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2022.12.27

 

不動産を購入する多くの買主が住宅ローンを組むものです。

その際には、「転職」と「家の購入」という人生の転機が重複することもあります。

 

そこで、「転職後に住宅ローンを組むことはできるの?」などの疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。

転職することで、年収が不安定になるケースもあるため、住宅ローンの審査が難しくなるといわれています。

 

この記事では、転職が住宅ローンにどのような影響を与えるのかを注意点も踏まえて解説するので、ぜひ最後までお付き合いください。

 

【この記事でわかること】

住宅ローン審査を受けた後に転職する際の注意点 転職後に住宅ローン審査を受ける際の注意点 住宅ローンに関するよくある質問

 

転職してから住宅ローンを組むことは難しい

 

 

結論からいうと、転職してから住宅ローンの審査を通すことは転職前よりも難しくなります。

ここでは、その理由についても解説します。

 

転職後は住宅ローン審査で不利になることが多い

 

日本の住宅ローン審査において、主な審査基準は「年収」と「勤続年数」の2つです。

 

銀行担当者は、年収が高いことで住宅ローンの返済力を確認できます。

しかし、勤続年数が短いと、いわゆる「転職グセがあるのではないか」と銀行担当者は懸念するでしょう。

 

仮に年収が同程度であっても、転職を繰り返すことで年収は下がるおそれがあり、収入が不安定だと判断されかねません。

そのため、転職後の住宅ローンは厳しく審査されるといえます。

 

転職は審査にどんな影響を与える?

 

 

転職が審査に与える影響のなかには、悪い影響だけでなく良い影響もあります。

ここでは転職の影響について、銀行の審査ポイントを踏まえて解説します。

 

転職が審査に与える良い影響 転職が審査に与える悪い影響

 

上記の2つを見ていきましょう。

 

転職が審査に与える良い影響

 

転職前の職務と転職先によっては、審査内容が転職後と変わらないどころか良くなることもあります。

例えば、消防士や警察官のなかでも危険を伴う職務に従事している人が、経験を活かして警備会社に指導役として転職すると審査基準が緩和される場合もあります。

 

また、看護師のように転職しても全く業務内容が変わらない職業であれば、地方銀行で審査してもらうことがおすすめです。

地方銀行は、地域密着の審査基準を設けているケースが多くあります。

 

転職が多い看護師であっても、家を買うことで定住の可能性が高くなると判断されて審査に通りやすいでしょう。

このように、転職すると必ず審査が厳しくなるわけではないことを理解しておきましょう。

 

転職が審査に与える悪い影響

 

転職することで審査が厳しくなる主な要因として、転職を繰り返す可能性が挙げられます。

 

転職を繰り返す人は、「仕事が長続きしていない」とも捉えられるため、年収を上げることが難しいと判断されかねません。

また、年収に応じた借入限度額は、審査時に物価と年収の増加率を予測して算出されます。

 

つまり、転職を繰り返して年収が下がり続けるおそれがある人に融資することは、銀行にとって大きなリスクとなるでしょう。

 

住宅ローンの審査後に転職する際の注意点

 

 

住宅ローン審査と、転職のタイミングによって注意点は変わります。

ここでは、住宅ローンの審査が通過したあとに転職した場合の注意点について解説します。

 

融資完了後に転職する 転職したことを借入先に報告する 返済計画を変更してもらう 住宅ローン控除を変更する

 

順番に見ていきましょう。

 

融資完了後に転職する

 

転職する際には、必ず融資実行を受けたあとにしましょう。

 

銀行の融資には4段階あります。

まず事前審査を受けたら、その次に本審査を受け銀行と契約を締結して初めて融資の実行を受けられます。

 

万が一、融資前に転職した場合は銀行の融資を受けられず、家の契約もできなくなるでしょう。

さらに、売主から違約解除による違約金を請求されることもあるため、必ず審査が完了して融資実行を受けてから転職しましょう。

 

転職したことを借入先に報告する

 

転職した際は、必ず借入先に報告しましょう。

なぜなら、銀行との契約に明記される条文には、「届出内容に変更があった際には銀行へ報告する」といった条項があるからです。

 

仮に年収が上がる場合であっても、転職した事実を銀行担当者に伝えましょう。

転職したことによって、銀行との契約が白紙になることはまずありません。

 

ただし、転職によって海外赴任となり、家を賃貸で貸すなどをした場合は契約違反となります。

大手企業では海外赴任中の持ち家を会社として借入する制度がある会社も存在します。

 

しかし、この制度は銀行によっては認められないこともあるため、必ず銀行担当者に相談しましょう。

 

返済計画を変更してもらう

 

転職により年収が下がる場合や、給与体系が変更になった場合は銀行に返済計画の変更を相談することが大切です。

 

年収が下がっているのに月々の返済額が同じままだと、生活が苦しくなってしまいます。

銀行としても返済が滞ることを避けたいため、いくつか提案してくれるでしょう。

 

住宅ローン控除を変更する

 

転職後は、住宅ローン控除の変更を申請しましょう。

 

住宅ローン控除は、年末のローン残高に対して最大0.7%の所得税を13年間還付できる制度です。

この制度を使えば、住宅ローンスタートの1年目だけ確定申告しなければなりませんが、そのあとは会社の年末調整で還付できます。

 

ただし、年内に退職して翌年に転職した場合は、年末調整できるタイミングを逃すことになるため確定申告が必要です。

退職と転職のタイミングによっては、確定申告が発生するため注意しましょう。

 

転職後に住宅ローンを組む際の注意点

 

 

住宅ローンを組む前に転職すると審査に大きな影響があることを解説しました。

しかし、やむを得ず転職後に住宅ローン審査を受けることも考えられます。

 

また、転職に対してネガティブなイメージが薄くなったので、銀行としても審査をおろすために基準を緩和する傾向にあります。

ここでは、転職後に住宅ローンを通すために最低限注意しておくべきポイントを解説します。

 

各銀行の最低勤続年数条件を調べる 転職先の源泉徴収が必要かどうかを調べる 転職理由を明確にしておく

 

順番に見ていきましょう。

 

各銀行の最低勤続年数条件を調べる

 

転職後に住宅ローンを組む際は、各銀行の最低勤続年数条件を調べておきましょう。

都市銀行では1年、地方銀行では3ヶ月、フラット35であれば1ヶ月の給与明細が最低限必要だといわれています。

 

このように、銀行の規模や金融機関によって最低限必要となる勤続年数が変わるため、融資を受ける銀行の審査基準を確認しましょう。

 

転職先の源泉徴収が必要かどうかを調べる

 

転職先の源泉徴収が必要かどうか調べることも、住宅ローンを組む上で重要です。

 

転職後すぐに融資を受ける場合、源泉徴収が発行されていないこともあります。その場合は、勤務している会社の源泉徴収が必要かどうかを銀行に確認しましょう。

公務員の場合に源泉徴収は不要で、代わりに市役所で取得する課税所得書が必要となるケースもあります。

 

思い込みで進めず、銀行担当者に確認しながら書類を準備することが重要です。

 

転職理由を明確にしておく

 

転職後に住宅ローンを組む際は、理由を明確にしておきましょう。

 

転職は、「本人の意思で転職したかどうか」が非常に重要です。

例えば、会社が倒産したことによる転職や、グループ会社への転籍もあり得ます。

このようなケースでは、前述した「転職クセのリスク」があるわけではないため、通常の審査基準で判断されます。

 

転職自体が全てダメというわけでなく、転職に至った理由が重要です。そのため、転職理由は偽りなく説明できるようにしましょう。

 

住宅ローンに関するよくある質問

 

 

ここでは住宅ローンに関するよくある質問を紹介します。

 

住宅ローン審査中に転職したらバレる? 融資が実行されたあと取り消される場合はある?

 

順番に回答していきます。

 

住宅ローン審査中に転職したらバレる?

 

住宅ローンの審査中に転職した場合、そのことが必ず銀行で発覚します。なぜなら、健康保険証が変わるからです。

 

健康保険証は退職時に会社へ返還することになるため、健康保険証に記載されている会社名が変わることで発覚してしまいます。

したがって、審査中に転職することになれば、なるべく早い段階で銀行担当者に伝えましょう。

 

融資が実行されたあと取り消される場合はある?

 

融資実行が、転職によって取り消されることはありません。

ただし、審査中に転職していた場合や退職後に自営業を自宅で営んでいた場合には、住宅ローン契約の違反部分に抵触するおそれがあります。

 

その場合は、利子を含めた借入額の一括返済を銀行から要求されるケースがあるため、注意しましょう。

 

転職後でも住宅ローンを賢く活用しよう

 

 

転職したからといって、住宅ローンが組めないわけではありません。

 

銀行によっては、転職内容と転職先の情報次第で審査を通過させてくれることもあるため、諦めずに相談することが重要です。

そのためにも、借入を検討している銀行の借入れ条件を調べ、転職理由をしっかり説明できるよう準備しましょう。

 

建匠では家づくりだけでなく、安心して返済できる資金計画や低金利の銀行を紹介しています。

「家を建てたいけれど、生活が苦しくなるのではないか」といった不安を感じる方は、是非建匠までお問い合わせください。

 

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2022.12.27

 

新築を購入し新生活がスタートする前には、引っ越し業者への選定や職場への連絡などが必要です。

しかし、それ以外にもやっておいた方がよいことはあります。

 

また、新築入居前には必ずしなければならない手続きもあり、忘れてしまうと入居後に慌ただしく対処しなければなりません。

そこで、本記事では新築入居前にやることを15項目、しなければならない手続きを4項目解説します。

 

新築に入居する予定がある人は、ぜひ最後までお読みください。

 

【この記事でわかること】

新築入居前にやること 新築入居前に必要な手続き 新築入居前に関するよくある質問

 

新築入居前のやることリスト15選

 

 

 

まず、入居後のトラブルに対応しやすくするための、新築入居前にやっておくべきポイントを解説します。

 

入居後は家具が入って生活が始まるため、空き家の状態でなければ難しい作業もあります。

そのため、次に挙げる15項目は必ず新築入居前に実施しましょう。

 

害虫対策 傷のチェック 設備の動作確認 設備の取扱説明書を保管する 契約書類や権利証を保管する 配線関係をまとめる 近所への挨拶 避難場所や周辺状況を確認する 駅と学校、職場までのルートを確認する 掃除 床のコーティング 家電の配置決め カーテンの採寸 駐輪場の位置決め 引っ越しの段取りやチェックリストを確認する

 

順番に解説していきます。

 

害虫対策

 

害虫はムカデやヤスデ、アリ、ネズミ、ゴキブリなど多岐にわたります。

住むエリアにどの害虫が多いのかをしっかり確認して、個々に対策する必要があるでしょう。

 

また、新築は完成から人が住み始めるまでに時間差があり、その間に害虫が繁殖するおそれがあります。

対策としては、入居前に庭や敷地の外周に害虫よけのパウダーを散布しましょう。

同時に、家屋内に害虫がいないかなども、細かくチェックすることをおすすめします。

 

傷のチェック

 

新築の戸建ては人の手で組み立てるため、傷や壁紙の剥がれなどが見つかることもあります。

 

万が一発見した場合、入居前に建築会社に連絡すれば修繕してもらえる可能性は高いですが、入居後の対応は難しいです。

したがって、家に傷や汚れがないか確認する時間を入居前に必ず設けましょう。

 

また、引っ越し時においても傷のチェックは重要です。

大きな荷物を運ぶ際に、壁や設備などを傷付けてしまうケースもあるため、周囲を確認しながら慎重に対応しましょう。

 

仮に、引っ越し業者が何らかの傷を付けたり、物を破損したりした場合は業者が加入している保険で補償されるケースがほとんどです。

ただし、業者ごとに傷や破損の補償期間が設けられているため、発覚したらすぐに申告しましょう。

 

設備の動作確認

 

設備が正常に動作するかも確認しましょう。特に、水回りの動作不具合があれば入居直後から日常生活に支障がでるため、入居前にチェックする必要があります。

 

また、入居時が冬場であれば、給湯器の凍結がないかも見ておきましょう。寒冷地の場合は急激な温度変化でパイプが破損することもあります。

このように、入居後に問題なく生活するためには設備の動作確認は重要です。

 

設備の取扱説明書を保管する

 

新築入居前後ではあまり見ることのない取扱説明書ですが、数年住んだあとに取扱説明書を読む機会が出てくる場合もあります。

取扱説明書が必要になるケースとしては、設備が破損や故障している事例や、グリルの焼き網やシンクの金網といった消耗品を交換しなければならない事例があります。

 

新築当時は現役の設備であっても、数年経てば廃盤の部品も多くなります。

そのため、取扱説明書で品名を確認して後継品を探さなければなりません。

 

