新築のキッチンで後悔しないためのポイントは?サイズや広さ・配置も紹介
この記事では、後悔しないキッチン選びのためのポイントを紹介します。
新築の家を建てる際、特に重要となるのがキッチンの設計です。
キッチン周辺は毎日の食事を作る場所であり、家族が集まる場所でもあるため、機能性や使いやすさはもちろん、落ち着ける雰囲気も重要です。
また、新築のキッチン選びにはサイズや広さ、配置など、考慮すべきポイントが多くあります。
ここでは、具体的なサイズや配置の例も交えながら、理想のキッチンに近づくためのポイントを解説していくので、キッチン選びに悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
【この記事でわかること】
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Contents
そもそも新築に設置できるキッチンの種類は?
ここからは、新築に設置できる3種類のキッチンを紹介します。
- 対面キッチン
- 壁付キッチン
- 独立キッチン
それぞれ特徴が異なるため、しっかりと理解しましょう。
対面キッチン
対面キッチンは、リビングやダイニングと向かい合う形に設置されたキッチンを指します。
対面キッチンは、料理をしながら、リビングやダイニングにいる家族や来客者と会話したりテレビを見たりできる点が特徴です。
幼い子供がいる家庭では、子供の様子を見ながら料理ができるのは大きなメリットです。
対面キッチンは、機能性と実用性を兼ね備えたキッチンといえるでしょう。
壁付キッチン
壁付キッチンは、キッチンの前面が壁に面しているキッチンです。
キッチンの広さがあまりとれない場合などに設置される効率的なキッチンといえます。
また、壁付キッチンは前面が壁であるため、黙々と集中して料理したい人に向いているでしょう。
独立キッチン
独立キッチンとは、キッチンスペースが完全に壁などに囲まれている個室タイプのキッチンです。
独立キッチンはリビングと完全に分離しているため、使う人の思い通りにデザインできます。
収納が確保しやすく、壁付キッチンよりさらに料理に集中できる環境が、独立キッチンの特徴といえます。
新築のキッチンで後悔しないためのポイント
ここからは、新築のキッチンで後悔しないためのポイント5点について解説します。
- 住宅に合った種類を選ぶ
- 十分な収納スペースを確保する
- 作業しやすい高さ・広さを確保する
- コンセントの位置と数を確認する
- ゴミ箱の設置場所を決めておく
順番に見ていきましょう。
住宅に合った種類を選ぶ
新築のキッチンは、住宅に合った種類を選びましょう。
例えば、リビングとキッチン部分が広くない間取りに対面キッチンタイプを設置した場合、リビングが狭くなってしまうことが考えられます。
また、幼い子供がいる家庭では、独立タイプのキッチンにすると、料理中に子供に目が行き届かない不安などを持つでしょう。
どの程度キッチンのスペースを確保できるか、家族構成によってキッチンに不具合を感じないかなどの点を考慮して、キッチンが住宅に合っているか検討することが重要です。
十分な収納スペースを確保する
キッチンを選ぶ際は、十分な収納スペースを確保しておきましょう。
キッチンを使っているうちに、どうしても調理器具や調味料などが増えてきます。
その際、十分な収納スペースを確保していないと、キッチン全体が雑多に見えてしまいます。
また、動線に余計なものを置いてしまうと、効率性の低下にもつながるでしょう。
十分な収納スペースを確保することで、ストレスなく調理器具を取り出し、スムーズに作業できる動線を維持できる環境が整えられます。
作業しやすい高さ・広さを確保する
作業しやすい高さ・広さが確保できるキッチンを選びましょう。
キッチンでストレスを感じる原因として、キッチンが自分の作業しやすい高さではないことが挙げられます。
一般的に最適なキッチンの高さは、身長の半分に5cmを足した高さといわれています。
