥行きを把握しましょう。
横幅(間口)
横幅(間口)の広さも重要なポイントです。
一般的なシステムキッチンの横幅は、狭くて1,650mm、広いキッチンだと3,000mm程の広さがあります。
広いキッチンのほうが調理しやすいと考えがちですが、あまりに広すぎるとコンロまでの距離が遠くなってしまい、逆に非効率になってしまうでしょう。
自分しかキッチンを使わない場合や子供にも調理させたい場合など、自分のライフスタイルに合わせたキッチンを選択することが重要です。
通路の幅
キッチンの通路の幅も考慮すべきポイントです。
理想的な幅は、キッチンの収納と、後部に設置している棚のドアを同時に開けてもぶつからない程度がよいでしょう。
あまりに幅が広すぎると、背面の家電を設置している場合、手が届かずに使いにくくなってしまいます。
また、キッチンの通路の幅を広くすると、対面型の場合リビングのスペースを狭くすることにもつながります。
特に対面の場合は、通路の幅の広さを考慮することが必要です。
新築のキッチンでおすすめの配置
新築のキッチンでおすすめの配置4点について解説します。
大きめのシンクを設置する 背面カウンターを設置する ワークトライアングルの配置にする ダイニングテーブルを隣接させる
キッチン設置で後悔しないために、ぜひ参考にしてください。
大きめのシンクを設置する
おすすめの配置の1つは、大きめのシンクを設置することです。
シンクが広いと鍋など大きな調理器具も洗いやすく、便利です。
一般的なシンクの広さは70cm程度ですが、ゆったりとしたシンクを選びたい場合は、80cm以上を選ぶとよいでしょう。
ただし、あまり広すぎると調理するスペースが狭くなってしまうため、シンクと調理スペースのバランスも考える必要があります。
また、シンクサポートなどを使うと調理スペースが広がって効率がよくなるため、ちょっとした設備を設置してキッチンの利便性を大幅に向上させましょう。
背面カウンターを設置する
背面カウンターが設置してあると、炊飯器や電子レンジなどが置けるため、調理の効率化に適しています。
背面カウンターを設置することで、キッチンのスペースを非常に活用しやすくなります。
ただし、キッチンと背面の壁が近すぎると、カウンターが設置できません。キッチンと背面カウンターの扉が当たらない程度の広さを確保しましょう。
ワークトライアングルの配置にする
キッチンの配置は、ワークトライアングルの配置にするとよいでしょう。
ワークトライアングルとは、作業する場所の動線を効率的にするために、作業場所の中心が、正三角形になっている形を指します。
調理のワークトライアングルでは、コンロとシンク、冷蔵庫をつないだ三角形が正三角形になっているとよいでしょう。
しかし三角形の形が大きすぎると、利便性が悪くなります。三角形の周の長さを6m以内にしておくと効率的な作業が見込めます。
ダイニングテーブルを隣接させる
キッチンカウンターにダイニングテーブルを隣接させておくと、料理を運ぶ手間が省けます。
片付けも簡単になるため、家事の効率化に効果的です。
また、調理中に一息入れたいときも、ダイニングテーブルが隣接されているとすぐに休めます。
リビングを広く使う効果も得られるため、おすすめの配置といえます。
新築のキッチンにあると便利なオプション4選
ここからは新築のキッチンにあると便利なオプションを4点解説します。
ハンズフリー水栓 タッチレス水栓 食器洗い乾燥機 セラミックのワークトップ
順番に紹介していきます。
ハンズフリー水栓
ハンズフリー水栓は、蛇口を回すことなく、手をセンサーにかざすだけで水が出る水栓です。
調理中はどうしても手が汚れるケースが多く、汚れた手で蛇口をひねると、調理後に洗う場所が増えてしまいます。
ハンズフリー水栓は、蛇口に触れる必要がありません。掃除の手間が省け、衛生的にもメリットが多いといえるでしょう。
タッチレス水栓
タッチレス水栓もハンズフリー水栓同様、手をかざすだけで水が出ます。
使い終わると自動的に水が止まるため、経済的にも利便性の高い設備です。
