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戸建ての24時間換気システムとは?必要な理由やお手入れ方法を解説

2023.12.27

戸建て 24時間換気システム

この記事では、24時間換気システムの概要を詳しく解説します。

 

24時間換気システムは、2003年から法律で戸建てに設置が義務付けられています。

2000年頃から普及した高気密・高断熱の家では、幼児や高齢者を中心にアレルギー反応が生じるシックハウス症候群が起きやすい傾向にあります。

 

これらの症状を軽減するために24時間換気システムの設置が義務付けられました。

 

この記事では、24時間換気システムの概要や種類、お手入れ方法まで詳しく解説します。

これからマイホームを購入する予定で家の換気について知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

 

【この記事でわかること】

  • 24時間換気システムとは?
  • 24時間換気システムが必要な理由
  • 24時間換気システムの種類
  • 24時間換気システムの使用方法
  • 24時間換気システムのお手入れ方法や使用時の注意点

 

24時間換気システムとは?

 

24時間換気システムとは?

 

24時間換気システムとは、1日中窓を開けなくても自動的に外気を取り込み、排気口から室内の空気を排出する仕組みです。

24時間換気システムは、2時間に1回の頻度で部屋中の空気が入れ替わることが目安とされています。

 

換気扇との違い

 

換気扇が局所換気であるのに対し、24時間換気システムは常時換気です。

キッチンや浴室、トイレなどに設置されている換気扇は、そこで発生するガスやにおいを換気することが目的で、室内全体の換気が目的ではありません。

 

一方、24時間換気システムは室内全体を一定の頻度で換気することが目的で、長期的に住む人の健康を意識して設計されています。

 

戸建てに24時間換気システムが必要な理由

 

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24時間換気システムは、建築基準法による義務化以外に、以下2つの理由から設置が必要です。

 

  • シックハウス症候群やハウスダストの抑制
  • 結露の抑制

 

それぞれ解説します。

 

シックハウス症候群やハウスダストの抑制

 

24時間換気システムでは、常時換気をすることでシックハウス症候群やハウスダストの原因である化学物質やアレルギー物質を排出し、新鮮な空気と入れ替えます。

幼児や高齢者が住まうケースがある戸建て住宅では、健康的な生活を送るためにも24時間換気システムは欠かせません。

 

結露の抑制

 

24時間換気システムを設置することで、結露を防止できます。

 

近年の住宅の高気密化に伴い、結露が問題視されており、冬に結露対策をせず長時間室内で過ごすと、室内の温度・湿度が上昇して結露が発生します。

24時間換気システムを設置すれば、常時空気が入れ変わるため、室内の温度・湿度が安定して快適な環境を維持できるでしょう。

 

また、結露を軽減することでカビやダニ、シロアリなどの発生も抑制できるため、家の害虫被害を抑制できます。

 

戸建てにおける24時間換気システムの種類

 

 

戸建てにおける24時間換気システムの種類

 

ここでは、戸建てにおける24時間換気システムの種類を解説します。

24時間換気システムには、主に以下の3種類があります。

 

  • 第1種換気システム
  • 第2種換気システム
  • 第3種換気システム

 

順番に解説します。

 

第1種換気システム

 

第1種換気システム

 

第1種換気システムとは、吸気口と排気口の双方に換気扇を設置して、機械で換気するシステムを指します。

メリットとデメリットは、主に以下の通りです。

 

<メリット>

 

熱交換機能を搭載しているシステムがほとんどで、外気温の影響を受けずに室温や湿度を一定に保ちながら換気できます。

 

<デメリット>

 

設置費用が比較的高くなるうえ、換気扇が年中稼働するためランニングコストが高くなります。

また、吸気・排気とも換気扇であるためフィルター交換などの手間が多く、メンテナンスコストが割高になりやすいといえます。

 

第2種換気システム

 

第2種換気システム

 

 

第2種換気システムとは、吸気は換気扇などの機械で行い、排気は自然排気で行うシステムを指します。

メリットとデメリットは、主に以下の通りです。

 