メンテナンス頻度が入居後に増えることを見越して、取扱説明書をわかりやすい場所に保管しましょう。

 

契約書類や権利証を保管する

 

取扱説明書と同じく、契約書類や権利証も保管しておきましょう。

これらの書類は日常生活で使用することはありませんが、将来売却する際には非常に重要です。

 

現行法令では、契約書類の有無によって売却時に支払う譲渡所得税が大きく変わります。

さらに、権利証は再発行できないため売却時に余計な費用がかかることもあります。

 

したがって、売却する可能性がある人は、契約書類や権利証もしっかりと保管しておきましょう。

万が一の災害時などにすぐ持ち出せるよう、1階に保管することをおすすめします。

 

配線関係をまとめる

 

家具や家電を持ち込む前に、配線関係を整理しておきましょう。

 

家具や家電が入ると、裏側の配線を整えることが難しくなります。

したがって、家具や家電を配置するタイミングで配線をまとめるためのグッズを準備しておきましょう。

 

近所への挨拶

 

入居する前に、近隣住民への挨拶は欠かせません。

 

新築に入居する際には、引っ越し業者や家具や家電の運び込みなどで、断続的な騒音の恐れがあります。

事前に挨拶していないと、相手に失礼だと思われてしまったり、挨拶したケースよりもご近所トラブルが深刻になったりなど、よいことはないといえるでしょう。

 

礼儀だけではなく、トラブルを避けるためにも必ず入居前に近所へ挨拶回りをしましょう。

 

避難場所や周辺状況を確認する

 

入居前に避難場所やコンビニ、ゴミステーションの位置などを確認しておきましょう。

 

新築入居後は新生活に慣れることに多くの工数を要するため、避難場所や周辺状況を把握する余裕がないことも起こりうることです。

避難場所を知らない状態で地震などの災害が起きた場合、どこに避難すればよいかわからなくなってしまいます。

 

万が一の災害時に落ち着いて行動するために、事前に情報を準備しておきましょう。

 

駅と学校、職場までのルートを確認する

 

入居前の余裕があるときに、駅と学校、職場のルートは必ず確認しましょう。

勤務先や学校には通勤・通学ルートを提出する必要があります。しかし、入居後の忙しいときに通勤・通学ルートを一から確認するのは大変です。

 

入居前に準備すると、新生活がスタートしたあとに確認するよりも慌てることなく準備できます。

 

掃除

 

新築入居前に、室内を掃除しておきましょう。

 

新築とはいえ、家を建てるために様々な人が出入りしています。

特に、床は目に見えない汚れが蓄積していることも多いため、念入りに掃除しましょう。

 

時間がない場合は、ハウスクリーニングに依頼するのもおすすめです。

 

床のコーティング

 

入居前に、床をコーティングしておきましょう。

 

一度家具や家電を搬入してしまうと、床をコーティングしたくても家具や家電を動かす必要が生じるため大変です。

したがって、引っ越し日の1週間前に作業完了できるように、コーティングの日程を組みましょう。

 

コーティングすることで床の傷を防止し、数年経過したあとでもきれいな床を維持できます。

幼い子どもがいる家庭であれば、家の価値を担保する意味でも必要な作業といえるでしょう。

 

家具の配置決め

 

入居前には、家具の配置を決めておくことも重要です。

 

家具の配置はかなり悩むものです。

そのため、入居する前には事前にリビングと各居室の寸法を確認し、家具をどこに置くのか決めましょう。

 

特に、あとから慌てることがないようにテレビや棚といった、移動させにくい家具は先に決めておくとよいでしょう。

 

カーテンの採寸

 

カーテンは、窓の大きさとカーテンレールの仕様によって変わります。

まずは、新築入居前に各部屋のカーテンレールのサイズを測り、必要なカーテンサイズを把握しましょう。

 

また、カーテンによっては特注で注文しなければならず、すぐに用意できないものもあります。

そのため、入居日のタイミングでカーテンを設置するために、入居前にカーテンの採寸と注文をしておきましょう。

 

駐輪場の位置決め

 

駐輪場の位置も、入居前に決めておくとよいでしょう。

 

駐車場の位置は簡単に決められますが、駐輪場は定まっていないことが意外に多くあります。

そのため、新生活がスタートすると、自転車の置き場が決まっておらず煩雑になることもあるでしょう。

 

また、子どもが友達を連れてきたときには、車と接触するトラブルにもなりかねません。したがって、駐輪場の位置を決めてから入居しましょう。

 

引っ越しの段取りやチェックリストを確認する

 

これまで解説したやることリストに加え、引っ越しの段取りやチェックリストを確認しましょう。

例えば、以下の項目は特に押さえておくことが重要です。

 

荷造りのスケジュール 引っ越し費用や見積もり金額 搬入前・搬出時の点検や段取り

 

上記のように、スケジュールや費用、段取りなどは今後の生活に大きく影響するおそれもあるため、事前にチェックリストを設けて対応することが重要です。

 

新築の引っ越しまでにすべき手続き4選

 

 

 

新築に引っ越すまでには様々な手続きをする必要があります。

そこで、新居への引っ越し前に必ずしなければならない手続きを4つ解説します。

 

転居前の住宅の解約手続き 住民票や郵便物の住所変更手続き 電気・ガス・水道の手続き 電話やインターネット回線の契約手続き

 

順番に見ていきましょう。

 

転居前の住宅の解約手続き

 

引っ越すまでに、転居前の住宅の解約手続きを済ませましょう。

 

転居前に住んでいる家が賃貸の場合、管理会社を通じて賃貸借契約の解約手続きをする必要があります。

その際には退去時のチェックに立ち会う必要があるため、半日程度時間を用意しなければならない点にも注意しましょう。

 

住民票や郵便物の住所変更手続き

 

住民票は転居先が市外の場合、転居前の市役所に転出届、転居先の市役所に転入届をそれぞれ提出しなければなりません。

遠方への引っ越しの場合は1日がかりとなることもあるため、注意しましょう。

 

郵便物は1年間転送できるため、まずは郵便局で転送手続きをして、入居後にゆっくり住所変更することがおすすめです。

 

電気・ガス・水道の手続き

 

入居の直後にライフラインの手続きをすることで、光熱費用の支払い忘れを防げます。

 

特に、電気やガスは自由に会社を選べるため、このタイミングで会社を選ぶことで光熱費を抑えられます。

そのため、入居前には住む場所の電気会社とガス会社を調べましょう。

 

電話やインターネット回線の契約手続き

 

電話や、インターネット回線の契約手続きも早めに済ませておきましょう。

電話とインターネット回線は、地域によっては回線通過まで1ヶ月ほど時間を要することがあります。

 

また、各家電をスマートフォンで操作するスマートホームの場合は各家電をWi-Fi設定する必要があり、入居時点でインターネット回線が通過していることが望ましいです。

 

快適な新生活をすぐに始めるためにも、電話とインターネット回線は早めに契約しましょう。

 

新築の入居前にやることに関するよくある質問

 

 

新築の入居前にやることについて、よくある質問をまとめました。

 

掃除グッズは100均のもので十分? 入居前のハウスクリーニングは業者に頼んでもいい? 入居後にやるほうがいいことはある?

 

順番に回答していきます。

 

掃除グッズは100均のもので十分?

 

入居前の家の掃除で使用する掃除グッズは、100円ショップで売られているものでも十分といえます。

 

なぜなら、100円ショップで売られている掃除グッズにも優れた商品が多く、高級な掃除グッズを揃える必要がないからです。

100均グッズで問題ありませんので、入居前に準備しましょう。

 

入居前のハウスクリーニングは業者に頼んでもいい?

 

ハウスクリーニングは業者に依頼しても問題ありません。業者に依頼することで掃除の手間を省けるほか、自分で掃除するよりきれいな状態で入居できます。

業者によって価格差があるため、業者に依頼する場合はいくつか見積もりを取りましょう。

 

入居後にやるほうがいいことはある?

 

新生活を始めるタイミングで日用品を全て新調する人も多いですが、入居後に少しずつ替えていくことをおすすめします。

なぜなら、新しいものに替えることで使い勝手が悪くなってしまい、すぐに買い替えたくなるケースがあるからです。

 

したがって、入居後の生活が落ち着き次第、買い替えてもよい日用品から買い揃えましょう。

 

新築入居前の準備を万全にして新生活を始めよう

 

 

新築を購入したら、入居前にする準備によって新生活が順調かどうか決まります。

この記事で解説した15項目のやるべきポイントと4項目の手続きを入居前に行い、住んだあとに慌てて準備することがないようにしましょう。

 

また、この記事で解説したポイント以外にも「転校手続き」や「確定申告の変更」など細かい部分が気になる点はあるかと思います。

 

新築を検討している方は、ぜひ建匠までお問い合わせください。

入居前の気になる点についても丁寧に説明した上で、納得できる家づくりをご提案いたします。

 

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2022.12.27

 

家庭でかかる光熱費の金額は、各家庭によって大きく異なります。

「自宅の光熱費は他の家庭より高い?」「光熱費が毎月かかりすぎているから節約したい」のような疑問抱えている人も多いのではないでしょうか。

 

光熱費は、日常生活で発生する費用のなかでも占める割合が大きいため、なるべく節約したい項目です。

しかし、節約するためには節約できる幅や、方法を知る必要があります。

 

そこで、この記事では光熱費の平均額と、電気・ガス・水道代の節約方法について解説します。

 

【この記事でわかること】

高知県の光熱費平均額 光熱費の節約方法 光熱費節約に関するよくある質問

 

【人数別】光熱費の平均額

 

ここでは、高知県の光熱費月額平均額について、電気プラン乗換コムが公開しているデータをもとに解説します。

実際にかかっている光熱費と比べ、節約できる幅がどのくらいあるのかを把握しましょう。

 

 

1人暮らし

2人暮らし

3人暮らし

4人暮らし

電気

4,263円

7,141円

8,286円

8,846円

ガス

2,981円

4,301円

4,897円

4,849円

水道

1,586円

3,065円

4,057円

4,562円

光熱費合計

8,830円

14,507円

17,240円

18,257円

※引用:電気プラン乗換コム

 

上記のデータによると、1人暮らしと2人暮らしの光熱費合計の差は5,677円ですが、2人暮らしと3人暮らしの差は2,733円、3人暮らしと4人暮らしの差は1,017円です。

つまり、光熱費は同居人数に正比例して増えるのではなく、生活空間のずれる人が増えると増加することがわかります。

 

例えば、2人暮らしの場合はそれぞれ仕事やプライベートの時間があるため、1人暮らしの場合より電気やガスを使用する時間は長くなります。

一方、夫婦と子ども2人の4人家族であれば就寝時間や食事は同じになることが多く、電気やガスの使用時間は1人暮らしから2人暮らしほど長くはならないでしょう。

 

このことから、光熱費節約に共通する方法は、「なるべく生活パターンを合わせる」ことです。

 

【光熱費】電気代を節約する方法3選

 

ここでは電気代の節約方法を3つ解説します。

 

待機電力をカットする 家電を新しいものにする 料金プラン、電力会社を見直す

 

電気代が高いと感じる人は、上記を実践しましょう。

 

待機電力をカットする

 

まず、不要な家電の待機電力をカットすることで、電気代を節約できます。

待機電力とは、家電が電源を切った状態で使用される電力のことです。

 

「関東電気保安協会」によると、待機電力が多い家電は以下のとおりでした。

 

順位

家電種類

待機電力割合

1

ガス温水器

19%

2

テレビ

10%

3

エアコン

8%

4

電話機

8%

5

BD・HDD・DVDレコーダー

8%

6

温水洗浄便座

5%

7

PC

4%

8

電子レンジ・オーブンレンジ

4%

9

PCネットワーク機器

3%

10

インターホン

2%

11

その他

32%

※引用:待機時消費電力について|家庭の省エネ情報| 電気のお役立ち情報

 

上記のうち、ガス温水器と電話機、PCネットワーク機器は待機電力を供給する必要があります。

それ以外の家電は電源をオフにして、使うときだけ電源を入れても問題ありません。

 

まずは、待機電力が不要な家電のコンセントを抜き、待機電力を抑えることが電気代節約に効果的だといえます。

 

家電を新しいものにする

 

家電を新調するのも、電気代を節約する上で有効です。

 

新しい家電は「エコ家電」といわれている製品が多く、待機電力や消費電力が少なくなっています。

古い家電の大半はエコ家電ではないため、多くの電力を消費するでしょう。

 

家電を動かすための電力を抑えるためにも、古い家電は買い替えることをおすすめします。

 

料金プラン、電力会社を見直す

 

現在契約している料金プランや電力会社を見直すことでも、電気代を節約できるでしょう。

 

料金プランや電力会社は住み始めたときの契約内容から更新されていないことが多くあります。

同居家族の人数や生活パターンの変化に合ったプランになっていない可能性があります。

 