非接触型の設備であるため、感染症対策に効果的な設備といえるでしょう。
食器洗い乾燥機
食器洗い乾燥機は、共働き世帯などにおすすめの設備です。
新築の場合、ビルトインタイプの食器洗い乾燥機が設置できると、キッチン回りもシンプルにまとまります。
食器洗い乾燥機に食器を入れると自動的に洗ってくれるため、家事の効率化にも最適な設備といえるでしょう。
セラミックのワークトップ
セラミック製のワークトップにするのもおすすめです。
セラミックは汚れや傷に強く、調理作業に適した素材で、ステンレスと比較してデザイン性が高い点が特徴です。
作業効率と満足度が非常に高まる設備といえるでしょう。
新築のキッチンはデザインだけでなく使い勝手も意識しよう
新築のキッチンは、今後の快適なライフスタイルを送るためにも、いくつかの点を考慮しながら検討しましょう。
毎日調理する場合、快適なキッチンで作業することで効率が上がり、家事の省略化にもつながります。
高さや奥行き、通路幅を考慮しながら便利な設備などを設置すると、料理の時間が楽しくなるでしょう。
建匠は、お客様に適した間取りづくりを共に考えていきます。新築のキッチンでお悩みの方はぜひお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ・資料請求|高知で新築注文住宅なら【建匠】家族の笑顔を生み出す工務店
夏はエアコンの使用率が高く、1年の中でもエアコン電力の消費量が多くなる季節です。
2020年ごろから夏は猛暑日の続く日が多く、さらにウクライナ情勢による燃料代の高騰が生じたことで、電気代の値上がりが気になる人も少なくありません。
この記事では、ここ数年における夏の電気代を分析しながら、エアコンの消費電力を抑えるコツや電気代全般を節約する方法を解説します。
【この記事でわかること】
夏の月別・世帯別・地域別平均電気代 夏のエアコン平均電気代 夏のエアコン電気代を節約する方法 夏の電気代全般を節約する方法夏の電気代は平均いくら?
ここでは、夏の平均電気代をチェックしておきましょう。
ここでは、以下の3つのカテゴリーにおいて夏の平均電気代を見ていきます。なお、夏の時季は、6〜8月の3ヶ月とします。
月別の平均電気代 世帯別の平均電気代 地域別の平均電気代
それぞれ見ていきましょう。
夏における月別の平均電気代
まず、2022年の月別電気代(全国平均)を総務省統計局のデータから見てみましょう。
<2022年月別平均月額電気代(全国平均)>(単位:万円)
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1.29
1.53
1.62
1.39
1.18
0.99
0.98
1.19
1.32
1.28
1.15
1.25
※参考: 総務省統計局家計調査
夏の電気代はそれぞれ1ヶ月後に請求・支払いが発生するので、7〜9月の電気代をチェックしましょう。
2022年のデータによると、電気料金全般については夏のシーズンが最も低くなっています。
春(4〜6月):3万5,600円 夏(7〜9月):3万4,900円 秋(10〜12月):3万6,800円 冬(1〜3月):4万4,400円
冬の間はエアコンだけでなく、コタツや電気ストーブ、ファンヒーターなどの使用頻度が高いため電気代総額は高くなっています。
夏における世帯別の平均電気代
ここでは、夏における平均電気代を世帯別に見てみましょう。
<2022年7〜9月世帯別平均月額電気代(全国平均)>
単身世帯
二人以上世帯
6,418円
1万1,662円
※参照: 総務省統計局家計調査
単身世帯の電気料金は二人以上世帯の電気代の半額以上になっていることがわかります。
夏における地域別の平均電気代
ここでは、地域別に夏の平均電気代を見てみましょう。
<2022年7〜9月の地域別平均月額電気代>
高知市
東京都23区
大阪市
福岡市
名古屋市
7〜9月別平均
1万1,749円
1万1,086円
1万595円
9,736円
1万2,863円
※参考: 総務省統計局家計調査
