地盤調査にかかる費用の相場はいくら?流れや調査期間も解説 - 建匠スタッフブログ

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地盤調査にかかる費用の相場はいくら?流れや調査期間も解説

2024.04.30

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この記事では、地盤調査にかかる費用相場を解説します。

 

新築の場合、家を建てる土地の地盤を調査して地盤改良工事が必要かどうかを確認することが大切です。

地盤調査の方法はさまざまであり、それぞれ費用が異なるため事前に相場や特徴を確認しておきましょう。

 

この記事では、地盤調査の費用相場を方法ごとに解説します。

費用を抑えるポイントや地盤改良が必要になった場合の改良法についてもお伝えするので、これからマイホームの建築を検討している人は、ぜひこの記事を参考にしてください。

 

【この記事でわかること】

  • そもそも地盤調査とは?
  • 【種類別】地盤調査にかかる費用相場
  • 地盤調査にかかる費用を抑えるポイント
  • 地盤調査で問題が発覚したときの改良法

 

そもそも地盤調査とは?

 

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地盤調査とは、家や建物を建築する前にその土地の地盤がどれだけ固いかを調べることです。

建物の重さにどれだけ耐えられるか、また、沈下に抵抗する力がどれだけあるかをチェックします。

 

阪神・淡路大震災以後、地盤調査は『建築基準法』によって義務付けられました。

地震などの自然災害が起きたときに、揺れを軽減したり液状化の発生リスクを抑えたりすることが主な目的です。ここでは、下記2点から地盤調査について解説します。

 

  • 地盤調査が必要になるケースやタイミング
  • 地盤調査の流れや期間

 

1つずつ確認しましょう。

 

地盤調査が必要になるケースやタイミング

 

地盤調査は、新築の家を建てる場合や建て替えをする場合、新しく土地を購入した場合に必要です。

地震大国である日本では、『建築基準法』によって以下の通り義務付けられています。

 

【建築基準法】

  • 第38条:建築物の基礎は、建築物に作用する荷重及び外力を安全に地盤に伝え、かつ、地盤の沈下又は変形に対して構造耐力上安全なものとしなければならない。
  • 第93条:地盤の許容応力度及び基礎ぐいの許容支持力は、国土交通大臣が定める方法によつて、地盤調査を行い、その結果に基づいて定めなければならない。

※引用:建築基準法施行令丨e-GOV

 

また、その土地に住宅を建築する前に地盤調査を実施しておくことが必須です。

そのため、新築住宅の建築や家の建て替えをする前のタイミングで地盤調査を行いましょう。

 

地盤調査の流れや期間

 

地盤調査の流れや期間は、方法によって大きく異なるので注意が必要です。

スウェーデン式サウンディング試験や表面波探査法であれば、簡易的な調査であり2〜3時間程度で完了します。

 

一方で、大型のマンションやオフィスビル用の土地で採用されるボーリング調査では、報告書の作成を含め10日〜2週間程かかります。

家を建てる土地の広さに合わせて調査期間が短いものを選べば、費用を抑えられるでしょう。

 

【種類別】地盤調査にかかる費用相場

 

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地盤調査の方法には、主に以下の4種類があります。

 

  • ボーリング調査
  • SWS試験(スウェーデン式サウンディング試験)
  • SDS試験(スクリュードライバーサウンディング試験)
  • 表面波探査法

 

それぞれの費用相場や特徴を簡単に解説します。なお、費用相場はあくまで一般的な平均値であるため、参考程度に押さえておきましょう。

 

ボーリング調査

 

ボーリング調査は、ボーリング機械で地面に掘った深い穴の中に、ハンマーを落として強度を測る方法です。

地質の細かい情報まで調べられるため、大規模なマンションやオフィスビルを建てる土地によく用いられます。

 

得られる情報が多い分、費用は25〜30万円程度と他の方法より高額であり、一般の住宅で採用されるケースは少ないといえます。

 

SWS試験(スウェーデン式サウンディング試験)

 

SWS試験は、スクリュー状の先端が付いたロッドを地面に押し込んで地盤の強度を調査する方法です。

重りを付けたロッドを回転させ、回転数や重さから地盤がどれだけ固いかを調べます。

 

5万円程度で手頃に調査が済む点が特徴ですが、その分広い土地や大規模な工事を行う土地には向いていません。

 

SDS試験(スクリュードライバーサウンディング試験)

 

SDS試験はSWS試験と調査方法が類似しており、より詳細なデータを得られる点が特徴です。

土の種類をボーリング調査と同等の制度で調べられるうえ、水位測定を併せて実施すれば液状化の簡易判定が可能です。

 

費用は5〜10万円程度であり、SWS試験に+αの費用で実施できるため、多くの一般住宅用地で採用されています。

 

※参考:SDS試験丨一般社団法人 日本木造住宅産業協会

 

表面波探査法

 

表面波探査法は、地面に穴を掘らずに特殊な機器で発生させた振動から地盤の固さを調査する方法です。振動波が伝わる速度から、地盤の支持力を測ります。

SWS試験よりも調査結果は正確なうえ数時間で完了する点が特徴ですが、その分費用は高く8〜12万円程度かかるケースが一般的です。

 

地盤調査にかかる費用を抑えるポイント

 

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ここでは、地盤調査にかかる費用を抑えるための下記3つのポイントを解説します。

 

  • 土地選びで地盤の固いエリアを選ぶ
  • ハウスメーカーに相談する
  • セカンドオピニオンを求める

 

それぞれ見ていきましょう。

 

土地選びで地盤の固いエリアを選ぶ

 