例えば、2人とも働いている2人暮らしであれば、夜間電力が安くて日中が割高の電力プランが適切です。

しかし、このプランは常に家の中に人がいる4人家族の場合は逆効果です。

 

これ以外にも、電力会社から新たにお得なプランが公開されることもあるため、料金プランと電力会社は細かく見直しを検討しましょう。

 

【光熱費】ガス代を節約する方法3選

 

 

電気と比べて、ガスは使用時間を短くできる可能性があるといえます。

ここでは、ガスの使用時間を短縮して、使用量を下げるための方法を解説します。

 

長時間のシャワーと追い焚きを避ける 調理方法を工夫する 料金プラン、ガス会社を見直す

 

上記3点を順番に見ていきましょう。

 

長時間のシャワーと追い焚きを避ける

 

長時間のシャワーと追い焚きを避けることで、ガス代を節約できます。

日常生活でガスを使用する代表的な場面はバスタイムです。お風呂の利用時間を減らすことで、ガス代を大きく削減できます。

 

利用時間を減らすコツ5つを紹介します。

 

洗髪中や洗顔中はシャワーを止める 節水シャワーヘッドに交換する 追い焚きしないよう、お風呂が沸いたらすぐに入る 家族全員のお風呂に入る時間をなるべく固める 最後にお風呂を利用する人は湯船のお湯を使う

 

ガスの使用量を削減するためには、このような工夫をなるべく早く実践しましょう。

 

調理方法を工夫する

 

毎日の料理も、工夫次第でガス代を節約できます。

 

一番のポイントは、なるべく早く温度を上げて維持することです。

他にも、すぐに活用できる工夫を6つ紹介します。

 

圧力鍋を使う お湯は瞬間湯沸かし器で沸かす 余熱調理する 落し蓋などを使い、熱が逃げないようにする 調理前の食材を冷蔵庫から早めにだし、常温に戻す 具材を普段より少し小さく切る

 

調理する際には、上記のように工夫することでガス代を節約できるでしょう。

 

料金プラン、ガス会社を見直す

 

電気の場合と同じく、ガスの場合も料金プランやガス会社が適切かどうかチェックしましょう。

都市ガスのエリアであれば四国ガスのみですが、LPガスであれば多くの供給会社があります。

 

このように、普段の使用量とのバランスを踏まえて最適なガス会社を選択しましょう。

 

【光熱費】水道代を節約する方法3選

 

 

水道は日常的に使用する機会が多くあります。

使用用途も手洗いやうがい、歯磨き、料理など多岐にわたります。

 

そのため、必ず水道を使用する場面と節水できる場面、使用する必要のない場面をしっかりと見極めることで水道代を節約できるでしょう。

 

お風呂周りで節水する 台所周りで節水する 洗濯の回数を減らす

 

ここでは、節水できる場面を3つ紹介します。

 

お風呂周りで節水する

 

お風呂周りで使用する多くの水は節約できます。

 

例えば、湯船の水量を減らしたり、電気代の節約にも効果のある節水シャワーヘッドへ交換したりすると、大きな効果があるでしょう。

また、湯船の水は体を洗い流すのに使用したり、洗濯に利用したりする方法も効果的です。

 

このように、お風呂での行動を見直すだけで節水は可能となります。

 

台所周りで節水する

 

台所周りにも、節水できる場面は多くあります。

 

台所で、最も多く水を使用するのは洗い物です。

節水するためには、汚れを落としながら洗うのではなく、一度全ての食器を水で洗い流してから洗剤を使い、最後にまとめて洗い流しましょう。

 

また、食洗機も節水できる家電です。

食洗機を使うことで手荒れを防げるため、食器洗いの量が多い場合は食洗機の導入を検討しましょう。

 

洗濯の回数を減らす

 

洗濯の回数を減らすことでも節水できます。

1人暮らしや2人暮らしの場合、洗濯物の量が少ないのに毎日洗濯していては、水を使いすぎてしまい水道代が高くなります。

 

水道代を節約するためには、まとめて洗濯する工夫をしましょう。

2〜3日に1回のペースで洗濯するだけでも大幅な節約になるといえます。

 

光熱費の平均額に関するよくある質問

 

 

ここでは光熱費の平均額に関する、よくある質問を解説します。

 

一戸建てとマンションで光熱費は変わる? オール電化にすると光熱費は高くなる? 支払い方法を変えれば光熱費はお得になる?

 

順番に見ていきましょう。

 

一戸建てとマンションで光熱費は変わる?

 

一戸建てとマンションでは、マンションの方が光熱費は下がる傾向にあります。

その理由として、気密性の高さが挙げられます。

 

マンションは、集合住宅であるがゆえに気密性が高く、冬は暖かく夏は涼しい居住空間になりやすいといえるでしょう。

また、各居室のドアを開けた状態でリビングのエアコンを稼働すると、冷暖房の空気が各居室に循環します。

 

このように、構造と工夫のしやすさという側面から、マンションの光熱費は戸建よりも低くなるケースが多くあります。

 

ただし、高気密高断熱の戸建であればマンションと同等、もしくはそれ以上の省エネ効果が期待できるでしょう。

光熱費を節約するためには日々の意識が必要となりますが、高気密・高断熱の家であれば、何もしなくとも日常の光熱費を下げられます。

 

そのため、光熱費を抑えた生活にしたい人は、高気密・高断熱の家に住むこともおすすめです。

 

オール電化にすると光熱費は高くなる?

 

オール電化にした場合は電気代が上がり、ガス代がなくなります。

一般的に、LPガスエリアであればオール電化の方が安くなる傾向にあるといわれていますが、地域によっては変わらないケースも多くあります。

 

したがって、オール電化にするのであれば、太陽光システムも同時に導入することを検討しましょう。なぜなら、電気代とガス代を抑えられ、省エネ効果も高まるからです。

 

支払い方法を変えれば光熱費はお得になる?

 

会社によっては、振込からクレジットに変更するだけで料金が安くなるプランもあります。

また、光熱費を毎月クレジットで支払うとポイントも付与されます。どの支払い方法がもっとも得になるのかはよく吟味しましょう。

 

少しの工夫で光熱費を大きく節約しよう

 

光熱費は日常生活の工夫でかなり削減できます。同居人数が多い場合は、全員が光熱費削減を意識することで大きな効果を生み出せます。

まずは、毎月どのくらいの光熱費を負担しているのかを調べて、本記事で紹介した節約方法をすぐに実践しましょう。

 

また、前述した高気密・高断熱の家に住むことで、より大幅に光熱費を削減できます。

 

建匠が実現する断熱性能UA=0.46の『極断熱の家』では、14畳用のエアコン1台で全館空調が可能です。

夏は2階のエアコン、冬は1階のエアコンで、それぞれ1台で室内全体が「冬は温かく、夏は涼しい環境」になります。

エアコンの稼働台数を少なくすることも光熱費を抑える効果的な方法の1つです。

 

『極断熱』の家は、北海道最高レベルの断熱性能をクリアする断熱性能の高さが特長です。

壁だけではなく屋根や床下まで断熱材を施工し、熱が奪われやすい窓や屋根、床などの気密性の低い部分にも高性能な建材を使用することで、断熱性能の高さを実現しています。

 

このように建匠では、極断熱の家をはじめとした高知県で光熱費を下げられる高気密・高断熱の家を、お客様に提供しております。

光熱費以外にも、ランニングコストを下げるための具体的な方法を無料でアドバイスします。

「光熱費が低い」「快適な暮らしを実現したい」とお悩みの方は、建匠にお問い合わせください。

 

お問合せ・資料請求|高知で新築注文住宅なら【建匠】家族の笑顔を生み出す工務店

 

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2022.12.23

 

急速に進む円安、終わりの見えないロシアのウクライナ侵攻、長期化するコロナなどの影響で、家庭用エネルギーの価格も急騰し、私たちの家計に及ぼす影響も少なくありません。

 

「これからマイホームを建築するなら、補助金事業が展開されているZEH住宅を検討したい」という方も多いのではないでしょうか。

 

この記事では、ZEH住宅を建築する際の補助金と、必要な性能要件や申請方法、スケジュールについて解説します。

 

【この記事でわかること】

ZEHとは? ZETの性能要件と補助金の額 ZEHの申請方法とスケジュール ZEH住宅に関するよくある質問

 

そもそもZEH住宅(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは?

 

 

ZEH(ゼッチ)住宅とは、これからの時代において「標準となる家の形」のことで、エネルギー収支をゼロにすることを目指した家のことです。

 

ZEHの基準 ZEHの対象者

 

ここからは、上記2つの観点からZEHについて詳しく解説していきます。

 

ZEHの基準

 

ZEHの基準は、「断熱性能を高めてエネルギー量を削減したり、太陽光発電などの再生可能エネルギーシステムを導入したりして年間消費エネルギーが実質ゼロである」ことです。

「2030年までに新築住宅の100%をZEH住宅にする」という目標の下、経済産業省と国土交通省、さらに環境省が連携して積極的に補助金事業に取り組んでいます。

 

ZEHにおいては、以下の3つが重視されます。

 

断熱性能の向上 高効率な設備・システムの導入 再エネの導入

 

順番に解説していきます。

 

 

<断熱性能の向上>〜エネルギー削減効果〜

 

断熱性能は「外気の温度に左右されない能力のこと」で『UA値』で評価されます。

ZEH基準では、UA値0.4以下〜0.6(W/㎡k)以下が必要です。

 

『UA値(外皮平均熱貫流率)』とは?


熱損失量(=床(基礎)・壁(外壁)・天井(屋根)・開口部(窓)などを通して外部へ逃げる熱量)を、外皮面積全体で除して平均した数値 UA値=熱損質量(W/k)÷外皮面積(㎡)で求められ、「1㎡あたり何Wの熱が逃げるか?」を表す

※「外皮」とは、住宅の外周(外壁・屋根・窓など)の部分のこと

 

具体的には、外壁材に「高性能断熱材」を導入したり、開口部(窓)に「真空断熱ガラス」や「高断熱樹脂フレームのサッシ」を採用したりしてエネルギーを削減します。

 

<高効率な設備・システムの導入>〜エネルギー削減効果〜

 

空調設備や給湯、照明機器に省エネ対応型のものを使用しなければなりません。

 

具体的には、高効率型エアコン(エネルギー消費量が計算できるプログラム内蔵)やLED照明、熱交換型換気扇、電気ヒートポンプ給湯機などを利用してエネルギーを削減します。

 

<再エネの導入>〜再生可能エネルギー創出効果〜

 

太陽光発電システムや燃料電池、蓄電池などの設備によって再生可能エネルギーを創出することにより、一次エネルギーの使用量の削減を目指します。

 

「一次エネルギー」とは?

全く加工されていないエネルギーを指す 石油、石炭、天然ガスなどの化石燃料や原子力、水力、火力、地熱、太陽熱などが挙げられる

 

ZEH住宅の基準における、具体的な数式は以下のとおりです。

 

削減一次エネルギー量 + 創出一次エネルギー量 ≧ 年間消費一次エネルギー量

 

ZEHの対象者

 

ZEHの対象者は以下の条件を満たす人です。

 

ZEH住宅を建築する人 ZEH住宅(ZEH支援事業のみ)を購入する人

 

同時に以下の要件を満たしていることが必要です。

 

SII(一般社団法人:環境共創イニシアチブ)に登録されたZEHビルダー、またはプランナーが設計、建築、販売する住宅であること 申請者が常時居住し生活する住宅であること 補助金交付決定日以降に事業着手すること

 

ZEH住宅は性能別に3種類あり

 

 

ZEH住宅は、ZEH基準を満たす断熱性と省エネ性を備えた上で、再生可能エネルギーの「創出性能」のグレードによって『ZEH』、『Nearly ZEH』、『ZEH Oriented』の3種類があります。

 

下の表は、ZEHの種類別『年間必要省エネ率』(対年間消費一次エネルギー量)を、まとめたものです。

 

削減一次エネルギー量(断熱設備)

創出一次エネルギー量(再生設備)

対年間消費一次エネルギー削減量

ZEH

20%以上

必要

100%以上

Nearly ZEH

20%以上

必要

75%以上100%未満

ZEH Oriented

20%以上

不要

不問

 

また、ZEH住宅は性能要件によってさらに4つの区分に分かれます。

ここからは、これらを踏まえて順番に解説していきます。

 

ZEH

 

『ZEH』に区分される住宅は、高断熱資材や高効率設備、太陽光発電システムなどによって年間消費エネルギーの100%以上をまかなえる住宅です。

また、以下の条件を満たしている必要があります。

 

UA値が0.4以下〜0.6以下(地域によって変動) 削減一次エネルギー量(高断熱資材や高効率設備等による)が、年間消費一次エネルギー量の20%以上 創出一次エネルギー量(太陽光発電システム等による)を削減一次エネルギー量に加えて、年間消費一次エネルギー量の100%以上を削減

