注文住宅の玄関でよくある失敗事例5選!間取りを工夫するポイントも解説
注文住宅を建てるときは玄関を設計しますが、何らかの要因で失敗してしまうケースも少なくありません。
この記事では、玄関を設計する際の失敗事例、間取りを工夫するポイントを解説します。
最後まで読んでいただくと玄関設計のヒントが見つかるので、ぜひ参考にしてください。
【この記事でわかること】
|
Contents
そもそも注文住宅における玄関ドアの種類は?
この章では、玄関ドアの種類を紹介します。
- 片開きドア
- 両開きドア
- 親子ドア
- スライディングドア
上記4つの玄関ドアそれぞれに特徴があるので、ぜひ参考にしてください。
片開きドア
片開きドアは1枚扉のドアで、最も一般的な玄関ドアといえるでしょう。
種類も豊富なため、多くのバリエーションから選択できます。
両開きドア
両開きドアは、同じ大きさの扉を2枚使用して両開きできるドアです。
片開きドアよりも高級なイメージがあり、両方に開くため荷物を搬入しやすいといえます。
親子ドア
親子ドアとは、2枚の扉の片方が小さいドアのことです。
荷物の搬入時と通常の開閉時で使い分けられます。
親子のように大きさが異なる扉が並んでいるため”親子ドア”と呼ばれていて、片開き・両開きドアの両方の特徴を備えたドアです。
スライディングドア
スライディングドアとは、”引戸”のことです。
開閉をする際に重心移動させる必要がないため、少ない力で開閉できます。
そのため、高齢者や小さな子どもがいる家庭で採用されるケースが多くあります。
注文住宅の玄関でよくある失敗事例5選
玄関設計の際は、ドアだけでなく玄関全体の空間をイメージすることが重要です。
玄関の設計でどのような失敗事例があるのか、事前に知っておきましょう。
- 想定よりも狭かった
- 収納が少なかった
- 日当たりが悪く暗くなった
- 生活動線との相性が悪かった
- デザインが気に入らなかった
上記5つの事例を紹介するので、玄関を設計する際の参考にしましょう。
想定よりも狭かった
家づくりは、リビングや水回り、居室を優先的に設計するため、玄関は後回しになるケースも少なくありません。
その結果、想定よりも狭い玄関となり、物であふれてしまう失敗がよくあります。
このような失敗を避けるためにも、間取り設計では玄関を含めた全体のバランスを意識しましょう。
収納が少なかった
玄関には一般的に玄関収納を設置しますが、子どもが成長するにつれ収納が足りなくなる失敗は多くあります。
子どもの成長を見越して、収納を考えることが重要です。
日当たりが悪く暗くなった
玄関は方位に限らず、窓が少ないスペースになる傾向があります。
採光を工夫しなければ、暗くて湿気がこもりやすい玄関になってしまいます。
採光の対策としては、伝統や壁の色を変更したり、大きな窓を高い位置に取り付けたりなどの工夫が重要です。
生活動線との相性が悪かった
他の部屋を優先したため、玄関からリビングや居室までの生活動線が悪くなったケースがあります。
このような失敗は、長く滞在する生活空間を優先した間取りに起こりやすいといえます。
したがって、玄関を含めた総合的な設計が重要です。
デザインが気に入らなかった
言われるがまま、玄関の壁紙や収納のサイズを選んだ結果、気に入らないデザインになってしまった失敗事例があります。
家を建てる際は細部にまでこだわり、後悔のない家づくりを目指しましょう。
注文住宅における玄関の間取りを工夫するポイント
玄関を有効活用するポイントには、次の6つがあります。
- ウォークイン・シューズクロークを設ける
- 手洗いスペースを設ける
- 屋外収納や土間収納を活用する
- 玄関とインナーガレージをつなげる
- おしゃれと機能性の両立を図る
- 採光を工夫して開放感を演出する
それぞれ解説します。
ウォークイン・シューズクロークを設ける
子どもが成長しても収納が足りなくならないように、ウォークイン・シューズクロークの設置がおすすめです。
ウォークイン・シューズクロークを採用すれば、玄関の一部を収納スペースにできるため、収納不足を解消できるでしょう。
手洗いスペースを設ける
手洗いスペースを玄関に設けると、手洗いやうがいを玄関で済ませてからリビングに入れます。
手洗いの習慣がつき、感染症対策にもなります。
屋外収納や土間収納を活用する
収納スペースをおしゃれにする方法として、屋外収納や土間収納があります。
玄関がスッキリして、空いた空間を来客用の会話用スペースとして活用できるでしょう。
