本記事では、良い土地と悪い土地の特徴について解説しています。
土地探しにおいて、一般的に「良い土地」と「悪い土地」は少なからず存在します。
それぞれの定義について知っておくことで、後悔しない土地探しを実現できるでしょう。
ただし、「悪い土地」と言われているからといって、必ずしも暮らしに適していないというわけではありません。
あくまで一般的な事例として把握しておくことが大切です。
ここでは、土地の良し悪しを見分けるポイントについても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
良い土地と悪い土地の判別が重要な理由
良い土地と悪い土地を判別すべき理由には、以下の3点が挙げられます。
災害のリスクに見舞われる可能性 地盤沈下の危険性 住環境に影響を及ぼす建物が建つ可能性
上記のとおり、第一に災害のリスクがある土地かどうかを確認する必要があるでしょう。
過去に水害などに見舞われた地域はもちろん、過去にはなくとも海抜の低い土地や周囲よりも低地であれば、今後水害に見舞われる可能性が高い土地といえます。
また、川や池などを埋め立てて造られた土地であれば、元々の地盤が弱い可能性があり、地盤沈下や地震による液状化現象の影響を受ける危険性がある点に注意が必要です。
さらに、近隣に臭気や騒音を伴うような施設が建築される可能性のある土地についても、住環境に悪影響を及ぼす恐れがあります。
上記については、市役所やインターネットなどで調べればわかる内容のため、後悔することのないようリサーチして、良い土地か悪い土地かを判別する必要があるでしょう。
良い土地の特徴3選
先述のとおり、土地選びはまず良い土地か悪い土地かを判別する必要がある点について解説してきました。
次は、良い土地の特徴について解説していきます。
土地の境界線が明確である 周辺環境が良い 地盤が強固である
良い土地の特徴は主に、上記3点が挙げられるので詳しく見ていきましょう。
土地の境界線が明確である
隣地との境界線が明確であることは、非常に重要なポイントです。
なぜなら、境界線が不明な土地は将来、境界トラブルに見舞われる可能性があるためです。
通常は隣地境界線上に「境界標」が設置されていますが、古い建物が建つ土地にはそもそも境界標がなかったり、設置されていた境界標が外れてしまっていたりする場合があります。
また「地積測量図」という法務局に備えられた測量図面がない土地に関しては、境界の根拠となる資料が乏しいことから、境界確定測量が必要です。
土地トラブルのほか、境界確定測量には高額な費用がかかる場合もあるため、土地の境界線が明確であることは重要といえます。
周辺環境が良い
周辺環境が良いことも良い土地の特徴です。
「周辺環境」とは幅広い意味での住環境を指し、日当たりをはじめ前面道路の広さや、公共交通機関へのアクセス、近隣買い物施設の有無など多岐にわたります。
また、先述のように近隣に臭気や騒音を伴うような施設がないことも重要で、これらも住環境に大きな影響を及ぼす要素です。
したがって、上記の条件を多く満たしているほど良い土地といえるでしょう。
地盤が強固である
地盤が強固であることも良い土地のポイントです。
こちらも先述のとおり、弱い地盤は地盤沈下や液状化現象などのリスクが高いことから、地盤が丈夫なことも非常に重要といえるでしょう。
もっとも、新築の場合は地盤改良工事によって土地の強化を図ることは可能ですが、改良工事の種類によっては、将来建物を解体する際の地中埋設物として追加費用がかかる可能性があります。
したがって、元々の地盤が固いに越したことはないため、検討する土地が過去にどのような状態にあったかなどについてよく調べましょう。
悪い土地の特徴3選
次は、悪い土地といわれる特徴について解説していきましょう。
隣地と高低差がある 前面道路に水道管が無い 抵当権が付いている
土地探しにおいては、良い土地の特徴だけではなく、悪いといわれる土地の特徴やその理由についても事前に把握しておく必要があります。
今回は、悪い土地といわれる3点の特徴について見ていきましょう。
隣地と高低差がある
隣地との高低差がある土地は、悪い土地といえるでしょう。
ここでの高低差とは、隣地や道路よりも土地が低くなっているケースで、このような土地は日当たりが悪く湿気や雨水が溜まりやすいため、カビや浸水被害のリスクが高まります。
上記のような土地の場合、高基礎などを用いて建物の位置を上げることで一定の対策はできますが、やはり隣地との高低差はないに越したことはありません。
前面道路に水道管が無い
前面道路に水道管がない立地条件は、悪い土地と言わざるを得ないでしょう。
前面道路にガス管がない場合にはプロパンガス、下水管がない場合には浄化槽などの対策がありますが、水道管が前面道路にない場合は、前面道路まで水道管を引っ張ってくるほかありません。
つまり、もっとも近い水道管から土地の前面まで延長する工事が必要となり、掘削費用はもちろん、距離が長いほど引き込み工事費用は高額となります。
また、前面道路が私道かつ掘削の同意が得られない場合は、引き込みの工事自体ができないため、もはや致命的です。
上記の場合は、対策のしようがないため、土地の購入を見送ることが賢明といえるでしょう。
抵当権が付いている
土地に抵当権がついている場合には、抵当権が抹消できる見込みのある土地かどうかの確認は最低限しておく必要があるでしょう。