 

Nearly ZEH

 

『Nearly ZEH』に区分される住宅は、高断熱資材や高効率設備、太陽光発電システムなどによって年間消費エネルギーの75%以上をまかなえる住宅です。

主に寒冷地や多雪地域などの低日射地域に限って適用されます。

 

また、以下の条件を満たしている必要があります。

 

UA値が0.4以下〜0.6以下(地域によって変動) 削減一次エネルギー量(高断熱資材や高効率設備等による)が、年間消費一次エネルギー量の20%以上 創出一次エネルギー量(太陽光発電システム等による)を削減一次エネルギー量に加えて、年間消費一次エネルギー量の75%以上を削減

 

ZEH Oriented

 

『ZEH Oriented』に区分される住宅は、以下の条件を満たした住宅です。

 

高断熱資材や高効率設備によって、ZEHの基準を満たす「削減一次エネルギー量20%以上」の断熱性・省エネ性を確保している 太陽光発電システムなどによる創出エネルギー設備は備えていない

 

都市部の狭小地で北側斜線制限のある85㎡未満の土地に2階建て以上を建築する場合などに適用されます。

 

性能要件で分かれるZEH住宅の4区分

 

ZEH住宅は、性能要件により以下の4区分に分類されます。

 

ZEH ZEH+ 次世代ZEH+ 次世代HEMS

 

下に行くほど省エネ性能がアップします。

この区分ごとに対象の補助金事業があり、補助金額が決まっています。

 

ZEHの性能要件と補助金

 

 

※画像引用:一般社団法人環境共創イニシアチブ

 

ZEH住宅の対象事業は、環境省の『戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス (ZEH)化支援事業』です。

その他に、国土交通省の『地域型グリーン化事業』や『こどもみらい住宅支援事業』も補助金対象になるので、補助金の額や要件を比較してみましょう。

 

また、複数の事業にまたがる補助金申請が可能かどうかもチェックしましょう。

 

補助金申請対象者

補助金額

地域型住宅グリーン化事業

施工グループ(工務店など)

上限100万円/戸

こどもみらい住宅支援事業

子育て世帯

若者夫婦世帯

100万円

戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化支援事業

ZEH住宅建築主

新築ZEH住宅購入主

定額:55万円/戸

 

地域型住宅グリーン化事業

 

地域型住宅グリーン化住宅事業とは、国土交通省によって選択されたグループが建築する木造のZEH住宅に対して、補助金が交付される制度のことです。

 

「国土交通省から選択されたグループ」とは?

原木の供給・製材・建材・プレカット・設計・施工などにおいて、地域の中小工務店を中心にした事業で構成された集団のこと 製材、設計などの各事業者が最低1社参加した上で、年間の木造住宅供給量が50戸未満の中小工務店を加えたグループであることが要件 地域型住宅グリーン化事業に選ばれたグループや工務店を探す方法は、『一般社団法人木を活かす建築推進協議会』が運営する『地域の住まいづくりのお手伝い』で検索する

※:『地域の住まいづくりのお手伝い』を確認したい場合はこちら

 

ポイント、申請対象者、交付要件、補助金額、対象住宅について順番に見ていきましょう。

ポイント

地域型住宅グリーン化事業は、「建築主(発注者)に対して補助金が支払われるのではなく、国土交通省から選択されたグループに対して」補助が行われる

申請対象者

施工グループ(中小工務店など)

交付要件

建築主(発注者)は、国土交通省から選択された業者(グループ)と請負契約を締結する必要があるので、業者選定の際に注意が必要 構造が木造であること

補助金額

上限140万円/戸

追加補助金額

なし

対象住宅

ZEH Nearly ZEH ZEH Oriented

 

こどもみらい住宅支援事業

 

こどもみらい住宅支援事業とは、「子育て世帯」や「若夫婦世帯」がZEH住宅を建築したり購入したりした場合に、補助金が交付される制度です。

【子育て世帯】

補助金交付申請時点で、2003(平成15)年4月2日以降に出生したこどもを持つ世帯

【若夫婦世帯】

補助金交付申請時点で、夫婦のどちらかが1981(昭和56)年4月2日以降に生まれた(39歳以下)夫婦世帯

 

ポイント、申請対象者、交付要件、補助金額、対象住宅について順番に見ていきましょう。

ポイント

本事業は、以下2つの補助金事業とは併用できない 地域型住宅グリーン事業 戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化等支援事業

申請対象者

子育て世帯 若夫婦世帯

交付要件

こどもみらい住宅支援事業の交付申請は「施工業者」が行うので、本事業に登録している施工業者と工事請負契約を締結していること こどもみらい住宅支援事業に登録している業者は、公式ホームページの(こどもみらい住宅事業者の検索)で検索可能

補助金額

100万円/戸

追加補助金額

なし

対象住宅

ZEH Nearly ZEH ZEH Oriented

 

戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化等支援事業

 

戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化等支援事業とは、ZEH住宅を新築もしくは購入する方に対し補助金が交付される制度です。

一般的にZEH住宅補助金とは、この制度を指します。

 

ポイント、申請対象者、交付要件、補助金額、追加補助金額、対象住宅について順番に見ていきましょう。

 

ポイント

前述の「ZEHの基準」を満たしていること

申請対象者

ZEH住宅建築主 新築ZEH住宅購入主

交付要件

SII(一般社団法人:環境共創イニシアチブ)に登録されたZEHビルダー/プランナーが設計、建築または販売するZEH住宅でなければならない (SIIに登録されているビルダー/プランナーを検索したい場合はこちら)

補助金額

定額55万円/戸 蓄電システムや地中ヒートポンプシステムなどの省エネ設備を設置することにより、追加補助額が交付される(地中ヒートポンプシステム:90万円/戸など)

追加補助金額

蓄電システム(定置型):2万円/kWh、補助対象経費の1/3または20万円のいずれか低い額を加算

対象住宅

ZEH Nearly ZEH ZEH Oriented

 

ZEH住宅は、上記の通り『ZEH化等支援事業』だけでなく、補助金額の大きい『地域型住宅グリーン事業』や『こどもみらい住宅支援事業』も利用できます。

性能要件や補助金額を比較して、自分に最も適した補助金制度を選びましょう。

 

ZEH+の性能要件と補助金

 

 

※画像引用:一般社団法人環境共創イニシアチブ

 

ZEH+の対象事業に『戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化等支援事業』があります。

 

ポイント、申請対象者、交付要件、補助金額、追加補助金額、対象住宅について順番に見ていきましょう。

ポイント

ZEH+住宅は、ZEH住宅より高性能な仕様であるため、補助金も高い

申請対象者

ZEH+住宅を建築する個人 新築ZEH+住宅を購入する個人

交付要件

断熱性能のアップ(削減一次エネルギー削減量25%以上) SII(一般社団法人:環境共創イニシアチブ)に登録されたZEHビルダー/プランナーが設計・建築・販売すること 強化外皮基準を満たすこと 以下の省エネ拡大措置のうち2つ以上を実施すること 断熱性能等級5を超える外壁断熱性能を実現する HEMSなどによるエネルギーマネジメント設備を設置する 電気自動車(EV)の充電設備を導入する

補助金額

定額100万円/月

追加補助金額

蓄電システム(定置型):2万円/kWh、補助対象経費の1/3または20万円のいずれか低い額を加算  CLT(直交集成板):90万円/戸 地中熱ヒートポンプシステム:90万円/戸 PVTシステム:

【液体式】65万円/戸もしくは80万円/戸

【空気式】90万円/戸

液体集熱式太陽熱利用温水システム:12万円/戸もしくは15万円/戸

対象住宅

ZEH+ Nearly ZEH+

 

次世代ZEH+の性能要件と補助金

 

 

※画像引用:一般社団法人環境共創イニシアチブ

 

 ZEH+の対象事業に、『次世代ZEH+実証事業』があります。

 

ポイント、申請対象者、交付要件、補助金額、追加補助金額、対象住宅について順番に見ていきましょう。

ポイント

次世代ZEH+住宅は、ZEH住宅にさらに高機能の再生可能エネルギー設備を設置して省エネ性能を高めた住宅

申請対象者

次世代ZEH+住宅の建築主

交付要件

ZEH+住宅の要件を満たすこと SII(一般社団法人:環境共創イニシアチブ)に登録されたビルダー/プランナーが設計・建築・販売すること 以下の省エネ拡大措置のうちいずれかを実施すること V2H充電設備を導入する 蓄電システムを導入する 燃料電池を採用する 太陽熱利用温水システムを設置する 太陽光発電システム10KW以上を設置する

補助金額

定額100万円/月

追加補助金額

蓄電システム(定置型):2万円/kWh、補助対象経費の1/3または20万円のいずれか低い額を加算 燃料電池:2万円/台 V2H充電設備(充放電設備):補助対象経費の1/2または75万円のいずれか低い額を加算 太陽熱利用温水システム:

【液体式】17万円/戸

【空気式】60万円/戸

対象住宅

ZEH+ Nearly ZEH+

 

次世代HEMSの性能要件と補助金

 

 

※画像引用:一般社団法人環境共創イニシアチブ     

 

 ZEH+の対象事業として、『次世代HEMS実証事業』があります。

ポイント、申請対象者、交付要件、補助金額、追加補助金額、対象住宅について順番に見ていきましょう。

ポイント

HEMS(Home Energy Manegement Service)とは、家庭内で使用している電気機器の使用量や稼働状況を把握し、そのデータに基づいて最適な電力使用方法を示してくれる仕組み

申請対象者

次世代HEMS住宅の建築主

交付要件

ZEH+住宅の要件を満たすこと SII(一般社団法人:環境共創イニシアチブ)に登録されたビルダー/プランナーが設計・建築・販売すること 蓄電システムもしくはV2H充電設備のいずれかを導入する 蓄電システム、V2H充電設備、燃料電池、太陽熱利用温水システムの設備を導入することもできる 太陽光発電システムによる創出エネルギーを最大限活用するために、AI-IoT技術による制御システムを備えている

補助金額

定額112万円/月

追加補助金額

蓄電システム(定置型):2万円/kWh、補助対象経費の1/3または20万円のいずれか低い額を加算 燃料電池:2万円/台 V2H充電設備:補助対象経費の1/2または75万円のいずれか低い額を加算 太陽熱利用温水システム:

【液体式】17万円/戸

【空気式】60万円/戸

対象住宅

ZEH+ Nearly ZEH+

 

ZEH住宅における補助金の申請方法とスケジュール

 

 

<交付申請方法〜概要〜>

 

戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化支援事業の交付申請は、SII(一般社団法人環境共創イニシアチブ)が提供する『戸建ZEH補助金申請ポータルサイト』(以下、ZEHポータル)を利用した「電子申請」で行います。

 

<スケジュール〜概要〜>

 

2022年11月以降の申請は「第4次公募」のみです。

 

第4次公募は「複数年(2年)」事業となり、本年度(1年目)と後年度(2年目)それぞれに「交付申請」と「完了実績報告」が必要になります。

 

ここからは、申請方法とスケジュールをさらに詳しく見ていきましょう。

 

 ZEHの申請方法

 

ZEH住宅の申請は、上記のとおり『ZEHポータル』を利用した電子申請で行います。

 

手順は以下のとおりです。

 

公募要領の確認 ユーザー登録 交付申請

 

各ステップについて解説していきます。

 

【ステップ1:公募要領の確認】

 

公募方法は「一般公募」のみ 公募期間は、2022年11月21日〜2023年1月6日、受付は「先着順」 申請の受付は公募期間の平日(月曜〜金曜)のみ行い、毎日17時に締め切った上で17時以降の申請は翌日申請扱いになる 公募期間中に申請金額の合計が予算に到達した場合は、「その直前の日の17時集計まで」の申請を受付対象とし、それ以降の申請は受理されない 受付可能な補助金の予算残額は、SIIのホームページで公表されるので、必ず事前に確認する 第4次公募採択件数は個人申請、法人申請を含めて約1,000件

 

※参考:SII公式ホームページ

 

【ステップ2:ユーザー登録】

 

ZEHユーザー登録期間は2022年5月16日(金)18時〜2023年1月6日(金)17時 申請者は、ZEHポータルサイトにアクセスして、画面の指示に従いユーザー登録 ユーザー登録の際は、本人確認のため「メールアドレス」が必要 ユーザー登録手続き後、ログインIDと初回パスワードが発行され、メールアドレスにメールが届く ユーザー登録の詳細は『ZEHポータルマニュアル<ユーザー登録編>』を参照 以上の手続きを終えて、ユーザー登録は完了

 

※参考1:ZEHポータルサイト

※参考2:ZEHポータルマニュアル<ユーザー登録編>

 

【ステップ3:交付申請】

 

発行されたログインID、初回パスワードでZEHポータルにログインし、自分の使いやすいパスワードに変更する ZEHポータルにログインし『ZEHマニュアル<4次公募・交付申請編>』を参考に、ZEHポータル交付申請画面に必要な情報を入力する 必要な情報の入力を終えたら、交付申請に必要な書類をアップロードした後、「申請」ボタンをタップして申請完了 ZEHポータル画面に「申請完了しました」と表示が出るのを必ずチェックする

 

「交付申請に必要な書類」とは?