キッチンの高さは、メーカーによって異なりますが、多くは2.5cm刻みでカスタマイズ可能です。
また、キッチンの広さも重要なポイントです。狭いキッチンだと作業の効率性が悪く、コンロの数なども少ない状態で料理するなど、ストレスの原因になります。
キッチンは、自分に合った高さと十分な広さを確保しましょう。
コンセントの位置と数を確認する
キッチンの設置時は、コンセントの位置と数もチェックが必要です。
コンセントが少なければ、持っている調理器具が使えないケースや、コンセントの位置が悪く、常時設置したい家電が希望する場所に置けないケースが生じます。
このような事態を防ぐためには、事前にコンセントの位置と数を把握しておき、適切に配置することが大切です。
また、キッチン周りは消費電力の大きい家電が1箇所に集中することも考えられます。
これらのリスクを踏まえると、専用コンセントを複数配置することも重要です。
電子レンジやIHクッキングヒーターなどの専用コンセントを複数設置しておけば、調理器具が使えないトラブルはもちろん、ブレーカーが落ちてしまうなどのトラブルも避けられます。
ゴミ箱の設置場所を決めておく
キッチンを設置する前に、あらかじめゴミ箱の設置場所も決めておきましょう。
調理中はゴミが発生するため、その都度ゴミ箱に捨てなければキッチンが十分に使えずストレスになってしまいます。
ゴミ箱が遠い位置にあると、ゴミを捨てるたびに動かなければならないため、効率が悪いキッチンになってしまいます。
作業を邪魔せず近い場所にゴミ箱を設置できるようにするとよいでしょう。
新築のキッチンで考慮すべきサイズ・広さ
ここからは、キッチンで考慮すべきサイズ・広さについて4点を解説します。
- ワークトップの高さ
- 奥行き
- 横幅(間口)
- 通路の幅
順番に見ていきましょう。
ワークトップの高さ
ワークトップの高さは、目安として身長の半分に5cm足した高さが調理しやすい高さといわれています。
ワークトップとは、シンクの横にある調理する場所のことです。
しかし、あくまでも目安であるため、手足が長い人は作業しにくく感じてしまう場合があります。
実際にショールームなどで最適な高さを測った上でワークトップの高さを選択するとよいでしょう。
奥行き
キッチンの奥行きも考慮すべきポイントです。
キッチンの奥行きは、一般的な仕様だと65cmですが、50cm程度の仕様もあります。
奥行きがありすぎると、調理中に器具が取りにくいケースも考えられるでしょう。
ただし奥行きが狭すぎると、対面型タイプの場合、リビングなどに油が飛び散ってしまうことも考えられます。
実際にショールームで確認しながら、使いやすい奥行きを把握しましょう。
横幅(間口)
横幅(間口)の広さも重要なポイントです。
一般的なシステムキッチンの横幅は、狭くて1,650mm、広いキッチンだと3,000mm程の広さがあります。
広いキッチンのほうが調理しやすいと考えがちですが、あまりに広すぎるとコンロまでの距離が遠くなってしまい、逆に非効率になってしまうでしょう。
自分しかキッチンを使わない場合や子供にも調理させたい場合など、自分のライフスタイルに合わせたキッチンを選択することが重要です。
通路の幅
キッチンの通路の幅も考慮すべきポイントです。
理想的な幅は、キッチンの収納と、後部に設置している棚のドアを同時に開けてもぶつからない程度がよいでしょう。
あまりに幅が広すぎると、背面の家電を設置している場合、手が届かずに使いにくくなってしまいます。
また、キッチンの通路の幅を広くすると、対面型の場合リビングのスペースを狭くすることにもつながります。
特に対面の場合は、通路の幅の広さを考慮することが必要です。
新築のキッチンでおすすめの配置
新築のキッチンでおすすめの配置4点について解説します。
- 大きめのシンクを設置する
- 背面カウンターを設置する
- ワークトライアングルの配置にする
- ダイニングテーブルを隣接させる
