変形地の活用方法まとめ-住宅や収益化は可能?- - 建匠スタッフブログ

Staff blog | 一生涯お付き合いできるパートナーとして、皆様とともに暮らしをつくる、建匠スタッフが綴ります。 Staff blog | 一生涯お付き合いできるパートナーとして、皆様とともに暮らしをつくる、建匠スタッフが綴ります。

変形地の活用方法まとめ-住宅や収益化は可能?-

2021.11.17

Small miniature house stands on drawing

本記事では、変形地の活用方法や住宅の収益化について解説していきます。

変形地は、それぞれ種類によってさまざまな利用方法があります。通常の整形地に比べて手頃な価格で購入できることもあり、検討される方もおられることでしょう。

 

ここでは間取り作成のポイントや、住宅以外での利用方法についてご紹介します。

変形地の種類

 

まずは、変形地の種類について解説します。

 

・三角形や五角形

・うなぎの寝床

・傾斜地

・段差がある土地

・旗竿地

 

上記5点を詳しく解説していきますので、変形地について理解を深めていきましょう。

三角形や五角形

 

三角形や五角形は、非常に大きい土地です。

 

主に、相続や売却の際に土地を分割していった結果残った土地や、国の事業で道路などを建設・拡張する際に土地を売却し、余った土地がこのような形になることがあります。

うなぎの寝床

 

うなぎの寝床は名前の通り、うなぎのように細長い土地を指します。

 

つまり、敷地が道路に接する長さを表す「間口」が狭く、奥行の長い土地のことです。

 

昔ながらの連棟長屋住宅はまさにこの形であり、それぞれを切り離して別々に売りに出される土地は、このうなぎの寝床になります。

傾斜地

 

傾斜地は、一般的に崖といわれる30度を超える傾斜を指します。

もしくは、高さ3mを超える高低差のある土地で、傾斜地は崖以下の傾斜と高さが目安。

 

盛土などをしていて、地盤が弱い場合には地盤改良工事や、造成工事により擁壁が必要になる場合があるなど、想定外の費用がかかることもある土地です。

段差がある土地

 

高低差のある土地ということから、段差部分の土が崩れたりしないように押さえるための擁壁工事などが必要な場合がある土地です。

 

傾斜地と同じく想定外の費用がかかる可能性のある土地と言えます。

旗竿地

 

旗竿地は、航空写真などで上から見たときに「旗」と「竿」のような形をしている土地です。

 

道路に接する間口部分が狭く、奥に続く路地のようになっており、その敷地を抜けた先が大きく開けている土地を指します。

変形地を生かした間取り

 

変形地は、間取りを生かすことで便利な暮らしを可能にします。

 

・余りそうな部分は庭にする

・思い切ってワンフロアにする

・高低差を利用し地下やスキップフロアにする

 

上記3点の間取りについて、詳しく解説していきます。

余りそうな部分は庭にする

 

変形地で余ってしまったスペースは、思い切って庭にしましょう。

 

変形地は、鋭角な部分の利用方法に困るケースがあります。緩やかな角度であれば、建物スペースとすることもできますが、急な角度の場合、建築コストの割にデッドスペースのある、無駄の多い建物となってしまいます。

 

このような場合は、割り切って庭スペースにすることをおすすめします。

 

ガーデニングはもちろんのこと、たとえば駐輪場スペースであれば、鋭角部分であっても自転車なら収まりやすくなります。

 

また、鋭角部分も含めてウッドデッキを組み、バーベキュースペースとすることで、鋭角部分にはバーベキューで使用する道具などを納めるスペースとすることもできます。

思い切ってワンフロアにする

 

変形地の間取りに困った場合、ワンフロアにしてしまうのも手段の一つです。

 

変形地であることから、整形の部屋を確保することが難しくなります。同じ帖数であっても整形の部屋と変形の部屋とでは、家具の配置方法も有効スペースも大きく違います。

 

変形地は部屋を分ければ分けるほど、デッドスペースが増える可能性があるため、思い切ってワンフロアにしてしまうことも一つの選択肢です。広い空間にすることにより、変形地特有の閉塞感を解消し、むしろ開放的に活用することができます。

 

たとえば、一階は玄関スペースからも壁をなるべく排除し、全体的にフラットなアプローチを取ります。このように、LDKとしてご家族または来客の際の憩いの場として、広々スペースとします。

 

二階以上に浴室や洗面所、ライフスタイルやご家族に合わせた居室を確保することが大切です。

 

高低差を利用し地下やスキップフロアにする

 