抵当権がついている土地が悪いというより、購入にあたって抹消できるかがポイントです。
住宅ローンを組んで購入した住宅には、金融機関が土地・建物に抵当権を設定しているため、住宅ローンの残債をすべて返済しなければ抵当権の抹消手続きができません。
あまりないケースですが、住宅ローンを返済しても抵当権の抹消手続きをしない限り、土地には抵当権がついたままのため、念のため登記情報を確認しておきましょう。
良い土地と悪い土地を見分けるポイント5選
ここでは、良い土地と悪い土地を見分けるポイントについて解説します。
地歴 用途地域 時間帯を変えた現地調査 将来的な開発計画 日当たり
土地の見分け方として、本記事では上記の5点を挙げました。いずれも重要なポイントのため、以下に解説していきます。
地歴
まずは、土地の地歴について入念に調べましょう。
地歴とは土地の利用履歴を指し、過去の利用履歴を調べることで住宅を建てるのに適した土地なのかを知ることができます。
例えば、過去にガソリンスタンドとして利用されていた土地であれば、土壌汚染の可能性があり、地下に貯蔵タンクが埋まったままになっている可能性もゼロではありません。
ほかには、田畑として利用されていた土地や埋立地は、先述のとおり地盤自体が弱い可能性もあります。
そのため、古地図や昔の航空写真での確認をはじめ、登記情報の「地目」の履歴確認、近隣へ直接の聞き込みなど、さまざまな方法を用いて地歴を調べましょう。
用途地域
用途地域についても、事前にしっかりと確認しておきましょう。
用途地域は主に13種類あり、それぞれの用途に応じて建てられる建築物の種別に制限がかかります。
なかでも、住宅を建てるのに適した用途地域として挙げられる「住居系」は以下の8種類です。
第1種(2種)低層住居専用地域 第1種(2種)中高層住居専用地域 第1種(2種)住居地域 準住居地域 田園住居地域
※参考:大阪市計画調整局「地域地区(用途地域等)について」
上記は住宅を建てることを主な用途とした地域とされていますが、上記のほかに近隣商業地域や工業地域など、住宅以外の建築を主な目的として指定された地域もあります。
また、準工業地域には住宅を建てることができますが、工場やホテル、遊戯施設などを建築できる地域でもあるため、立地により騒音などを伴う可能性があるため注意が必要です。
したがって、住宅を建てる場合は住居系・商業系・工業系からなる用途地域の特徴をよく知っておく必要があります。
時間帯を変えた現地調査
午前と午後で様子が変わる土地もあるため、時間帯を変えた現地調査をすることをおすすめします。
特に注視すべきは車などの交通量が挙げられ、子どもの通学時、下校時の時間帯によってどのように変化するかをチェックしたほうが良いでしょう。
また、騒音や臭気の確認なども重要で、土日の現地調査では稼働していなかった施設などが平日にもたらす影響も見落とさないように注意が必要です。
将来的な開発計画
土地の周辺に、将来的な開発計画がないかどうかも確認しておきましょう。
特に、近くに更地や古いアパートなどが建っている場合は要注意で、現時点で工事が始まっていなくても、遅かれ早かれ新しい建築物が建つ可能性は高いといえます。
すでに計画がある場合は、近隣への聞き込みをすれば知っている人がいることも多いため、近くに怪しい土地や施設などがある場合には入念に調査しましょう。
日当たり
日当たりは土地の良し悪しを左右する重要な要素のため、さまざまな状況を考慮した上で確認する必要があります。
現段階の日当たりが良くても、先述のとおり将来的な変化によって状況が大きく変わることもあるためです。
したがって、土地の日当たりが最もよい方向に、将来日照を遮る要素がないかどうかを見極めたうえで購入の判断をしましょう。
良い土地・悪い土地に関するよくある質問
最後に、良い土地・悪い土地に関するよくある質問についてまとめました。
土地選びの優先順位はどう決めたら良い? 「縁起が悪い」といわれる土地の特徴は? 土地の探し方にはどんな方法がある?
本記事では上記3点について解説します。
土地選びをする上で誰もが疑問に思うポイントのため、ぜひ参考にしてください。
土地選びの優先順位はどう決めたら良い?
土地選びの優先順位については人によっても変わりますが、代表的なのは以下のとおりです。
通勤や通学の利便性 周辺施設などの充実具合 子育てがしやすい教育環境 日当たり・風通りのよさ
土地選びの優先順位に挙げられるのは、上記の4点が最も多いといえるでしょう。
ただし、上記の優先順位は人によって入れ替わり、ライフスタイルによっても変化するといえます。
また、すべての条件を満たす土地を探すのは至難の業であり、予算などによっても取捨選択していくことになるでしょう。
「縁起が悪い」といわれる土地の特徴は?
一般的にいわれる縁起が悪い土地とは、主に風水によって判断されることが多いでしょう。
例えば、三角形や旗竿型の土地、近くに墓地がある土地などは風水的によくないとされています。
とはいえ、これらの土地にはそれぞれの特徴やメリットもあるため、風水だけで「縁起が悪い土地」と一括りにしてしまうのはもったいないといえるでしょう。
風水を基準に土地を探すとなかなか良い土地が見つからないケースは多くあるため、土地探しは幅広い視点で探すことをおすすめします。
土地の探し方にはどんな方法がある?
