家を買う年齢は何歳が理想?年齢別のメリット・デメリットも詳しく解説
家を買うというのは大きな買い物なので、いつ買えば良いのか悩む人も少なくありません。
本記事では、家を買う人の平均年齢や年収について解説し、それぞれの年齢で家を買った時のメリット・デメリットについても紹介します。
家の購入を検討している人は参考にしてみてください。
Contents
そもそも家を買う人の平均年齢とは?
家を買うタイミングは「結婚を機に」「子供が生まれたときに」という人が多いですが、家を買う年齢の目安は知っておきたいものです。
ここではフラット35の「利用者調査」の内容を参考に以下の2つについて解説します。
・家を買う人の平均年齢
・家を買う人の平均年収
家を買う年齢や年収を知って、マイホーム購入の参考にしてください。
家を買う人の平均年齢
最初に、家を買う人の平均年齢について、フラット35「利用者調査」を基に解説していきます。
20~29歳 |
30~39歳 |
40~49歳 |
50~59歳 |
60~64歳 |
65歳~ |
平均年齢 |
|
全国 |
15.3% |
41.0% |
25.4% |
12.0% |
3.5% |
3.8% |
40.3歳 |
東京都 |
12.7% |
39.2% |
27.8% |
12.8% |
3.6% |
3.7% |
41.0歳 |
高知県 |
15.1% |
42.7% |
30.2% |
7% |
1.6% |
3.2% |
38.9歳 |
いずれの地域においても30代で購入した人が一番多く、その次に40代の人が多いです。
全国の世帯主の平均年齢は40.3歳で、東京も同じような平均年齢となっています。
しかし高知県では家を購入する平均年齢が38.9歳となっていて、全国平均と比べると少し若い人が建てる傾向にあります。
家を買う人の平均年収
次に、家を買う人の平均年収について、フラット35「利用者調査」を基に解説していきます。
400万円以下 |
400~600万円 |
600~800万円 |
800~1,000万円 |
1,000~1,200万円 |
1,200~1,400万円 |
1,400万円以上 |
平均年収 |
|
全国 |
38.0% |
37.8% |
13.7% |
5.1% |
2.1% |
1.1% |
1.9% |
515万円 |
東京都 |
25.1% |
38.5% |
18.6% |
8.4% |
3.9% |
2.1% |
3.4% |
606万円 |
高知県 |
42.4% |
38.9% |
10.9% |
1.2% |
0.3% |
1.9% |
0.9% |
464万円 |
家を買う人の平均年収は全国と高知県では400万円以下という人が最も多く、次に400~600万円の人が多いです。
東京では400〜600万円という人が一番多く25.1%です。
その次に多いのが400万円以下となっているので、全国のデータとは少し異なります。
家を購入するときに、住宅ローンの利用は不可欠ですが、ローンを組むときには自分の年収から逆算して、余裕のある返済計画を練らなければいけません。
家を買う年齢は30歳が理想的
上の表を見ても分かる通り、家を買う年齢に一番適しているのは「30代」です。
住宅ローンには金融機関によって完済年齢が決まっており、75〜80歳までを目安に完済する期限を設けています。
そのため住宅ローンの返済期間を35年として、70歳までに完済したいと考えると35歳で住宅ローンを契約する必要があります。
返済期間をなるべく長くしたいので、30代でマイホームの購入を決める人が多くなるのでしょう。
また30代では20代の人と比べると生活が安定しており、結婚して家族が増えている人もいます。
そのため今までに住んでいた家が手狭になり、マイホームの購入へと踏み切る人も多いです。
【年齢別】20代で家を買う場合のメリット・デメリット
20代では結婚を機にマイホームを購入する人が多いです。ここでは20代で家を購入するメリット・デメリットについて解説します。
・20代で家を買う場合のメリット
・20代で家を買う場合のデメリット
20代で家を買う場合のメリット
20代で家を購入するメリットは以下の2つです。
・定年退職前に住宅ローンを完済できる
・ペアローンが組みやすい
【定年退職前に住宅ローンを完済できる】
20代で家を購入する大きなメリットは定年退職前に住宅ローンを完済できることです。
例えば25歳で35年ローンを組んだとすると60歳で完済できます。
所属する会社によって役職や定年退職の年齢などは変わりますが、完済後は老後の資金を蓄えられるでしょう。
【ペアローンを利用しやすい】
住宅ローンを借り入れるときに年収が低いとローンを組めないことがあります。
そんなときはパートナーの年収を合算してペアローンを組むことを考えてみましょう。
夫婦で利用するペアローンでは2人の年収を合算した金額で住宅ローンが借りられるので、購入する家の選択肢が多くなります。
金融機関によっては結婚前でも婚約していれば合算できるという場合もあるため、相談してみましょう。
20代で家を買う場合のデメリット
20代で家を購入するデメリットは以下の1つです。
・家族の人数が増える可能性が高い
夫婦2人と子ども1人の3人家族を想定して家を購入すると、思いがけず子供が2人生まれて家が手狭になってしまうことがあります。
そのため、少し広めの家を購入することをおすすめします。
【年齢別】30代前半で家を買う場合のメリット・デメリット
30代は結婚や出産を迎える人も多く、家を購入する適齢期です。