<必須書類>

配置図(PDF):日付記載要(2022年11月10日なら「配置図221110」) 本人確認書類の写し( PDF):日付記載要

運転免許証・運転経歴書・マイナンバーカード・保険証・日本国パスポート・印鑑証明書・外国人登録証明書・身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保険福祉手帳:日付記載要


<申請内容に応じて必要になる書類>

ZEH Oriented(狭小地)の場合:敷地図・平面図・立面図・登記事項証明書・地積測量図・公図・都市計画図・写真:日付記載要 地中熱ヒートポンプシステムなどの追加補助金設備ある場合:平面図・設備図・システム構成部材一覧・システム構成図:日付記載要

 

ZEHのスケジュール

 

次に、ZEHのスケジュールについて解説します。

第4次公募は、以下の画像のような流れで行われる複数年事業です。

※画像引用:一般社団法人環境共創イニシアチブ

 

<本年度(1年目)スケジュール>

本年度(1年目)は、以下の表のようなスケジュールです。

 

公募期間

2022年11月21日(月)10時〜2023年1月6日(金)17時必着 交付は受付順

交付決定

申請受理日から約3週間で交付決定 交付が決定すると、ZEHポータルで「交付決定通知」、「事務取扱説明書」、「交付決定番号」が記載されたボードのデータを入手できる 最終交付決定日:2023年1月27日(金)

事業期間

交付決定通知を受領後〜2023年2月3日(金) 事業期間中に「省エネ性能表示( BELS等)」を取得する

完了実績報告

事業完了日から15日以内に報告 最終完了報告日:2023年2月10日(金)17時必着

※事業完了日とは、省エネ性能表示の評価書を取得し、その費用の支払いを終えた日のこと

翌年度補助事業開始申請書の提出

本年度(1年目)の完了実績報告と同時に「翌年度補助金事業開始申請書」を提出する SIIの承認を得られれば、翌年度(2023年)は4月1日から事業を開始(継続)できる

補助金額の決定

本年度(1年目)の補助金額(=省エネ性能表示分:5万円)が確定する

補助金支払い

補助金の支払いは、本年度(1年目)中に実行される

 

<後年度(2年目)のスケジュール>

 

後年度(2年目)は、以下の表のようなスケジュールです。

 

公募期間

2023年4月初旬〜2023年5月8日(月)17時必着 後年度(2年目)の交付申請は必須

交付決定

交付申請受付日から約3週間後に交付決定

事業期間

後年度(2年目)の交付決定通知受領後から2023年10月20(金)まで

完了実績報告

2023年6月1日(木)〜2023年10月27日(金)17時必着 事業完了日から15日以内に報告

補助金額の決定

住宅設備費用(50万円)+追加補助金対象設備費用

補助金支払い

補助金額決定後2週間程度(引渡しから2~3ヶ月程度)

※工事の進捗状況等に応じて個人差あり

 

第4次公募の申請は、複数年(2年)にまたがる事業のため、申請手続きも完了実績報告も2度必要であることに注意が必要です。

 

ZEH住宅の補助金制度に関するよくある質問

 

 

ZEH住宅の補助金制度に関するよくある質問を紹介します。

 

ZEH住宅のメリット・デメリットは? ZEH住宅の補助金申請に間に合わない場合はどうすればいい? ZEH住宅における補助金の申請はいつまで?

 

上記3点に対して回答していきます。

 

ZEH住宅のメリット・デメリットは?

 

ZEH住宅のメリット・デメリットをまとめます。

 

<メリット>

光熱費を抑えられる 補助金がもらえる ヒートショックを予防する 災害時の対応能力がアップする 住宅の資産価値が上がる

 

<デメリット>

初期コスト(建築費等)が上がる 屋根のデザインが制限される 太陽光発電の発電量は安定しない 省エネ設備のメンテナンス費用がかかる 補助金が入金されるのは引渡しを受けてから2〜3ヶ月後になる

 

ZEH住宅の補助金申請に間に合わない場合はどうすれば良い?

 

まず、「本当に間に合わないかどうか」を確認しましょう。

 

申請時に最低限必要な書類は、原則「配置図」と「本人確認書類」ですが、それすらも用意できない状況なら、次回の公募で申請するべきでしょう。

 

仮に時間的に間に合うことが確認できたとしても、資金計画や補助金の内容、効果についてしっかりと吟味できていないなら、再考する勇気も必要です。

 

補助金を申請するには、建築業者との請負契約も必要です。

引渡し時期、補助金交付時期についても事前によく打ち合わせをしておきましょう。

 

ZEH住宅における補助金の申請はいつまで?

 

ZEH住宅の補助金申請は、SIIが発表する公募期間内に申請しなければなりません。本年度の第4次公募の申請は、2022年11月21日(月)10時〜2023年1月6日(金)17時必着です。

 

申請の受付は「申込順」で、かつ申請金額の合計が予算に到達した場合は「その直前の日の17時集計まで」の申請を受付対象とし、それ以降の申請は受理されないことに注意しましょう。

 

補助金申請は、公募初日に提出できるように準備しておきましょう。

 

ZEH住宅の補助金制度は次世代の家づくり

 

 

「ZEH住宅と補助金」についてまとめました。

 

政府は2050年までに新築住宅を全てZEH住宅にする方針 使用エネルギーを削減すると共に再生エネルギーを創出することはこれからの生活に不可欠 ZEH住宅は、光熱費を抑えるだけでなく災害にも強い ZEH住宅補助金申請は、公募がスタートしたらすぐに行うべき 2022年第4次公募は複数年事業となり、交付申請も完了実績報告も2度必要

 

ZEH住宅の補助金申請は、手続きが煩雑で確認する項目や用意しなければならない資料も多いため、簡単にできる作業ではありません。

そのため、自分で申請内容を何度も見直すことは大切ですが、ZEH住宅を数多く手がけている建築業者や設計事務所に相談して進めていくことをおすすめします。

 

建匠は、ZEH住宅のご相談や光熱費を抑えて、かつ暮らしやすい家づくりを提案いたします。

ZEH住宅の申請についてのご相談も含めて、ぜひ一度お問い合わせください。

 

建匠へのお問い合わせはこちら

 

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2022.12.06

 

注文住宅を建てる上で、購入予算の管理は多くの方が悩むポイントです。

初めての家づくりでは、あれもこれもと予算が増えがちですが、無理な借入により、返済に追われる状況になりかねません。

 

そこで今回は、注文住宅の予算の決め方について解説します。

予算を決定する上で、注意すべきポイントも紹介していますので、マイホーム購入をご検討中の方は、ぜひとも最後までお付き合い下さい。

 

一般的な注文住宅の予算相場

 

 

 

一般的な注文住宅の予算相場を、『2020年度 フラット35利用者調査』を用いて見ていきましょう。

あくまでも平均的な数値であり、自分たちの暮らしに合った予算を決める上での参考に留めて下さい。

 

首都圏の一般的な予算の相場 高知県の一般的な予算の相場

 

順番に解説します。

 

首都圏の一般的な予算の相場

 

 

建設費用

返済負担率(世帯)

注文住宅

3,808万円

21.1%

土地付き注文住宅

5,161万円(建物2,851万円)

25.4%

 

首都圏の注文住宅の建設費用は、土地の有無により2,851〜3,808万円と大きな幅があります。

 

東京都が全体の数値を引き上げているものの、頭金の準備により、返済負担率は適正な範囲に収まっており、一般的な予算相場の目安と見てよいでしょう。

 

高知県の一般的な予算の相場

 

 

建設費用

返済負担率(世帯)

注文住宅

3,160万円

19%

土地付き注文住宅

3,845万円(建物2,883万円)

21.2%

 

高知県の注文住宅の建設費用は、2,883〜3,160万円となり、土地の有無による金額の幅が少ないことが分かります。

 

高知県の注文住宅の予算相場は上記の表の通りといえますが、あくまでも平均的な数値です。

したがって、自分たちの収入と手元資金をもとに予算を決定することが重要です。

 

注文住宅に必要な費用内訳

 

 

注文住宅に必要な費用内訳を建物と土地ごとにまとめています。

本体価格以外に発生する費用を把握しておかなければ、正確な資金計画を立てることはできません。

 

住宅建築の費用内訳 土地購入の費用内訳

 

順番に解説します。

 

住宅建築の費用内訳

 

住宅建築の費用の内訳は、本体工事費約7割、付帯工事費約2割、諸費用・その他費用約1割に分類されます。

 

広告で目にする「坪単価〇〇万円」には、本体工事費のみ含まれることが一般的です。

物件を比較するときは、本体価格だけではなく、総工費をチェックするようにして下さい。

 

土地購入の費用内訳

 

土地購入費用の内訳は、土地の本体価格と諸費用に分類されます。

 

諸費用には、不動産会社への仲介手数料や登記費用などが含まれ、購入金額の5~10%前後を想定しておきましょう。

土地そのものに消費税はかかりませんが、仲介手数料や司法書士の報酬部分については消費税が課税されます。

 

注文住宅の予算の決め方のポイント4つ

 

 

注文住宅の予算の決め方のポイントをまとめています。

 

大まかであっても予算を決めないことには、家づくりの計画は進みません。

内容を把握して、家計に無理のない資金計画を準備して下さい。

 

自己資金(頭金)に用意できる金額を確認する 住宅ローンの借入可能額と返済金額を確認する 注文住宅の購入に支払う最大限度額を計算する 住宅建築費用と土地購入費用の割合が適切か確認する

 

順番に解説します。

 

自己資金(頭金)に用意できる金額を確認する

 

一つ目のポイントは、自己資金(頭金)に用意できる金額を確認することです。

 

頭金を準備しておけば、資金計画に幅を持たせられますが、手元資金のすべてを頭金に充当してはいけません。

急な出費に対応できるように、最低限の生活防衛資金として、6ヶ月程度の生活費を手元に残しておきましょう。

 

住宅ローンの借入可能額と返済金額を確認する

 

住宅ローン借入可能額と返済金額を確認することも重要なポイントです。

 

返済負担率を基準に借入可能額を想定した上で、月々の家計の収支から無理なく返済できる金額を見極めて、住宅ローンの借入金額を決めることをおすすめします。

 

注意点として、借入可能額=返済可能額ではないことを覚えておきましょう。

 

注文住宅の購入に支払う最大限度額を計算する

 

注文住宅の購入に支払う最大限度額を計算しておくことも、予算を決めるポイントの一つです。

 

土地が必要なケースでは、土地取得費用と住宅取得費用のバランス調整が必要であり、建築費に充てる予算の限度額を決めておきましょう。

 

初めての家づくりでは、あれもこれもと要望が多くなりがちですが、自分たちで決めた予算の中で理想の住まい作りを目指して下さい。

 

住宅建築費用と土地購入費用の割合が適切か確認する

 

住宅建築費用と土地購入費用の割合が適切か確認することも重要です。

 

予算の配分を調整することは必要ですが、バランスが悪ければ家づくりは上手くいきません。

土地と建物の相場を把握した上で、家づくりの優先順位を家族で相談しながら、予算の割合が適切であるかどうかを判断して下さい。

 

注文住宅の予算の決め方で失敗しないために注意すべきこと

 

 

注文住宅の予算を決める上で、失敗しないために注意すべきポイントをまとめています。自分たちに合った返済プランをもとに予算を組み立てることが重要であり、適正な予算は快適な暮らしに直結します。

 

適切な返済負担率を設定する 借入可能額と注文住宅の限度額を一緒にしない 世帯年収に合った予算を設定する 優先順位を付けておく

 

順番に解説します。

 

適切な返済負担率を設定する

 

一つ目の注意点は、適切な返済負担率を設定することです。

 

返済負担率とは、年収に占める住宅ローンの年間返済額の割合のことであり、20〜25%を目安にすると無理のない返済プランといえます。

 

年収400万円以上では、35%以下が返済負担率の審査基準ではあるものの、上限までの借入は月々の返済の負担が大きいので、家計に無理のない範囲で予算を決めるとよいでしょう。

 

借入可能額と注文住宅の限度額を一緒にしない

 

借入可能額と注文住宅の限度額を一緒にしないことも注意点の一つです。

 