土地の探し方にはさまざまな方法があります。
不動産会社に行く インターネットで探す 希望エリアを歩いて探す
現代の土地探しはインターネット上に土地情報が豊富にあるため、いつでも探すことができます。
そのなかでも、希望エリアを歩いて探す方法は上記の中でもおすすめの方法です。
まれにインターネットにはない土地情報、つまりインターネット掲載前の土地情報が、現地を歩くことで得られる場合があります。
一度インターネットに掲載されれば競争率が高い土地でも、優先的に商談を進められることもあるため、手間を惜しまずに時間をかけて希望エリアを回ってみましょう。
良い土地・悪い土地の特徴を見極めよう
ここまで、良い土地・悪い土地の特徴について解説してきました。
変形地や日当たりが悪いなどの立地条件が、実は必ずしも悪い土地とはいえない側面もあります。
それは、上記のように一般的には悪いといわれる土地でも、建物のプランニング力で解決できる場合も多くあるためです。
条件が悪いとされる土地を安く買えて、建物によって問題を解決して満足度の高い家を提案できるような建築会社を選びましょう。
高知県内で最も家を建てている建匠では、土地情報についても最も多く保有しています。特殊な立地条件など、どのような土地にも対応できる高いプランニング力を持っている建匠に、まずはお気軽にご相談ください。
2022年現在では、あえて窓を少なくした家も増えてきています。
これから家づくりを始める方の中にも、マイホームは窓を少なくすべきか悩む方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、窓が少ない家のメリット・デメリット、建築する際のポイントについて解説します。
「家全体の窓が少なくても大丈夫なの?」「窓が少ない家って暮らしやすいの?」といった疑問を持つ方は、ぜひ最後までお付き合いください。
窓が少ない家のメリット
近年人気になってきている、窓が少ない家のメリットについて解説します。
スタイリッシュな外観になる 耐震性能が上がる 省エネに繋がる プライバシーが守られる 費用削減になる
窓が少ない家には、上記5つのメリットがあります。順番に見ていきましょう。
スタイリッシュな外観になる
窓の少ないメリットの1つに、スタイリッシュな外観になる点が挙げられます。
2022年現在、シンプルモダンな外観が流行しています。あえて窓をアクセントとして少なく配置するシンプルな外観が、スタイリッシュな印象を与えるでしょう。
耐震性能が上がる
2つ目のメリットは、耐震性能が上がることです。
窓が少ないということは、家の壁が多いということになります。
そのため、建物の耐力壁を増やしやすくなり、耐震性能を上げることが可能です。
耐力壁とは、筋交いや面材など建物を補強するものを指します。
ただし、耐力壁を増やして耐震性能を高める場合、費用面もその分プラスになるので注意しましょう。
省エネに繋がる
3つ目のメリットは省エネに繋がる点です。
窓が少ないため、室内の冷気や暖気が外に逃げにくくなります。
また、外気も室内へ侵入するスペースが少なくなるので、冷暖房効率が良くなって省エネに繋がるでしょう。
断熱材が入っている壁の面積も広いので、断熱性能も格段に上がります。室内の冷暖房効率も高められるので、省エネにつながるといえるでしょう。
プライバシーが守られる
窓が少ないことで外からの目線が入りにくく、プライバシーが守られやすいというメリットがあります。
人通りの多い場所に家を建てると、プライバシー面に配慮した結果、リビングに大きな窓を設けても日中も窓を閉めて過ごすという方も多いのではないでしょうか。
窓の少ない家なら目線を気にせずに過ごせるので、快適に暮らせるでしょう。
費用削減になる
最後に解説するメリットは、費用削減になる点です。
窓を1枚増やすだけでも、数十万円近くの費用がプラスになります。
窓は最低限度に抑え、浮いた分の費用を自分のこだわりの設備や内装デザイン、外構工事などに使えるので、その点も窓の少ない家のメリットといえるでしょう。
窓が少ない家のデメリット
窓が少ない家には、メリットが多くある反面、デメリットも存在します。
室内が暗くなりやすい 風通しが悪くなりがち
これから家づくりを検討している方は、メリットだけでなく欠点もしっかりと確認して自分達のライフスタイルに合っているかどうかを見極めましょう。
室内が暗くなりやすい
窓を少なくすると、必然的に室内が暗くなりやすいといえるでしょう。
なぜなら、太陽光が室内に入るスペースが少ないからです。
また、窓が少ない家であっても、以下のように建築基準法(※)で決められた基準以上の採光を確保しなければなりません。
【居室の採光及び換気】(第二十八条)
住宅、学校、病院、診療所、寄宿舎、下宿その他これらに類する建築物で政令で定めるものの居室(居住のための居室、学校の教室、病院の病室その他これらに類するものとして政令で定めるものに限る。)には、採光のための窓その他の開口部を設け、その採光に有効な部分の面積は、その居室の床面積に対して、住宅にあつては七分の一以上、その他の建築物にあつては五分の一から十分の一までの間において政令で定める割合以上としなければならない。ただし、地階若しくは地下工作物内に設ける居室その他これらに類する居室又は温湿度調整を必要とする作業を行う作業室その他用途上やむを得ない居室については、この限りでない。(一部抜粋)
※引用:e-Gov法令検索「建築基準法」
上記のように、基準をクリアするためには居室の床面積の1/7以上の窓を確保しなければなりません。
したがって「窓の少ない家にしたいが、室内が暗くなるのは好ましくない」という方は、吹き抜け・天窓などを設けて、上から太陽光を室内に取り入れるような間取りの工夫が必要です。