<メリット>

 

換気扇で機械的に吸気するため、外部よりも室内の気圧が高くなり、ドアや窓を開けた時に外部から埃などの汚れた空気が侵入するのを軽減します。

 

<デメリット>

 

住宅で使用した場合、室内で湿度の高まった空気が壁内に侵入して結露を引き起こす要因になります。

そのため、第2種換気システムが住宅に使用されることは稀であり、病院の手術室や研究施設のクリーンルームなどに採用されるケースがほとんどです。

 

第3種換気システム

 

第3種換気システム

 

第3種換気システムとは、吸気は自然吸気で行い、排気は換気扇などの機械で行うシステムを指します。

メリットとデメリットは、主に以下の通りです。

 

<メリット>

 

設置費用が抑えられ、ランニングコスト・メンテナンスコストともに第1種換気システムと比べて軽減できます。

 

<デメリット>

 

第1種のように熱交換機能がないため、外気の影響を受けやすく第1種に比べると省エネとはいえません。

 

戸建ての24時間換気システムは止めても大丈夫?

 

戸建ての24時間換気システムは止めても大丈夫?

 

戸建ての24時間換気システムは、基本的には止めずに使用することをおすすめします。

 

寒さ防止や電気代節約のために適宜止めたくなりますが、換気システムを止めてしまうと、上述したシックハウス症候群やハウスダストアレルギー、結露などの原因になります。

24時間換気システムによって発生する電気代は月額100〜500円程度であるため、家族の健康維持のためにも付けっぱなしで使用しましょう。

 

戸建ての24時間換気システムに効果的なお手入れ方法

 

戸建ての24時間換気システムに効果的なお手入れ方法

 

ここでは、24時間換気システムの効果的なお手入れ方法を解説します。

 

  • 室内換気口を布で拭く
  • フィルターのひどい汚れには中性洗剤を利用する
  • 水洗いした外部の換気口は仕上げにしっかりと拭いておく

 

上記3つのお手入れ方法を把握し、定期的なメンテナンスを意識しましょう。

 

室内換気口を布で拭く

 

2〜3ヶ月に1度の頻度で、室内側換気の手入れをしましょう。

 

薄めた家庭用中性洗剤を含んだやわらかい布で、吸気口に付着した汚れや埃を拭きとってください。

仕上げとして、乾いた布で洗剤や水分を拭き取ります。

 

フィルターのひどい汚れには中性洗剤を使用する

 

フィルター掃除は2ヶ月に1度を目安に、フィルターに付着した埃やゴミを掃除機で吸い取りましょう。

それでも汚れが落ちない場合は、フィルターがすっぽり浸かる程度の水を洗面台に張り、家庭用中性洗剤を1〜2滴落として泡立て、フィルターを浸して押し洗いしてください。

 

十分に水洗いをして汚れが落ちたのを確認できたら、しっかりと自然乾燥させましょう。

 

水洗いした外部の換気口は仕上げにしっかりと拭く

 

外部の換気口は、ベントキャップ(※)のメンテナンスがポイントです。

防虫網付ベントキャップの場合は、フィルター掃除と同じように掃除機で大きなゴミを吸い取ったあと、中性洗剤を溶かしたぬるま湯に浸けて掃除しましょう。

 

外気に触れる部分であるため、乾いた布やタオルで十分に水分を拭き取り、完全に乾燥してから取り付けます。

 

※ベントキャップ:外壁に設置する給気・排気の開口部に取り付ける蓋を指す

 

24時間換気システムを戸建てに設置する時の注意点

 

24時間換気システムを戸建てに設置する時の注意点

 

ここでは、24時間換気システムを戸建てに設置する際の注意点を解説します。

 

  • 定期的にメンテナンスする
  • 設置場所を工務店としっかり相談する
  • 必要換気量が確保できているか引渡し時にチェックする

 

上記3つのポイントをそれぞれ確認しましょう。

 