玄関とインナーガレージをつなげる
インナーガレージは家と一体化したガレージのことです。
玄関と繋げることで、外に出ることなく車庫から家に入れます。
また、荷物をインナーガレージ側に置けるため、収納が増えても対応できます。
おしゃれと機能性の両立を図る
玄関は家の顔であるためおしゃれにしたいですが、機能性との両立が重要です。
機能性も考慮すれば、掃除や片付けが楽になり簡単におしゃれな空間を維持できます。
採光を工夫して開放感を演出する
玄関は暗いスペースになりやすいため、天井窓や採光窓を設置しましょう。
光を取り入れると、明るくおしゃれでキレイな玄関を演出できます。
注文住宅の玄関はどの方角に配置すべきか
注文住宅を建てる際には、前面道路の方位によって玄関の向きが異なります。
それぞれの向きにメリット・デメリットがあります。
- 東向きの間取り
- 西向きの間取り
- 南向きの間取り
- 北向きの間取り
ここでは、上記の順番にメリットとデメリットを解説します。
東向きの間取り
東向きに玄関がある間取りには、次のような特徴があります。
メリット |
明るい玄関になる |
デメリット |
他の部屋が暗くなるおそれがある |
玄関が東向きの場合、玄関自体は比較的明るい場所となるでしょう。
その一方で、他の部屋が暗くなるおそれがあり、各居室の採光に注意しなければなりません。
西向きの間取り
西向きに玄関がある間取りには、次のような特徴があります。
メリット |
リビングや居室の日当たりが良くなる |
デメリット |
玄関が暗くなる |
玄関を西向きにした場合、玄関の日当たりが悪いデメリットがある一方で、リビングや居室が南側になるため明るくなるメリットがあります。
南向きの間取り
南向きに玄関がある間取りには、次のような特徴があります。
メリット |
玄関の日当たりが最も良くなる |
デメリット |
玄関が暑くなり、玄関での会話が難しくなる |
南向きは最も日当たりが良いため、南向きの玄関は非常に明るくなるでしょう。
ただし、近年の猛暑から湿気が溜まりやすい空間であると予想され、玄関先で長時間の会話などが困難になります。
北向きの間取り
北向きに玄関がある間取りには、次のような特徴があります。
メリット |
玄関以外の部屋が明るくなる |
デメリット |
玄関が暗く冬場は寒い空間になる |
西向きよりも、北向きの玄関はさらに日当たりが悪く、冬場は非常に寒い空間になるでしょう。
一方で、玄関以外の空間は比較的日当たりを確保できるため、簡単に光を取り入れられます。
注文住宅の玄関に関するよくある質問
この章では、注文住宅の玄関に関するよくある質問を紹介します。
- 玄関ドアが気に入らなければ交換できる?
- 玄関に1畳のスペースは狭い?
- 玄関に窓は必要?
上記3つの質問にお答えするので、ぜひ玄関設計の参考にしてください。
玄関ドアが気に入らなければ交換できる?
玄関ドアは単体で取り外しができるため、交換できます。
ただし、費用が発生するので資金計画を意識しながら検討しましょう。
玄関ドアにかかる費用相場は、主に以下の通りです。
概要 |
費用相場 |
玄関ドア本体の費用 |
20~40万円 |
玄関ドアの設置費用 |
5~10万円 |
玄関ドアの撤去費用 |
1~3万円 |
上記はあくまで目安ですが、最低でも20万円程度はかかることを想定しておきましょう。
玄関に1畳のスペースは狭い?
一般的な分譲住宅の場合、玄関は1.5畳前後で設計されるケースが多くあります。
そのため、1畳の玄関は平均よりも狭いといえますが、工夫次第では十分に利用できる広さといえます。
玄関は主に、収納の大きさや位置などによって広さが左右されるので、自分にとって収納が必要かどうかを見極めることが重要です。
玄関に窓は必要?
結論、玄関に窓は必要です。大きな理由として、寝室やリビングなどと異なり大きな掃き出し窓が存在しない点が挙げられます。
そのため、窓がない状態の場合、日中であっても採光がほとんど確保できず昼間であっても電気を点けなければなりません。
このように、十分な採光を取り入れるためにも最低限の窓は必要といえます。
注文住宅の玄関は間取りを意識しておしゃれに見せよう
注文住宅の設計において、玄関は後回しになりやすく失敗しやすい場所といえます。
高知県の工務店・建匠では、玄関と家の調和が取れる設計を目指し、お客様にプランを提案しています。
玄関の間取りで失敗したくない人は、ぜひ建匠にお問い合わせください。