風通しが悪くなりがち
採光と同様に、窓が少ないと風通しも悪くなりやすいです。
外の風をうまく取り入れて、室内を通り抜けられるように風の流れ道はしっかりと確保した設計をしてもらいましょう。
窓が少ない家を建築する際のポイント
これからマイホームを建てる方で、窓の少ない家を検討している方は、以下で解説するポイントに気をつけながら設計してもらいましょう。
紫外線や熱の出入りを考慮する なるべく間仕切りを減らす トリプルガラスの窓を採用する
順番に解説していきます。
紫外線や熱の出入りを考慮する
窓が少ない家は、太陽光が入るスペースが少ない分、紫外線や熱の出入りが少ない点が嬉しいポイントです。
ただし、窓が少なくても太陽光を室内に取り入れるため、吹き抜けで上部に大きな窓を配置したり、天窓で採光を確保したりなどのプランを検討する場合は、紫外線や熱の出入りに考慮しましょう。
吹き抜けや天窓があれば、窓の少ない家でもしっかりと太陽光を取り入れて冬は室内を温めることができます。その反面、夏の暑い熱気も侵入しやすく紫外線も入るため、紫外線防止対策が必要です。
窓ガラスには紫外線を遮るガラスや、日射遮蔽型のガラスなどがあるので、夏の日差しが入りやすい窓や西日が強く当たる窓にはこれらを採用し、夏は涼しく冬は暖かい家にしましょう。
なるべく間仕切りを減らす
先述したデメリットの1つである、室内が暗くなりやすい点は家の中の間仕切りをできる限り減らすことで日光の入らない暗い部屋を減らせます。
例えば、吹き抜けを作り2階の廊下を繋げるだけで十分室内が明るくなり、吹き抜けによって縦の空間も広がるので開放的な空間を作り出せます。
トリプルガラスの窓を採用する
窓の少ない家は壁が多いので断熱性能も高くなりやすいですが、さらに断熱性能を上げるならトリプルガラスの窓の採用をおすすめします。
「トリプルガラス」とは、3枚のガラスの間に2層の空気層のあるガラスのことを指します。2枚のガラスでできているペアガラスよりも断熱性能が高く、室内の冷暖房効率を上げて省エネに繋がるでしょう。
建匠の「極断熱の家」は、トリプル樹脂サッシを標準仕様として採用しています。
また、魔法瓶のように保温性の高い家を実現するため、耐火性が高くシロアリやゴキブリなどの防虫忌避効果も発揮する、最高級断熱素材も標準仕様です。
これにより、数値が小さいほど断熱性能が高いことが証明されるUA値が「0.46」と、国の高断熱基準「0.87」を大幅に上回った数値を出しています。
冬は暖かく、夏は涼しい快適な住空間を実現したい方は、建匠「極断熱の家」をぜひご検討ください。
窓が少ない家にするなら日常生活を考慮しよう
窓が少なくてスタイリッシュでモダンな家にしたい場合、日当たりや風通しなど生活する上で気になる部分に注意しましょう。
また、窓を少なくして吹き抜けなどで太陽光を取り入れる構造は、非常に難しい設計といえるでしょう。
建匠では、このような難易度の高い吹き抜けを活用した家づくりが得意です。また、中庭や壁に反射させて家の中に光を取り込む家や2階リビングなど、太陽光が入りづらい日当たりの良くない土地でも日当たりの良い間取りを設計するのも得意分野です。
「日当たりの良い家にし、窓の少ないスタイリッシュな家にもしたい」という方は、ぜひ一度、建匠へご相談ください。
注文住宅において、間取りの決め方で後悔するケースは少なくありません。
実際に家が完成し住み始めてから間取りの失敗に気づいても、後から間取りを変更することは難しいといrます。
したがって、失敗例を事前に把握しておくことはとても重要です。
今回は、注文住宅の間取りの失敗例を7つ紹介します。
失敗しないための対策や考え方についても詳しく解説していきますので、最後までお付き合いください。
注文住宅の間取りの失敗例7選
まずは、注文住宅の間取りの失敗例を7パターンに分けて紹介していきます。
部屋が広すぎる・狭すぎる間取り 収納しにくい間取り コンセントの位置や個数が不便な間取り 匂いが考慮されていない間取り 外からの視線が気になる間取り 日当たりが考慮できていない間取り 生活動線が意識できていない間取り
部屋が広すぎる・狭すぎる間取り
部屋が広すぎる間取り、または狭すぎる間取りで後悔したという失敗例は少なくありません。
例えば、広いリビングに憧れてリビングを大きくしたところエアコンが効きにくく「思っていたより快適に過ごせなかった」というケースがあります。
反対に、間取りを決める段階ではコンパクトで丁度いい狭さの部屋と思っていても、「実際に家具などを搬入したら思ったより狭くなり使いにくくなってしまった」という場合も多いです。
家具を設置することも想定しながら部屋の広さを考えるようにしましょう。
収納しにくい間取り
収納しにくい間取りにしてしまったという失敗例も多くあります。
例えば、単純に収納スペースが足りなかった場合や、収納スペースを設けた位置が使いにくかったというケースも少なくありません。
実際に収納したい荷物の量や、出し入れする際の動線をイメージしながら間取りを考えるようにしましょう。
コンセントの位置や個数が不便な間取り
間取りを決める際に見落としがちなのが、コンセントの位置や個数です。
実際に使用するときのことをイメージしてコンセントの位置や個数を決めるのが非常に重要です。
特に、テレビや冷蔵庫などの大きな家電を置く位置や、ベッドや棚などによって隠れる部分を把握し、不便にならないようなコンセントの配置を考えましょう。
匂いが考慮されていない間取り
家の中の匂いについて考慮せずに間取りを決めたことで、後悔するケースもあります。
例えば、1階のリビングを吹き抜けにすることで、キッチンで料理をした際の匂いが家の中全体へ広がってしまう可能性が考えられるので注意が必要です。