定期的にメンテナンスを実施する

 

24時間換気システムは、先述した方法で定期的なメンテナンスが必要です。

フィルターや吸気口は、2〜3ヶ月に1度の頻度で掃除しましょう。

 

内部の熱交換器については、水分などで機能を損なうおそれがあるため、専門業者への依頼がおすすめです。

 

設置場所を工務店としっかり相談する

 

24時間換気システムの吸気口や排気口の位置は、設計段階で工務店や設計事務所としっかり吟味することをおすすめします。

なぜなら、家具のレイアウトや配置を考慮せずに吸気口やダクトの位置を施工してしまうと、生活しにくい動線になるおそれがあるからです。

 

目立つ位置を避けて設置したい人も一定数いますが、生活動線を踏まえたうえで換気機能を100%発揮できるプランニングになるよう、施工会社としっかり相談しましょう。

 

必要換気量を確保できているか引渡し時にチェックする

 

必要換気量とは、家の体積分の空気を2時間で1回換気できる換気量のことです。

 

なお、体積とは、居室の床面積×高さで求積し、居室には天井や廊下、洗面所などの水回りは含みません。

実際の換気量測定は、風速計を使用して測定します。

 

必要換気量に対して、風速計で求めた測定風速をもとに算定した測定風量(測定換気量)の数値が上回っていれば、問題ありません。

 

必要換気量・測定換気量ともに算出すべき計算式があるため自分で計算できます。

 

ただし、建築を依頼した業者や設計事務所に依頼することがおすすめです。

少なくとも新築の引渡し時には、必要換気量が確保できているか否かのチェックを業者に依頼しましょう。

 

戸建ての24時間換気システムに関するよくある質問

 

ここでは、戸建ての24時間換気システムに関してよくある質問に回答します。

 

  • 24時間換気システムを付けると冷暖房の効きが悪い?
  • 24時間換気システムはうるさい?

 

上記2つの質問をそれぞれ見ていきましょう。

 

24時間換気システムを付けると冷暖房の効きが悪いって本当?

 

24時間換気システムは都合上、冷暖房の効きを悪く感じる場合があります。

なぜなら、冷暖房によって適温に調節された室内の空気が、24時間換気システムにより2時間に1回の頻度で入れ替わってしまうからです。

 

夏は外の暖かい空気と、冬は冷たい空気と入れ替わってしまうため、冷暖房の効きが悪いと感じる要因になります。

とはいえ、現在の24時間換気システムは熱交換機能を持った製品が多くなっているため、冷暖房効率は向上しています。

 

戸建ての新築を計画する際は、熱交換機能付の24時間換気システムを選びましょう。

 

24時間換気システムはうるさいと感じる?

 

長期間フィルターをメンテナンスせずに放置していると、換気効率が半減するだけでなく、騒音が1.2倍程度になり、うるさいと感じるおそれがあります。

新品時の24時間換気システムで騒音クレームが報告されているケースは少ないので、定期的にフィルターなどをメンテナンスし、騒音を防ぎましょう。

 

24時間換気システムを戸建てに設置する時は工務店と相談しよう

 

まとめ

 

24時間換気システムを計画する際は、必要な換気量やレイアウトなど、素人では判断しにくい点が多々あります。

そのため、専門家である工務店としっかり相談することが大切です。

 

高知県・兵庫県やその近県で戸建ての新築を計画している人は、『手の届く範囲内で高気密・高産熱の家』を展開している建匠にぜひご相談ください。

建匠が展開する住宅は、省エネ等級6(断熱UA値0.46)を標準仕様として採用し、高断熱・高遮熱・高気密で空調効果をアップしたうえで万全の換気システムを実現しています。

 

常に清潔な空気で室内を満たしながら、快適な温度・湿度で家計にもやさしい家を目指したいという人は、ぜひお近くのモデルハウスに足をお運びください。

 

お問い合わせ・資料請求|高知で新築注文住宅なら【建匠】家族の笑顔を生み出す工務店

 

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