先に述べた通り、借入可能額=返済可能額ではありません。収入は増えることもあれば、減ることもあります。

したがって、無理な借入は家計の余裕がなくなり、金利上昇などの外部要因で返済が滞るリスクが生じるでしょう。

 

世帯年収に合った予算を設定する

 

世帯年収に合わせた予算を設定した場合も注意が必要です。

 

具体的には、配偶者が出産などで働けなくなるケースが想定されます。

当然、世帯年収は下がりますので、その間のことも考慮しておかなければなりません。

 

配偶者の収入が無くなっても、問題のない返済プランを立てて、予算を決めることが大切です。

 

優先順位を付けておく

 

優先順位を付けておくことも、予算を決める上で注意すべきポイントです。

 

土地と建物の予算配分や住宅へのこだわりなど、予算に制限がある中で、全ての要望をかなえることはできません。

妥協点を探るためにも、家づくりの優先順位を家族で相談して、予め決めておくことをおすすめします。

 

注文住宅の予算を決めるための一般的な費用をシミュレーション

 

 

注文住宅の予算を決めるための一般的な費用を、世帯年収ごとにシミュレーションでまとめています。

頭金の準備や住宅ローン以外の借入状況などにより、最適なプランは異なりますので、自分たちに合った予算づくりの参考にして下さい。

 

 

世帯年収500万円以下の場合 世帯年収500万~800万円の場合 世帯年収800万~1,000万円の場合

※融資率90%、固定金利1.44%、返済期間35年、返済負担率25%、元利均等返済で算出

順番に解説します。

 

世帯年収500万円以下の場合

 

 

借入金額

総返済額

月々の返済額

高知県世帯年収423万円

2,901万円

3,695万円

8.8万円

※参考:『LIFULL HOME'S 住まいインデックス』

 

家計に無理のない返済負担率25%での借入金額は2,901万円となりました。

 

高知県の注文住宅の相場に近い数値であり、土地取得が必要な場合は、頭金の準備を増やすことで月々の返済額を抑えられるでしょう。

 

世帯年収500万~700万円の場合

 

 

借入金額

総返済額

月々の返済額

世帯年収500万円

3,429万円

4,368万円

10.4万円

世帯年収600万円

4,121万円

5,249万円

12.5万円

世帯年収700万円

4,781万円

6,090万円

14.5万円

※参考:『LIFULL HOME'S 住まいインデックス』

 

返済負担率25%の借入金額は上記の表の通りですが、月々の返済額を見ると、もう少し返済負担率を抑える方が望ましいでしょう。

 

あくまでも世帯年収であり、配偶者が仕事を休むケースも想定して返済プランを立てて、返済に無理のない借入額を決めて下さい。

 

世帯年収800万~1,000万円の場合

 

 

借入金額

総返済額

月々の返済額

世帯年収800万円

5,473万円

6,971万円

16.6万円

世帯年収900万円

6,166万円

7,854万円

18.7万円

世帯年収1,000万円

6,858万円

8,735万円

20.8万円

※参考:『LIFULL HOME'S 住まいインデックス』

 

返済負担率25%の借入金額は上記の表の通りですが、頭金の準備を増やして、返済負担率を抑えることをおすすめします。

 

借入額が多い分、総返済額に占める支払利息も増えており、月々の返済は問題なくとも、資金計画を見直した方がよいでしょう。

 

建匠で注文住宅を建てる際の予算の決め方を紹介!

 

 

これまで一般的な予算の決め方を説明してきましたが、『建匠』では85歳まで家計が破綻せず、住んだ後も貯蓄できる資金計画と予算を最も大切にしています。

 

資金計画と予算で重要となる点は、健康的な生活を送るために必要な断熱性や気密性を高性能にしつつ、月々の冷暖房費を大幅に抑えることです。

 

仮に、限られた予算の中で家を建てたとしても何らかの不満が出てくる可能性は高く、それが家の品質に関わることであれば、性能に後悔する可能性はゼロではありません。

 

したがって、新築を建てた後もしっかりと貯蓄ができる資金計画と予算を組みましょう。

 

「品質を追求すると予算オーバーしてしまうのではないか?」と考える方も少なくありませんが、建匠では将来の負担にならないような資金計画を提案します。

 

ぜひ気軽にお問い合わせ下さい。

 

建匠の家づくり

 

注文住宅の予算の決め方に関するよくある質問

 

 

注文住宅の予算の決め方に関するよくある質問をまとめていますので、他の方が疑問に感じる点を自分に置き換えて考えてみましょう。

 

注文住宅で予算オーバーする際の平均額や平均割合とは? 注文住宅の契約後に予算オーバーしてしまうことはある?

 

順番に解説します。

 

注文住宅で予算オーバーする際の平均額や平均割合とは?

 

予算オーバーの平均額は、243万円で建築費用の10〜15%前後の割合が多いようです。

 

標準設備仕様からの変更など、要望を整理して優先順位を決めておかなければ予算を守ることはできません。物件を比較する際は、金額だけでなく、標準仕様のグレードについても確認しましょう。

 

※参考:『SUUMO 注文住宅 3000人の家づくり体験談 2016【建築費用編】』

 

注文住宅の契約後に予算オーバーしてしまうことはある?

 

契約後に予算をオーバーしてしまうケースは少なくありません。

 

主な原因として、契約後の追加工事が多いことが挙げられます。標準設備以外のオプションの変更など、本当に自分たちに必要かどうか検討して下さい。

 

他にも、外構工事も事前の見積もりが甘く、追加費用が発生しやすいので注意しておきましょう。

 

注文住宅の予算の決め方を理解して負担の少ない注文住宅を建てよう

 

 

家づくりは、予算を決めることから始まるといっても過言ではありません。

 

予算を決めずに理想の住まいのイメージを固めても、実現性がなければ意味はなく、過度な借入をもとに予算を決めても、返済に追われるリスクが付きまといます。

 

したがって、自分たちに合った返済プランをもとに予算を決めて、家計に負担の少ない注文住宅を建てることが、快適な暮らしに繋がるでしょう。

 

建匠では予算の中で品質を重視し、長く健康に暮らせる家を提供します。ワンチームでお客様の家づくりをサポートしていますので予算決めを含めた資金計画にお悩みの方は、お気軽にモデルハウスへ足をお運び下さい。

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2022.12.05

 

世界情勢や燃料費の高騰を受け、電気代は高くなり続けています。

 

「電気代が他の家庭に比べて電気代が高いのはなぜ?」や「電気代を節約するにはどうすればいい?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

 

そこで本記事では、電気代が高いと感じる方に向けて、電気代が高くなる原因と調べ方、節約方法について解説します。

 

【この記事でわかること】

電気代の平均額 電気代が高い原因 電気代を節約するためのポイント

 

そもそも電気代の平均はどのくらい?

 

 

一般家庭が使用する、電気代の平均額はどのくらいになるのでしょうか。総務省が公開しているデータによると、全国と東京都、高知県の年間電気代は以下のようになります。

 

 

全国

東京都

高知県

年間電気代

約124,000円

約108,851円

約117,000円

※引用:e-Stat

 

高知県の電気代は、東京都よりも高い傾向にあるものの全国に比べて安くなっています。

 

特に、東北や北海道などの寒冷地において電気代が高くなっており、比較的温暖な気候である高知県が相対的に安くなったことが理由として挙げられます。(北海道と東北の平均額は約136,000円)

 

電気代が高い原因7選

 

 

 

高知県は全国から見ても電気代が比較的安いことがわかりますが、なかには電気代が高くなっている家庭もあるでしょう。

 

ここでは、電気代が高くなってしまう原因を7つ解説します。

 

そもそも全体の使用量が多い 電気消費量の多い家電を使用している ライフスタイルの変化によるもの 季節の変化によるもの 電気の市場価格が上がっている 燃料費調整額が高騰している 漏電している

 

「毎月の電気代が高い」と感じる人は、上記を押さえておきましょう。

 

そもそも全体の使用量が多い

 

電気の使用量が多くなると、電気代が高くなります。

 

電気を日中に使わず夜に電気を使用することで、電気単価を下げる節約方法もありますが、使用量が減らないのであれば大きな効果を得られないでしょう。

 

そのため、電気代が高いと感じた場合は、まず電気の使用量を確認することが重要です。

 

電気使用量の多い家電を使用している

 

古い家電製品は配線劣化によって電気使用量が多くなっているケースや、そもそも節電仕様になっていないケースがあります。

 

古い家電を多く使っている家庭は、新しい家電を使っている家庭よりも電気代が高くなることが多いです。

 

また、家電の新旧に限らず、発電カロリーの高い家電を使用すると電気代がかかります。

例えば、電気ファンヒーターやラジエントヒーターは熱電対を使用するため、温度を急速に上げられるものの、その分電気を多く消費します。

 

したがって、家電の特徴や使用年数を把握することは重要だといえるでしょう。

 

ライフスタイルの変化によるもの

 

子どもが小さい時期であれば親と一緒に生活する時間が多いので、電気を使わない部屋がある日も多くあるでしょう。

しかし、子どもが成長するにつれ自室を利用することになり、その際にはエアコンや暖房機器を使用することが推測されます。

 

また、子どもが増えればその分の部屋とエアコン、暖房機器が必要になるでしょう。

さらには、食事やお風呂に入るタイミングも個別になってしまうため、結果的に電気代が高くなってしまいます。

 

このように、子どもの成長や同居している家族のライフスタイルが変化することで、電気代が高くなることもあります。

 

季節の変化によるもの

 

春や秋は過ごしやすいですが、夏や冬はどうしてもエアコンや暖房機器を使用することになります。

 

「近年の猛暑は災害レベル」ともいわれており、節電のためにエアコンなしで寝ることは脱水症状や熱中症のリスクを抱えることになります。

そのため、夏場は1日中エアコンを各部屋で稼働させる必要があり、電気代がほかの季節よりも高くなるでしょう。

 

したがって、電気代が高くなった場合には、いつの季節に比べて高くなっているのかを確認することが重要です。

 

電気の市場価格が上がっている

 

輸送コストは、世界情勢や市況の影響を受け年々高くなっていますが、このような影響は国や大企業だけではなく一般家庭の電気代が上がる要因にもなっています。

 

なぜなら、電気を作る施設を運営、維持するためのコストが上がり、その分を電気代から回収する必要があるからです。

 

また、太陽光発電が普及し再生エネルギー賦課金の負担額も増加しています。

このように、一般家庭ではなく国や世界レベルの影響が電気代に及んでいることも把握しましょう。

 

燃料費調整額が高騰している

 

先述した電気代が上がる要因の1つに、燃料費調整額の高騰があります。

 

天然ガスなどの購入費用が基準額よりも高くなった場合、差額分は電気代に反映されます。

逆に低くなれば安くなりますが、天然ガスの使用量が増加し続けているため、安くなるケースはほとんどないといえるでしょう。

 

近年では、電気代に反映させる金額の上限を撤廃する電気会社も増加しています。

したがって、燃料費の高騰は電気代の値上がりを青天井にしてしまう要因になりかねないといえます。

 

漏電している

 

節電していても電気代が変わらなかったり、1人暮らしで日中誰も部屋にいない状態でも電気使用量が増えたりする場合は、漏電している可能性があります。

 

漏電は古い家電から電流が漏れ、地面を伝って放電する現象です。

電気が流れ出てしまう状態ではつねに電力を供給し続ける必要があり、垂れ流している状態になってしまいます。

 

また、家電を使用していなくとも電力が流れる経路ができてしまっているため、漏電している家電があるだけで電気代は高くなってしまうでしょう。

 

電気代が高い原因の調べ方

 

 

電気代が高いと感じた場合には、何をチェックすれば良いでしょうか。

 

電気料金の内訳を確認する 各家電の電気代を把握する

 

ここでは、代表的な電気代の確認方法を2つ解説します。

 

電気料金の内訳を確認する

 

まずは、電気料金の内訳を確認しましょう。

 

使用量が前月と上がっていないか、電気料金の単価が変わっていないかをチェックし、変動した箇所を確認します。

その後、使用量が上がっていればライフスタイルに変化があったかどうかを確認し、単価が変わっていれば電気会社に連絡してみましょう。

 

このように、電気代が上がった要因を明確にすることで対策しやすくなります。

 

各家電の電気代を把握する

 

正確に各家電の電気代を把握することは難しいですが、使用割合の大きい家電を把握することは重要です。

『全国地球温暖化防止活動推進センター』によると、家電の消費電力量内訳は以下のようになります。

 

家電種類

割合

エアコン

14.7%

冷蔵庫

14.3%

照明

13.5%

テレビ

9.4%

パソコン

3.9%

ビデオレコーダー

2.4%

電気ポット

2.3%

温水暖房便座

2.0%

電気コンロ

1.9%

炊飯器

1.7%

※引用:5-11 家庭における消費電力量の内訳

 