吹き抜けを設けたい場合は、匂いが広がることを考慮し、換気設備を充実させるなどの対策を考えましょう。
外からの視線が気になる間取り
明るい家にするために大きな窓を設けたことで、外からの視線が気になる間取りになってしまったという失敗例もよくあります。
特に、家を建てる土地が人通りの多い道路に面している場合は、外からの視線を考慮して間取りを考えましょう。
日当たりが考慮できていない間取り
日当たりを考慮せずに間取りを決めてしまい、家の完成後に後悔するケースもあります。
日当たりを考慮して間取りを考えるには、方角を意識するだけでなく、近隣の建物の高さも考慮することが必要です。
日の光が差し込む方向にほかの建物が建っている場合は、日当たりが遮られることも考慮した上で間取りを考えましょう。
生活動線が意識できていない間取り
生活動線が意識できていない間取りにしてしまうことで、快適な生活が送れずに後悔するという失敗例も多くあります。
例えば、洗濯機を置く洗面所から、洗濯物を干すベランダまでの距離を遠くしてしまい、毎日の洗濯がストレスになってしまうケースはありがちな失敗例です。
家の中での過ごし方を具体的にイメージした上で、無駄な移動をできるだけ減らせるような間取りを心がけましょう。
注文住宅の間取りに失敗しないための7つの対策
注文住宅の間取りに失敗しないためには、以下の7つの対策を押さえておきましょう。
新居での暮らしをイメージしながら間取りを考える 生活動線を考慮する 置く予定の家具や家電の大きさ・配置を確認する 収納スペースは坪数よりも幅・奥行き・高さで考える 匂いや音が出る場所を考慮して間取りを考える 換気システムを整える 周辺環境を考慮した窓の配置にする
それぞれの対策について、詳しく解説していきます。
新居での暮らしをイメージしながら間取りを考える
間取りで失敗しないために特に重要なのは、新居での暮らしをイメージしながら間取りを考えることです。
実際の暮らしをリアルにイメージすることで、自分にとって最も使いやすい間取りを考えましょう。
生活動線を考慮する
生活動線を考慮することで、間取りの失敗を防げます。
特に、夫婦共働きの場合や子育てと家事の両立で忙しい家庭では、効率の良い生活動線の確保がとても重要です。
家の中での時間を有効に使えるよう、間取りを工夫しましょう。
置く予定の家具や家電の大きさ・配置を確認する
置く予定の家具や家電の大きさや配置の仕方を確認し、間取りを考える際の参考にすることは、失敗を防ぐ対策になります。
特に、サイズの大きい家具や家電については、大きさを把握した上で配置の仕方を考慮しなければ、実際に搬入する際にうまく入らず困ってしまうかもしれないので注意が必要です。
収納スペースは坪数よりも幅・奥行き・高さで考える
収納スペースは、坪数よりも幅や奥行き、高さを重視して考えることが失敗を防ぐポイントです。
間取り図上での坪数だけを見て収納の大きさを決めてしまうと、実際に収納したい物が入らなくなる可能性があります。したがって、収納の幅や奥行き、高さが十分であることを重視して決めるようにしましょう。
匂いや音が出る場所を考慮して間取りを考える
家の中で匂いや音が出る場所を考慮して間取りを考えましょう。
例えば、トイレの位置を来客用の部屋の近くに設けてしまうと、使用する際の音や匂いが気になってしまうことが考えられるので、注意が必要です。
換気システムを整える
換気システムを整えることで、間取りの失敗を防ぐことに繋がります。
間取りによっては匂いが充満しやすくなる場合があるので、快適に過ごせるよう工夫しましょう。
周辺環境を考慮した窓の配置にする
窓の位置を決める際は、周辺環境を考慮することが失敗を防ぐポイントです。
大きな道路に面している部分や、隣の家との距離が近い部分については、窓の大きさや高さを工夫し、周辺からの視線が気にならないような配置にすることを心がけましょう。
注文住宅の間取りに失敗しないための考え方
注文住宅の間取りに失敗しないためには、以下の3つのポイントを押さえた考え方が重要です。
家族で理想の家について話し合いを重ねる こだわりたい箇所の優先順位を決める 建築士の意見を取り入れる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
家族で理想の家について話し合いを重ねる
家族で理想の家について話し合いを重ねることは、間取りに失敗しないためにとても重要です。
家庭内であっても、それぞれが間取りに求める条件が異なることは少なくありません。
間取りに関するお互いの理想を共有した上で、全員が過ごしやすい間取りを考えるようにしましょう。
こだわりたい箇所の優先順位を決める
こだわりたい箇所の優先順位を決めることを意識しましょう。
こだわりたいポイントが多すぎると、本当に必要としている部分を見失ってしまう可能性があります。
「これだけは譲れない」というポイントを絞り、優先順位を決めた上で間取りを考えるようにしましょう。
建築士の意見を取り入れる
間取りを考える際は、建築士の意見を取り入れるのも重要であることを認識しておきましょう。
建築士は間取りに関するプロともいえるので、間取りで迷ったときは建築士の意見を参考にするのは良い方法です。
注文住宅の間取りに関するよくある質問
ここでは、間取りに関するよくある質問を紹介していきます。
注文住宅の間取りはどの場所から決めるべき? キッチンの間取りに失敗しないためにはどうすればいい? 暗くなってしまう部屋への対策方法はある?
上記3つのよくある質問を紹介するので、間取りを考える際の参考にしてみましょう。
注文住宅の間取りはどの場所から決めるべき?