地域別に夏場の電気代を比較してみると、 夏場の電気代は調査した5エリアの中では名古屋市、高知市の順に高く、福岡市が一番低い結果となりました。
2022年7〜9月における平均電気代において、名古屋市は福岡市の約1.3倍、高知市は福岡市の約1.2倍となっています。
参考までに、各エリアにおける2022年8月の最高・最低気温を見ておきましょう。
<2022年8月の地域別平均最高気温と最低気温>
高知市
東京都23区
大阪市
福岡市
名古屋市
平均最高気温
33.6℃
32.0℃
33.8℃
33.8℃
33.1℃
平均最低気温
25.8℃
24.3℃
26.4℃
26.8℃
25.1℃
※参照: 過去の気象データ検索|気象庁
地域別に2022年8月の最高・最低をみてみましたが、各地域では東京が1℃ほど低いのを除けば、最高気温、最低気温いずれもそれほど大きな差はみられません。
各エリアにおける電気料金の違いは、気温差よりも各エリアの大手電力会社が設定する電気料金の違いによる部分も大きいと推測されます。2022年7〜9月時点において、中部電力は他の電力会社よりも2,000〜3,000円程度高く設定されていました(※)。
今後懸念される点としては、2023年6月検針分から電力会社によっては電気料金が値上げされることでしょう。関西電力・九州電力・中部電力の3社は値上げを見送りましたが、四国電力は従来の25.1%、東京電力は14.4%アップします。
2023年9月分までは緩和措置が取られていますが、10月以降は電気料金の負担が大きくなるので、高知市や東京23区では注意が必要です。
夏はエアコンの電気代の割合が大きい
※出典: 経済産業省資源エネルギー庁
夏場においては、エアコンによる電気代が全体の40%近くを占めています。
以下のグラフは、経済産業省が発表した、2022年度夏の点灯帯(19時頃)の電気使用割合を示したデータです。エアコンの使用割合は冷蔵庫や照明の3倍程度であることがわかります。
夏の電気代を節約するためには、「エアコンによる電力消費をいかに減らすか」が重要であることが把握できます。
それでは、夏場のエアコンの平均電気代を見ていきましょう。
夏におけるエアコンの平均電気代
夏場のエアコンによる電気代を地域別に算出してみましょう。
< 2021 年7〜9月の地域別 エアコンの平均電気代>
高知市
東京都23区
大阪市
福岡市(※)
名古屋市
5,017円
4,306円
3,113円
5,069円
4,669円
※参考: 政府統計の総合窓口
※福岡市のみ2021年のデータがないため、2020年7〜9月のデータ
エアコンによる電力消費量を下げられれば、夏場だけでなく年間を通して電気代を節約できるでしょう。
電力消費量を下げることによって、家計だけでなく環境にも配慮する効果が見込めます。
夏にエアコンの電気代を節約する方法
ここでは、夏にエアコンの電気代を節約する方法を具体的に解説していきます。
自動運転モードにする 送風モードにする 扇風機やサーキュレーターと併用する 頻繁にオン・オフを切り替えない 定期的にフィルターを掃除する 室外機の周辺に物を置かない
1つずつ解説していきます。
自動運転モードにする
エアコンを利用する際は、できる限り自動運転モードを利用しましょう。
エアコンが最も電力を消費するのは、設定温度に達するまでの間です。自動運転モードにしておけば、設定温度になった際に自動で省エネ運転してくれます。
また、最短で設定温度に近づけるように自動運転が作動するので、トータルで電力量の消費を賢く抑えられます。自動運転モードを使用していない人は、ぜひ積極的に利用してください。
送風モードにする
夏場は、特に送風モードで部屋の空気を循環させて冷房効率を高めましょう。
暑い夏場は、送風モードで室内の空気を入れ替えたり空気の流れを作ることで、その後の冷房が効きやすくなります。送風時の消費電力量は、冷房時の最大消費電力の0.6%に過ぎません。
送風モードを効果的に利用して、電気代を節約しましょう。
扇風機やサーキュレーターと併用する
暖かい空気は上部に、冷たい空気は下部に溜まりやすい傾向があります。そのため、どうしても冷たい空気は部屋の下に溜まり全体を冷やせません。