上記は、電気使用量が多い家電TOP10です。

最も多いエアコンはシーズンによっては24時間稼働させることもあるため、電気料金を上げてしまう家電だといえるでしょう。

 

また、使用時間が短い電気ポットや温水暖房便座、炊飯器がランクインしており、瞬間的に使用する電気量が多い家電です。

 

なるべくエアコンやテレビ、照明といった電気使用量割合の多い家電と、電気量が多い家電の使用を抑えることが節電のコツといえるでしょう。

 

高い電気代を節約するためのポイント

 

 

先述した電気量の内訳を把握し節電することも重要ですが、それ以外にも高い電気代を節約するためのポイントがあります。

 

各家電の使い方を見直す 電気料金のプランを見直す 古い家電を買い替える 待機電力を削減する

 

ここでは、高い電気代を最適な水準に下げるための方法について解説します。

 

各家電の使い方を見直す

 

先述した電気使用量の割合のうち、エアコンや冷蔵庫の使用を抑えることで電気代を減らせます。

特に、エアコンの台数を少なくすることが最も効果的です。

 

断熱性能の指標であるUA=0.46の住宅では、14畳用のエアコン1台で家全体の温度を調節することが可能です。

夏は2階のエアコンを利用し、冬は1階のエアコンを利用することで、 それぞれ1台で家全体を夏は涼しく冬は温かくできます。

 

一方で、冷蔵庫は24時間稼働させる必要があり、使い方を見直して電気代を減らすことは現実的ではありません。

 

そのため、冷蔵庫以外の家電でも可能な範囲で使用を抑えることをおすすめします。

例えば、朝の明るいうちは照明を付けない、テレビやビデオレコーダー、パソコンは使用時間を決めておくなどの対策が効果的でしょう。

 

このように、各家電の使い方を見直すことで電気代を減らせます。

 

電気料金のプランを見直す

 

電気料金は、ライフスタイルにあったプランを選ぶようにしましょう。

例えば、夫婦共働きで日中は子どもが学校に行っている家庭であれば、夜間料金が安くなるプランがおすすめです。

 

このように、電気料金プランが最適なプランになっているのかを確認し、場合によっては電力会社を変えることも検討するようにしましょう。

 

古い家電を買い替える

 

古い家電はエコ家電ではなく、電力を多く使用する家電の可能性があります。

また、経年劣化による漏電や電気使用量の増加が懸念されるため、古い家電はなるべく新しい家電に買い替えるようにしましょう。

 

待機電力を削減する

 

家電は、可能な限り使用していない時に電源を抜きましょう。

 

待機電力の使用を無くせるだけではなく、漏電対策にもなります。

冷蔵庫などは常時稼働させる必要がありますが、使用する時に電源を入れても問題ない家電は多いです。

 

このように、エアコンやテレビ、パソコン、照明などは待機電力がかからない状態にすることで、大きな節電効果を得られます。

 

電気代が高い原因に関するよくある質問

 

 

ここでは、電気代が高いと感じた人のよくある質問について解説します。

 

電気代の請求金額がおかしいと感じたらどうすればいい? 2022年は電気代が急に高くなった? あまり使っていないのに電気代が高い原因は?

 

順番に見ていきましょう。

 

電気代の請求金額がおかしいと感じたらどうすればいい?

 

「電気代の請求金額がおかしい」と感じたら、まずは電気会社に問い合わせましょう。

 

単価改定などの変更が生じている可能性があります。それと同時に、電気使用量が増えるような生活をしていないかも振り返りましょう。

例えば、友人が宿泊するようなイベントがあったりすると一時的に家屋内の人数が増えるため、電気量は増えます。

 

このように、電気代が高くなる理由を調べることが重要です。

 

2022年は電気代が急に高くなった?

 

2022年は世界情勢や再生エネルギー賦課金及び燃料費の高騰により、各電気会社が一斉に価格改定する事態となりました。

これにより、ほとんどのエリアで電気代が高くなっています。

 

また、燃料費調整額の上限を撤廃する電気会社も増えたことにより、今後も電気代は高くなる傾向にあるといえるでしょう。

 

あまり使っていないのに電気代が高い原因は?

 

普段家にいないのに電気代が高い場合は、漏電や電気料金のプランが合っていないなどの可能性があります。

市販で販売されているワットチェッカーなどを使い、家にいない間に電気の使用がないかを確認するようにしましょう。

 

また、日中の電気代が安く夜間電力が高いプランにしている場合は、少しの電気量であっても電気代は高くなる傾向になります。

 

このように、ライフスタイルに最適化した電気プランを選択することをおすすめします。

 

電気代が高いと感じたら料金プランの見直しも検討しよう

 

 

電気代が高い場合は生活の見直しで対応できる場合もありますが、それでも改善しない場合は料金プランの見直しを検討することをおすすめします。

 

電気代は様々な影響を受け、今後も高くなる傾向にあります。

したがって、電気代が高いと感じた場合は、なるべく早い段階で電気会社に相談して電気プランの見直しを検討しましょう。

 

建匠では、電気代を抑えながら玄関や廊下、脱衣室まで家全体を空調する「全館空調」をおすすめしています。

 

建匠の断熱性能UA=0.46の住宅であれば、 14畳用のエアコン1台で全館空調が可能です。

電気代を抑えるには、エアコンの台数を少なくすることが最も効果的です。

 

「家づくりで電気代が心配…」という方は、ぜひ一度お問い合わせください。

 

建匠へのお問い合わせはこちら

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2022.12.05

 

新築やリフォームを機に、ランドリールームを設置したいという人が増えています。

 

一方で、ランドリールームを設置して後悔する人や、設置の方法を失敗したという人も少なくないのが現状です。

 

「どのくらいの広さが必要なの?」

「南側の方角じゃなくても大丈夫?」

 

ランドリールームに関する上記のような疑問や悩みを抱えている人は多くいます。

本記事では、ランドリールームにまつわる後悔や失敗例と、後悔や失敗しないためのポイントを解説します。

 

【この記事でわかること】

ランドリールームの後悔・失敗例7選 ランドリールームで後悔・失敗しないためのポイント7選

 

そもそもランドリールームとは?

 

 

ランドリールームとは、洗濯に関する一連の作業をすべて行える部屋のことです。

衣類を洗うところから始まり、以下の作業が移動することなく1か所でできるため、家事効率が上がります。

 

干す 取り込む アイロンをかける 畳む 収納スペースがあれば収納する

 

ランドリールームは、日当たりの良い位置や、家事動線を考えて洗面所や脱衣所、キッチンなどの近くに設置するのが一般的です。

 

ランドリールームを設置するメリットは、天気の具合や花粉の飛散などを気にすることなく洗濯物を干せる点が挙げられます。

雨の日でもリビングなどの生活スペースに洗濯物を干さなくて済むため、急な来客にも慌てる必要がありません。

 

また、脱衣所の近くに設置すると、入浴後に収納棚から下着やパジャマを取り出してすぐ着用できるため便利です。

 

ランドリールームの後悔・失敗例7選

 

 

メリットが多いように思えるランドリールームですが、設置したものの後悔した、失敗したという声は意外によく聞かれます。

 

ここでは、後悔した例や失敗した例を7つ紹介します。

 

家事動線が悪くて使いにくい 狭くて使い勝手が悪い 洗濯物が乾かない 室内干しをする場所を確保できない ファミリークローゼットが必要だった 物干し(ホスクリーン)の配置が悪い 作業台は必要なかった

 

順番に見ていきましょう。

 

家事動線が悪くて使いにくい

 

「家事動線が悪くて使いにくい」「思ったより家事動線が長くて失敗した」のような失敗例は多くあります。

 

家事するとき、家事動線が良いかどうかは非常に重要な問題です。

しかし、想像と現実にはズレがあり、計画段階では問題がなくとも実際に使ってみたら使いにくかったケースはよくあります。

 

ほとんどの作業がランドリールーム内で完了しても、その前後の動線が悪ければ結局使いにくいという結論になってしまいます。

 

家事動線をスムーズにするには、バスルームや洗面所、キッチンなどの水回りだけではなく、リビングとダイニングの位置関係なども考えなければなりません。

 

狭くて使い勝手が悪い

 

以下のように、ランドリールームが狭くて使い勝手が悪かったというケースもあります。

 

間取りの関係で思うように広さを確保できず使いにくかった 洗濯物を干すスペースが足りない 洗濯物を畳むスペースがない アイロンをかけるスペースがない サーキュレーターや除湿機を置く場所がない

 

一般的に、ランドリールームの広さは4人家族であれば2〜3帖程度必要だといわれています。

脱衣所も兼ねる場合は、もう少し余裕が必要です。

 

ファミリークローゼットを併設する場合は、さらに1〜2帖のスペースが必要です。

 

必要な広さは、ランドリールームの使い方や物干しのタイプ、家族構成などによっても変わります。

ランドリールームを設置するときは、自分の家庭ではどの程度の広さが必要なのかを前もって考えなければなりません。

 

洗濯物が乾かない

 

ランドリールームを作ったにもかかわらず、洗濯物が乾かなかったという失敗例もあります。

 

日当たりや通気性が悪く、洗濯物の乾きにくい状況であることが、洗濯物が乾かない原因の1つです。

また、スペースが足りないために、洗濯物が密集して空気がこもり、湿気が多い状況を招いてしまうケースもあります。

 

日当たりも重要ですが、それより重要なのは通気性です。一度に干す洗濯物の量をできるだけ少なくし、洗濯物同士が密着しないように注意しましょう。

 

サーキュレーターや換気扇を回すなどして空気が停滞しないようにすることも大切です。

置くスペースがない場合は、壁に取り付けるタイプの除湿乾燥機を使用すると良いでしょう。

 

とにかく、洗濯物が乾きにくい環境を作らない工夫が必要です。

 

室内干しをする場所を確保できない

 

ランドリールームを設置したものの、肝心の室内干しをする場所が確保できなかったというケースもあります。

 

室内干しをするには、ある程度のスペースが必要です。

洗濯物を隙間なく干してしまうと乾きが悪くなるため、洗濯物同士が干渉しないよう余裕を持って干さなくてはなりません。

 

洗濯物の量が多い家庭であれば、特にスペースを要します。

ランドリールーム自体に広さがなく、室内干しをする場所が確保できない場合は、高さを調整できる物干しを選ぶと良いでしょう。

 

天井付近の余った空間を有効活用でき、洗濯物の下を通行できるためおすすめです。

 

ファミリークローゼットが必要だった

 

ファミリークローゼットを設置せずに後悔したという人もいます。

 

ファミリークローゼットの良いところは、乾いた洗濯物を1か所に収納できるところです。

家族全員の部屋を周ってそれぞれのクローゼットに収納するのは大変ですが、ファミリークローゼットがあればそのような手間も省けます。

 

リビングやほかの部屋に洗濯物が畳んで積んであるなどという状況を防げるため、結果的に家の中を片付けられるでしょう。

 

ランドリールームと隣接させれば、ランドリールームとファミリークローゼットで洗濯が完結し、さらに通り抜けられるウォークスルータイプにすれば家事効率も上がります。

 

ただし、ファミリークローゼットを設置するには、それなりのスペースが必要です。

リビングやキッチンなど、ほかの部屋が狭くならざるを得なくなる場合もある点には注意が必要です。

 

物干し(ホスクリーン)の配置が悪い

 

物干しの配置で失敗した例も少なくありません。

主に、以下の理由が挙げられます。

 

物干しの数が1つでは足りない 物干しをぶら下げたままだと邪魔だが、わざわざ取り外すのも面倒 通行するのに洗濯物が邪魔になる ドアを開けたら、ドアと洗濯物がぶつかる 洗濯物同士が触れてしまう

 

物干しの位置は重要です。

 

なんとなく位置を決めてしまうと、後悔する可能性があります。

通路の確保や、ドアと洗濯物が干渉し合わないよう引き戸タイプにすることもおすすめです。

 

また、将来家族が増えたり、子どもが成長したりして洗濯物が増えることを想定する必要があります。

逆に、子どもが独立してからは使わなくなり、デッドスペースになってしまったというケースもあります。

 

いずれにせよ、将来を見越して物干しの計画を立てましょう。

 

作業台は必要なかった

 

洗濯物を畳んだりアイロンがけをしたりするのに便利な作業台ですが、必要なかったという声もあります。

たとえば、以下のような理由が挙げられます。

 

作業台の大きさによっては邪魔になる 身長が合わないため、かえって作業効率が悪くなる アイロンをかけるには奥行きがなさすぎる 作業台があることで洗濯物が干しにくい

 

設置を迷っているような場合は、本当に必要であるかをもう一度考えたほうが良いでしょう。

必要ではないのに設置してしまえば、かえって邪魔になってしまうおそれもあります。

 