それぞれの生活スタイルによって異なりますが、間取りを考える際は玄関の位置から決めるのがおすすめです。
玄関は、家に入る際のスタート地点となる重要な箇所であるので、玄関の位置を決めた上で使いやすい階段の位置や部屋の配置を決めていきましょう。
キッチンの間取りに失敗しないためにはどうすればいい?
キッチンの間取りに失敗しないためには、キッチン周りの収納を充実させることが重要です。
キッチンは、調理器具や食品のストックなど、収納すべき物が多くあります。
キッチン周りの収納を重視せずに間取りを決めたことで、収納スペースが足りなくなってしまうケースは少なくありません。
綺麗に片付けられて作業がしやすいキッチンスペースを保つために、収納の確保を重視しましょう。
暗くなってしまう部屋への対策方法はある?
立地条件の関係で日当たりの確保が難しく、部屋が暗くなってしまう場合は、中庭を設けた間取りを検討してみるのもおすすめです。
中庭を設けることで、窓を配置できる箇所が増え、暗くなってしまう部屋への採光を確保することが可能になります。
注文住宅の間取りの失敗例を活かして理想の家を建てよう
注文住宅の間取りを考えるときは、本記事で紹介した間取りの失敗例を参考に理想の家の建築プランを立てましょう。
建匠では、お客様に適した間取りづくりを共に考えていきますので、注文住宅をお考えの際はぜひお気軽にお問い合わせください。
宅配ボックスは、マンションに設置されているイメージが強いかもしれません。
そのため、戸建てに設置するメリットもあるということを知らないケースは多いのではないでしょうか。
今回は、戸建てに宅配ボックスを置くメリットについて、ボックスのタイプや選び方も押さえながら詳しく解説していきます。
そもそも宅配ボックスとは
宅配ボックスとは、宅配便で家に届く荷物を、不在の際でも受け取れる便利な設備です。
宅配ボックスを使用したことがなくイメージがつきにくい場合は、具体的な使い方や仕組みを理解することから始めましょう。
宅配ボックスの仕組み コロナ禍で需要が増えている
それぞれ解説していきます。
宅配ボックスの仕組み
家の外に宅配ボックスを設置することで、配達業者が荷物を家まで運んだ際に、設置してある宅配ボックスの中に荷物を入れてもらうことが可能です。
宅配ボックスの中には事前に印鑑を取り付けておき、荷物を運んできた配達業者はその印鑑によって配達を証明します。
宅配ボックス内に荷物の配達が完了したら、配達の完了を記した配達票がポストに投函されるという仕組みです。
コロナ禍で需要が増えている
宅配ボックスの利用は、コロナ禍の影響を受けて需要が増えています。
宅配ボックスを活用すれば、荷物を受け取る際に配達業者と接触する必要がなくなるので、コロナウイルスの感染予防対策として注目されるようになりました。
以前はマンションのような集合住宅に設置されているイメージが強くありましたが、コロナ禍により戸建てにおいても需要が増えてきている設備です。
戸建てに宅配ボックスを置くメリット
戸建てに宅配ボックスを置くメリットは、以下の4点です。
簡単に設置できる 最短で荷物を受け取れる 防犯性が高い コロナウイルスの感染対策にも繋がる
それぞれのメリットについて詳しい内容を見ていきましょう。
簡単に設置することができる
宅配ボックスを戸建てに置く際の大きなメリットは、簡単に設置できるという点です。
戸建てに宅配ボックスを置く場合、特別大がかりな工事は必要とされないケースも多く、簡単に設置することが可能なので、必要性を感じた際は気軽に検討してみましょう。
最短で荷物を受け取れる
宅配ボックスを置くことで、最短で荷物を受け取れるという点も大きなメリットです。
共働きの家庭のように家を不在にしている時間が長い場合、届けられる荷物を受け取れるタイミングが先延ばしになってしまい、実際に受け取るまでに時間がかかってしまうケースは少なくありません。
宅配ボックスを置くことで、家にいない時間が長い家庭においても、最短で荷物を受け取ることが可能になります。
防犯性が高い
宅配ボックスは、鍵のついた種類のものが多いので、防犯性が高くなるというメリットもあります。
鍵付きの宅配ボックスを設置することで、不在時でも安心して荷物を受け取れるのは、忙しい人にとって嬉しいポイントです。
コロナウイルスの感染対策にも繋がる
先述のとおり、宅配ボックスの利用はコロナウイルスの感染対策に繋がるというメリットもあります。
宅配ボックスがない場合、配達業者と直接対面して荷物を受け取ることになるので、ウイルス感染のリスクが気になるという人は少なくありません。
コロナウイルスの感染対策を重視するためにも、宅配ボックスの利用は非常に有効です。
戸建てに宅配ボックスを置くデメリット
戸建てに宅配ボックスを置くのにデメリットはほとんどありません。
強いて言うとすれば設置に少なからず費用がかかるという点が挙げられます。
ただし、宅配ボックスにはさまざまな種類があります。
比較的安価なタイプのものを選んで設置すれば、大きな費用負担を避けることが可能です。