土地購入前の段階で地盤が固いエリアを選べば、地盤調査・改良の費用を節約できます。

地盤が固い土地は改良が不要になる可能性が高く、調査もスムーズに進むでしょう。

 

居住を検討している地域の建築履歴や周辺の地盤改良の有無について、自治体や不動産業者に問い合わせて確認することがおすすめです。

 

ハウスメーカーに相談する

 

ハウスメーカーは住宅の専門家であるため、建築する住宅の規模に適した地盤調査方法を提案してくれるでしょう。

ハウスメーカーから費用負担が少ないSWS試験やSDS試験で問題ないとアドバイスしてもらえれば、安心して地盤調査の費用を抑えられます。

 

また、なかには家の建築と地盤調査をセットにして商品を販売しているハウスメーカーもあるので、複数社を比較して施工業者を決めることがおすすめです。

 

セカンドオピニオンを求める

 

地盤調査を一度実施して結果が出たとしても、別の業者にセカンドオピニオンを求めて再度調査してもらえれば、地盤改良の必要性や方法について異なる意見を得られる場合があります。

 

必要ないのに地盤を改良してしまったなどのケースを防止でき、費用を抑えられるでしょう。

セカンドオピニオンを依頼する際は、一度目の調査とは異なる方法で地盤を調べてもらうことがおすすめです。

 

地盤調査で問題が発覚したときの改良法

 

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地盤調査で問題が見つかると、建物を建てる前に改良する必要があります。地盤改良工法には、主に以下4つが挙げられます。

 

  • 鋼管杭工法
  • 柱状改良工法
  • 表層改良工法
  • 砕石パイル工法

 

それぞれ見ていきましょう。

 

鋼管杭工法

 

鋼管杭(こうかんくい)工法は、地盤が軟弱だった場合に鋼性の鋼の管を地中に打ち込む改良工法のことです。

30mの深さまで施工が可能であり、土地が軟弱な部分が深い場合や土地が狭い場合に活用できます。

 

施工期間が短く1〜2日程度で完了する点が特長である一方で、一戸建ての場合の費用相場は100〜200万円と高額になる傾向があります。

 

柱状改良工法

 

柱状(ちゅうじょう)改良工法では、先端からセメントと水を練り混ぜた液体を注入して土の中にコンクリート状の柱を形成します。

軟弱地盤が2〜8mである場合に用いられる工法です。

 

坪単価が2〜3万円であるため、30坪程度の一戸建て住宅では、60〜90万円程度が費用相場となります。

 

表層改良工法

 

表層改良工法は、軟弱な地盤が深さ2m以内である場合に用いられる工法で、固化材を用いて軟弱地盤と良好地盤を一体化させます。

1〜2日程度で工事は完了し、固化材による建物などへの影響はありません。

 

坪単価が1〜3万円程度であるため、一般的な一戸建てでは30〜90万円程度かかります。

 

砕石パイル工法

 

砕石パイル工法は、小さく砕いた天然石を地面に詰め込み、石柱となる”バイル”を用いて地盤を補強する工法です。

特定の固形剤などを使用せずとも地盤に適応でき、軟弱地盤においても長期的な安定性を維持できる点が大きな特徴です。

 

施工期間は2〜3日程度が目安であり、一戸建ての場合の費用相場は60〜80万円となります。

 

地盤調査に関するよくある質問

 

 

ここでは、地盤調査に関するよくある質問に回答します。

 

  • 地盤調査の費用は誰が払う?
  • 地盤調査をしなくてもよいケースもある?
  • 建売住宅はすでに地盤調査されているって本当?

 

上記3つの質問を順に見ていきましょう。

 

地盤調査の費用は誰が払う?

 

地盤調査の費用は、一般的に土地や家を購入する人が負担します。

新築住宅を建てる場合には、ハウスメーカーや建築業者が地盤調査を行うケースが多く、なかには建築費用に地盤調査費用を含んでいる業者もあります。

 

一方で、土地を購入した場合には買主が自分で地盤調査を依頼し、費用を支払うことが一般的です​。

 

地盤調査をしなくてもよいケースもある?

 

新しく建物を建てる土地に以前から建築物があり、問題なく利用されていた場合は、地盤調査が省略されることがあります。

 

しかし、先述の通り基本的には家の建て替え時でも、地盤調査の実施は義務付けられています。

そのため、本当に実施しなくてよいのか専門家の意見を聞いてから慎重に判断しましょう。

 

建売住宅はすでに地盤調査されているって本当?

 

ほとんどの建売住宅では、開発業者が事前に地盤調査を実施しています。

建築基準法に基づく義務があることや、販売する住宅の品質を保証することがその目的として挙げられます。

 

建売住宅を購入する前に、地盤調査の内容に問題がないか確認するために、調査を実施した業者から報告書を受け取りましょう。

必要に応じて、専門家に相談しながら追加調査や地盤改良を実施するべきか判断することが大切です。

 

地盤調査の費用相場を考慮して資金計画を立てよう

 

 

この記事では、地盤調査にかかる費用相場を解説しました。

 

建築したマイホームで安心安全に生活するためにも、地盤調査は欠かせません。

特に、地震が多い日本では法律によって調査の実施が義務付けられているため、選んだ土地に適した調査方法を選択することが大切です。

 

どの方法で地盤調査を実施すればよいかわからない場合、担当の工務店に相談することがおすすめです。

 

高知県を中心に注文住宅を展開している建匠では、家づくりのさまざまな疑問や相談を受け付けています。

地盤調査・改良をはじめ、マイホームづくりをするうえで不安を解消したい人は、ぜひ一度ご相談ください。

 

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