それでも必要であれば、どのように使用するかまで考えておくことをおすすめします。

 

立ったまま使うか座って使うか 作業台の大きさ ほかの作業の邪魔にならないかどうか

 

以上の点を考慮しましょう。

 

また、作業台として備え付けのカウンターを設置してしまうと、設置後に移動や撤去を考えて後悔することになりかねません。

 

使わないときは折り畳むタイプのテーブルであれば、このような不安は軽減できます。スペースに不安がある場合にも、このタイプのテーブルは重宝します。

 

ランドリールームで後悔・失敗しないためのポイント7選

 

 

どのようにすればランドリールームで後悔や失敗をせずに済むのでしょうか。

ここでは、後悔・失敗しないためのポイントを7つ紹介します。

 

間取りやレイアウトを意識する 収納スペースがあるか確認する 床材・壁材に注意する 湿気対策をする 必要に応じて乾燥機を設置する 作業台は必要かどうかを判断して設置する 高さ調節ができる物干し(ホスクリーン)を選ぶ

 

「ランドリールームを設置して良かった」と思うためにも、上記7点の項目を確認しましょう。

 

間取りやレイアウトを意識する

 

間取りやレイアウトを意識することは、ランドリールームを設置するうえで非常に重要です。

可能であれば1つの部屋として独立させることをおすすめします。

 

なぜなら、洗面所や脱衣所などと兼用にした場合の失敗例が多いからです。

洗面所とランドリールームを兼用している場合、洗濯物が干してある中で洗顔や歯磨きなどをしなければなりません。

 

脱衣所と兼用している場合は、脱いだ服をすぐに洗濯機に入れられるのはメリットといえますが、着替えのときには洗濯物が邪魔になります。

 

ほかにも、来客時に客人が洗面所や脱衣所を使用するときに、洗濯物があるとお互い気を遣わなければならなくなるという問題もあります。

 

しかし、ランドリールームが独立していれば、洗濯物を避けながら歯磨きや着替えをする必要もなく、来客時に気を遣う必要もありません。

 

なお、キッチンや洗面所、脱衣所の近くにランドリールームを設置すると、家事動線を短くできておすすめです。

天気が良い日は洗濯物を外に干したいという場合は、ベランダ付近に設置するのも良いでしょう。

 

収納スペースがあるか確認する

 

畳んだ洗濯物をその場で片付けられる点から、収納スペースの有無も重要です。

 

洗面所や脱衣所と兼用している場合や隣接している場合は、タオル類や家族全員の下着、パジャマなどをランドリールームに収納しておくと便利です。

 

入浴のときにわざわざ着替えを部屋に取りに行く手間が省けるうえ、着替えを忘れてもタオルを体に巻いて取りに戻る必要がありません。

 

また、近くにファミリークローゼットがある場合は、衣類をハンガーにかければ済むため畳む手間が省けて家事の時短につながります。

 

近年では、ファミリークローゼットを設置するケースが増えており、設置しなかったことを悔やむ声も上がっているので、一度設置を検討しましょう。

 

床材・壁材に注意する

 

床材や壁材は、耐水性があるかどうかに注意しましょう。

なぜなら、床材や壁材には水回りに適した素材とそうではないものがあるためです。

 

例えば、クッションフロアのように耐水性に優れているものであれば掃除しやすく、濡れていてもさっと簡単に拭けます。

 

タイルは耐水性と耐久性に優れているため壁材としてはおすすめですが、冬場は足元が冷えてしまうため床材としては不向きです。

 

なお、壁紙であれば、機能性壁紙がおすすめです。

機能性壁紙はいくつか種類があり、中には抗菌効果や防カビ効果が高いものもあります。

 

汚れも落ちやすいため、手入れも簡単で清潔に使用できるでしょう。

 

湿気対策をする

 

ランドリールームでは湿気対策が必須です。

水回りはどうしても湿度が高くなってしまうため、湿気対策をしないと洗濯物がうまく乾かなかったり、生乾きのにおいに悩まされたりします。

 

湿気には、以下の対策が効果的です。

 

窓を複数取り付ける 天窓を付ける ドアを引き戸にして常時開け放つ サーキュレーターや除湿機を活用する エアコンを入れる 24時間換気システムを作動させる

 

失敗例にもあったように、日当たりや風通しが悪いと湿気がこもり、洗濯物がなかなか乾きません。

 

また、嫌なにおいが発生する原因にもなってしまいます。

 

窓が複数あると理想ですが、ない場合は湿気のコントロールに努めましょう。

ドアを開放してとにかく空気が常に流れるように気を配り、サーキュレーターや除湿機をうまく活用して洗濯物が濡れている時間をできる限り短くします。

 

エアコンの使用も効果的であり、衣類乾燥モードがある場合はぜひ活用してください。

衣類乾燥モードでの運転と、サーキュレーターや除湿機と合わせることで乾かす時間を短縮できます。

 

ランニングコスト自体は高くなる可能性もありますが、乾く時間が短くなるため結果的にコスト削減につながります。

 

また、住宅の断熱性と気密性が高く、その上で計画換気がしっかりしている住宅は湿度が抑えられて、洗濯物が特に乾きやすいといえます。

住宅の気密性C値=1程度を目指すと、計画換気がしっかり働くので、24時間換気システムを作動させて湿度を管理しましょう。

 

必要に応じて乾燥機を設置する

 

どうしても洗濯物が乾きにくいという場合や厚手のものを早く乾かしたい場合などは、衣類乾燥機を設置するのも1つです。

 

乾燥機は、ランニングコストがかかるというデメリットはありますが、天気に左右されず洗濯物を早く乾かせます。

また、高温設定ができる機種は除菌もできるなどの点がメリットです。

 

乾燥機にはガス式と電気式があり、それぞれ特徴が異なります。

 

ガス式は乾くまでにかかる時間の短さが特徴です。

使い古したタオルでも、おろし立てのようなふわふわの仕上がりが期待できます。

 

ただし、取付け工事が必要なため、費用と時間がかかってしまい、本体価格も電気式に比べて高価です。

 

一方で、電気式はガス式よりも本体価格は安く済みますが、乾燥に時間がかかりランニングコストもガス式よりもかかります。

 

また、電気式乾燥機に不向きな洗濯物の生地もあるので注意が必要です。

洗濯物の量が多い、急いで乾かしたいことが多いという人は、衣類乾燥機の導入を検討しましょう。

 

作業台は必要かどうかを判断して設置する

 

失敗例にもあったとおり、作業台は必要なかったとの意見も多く見られます。

失敗しないためには、本当に必要かどうかを判断したうえで設置しましょう。

 

作業台を設置せずに後悔している人がいるのは事実ですが、すべての家庭で必要になるわけではありません。

 

よく考えずに設置してしまうと、奥行きが足りない、高さが合わないなどの不都合や、そもそも必要なかったという後悔が生まれてしまいます。

 

いくら便利なものでも、スペースのないところに無理やり設置すれば邪魔になります。

 

動かせるタイプの作業台であればまだしも、壁に備え付けるタイプのものは気軽に取り外しができないことを頭に入れておかなくてはなりません。

 

家庭の状況やランドリールームの広さに余裕があるかどうかなどによっても異なるため、必要であれば設置するというスタンスで良いでしょう。

どうするか迷った場合は、ランドリールームの設置後に必要になったら後付けのものを設置すれば十分です。

 

高さ調節ができる物干し(ホスクリーン)を選ぶ

 

物干しは、高さの調節が可能なものを選んだほうが良いでしょう。

 

高さが固定である場合、失敗例でもあったように通行の邪魔になってしまったり、設置した場所によってはほかの作業の妨げになってしまったりします。

 

洗濯物を干すときも、干す人の身長によっては使いにくい場合もあるでしょう。

しかし、高さの調節ができればこれらの問題は解決できます。

 

洗濯物を干す際は肩の位置程度まで下ろし、干し終わった後は天井付近まで上げれば通行の邪魔になりません。

使わないときは、天井に収納が可能です。

 

また、洗濯物が多いときも、物干しを1本上に上げてしまえば、下にも洗濯物を干すスペースができます。空間を有効活用し、効率よく洗濯が行えます。

 

ランドリールームに関するよくある質問

 

 

ランドリールームに関するよくある質問を紹介します。

 

2帖のランドリールームにおけるレイアウトはどうする? ランドリールームは北側の方角でも問題ない? ランドリールームのカビ対策は?

 

上記3点に対して回答していきます。

 

2帖のランドリールームにおけるレイアウトはどうする?

 

ランドリールームとして決して広いとはいえませんが、一般的に2帖あれば洗濯に必要な設備は設置できます。

 

物干しは高さを調節できるタイプのものを使用し、上下のスペースを有効活用しましょう。

そうすることで、家族4人分程度の洗濯物を干すスペースは確保できます。

 

収納棚や作業台は大きなものを望まなければ、十分設置が可能です。

 

一部の設備などを諦めない限りそれ以上のものを設置することは難しいですが、ランドリールームにはコンパクトなりの良さがあります。

ランドリールームを広くすれば、当然ほかの部屋は狭くなるので、なるべくコンパクトにしましょう。

 

また、サーキュレーターや除湿機などは、スペースが狭いほど効率よく乾かせるというメリットもあります。

 

ランドリールームを充実させたい場合は別ですが、洗濯するための設備が最低限あれば良いという場合、2帖の広さで十分です。

 

ランドリールームは北側の方角でも問題ない?

 

ランドリールームは北側の方角でも問題ありません。

 

南側は、日当たりがよく洗濯物を乾かすのに向いているといえますが、実は、方角はそれほど重要ではありません。

なぜなら、洗濯物を乾かすことにおいて最も重要なのは、日当たりよりも通気性や湿度を下げる目的であるからです。

 

そのため、窓を設置して風通しを良くする必要があります。

窓が複数あると、風の通り道ができるため効果的です。

 

仮に窓がない場合は、以下の方法を試してみましょう。

 

換気扇を回す 24時間換気システムを作動させる サーキュレーターや除湿機を設置する エアコンを入れる ドアは常に開放状態にしておく

 

風通しを良くすることと、湿度を下げることの2つを特に意識しましょう。

 

日当たりが悪く窓もない状況でも、換気扇と除湿機を活用すれば8時間ほどで洗濯物は乾きます。

つまり、朝洗濯物を干せば夕方には乾いているのです。

 

このことから、決して日当たりが良いとはいえない状況でも、通気性や湿度の条件さえ満たしていれば問題なく洗濯物は乾くことがわかります。

 

ほかにも、エアコンとサーキュレーターを活用するなど、合わせ技を駆使することで洗濯物の乾きやすい環境づくりが可能です。

 

日が当たらないというのは、悪いことばかりではありません。

なぜなら、日光によって衣類が傷んだり、日焼けしたりすることを防げるからです。

 

日光を取り込みたいという場合は、天窓を設置するのも1つです。

したがって、ランドリールームは北側の方角にあっても問題はありません。

 

うまく通気性と湿気をコントロールして、快適にランドリールームを使用しましょう。

 

ランドリールームのカビ対策は?

 

カビ対策において、最も重要といえるのは風通しです。

 

窓が2つあれば風の通り道ができ、効率的に換気ができるため、窓は複数あると良いでしょう。

1つしかない場合も、定期的に窓を開けて換気をし、空気が停滞しないように注意しましょう。

 

可能であればドアは閉めっぱなしにせず、開放状態にしておくのが理想です。

 

そのうえで、洗濯物を干しているときはサーキュレーターや除湿機などをうまく活用し、洗濯物が濡れている状態をできるだけ短くすることが大切です。

 

また、ランドリールーム内に使用する床材や壁材は、耐水性に優れたものを選ぶようおすすめします。

たとえば、クッションフロアは撥水性が高く、こまめな掃除によってカビの発生を抑制できます。

 

もし発生してしまっても、水で薄めた中性洗剤とアルコールで拭き取ることが可能です。

ただし、完全にカビが発生しないようにするのは困難です。

 

しっかりカビ対策すること、発生してしまった場合に早めに処理することが床や壁、大事な我が家を守ることにつながります。

 

ランドリールームは後悔・失敗例を押さえて便利に活用

 

 

この記事では、ランドリールームの後悔や失敗例を紹介しながら、後悔や失敗しないためのポイントについて解説しました。

 

あれば便利なランドリールームですが、本当に必要であるかどうかをよく検討したうえで設置することが大切です。

 

設置すると決めた場合は、間取りや壁材、床材など、後から変更することが難しい事柄は特に綿密な計画を立てましょう。

 

注文住宅を新築することは大きな決断であり、その後の人生や生活を左右するような事柄です。

「こうすれば良かった」と後悔するのは悲しいことです。

 

後悔・失敗した例を押さえて便利に活用し、快適なランドリーライフを送りましょう。

 

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