傾斜地や段差のある土地の特性を上手く活かして、スキップフロアを設けることで、スペースの有効活用ができます。

 

スキップフロアとは、1階と2階の間または2階と3階の間にフロアスペースを確保することです。つまり、「中2階」や「中3階」といったイメージです。

 

プランニングにはセンスが必要なため、得意な建築会社を選ぶ必要がありますが、通常の住宅にはないようなおしゃれな空間とともに、機能性も兼ね備えた間取りが実現します。

 

また、高低差を利用して地下階や半地下スペースを設けることもできます。

地下階は擁壁の中に造り、RC構造となるため遮音性が高くなるため、書斎などの作業スペースに適しています。

変形地を住宅以外で活用する方法

 

ここからは、変形地を住宅以外の目的で活用する方法を紹介します。

 

・駐車場

・貸倉庫

 

上記2点について、詳しく解説していきます。

駐車場

 

変形地にプランニングを検討した結果、どうしても希望とはかけ離れてしまい、住宅の建築は難しいとなった場合には、駐車場用地として再検討してみるのも良いかもしれません。

 

高低差のない変形地であれば、アスファルト舗装のみを施して月極駐車場として賃貸利用するのが、最も費用を掛けずに運用できる方法です。

 

また、アスファルト舗装もせずに稼働している月極駐車場もありますが、雨の日に水溜まりができたり、車の乗り降りの際に車内が汚れやすかったりするため、利用者が決まりにくい可能性もあります。

 

また、変形地であることから駐車の区画割りが上手く行かず、収益が見込めないこともあります。

 

月極駐車場のほか、最近ではコインパーキング事業を行う方も増えています。

変形地を手頃な価格で取得して、設備投資を行い、メンテナンスや集金などの運営もご自身で行う方法です。

 

コインパーキング事業については、タイムズなどの大手事業者に土地を一括借り上げしてもらい、区画ごとに定額の賃料を受け取る方法もあります。

貸倉庫

 

他に変形地の運用方法として、貸倉庫があります。

 

アパートなどを建築するよりも低コストでの建築が可能な上、変形地を安く取得できれば、高い収益を見込むことも可能となります。

 

また、貸倉庫には他にトランクルーム事業もあります。

主にはコンテナボックスを設置し、コンテナボックスの使用契約を結んだ方の荷物を保管するという内容です。

 

コンテナを置くスペースがあれば運用ができるという点では、変形地の運用には適していると言えます。

 

ただし注意点として、コンテナを倉庫として運用する以上は、コンテナは「建築物」と見なされるため、建築確認申請や確認済証を受ける必要があります。

 

これまでは、上記申請を行わずにコンテナを設置していたようですが、最近はその数が増えたことから、各自治体も問題視するようになったようで、すでに設置されているコンテナで、建築確認を受けていないコンテナについても、随時チェックが入っているようです。

まとめ

 

ここまで変形地について紹介しました。

 

本記事をまとめると、下記の通りです。

 

・変形地には、その種類によってそれぞれに様々な活用方法がある

・変形地の特性を活かすことにより、一般の住宅にはない間取りをプランニングできる

・変形地には住宅以外にも駐車場や貸倉庫としての運用方法もあり、変形地を理由に土地を安く購入できればメリットが高い

・トランクルーム事業を行う場合、コンテナを設置する際には建築確認申請などの行政手続きがあるため、その費用も考慮に入れる必要がある

 

変形地にはさまざまな種類があり、それぞれにあった間取りをプランニングすることが大切です。それでも不安が残る場合は、実績のある施工会社に相談しましょう。

 

桧家住宅では、変形地での住宅建築デザイン及びプランニングも得意としています。

どんなに些細なお悩みにも、お客様に寄り添って提案いたしますので、是非お気軽にご相談くださいませ。

 

SNSでこの記事をシェアする

最近の記事

最近の記事

月別ブログ記事
体感モデルハウス 住まいづくりの資料無料プレゼント 来場予約 Zero Passive R+ 平屋の家
建匠が選ばれる5つの理由 棟梁による一貫施工 全国TOPレベルの断熱性能 家族を守るための耐震基準 暮らしを考えた資金計画術 素材へのこだわり
メディア実績の紹介
各種お問い合わせ・ご相談
直近のイベントにご参加予約 期間限定モデルハウスご見学予約 セミナーにご参加予約 カタログ・資料請求 ご来店相談予約
電話でのお問い合わせはこちら 088-856-9272 スマホからお電話の方はこちらをタップ お問い合わせ・資料請求
ページ先頭へ