キッチン設置で後悔しないために、ぜひ参考にしてください。
大きめのシンクを設置する
おすすめの配置の1つは、大きめのシンクを設置することです。
シンクが広いと鍋など大きな調理器具も洗いやすく、便利です。
一般的なシンクの広さは70cm程度ですが、ゆったりとしたシンクを選びたい場合は、80cm以上を選ぶとよいでしょう。
ただし、あまり広すぎると調理するスペースが狭くなってしまうため、シンクと調理スペースのバランスも考える必要があります。
また、シンクサポートなどを使うと調理スペースが広がって効率がよくなるため、ちょっとした設備を設置してキッチンの利便性を大幅に向上させましょう。
背面カウンターを設置する
背面カウンターが設置してあると、炊飯器や電子レンジなどが置けるため、調理の効率化に適しています。
背面カウンターを設置することで、キッチンのスペースを非常に活用しやすくなります。
ただし、キッチンと背面の壁が近すぎると、カウンターが設置できません。キッチンと背面カウンターの扉が当たらない程度の広さを確保しましょう。
ワークトライアングルの配置にする
キッチンの配置は、ワークトライアングルの配置にするとよいでしょう。
ワークトライアングルとは、作業する場所の動線を効率的にするために、作業場所の中心が、正三角形になっている形を指します。
調理のワークトライアングルでは、コンロとシンク、冷蔵庫をつないだ三角形が正三角形になっているとよいでしょう。
しかし三角形の形が大きすぎると、利便性が悪くなります。三角形の周の長さを6m以内にしておくと効率的な作業が見込めます。
ダイニングテーブルを隣接させる
キッチンカウンターにダイニングテーブルを隣接させておくと、料理を運ぶ手間が省けます。
片付けも簡単になるため、家事の効率化に効果的です。
また、調理中に一息入れたいときも、ダイニングテーブルが隣接されているとすぐに休めます。
リビングを広く使う効果も得られるため、おすすめの配置といえます。
新築のキッチンにあると便利なオプション4選
ここからは新築のキッチンにあると便利なオプションを4点解説します。
- ハンズフリー水栓
- タッチレス水栓
- 食器洗い乾燥機
- セラミックのワークトップ
順番に紹介していきます。
ハンズフリー水栓
ハンズフリー水栓は、蛇口を回すことなく、手をセンサーにかざすだけで水が出る水栓です。
調理中はどうしても手が汚れるケースが多く、汚れた手で蛇口をひねると、調理後に洗う場所が増えてしまいます。
ハンズフリー水栓は、蛇口に触れる必要がありません。掃除の手間が省け、衛生的にもメリットが多いといえるでしょう。
タッチレス水栓
タッチレス水栓もハンズフリー水栓同様、手をかざすだけで水が出ます。
使い終わると自動的に水が止まるため、経済的にも利便性の高い設備です。
非接触型の設備であるため、感染症対策に効果的な設備といえるでしょう。
食器洗い乾燥機
食器洗い乾燥機は、共働き世帯などにおすすめの設備です。
新築の場合、ビルトインタイプの食器洗い乾燥機が設置できると、キッチン回りもシンプルにまとまります。
食器洗い乾燥機に食器を入れると自動的に洗ってくれるため、家事の効率化にも最適な設備といえるでしょう。
セラミックのワークトップ
セラミック製のワークトップにするのもおすすめです。
セラミックは汚れや傷に強く、調理作業に適した素材で、ステンレスと比較してデザイン性が高い点が特徴です。
作業効率と満足度が非常に高まる設備といえるでしょう。
新築のキッチンはデザインだけでなく使い勝手も意識しよう
新築のキッチンは、今後の快適なライフスタイルを送るためにも、いくつかの点を考慮しながら検討しましょう。
毎日調理する場合、快適なキッチンで作業することで効率が上がり、家事の省略化にもつながります。
高さや奥行き、通路幅を考慮しながら便利な設備などを設置すると、料理の時間が楽しくなるでしょう。
建匠は、お客様に適した間取りづくりを共に考えていきます。新築のキッチンでお悩みの方はぜひお気軽にお問い合わせください。