低収入でも持ち家は無理じゃない!低所得者が持ち家を持つメリットとは?
若いうちに自分たちだけの家を持つことは難しい話ではありません。
仕事のやりがいを優先して、年収が少ない方にも同じことがいえます。家を購入するタイミングは、欲しいと思った時がベストのタイミングであり、年収は問題ではありません。
もちろん、準備できる頭金や借入可能な金額は少なくなりますので、すべての要望を叶えることはできないかもしれませんが、ご自身のライフプランにあった家づくりは可能です。
そこで今回は、所得の低い方が持ち家を持つメリットとデメリットを解説していきます。
年収が低くても家を建てることができる背景もあわせて紹介していますので、これから家を建てる計画がある方はぜひ参考にしてみてください。
Contents
低収入でも持ち家を持つのは無理じゃない
低収入でも持ち家を持つことは無理な話ではありません。
一般的に、物件価格の2割程度の頭金が必要といわれていますが、現在は住宅ローンで全額融資を受けることが可能だからです。長期的に見て返済が可能かどうかが重要となりますので、年収が審査に与える影響は少ないといえるでしょう。
もちろん、頭金が不要といっても、契約金や諸経費など一定の現金は必要ですし、借入ができる住宅ローンの金額も少なくなります。しかし、自分たちに合った資金計画を作り、無理のない範囲で土地と建物を決めることでマイホームの取得が可能となります。
・低所得者層の持ち家比率は上昇している
・持ち家比率が増えている背景
それでは、低所得者層の持ち家比率の推移と背景を詳しく見ていきましょう。
低所得者層の持ち家比率は上昇している
近年、低所得者層の持ち家比率は上昇している傾向にあります。
はじめに、低所得者層(年収300万円未満)の持ち家比率(土地付注文住宅)を見ていきましょう。
住宅金融支援機構の『フラット35利用者調査』を見ると、低所得者層(年収300万円未満)の持ち家比率(土地付注文住宅)が全国的に上昇しています。住宅取得者に占める低所得者層の割合は、2011年の8.8%から2014年には最大14.4%へ上昇し、2015年以降も10%~11%台を維持しています。
土地なしの場合も、住宅取得者に占める低所得者層の割合は、同様の推移を見せております。2011年の10.9%から2014年には最大20%へ上昇し、2015年以降も15%~17%前後を推移しています。
次に、高知県の持ち家比率を見ていきましょう。
平成30の年住宅・土地統計調査を見ると、高知県の持ち家比率は所有関係別で64.9%と全国平均に比べて3.7ポイント上回る結果となっています。持ち家比率自体は横ばいの状況が続いていますが、住宅者取得者の中で、低所得者層(年収300万円未満)の割合が増えているデータがあります。
低所得者層(年収300万円未満)の持ち家比率(土地付注文住宅)は、2011年の14.3%から2013年に最大20%へ上昇し、2015年以降ばらつきはあるものの12%~19%前後と高い水準を維持しています。
土地なしの場合は、2011年の15.1%から2017年には最大22.8%へ上昇し、2018年以降も16%~18%前後と高い水準を維持しています。
このように、年により多少のばらつきはあるものの、高知県を含め全国平均でも住宅取得者に占める低所得者層の割合が増えているのです。
持ち家比率が増えている背景
持ち家比率が増えている背景の要因はいくつかありますが、その中でも住宅ローン金利が下がり、その後も低水準で続いていることが一番の要因といえるでしょう。
住宅ローンは借入金額が大きいため、わずかな金利差が大きな利息差を生みます。また、低金利により全額融資であっても、無理のない返済計画をたてることができるようになりました。過度な金利上昇の可能性は今後も低いと考えられ、住宅購入希望者の背中を押す結果となっています。
もちろん、住宅ローンの返済は何十年と続くものなので、過度な借入はおすすめできません。将来の金利上昇を見込んだ、余裕のある返済計画をたてることが大切です。
持ち家?賃貸?低収入の人の住居に関するメリット・デメリット
持ち家と賃貸にはそれぞれに一長一短があり、どちらが正解ということはありません。自分たちの暮しにあった選択が必要であり、家を購入するタイミングは人それぞれです。
持ち家と賃貸住宅に関するメリットとデメリットを解説しますので、現在の暮らしと将来の暮らしの両方を考えながらみていきましょう。
・低収入で持ち家を買うメリット
・低収入で持ち家を買うデメリット
・低収入で賃貸に住むメリット
・低収入で賃貸に住むデメリット
それでは、順番に解説していきます。
低収入で持ち家を買うメリット
低収入で持ち家を買うメリットは、コストの最適化にあります。
毎月支払う家賃がもったいないと感じたことがある方は多いのではないでしょうか。賃貸住宅はいくら家賃を払っても、自分たちの資産とはなりません。
しかし、持ち家は住宅ローンの返済が終わってしまえば、完全に自分たちの資産となり、月々の住宅にかかる費用負担も大幅に少なくなります。コスト面からみれば、住宅の購入は早ければ早いほどメリットがあるといえるでしょう。
低収入で持ち家を買うデメリット
一方で、低収入で持ち家を買うデメリットは、住み替えが難しい点です。
転勤や離婚など思いもよらない出来事が発生することがありますし、年を重ねることで暮らし方に対する考え方が変わることもあります。
住宅ローンを抱えることにより、身動きがとりづらくなることはデメリットといえるでしょう。
低収入で賃貸に住むメリット
低収入で賃貸に住むメリットは、住み替えが容易な点とメンテナンス費用が不要な点です。
転勤や進学などライフスタイルにあわせて場所や広さを選べますし、家賃以外の突発的な出費はありません。賃料の安い物件を選ぶことで、住宅購入の頭金を貯めたりと、ライフプランにあった選択がしやすいといえます。
低収入で賃貸に住むデメリット
低収入で賃貸に住むデメリットは、一生住み続けることが難しいことです。
老朽化に伴う取り壊しなど、退去せざるを得ないケースがあげられます。住み替えには一定の費用が掛かりますし、民間賃貸住宅の場合では入居審査で入居を断られるケースもあります。
毎月の家賃を考えると、賃貸住宅は終の棲家としては不安が残る選択といえるでしょう。
まとめ
ここまで、所得の低い方が持ち家を持つメリットとデメリットを解説してきました。賃貸住宅と比較していますが、賃貸住宅で数年暮らしてから、自分たちで家を建てる方法をおすすめします。家を建てるタイミングは人それぞれですが、費用の最適化を考えると、タイミングは早いに越したことはないのです。
若い内は年収も低く、頭金の準備も簡単ではありませんが、住宅ローン金利の低水準が続く状況は、家を建てる決断を後押ししてくれます。
また、年収が低い場合、住宅ローンの借入可能金額は少なくなりますが、悪い話ばかりではありません。借入金額が少なければ、将来にわたる返済の負担が少なくなるからです。すべての要望を叶えることはできないかもしれませんが、優先順位を決めて工夫することで、理想のマイホームを作ることが可能となります。
建匠では様々な価格帯のプランから、お客様のライフスタイルにあったプランをご提案いたします。資金計画や土地探しのお手伝いもしておりますので、マイホームの購入をお考えの方はぜひ一度モデルハウスへ足をお運びくださいませ。