こうした悩みを解決してくれるのがサーキュレーターであり、部屋の空気を循環させて冷房効率をアップしてくれます。
また、扇風機も同様の効果があり、冷えた空気をかき混ぜて部屋全体に冷気を広めてくれます。
サーキュレーターや扇風機を上手に併用して、エアコンの消費電力を下げましょう。
頻繁にオン・オフを切り替えない
エアコンは、電源をつけてからの数分間、室温を設定温度に近づけようと活発に稼働するため電力消費量が最も大きくなります。
具体的には、1時間程度のつけっぱなしであれば、一度電源を切って再度スイッチを入れるより節電になります。
そのため、頻繁に電源のオン・オフを繰り返していると、つけっぱなしにしているより電気代が高くなるので注意しましょう。
定期的にフィルターを掃除する
フィルターにほこりが溜まるとエアコンの効きが悪くなり、無駄な電力を消費します。
環境省の調査では、2週間に1回のフィルター掃除で4%程度の節電になるといった報告があります。
※参考: 家庭でできる節電アクション
フィルター掃除を2週間に1回程度、ルーティン化して定期的にメンテナンスしましょう。
室外機の周辺に物を置かない
室外機の上や周りに物を置いたり雑草が生い茂ったりすると、室外機に余計な負担がかかってエアコンの効きが悪くなってしまうので注意しましょう。
また、夏場の強い日光が室外機に直接当たると室外機そのものの放熱ができなくなり、エアコンの効率が下がるだけでなく、最悪の場合は故障のおそれがあります。
こうした事態を避けるためにも、暑い夏場は室外機の日除けにも配慮しましょう。
夏に電気代全般を節約する方法
ここではエアコンだけでなく、電気代全般を節約する方法について解説します。
電気代全般を節約する方法は以下の通りです。
電気料金のプランを見直す 待機電力を削減する 家電のつけっぱなしを避ける
順に見ていきましょう。
電気料金のプランを見直す
電気料金を下げる方法として、現在の電気料金プランを見直すこともおすすめです。
2016年に電力の小売全面自由化が行われたことにより、さまざまな新電力会社が新たな電気供給プランを用意しました。
また、2017年からはガスも自由化になったため、ガスとのセット割引商品を検討することもおすすめです。
四国電力においても、従来の従量電灯A・Bプラン以外にさまざまなサービスプラン(※)を用意しているので、ぜひチェックしましょう。
※参考: 料金プラン|四国電力
待機電力を削減する
待機電力とは、家電製品などを使用していなくても消費しているわずかな電力のことです。
実際に使用している電力と比較すれば、ごく少量の電力ではあるものの、コンセントをつけっぱなしにすると年間で6,000円強の電気代が発生します。
資源エネルギー庁によれば、ひと世帯あたり家庭消費電力量のうち5.5〜6.0%が待機電力とされています。
※参照: 省エネルギー政策について|資源エネルギー庁
こまめにコンセントを抜いたり、省エネモードにしたりするだけでも電気代の節約になります。
家電のつけっぱなしを避ける
基本的に、家電のつけっぱなしは避けましょう。
上記で説明した通り、エアコンなどはオン・オフを繰り返すとかえって電気料金の負担が増える場合があります。
特に、つけっぱなしになりがちなテレビやエアコン、パソコン、照明などを使用していないときは電源を切りましょう。
夏の電気代を抑えるにはエアコンなどの使い方を見直そう
ここまで解説したように、夏の電気代を低く抑えるには、全電気使用量の約40%を占めるエアコンの使い方や温度設定の方法などを見直しましょう。
加えて、古い家電を新しい家電に買い換えることも電気代を低く抑えるコツの1つです。
冷暖房効率を高めるためには、家そのものの断熱性能を考えることも非常に有効な方法です。
これから新居を考える人やリフォームを検討されている方は、ぜひ自宅の断熱性能についても見直してみましょう。
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