設置費用はかかりますが、それ以上のメリットを感じて設置を決めるケースも多くあるので、メリットの大きさも考慮して設置を検討してみましょう。
戸建てに設置する宅配ボックスのタイプ
戸建てに設置する宅配ボックスには、以下の3つのタイプがあります。
簡易型 壁埋め込み型 設置型
それぞれの特徴について解説していきます。
それぞれ違いに注目しながら自分にあったタイプを見つけましょう。
簡易型
簡易型の宅配ボックスは、玄関の外に置くだけで使用できる手軽さが特徴です。
費用を抑えられ、本体の移動も簡単なタイプであるため、セキュリティ面が気になる場合はワイヤーなどにより簡単に持ち去れないよう固定しておきましょう。
壁埋め込み型
壁埋め込み型の宅配ボックスは、工事して建物の壁にボックスを埋め込むタイプで家の内側から荷物を取り出すことが可能であるという特徴があります。
また、セキュリティ性能が高いのも壁埋め込み型の特徴の1つであり、防犯性を重視する場合におすすめです。ただし、設置のためには工事が必要となるので、設置費用がやや高くなる点も理解しておきましょう。
設置型
設置型の宅配ボックスは、玄関先の地面に固定して使用するタイプで、簡易型よりも頑丈なつくりになっています。
金属などの素材によって作られているものが多く、雨や風からボックス内の荷物を守ってくれるのが良い特徴です。
また、壁埋め込み型のような建物自体への工事は不要であるため、既に完成している戸建てでも後付けしやすいという特徴もあります。
戸建てに設置する宅配ボックスの選び方
戸建てに設置する宅配ボックスの選び方では、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
受け取る荷物のサイズにあった大きさの宅配ボックスを選ぶ 設置できるスペースの広さ 防犯性能やセキュリティ面で選ぶ
ポイントを押さえることで、より自分にあった使いやすい宅配ボックスを選べます。
受け取る荷物のサイズにあった大きさの宅配ボックスを選ぶ
宅配ボックスを選ぶ際は、受け取る荷物のサイズにあった大きさのものを選ぶのが重要です。
人によって、受け取る荷物のサイズ感は異なります。
自分が受け取る荷物のサイズを考慮した上で、最適な大きさの宅配ボックスを選びましょう。
設置できるスペースの広さ
宅配ボックスを設置できるスペースの広さを考慮して選ぶことも、重要なポイントです。
戸建てにおいて、玄関先のスペースの広さはそれぞれの家によって大きく異なります。
スペースの広さに対して大きすぎるサイズの宅配ボックスを選んでしまうと、玄関の出入りがしにくくなってしまうことも考えられるので、広さに応じた選び方を心がけましょう。
防犯性能やセキュリティ面で選ぶ
宅配ボックスは、不在のときに荷物を外に置いておくものなので、防犯性能やセキュリティ面で選ぶのも大切です。
特に、外出している時間が長い家庭では、防犯性能やセキュリティ機能を重視して宅配ボックスを選ぶようにしましょう。
戸建ての宅配ボックスに関するよくある質問
ここでは、戸建ての宅配ボックスに関するよくある質問を3つ紹介します。
宅配ボックスの設置はどんな家庭におすすめ? 防犯性能が高い宅配ボックスはどのタイプ? 戸建てに設置する宅配ボックスに対して補助金は出る?
それぞれの質問と回答を見ていきましょう。
宅配ボックスの設置はどんな家庭におすすめ?
宅配ボックスの設置は、仕事や子育てなどで忙しい毎日を送っている家庭におすすめです。
仕事などにより外出している時間が長い家庭だけでなく、家にいながらも手が離せない時間が多い子育て中の家庭においても、荷物の受け取りに関するストレスを軽減できます。
防犯性能が高い宅配ボックスはどのタイプ?
防犯性能が高い宅配ボックスは、壁埋め込み型や設置型のタイプです。
ボックスをしっかりと施錠することが可能で、かつボックス自体を持ち去れないつくりになっていることで、防犯性能が高くなっています。
戸建てに設置する宅配ボックスに対して補助金は出る?
戸建てに設置する宅配ボックスに対して、補助金が出るケースがあります。
宅配ボックスの補助金制度は自治体によって内容が異なります。
対象となる自治体における制度内容を確認してみましょう。
受け取れる補助金は、宅配ボックスの設置にかかった費用の20〜50%程度の金額で、上限金額が設けられているケースが多くあります。
戸建てに宅配ボックスを設置して快適な生活を送ろう
戸建てに宅配ボックスを設置することで、得られるメリットは多くあります。宅配ボックスはマンションだけのものではないので、戸建てにも設置することでより快適な生活を送りましょう。
建匠では、一組ひと組のご家族に合ったオンリーワンの家づくりを提案しています。些細なお悩みやご要望にもお客様に寄り添って提案いたします。ぜひ一度、ご相談ください。
新築でマイホームを建てて実際に住み始めたところ、家の窓の結露が気になるという悩みを抱えるケースは少なくありません。
窓の結露は、放置しておくと家を傷めてしまう恐れもあるので、注意が必要です。そこで今回は、新築の結露対策を日常生活でできる対策も含めて詳しく解説していきます。
そもそも新築で結露が起きる原因とは?
新築で起こる結露には以下のような原因が考えられます。
換気していない 湿度が高い 通気性が悪い
順番に解説していきます。
換気していない
新築で結露が起きる大きな原因の1つが、換気していないということです。
結露は、空気が一定の場所に留まることで起こります。
こまめな換気を怠ることで、窓周辺の空気が入れ替わることなく留まり結露を引き起こしてしまうので、定期的に窓を開けて換気するように心がけましょう。
湿度が高い
室内の湿度が高いことが原因で、結露が起こるケースも少なくありません。特に、洗濯物を部屋干しにしている場合や加湿器を使用している場合は、湿度による結露が起きやすくなります。
適度な換気や、除湿器を利用するなどして、湿度が上がり過ぎないように気をつけましょう。
通気性が悪い
家の通気性が悪いと、結露しやすくなるので注意が必要になります。
特に新築住宅における結露で多いのが、高気密高断熱住宅において換気システムを活用できていないというケースです。
気密性の高い住宅を新築した場合は、24時間換気システムがONになっていることを確認し、通気性を保つようにしましょう。
新築の結露対策5選
ここでは、新築の結露対策を5つ紹介します。
24時間換気システムを稼働させる 水蒸気が出ない暖房器具を使う トリプルガラスを採用する 樹脂サッシにする 連続除湿を活用する
それぞれの対策について具体的に解説していきます。
24時間換気システムを稼働させる
24時間換気システムを稼働させることで、結露の発生を防げます。
特に、気密性の高い住宅においては必要な通気性を確保するために、24時間換気システムの活用が重要となるので、正しく稼働させて結露を防ぎましょう。
水蒸気が出ない暖房器具を使う
寒い季節に使用する暖房器具は、水蒸気が出ないものを選んで使用することで、結露しにくい空間を作りましょう。
例えば、石油ストーブやファンヒーターなどの暖房器具は部屋を暖める際に水蒸気を発生させるため、湿度が上がり結露しやすくなってしまいます。結露対策としておすすめなのは、エアコンやパネルヒーターなどの水蒸気を出さない暖房器具です。
トリプルガラスを採用する
窓ガラスを選ぶ際、トリプルガラスを採用することで、結露を予防できます。
トリプルガラスとは、ガラスを3重にすることで高い断熱性を実現させた窓ガラスです。
建匠では、費用を抑えたローコスト住宅においても、トリプルガラスを標準設備として取り入れているので、断熱性を高くするのと同時に結露を発生させにくい家を建てることができます。
建匠が実現する「極断熱の家」
樹脂サッシにする
結露対策では、窓サッシの種類も重要なポイントであり、樹脂サッシを採用することで結露を防ぐことが可能です。
一般的に多く採用されているアルミサッシに比べて、樹脂サッシは熱を伝えにくい素材であるため、窓が結露しにくくなります。
連続除湿を活用する
気密性の高い家にした上で連続除湿を活用することは、結露対策において非常に効果的です。
気密を確保できていることが前提ですが、連続除湿は除湿器の水捨て作業が不要のため、手間をかけず効率的に除湿することが可能になります。
湿度が90%まで上がる梅雨の時期でも、室内を湿度50〜60%に保てる効果があるので、新築の結露対策には連続除湿の活用を検討してみましょう。
日常生活でできる新築の結露対策3選
日常生活でできる結露対策についても、把握しておきましょう。
定期的に換気する 収納スペースに空気の通り道を作る 家具を壁から離して設置する
上記3つの対策を紹介していきます。
定期的に換気する
日常生活の中で、定期的に換気することは、結露対策として非常に効果的です。
窓を開けて換気することで室内の空気が入れ替わり、結露しにくい空間を作れます。
したがって、寒さや暑さが厳しい季節でも、短時間で良いので定期的に換気する習慣をつけるよう心がけましょう。
収納スペースに空気の通り道を作る
結露を防ぐには、収納スペースに空気の通り道を作ることが大切です。
収納スペースは閉め切った空間になりやすいため、空気が滞留して結露が起きやすくなります。
こまめに扉を開けて空気を入れ替えるように意識しましょう。
家具を壁から離して設置する
家具を設置する際は、壁から離して置くことが結露対策に重要です。
家具を壁に近づけすぎると空気の流れが悪くなり、結露の原因となってしまいます。
したがって、壁と家具との間に適度な距離を設けて結露を防ぎましょう。
新築の結露対策のよくある質問
ここでは、新築の結露対策に関するよくある質問を3つ紹介します。
結露を放置すると新築にどんな影響がある? 「全く結露しない家」を実現することはできる? 結露対策に効果的なアイテムは? 新築に最も効果的といえる結露対策は?
それぞれの回答を見ていきましょう。
結露を放置すると新築にどんな影響がある?
結露を放置すると、湿気が溜まりカビを発生させてしまう可能性が高まります。
また、家の構造部まで結露の影響が及べば、シロアリ被害により家の強度も下がってしまう危険性は否めません。
結露が見られた場合は放置せず、適切な対策を講じることが大切です。
「全く結露しない家」を実現することはできる?
結露は、温度や湿度の変化によって起こる現象であるため、全く結露しない家を実現することは簡単ではありません。
全く結露しない家を目指せば、通気性が良すぎて寒さや暑さ対策ができなくなったり、空気が乾燥しすぎたりすることで、快適に過ごせる家ではなくなってしまうことが考えられます。
したがって、完全に結露しない家を目指すより、結露を防ぐための対策を重視することが大切です。
結露対策に効果的なアイテムは?
結露対策に効果的なアイテムとしては、除湿器や結露防止用のシートやスプレーなどがあります。結露の原因である湿度を下げるために、除湿器の使用は効果的です。
また、結露防止を目的として作られているシートやスプレーも気軽に購入できるので、結露で悩んでいる場合は試してみると良いでしょう。
新築に最も効果的といえる結露対策は?
新築に最も効果的といえる結露対策は、以下3つの条件を満たしたケースです。
高気密・高断熱 樹脂サッシ 連続除湿
結露対策は温度と湿度の差が重要となるため、上記をすべて満たした状態が最適といえるでしょう。
新築は結露対策をして快適な暮らしを実現しよう
新築住宅を手に入れた際は、本記事で紹介したような結露対策をして快適な生活を送りましょう。
建匠の家づくりでは、結露を防ぐために効果的な設備が揃っています。新築住宅を建てる際は、ぜひ建匠へご相談ください。