ここでは30代前半で家を購入するメリット・デメリットについて解説します。
・30代前半で家を買う場合のメリット
・30代前半で家を買う場合のデメリット
30代前半で家を買う場合のメリット
30代前半で家を買うメリットは以下の2つです。
・購入できる家の選択肢が増える
・家賃を節約できる
【購入できる家の選択肢が増える】
30代では20代の人と比べると仕事と収入が安定していて、購入できる家の選択肢が増えます。
仕事によっては年収500万円を超える場合も多く、ペアローンを利用するとさらに希望に近い家を購入できるでしょう。
【家賃を節約できる】
賃貸住宅ではいくら家賃を払ったとしても自分の資産になることはありません。
ライフスタイルによっては賃貸住宅に住み続けるほうが良いこともありますが、家賃が無駄になってしまうと考えることもできます。
30代で家を購入すると、早期に自分の資産を作ることができます。
30代前半で家を買う場合のデメリット
30代前半で家を買う場合のデメリットは以下の1つです。
・ライフスタイルが変化することがある
30代前半で家を買うと購入後にライフスタイルが変化して、せっかく買った家がライフスタイルに合わなくなることがあります。
ライフスタイルが変化する原因としては子どもが生まれたり、転勤で勤務地が変わったりすることがあります。
家を購入するときには現状のライフスタイルだけでなく、「将来どのようにライフスタイルが変化していくか」を考えながら購入するようにしましょう。
【年齢別】30代後半で家を買う場合のメリット・デメリット
30代後半では収入が安定していることも多く、住宅ローンの審査に通過しやすいタイミングといえるでしょう。
ここでは30代後半で家を買うメリット・デメリットについて解説します。
・30代前半で家を買う場合のメリット
・30代前半で家を買う場合のデメリット
30代後半で家を買う場合のメリット
30代後半で家を買うメリットは以下の1つです。
・希望に近い家を購入できる
30代後半では経験やスキルによって収入が高くなっていることが多く、より多くの住宅ローンを組んだとしても余裕を持って返済することができます。
さらに頭金として支払える金額も増えるため、希望に近い家を購入できたり、ローンの審査に通過しやすくなったりします。
30代後半で家を買う場合のデメリット
30代後半で家を買うデメリットは以下の1つです。
・老後の生活を圧迫する恐れがある
35~39歳で35年のローンを組むと70~74歳で完済することになります。
定年後にも住宅ローンの支払いが続くこともあり、収入が減った老後の生活を圧迫する恐れがあります。
そうならないように毎月の返済額とは別にまとまった金額を支払う「繰り上げ返済」を行いましょう。
繰り上げ返済を行うタイミングは人それぞれですが、ボーナスが入ったときや相続などで資産が増えたときに行う人が多いです。
【年齢別】40代で家を買う場合のメリット・デメリット
家を買うときの平均年齢が40歳前後である通り、40代で家を買う人も多いです。
ここでは40代で家を買うメリット・デメリットについて解説します。
・40代で家を買う場合のメリット
・40代で家を買う場合のデメリット
40代で家を買う場合のメリット
40代で家を買うメリットは以下の2つです。
・ライフスタイルが変わりにくい
・頭金を多く用意できる
【ライフスタイルが変わりにくい】
20代〜30代では転職、結婚、出産といったイベントが多く、ライフスタイルが変化しやすいです。
それに比べると40代では生活が安定している人が多く、家を買ったとしてもライフスタイルと合わなくなるということは少ないでしょう。
【頭金を多く用意できる】
40代になると貯金を利用して、頭金を1,000万円以上用意できるということがあります。
頭金を多く支払うと返済期間を短く設定できる上に、総返済額も減らすことができます。
40代で家を買う場合のデメリット
40代で家を買うデメリットは以下の1つです。
・返済計画をしっかり立てる必要がある
40代で家を買う場合、返済計画をしっかり立てる必要があります。
35年ローンを組んだとすると80歳前後までローンを払い続けなければいけないので、老後の生活を圧迫する可能性があります。
そのため頭金を多く支払ったり、返済期間を短く設定したりして、完済する時期を早めるという対策が必要になります。
【年齢別】50代で家を買う場合のメリット・デメリット
50代で家を買うと老後の資金に不安が残りますが、返済計画を工夫することでリスクを抑えることができます。
ここでは50代で家を買うメリット・デメリットについて解説します。
50代で家を買う場合のメリット
50代で家を買うメリットは以下の1つです。
・最小限の大きさで家を買える
50代を迎えると子供が独立していることが多いため、そこまで広い家を買う必要がないでしょう。
夫婦2人だけが住む家となるとかなりコストを抑えることができます。
さらに老後の生活を見越してあらかじめバリアフリーな作りにすることもできます。
通常の住宅ではバリアフリーのためのリフォーム費用がかかりますが、そのコストも抑えることができます。
50代で家を買う場合のデメリット
50代で家を買うデメリットは以下の1つです。
・住宅ローンが組めない可能性が高い
金融機関はローンを貸し出すときに、80歳までに完済することを条件にしていることが多いです。
そのため、50代は完済年齢がすぎるため住宅ローンが組めない可能性があります。
住宅ローンを組む際は金融機関に事前に相談してみましょう。
家を買う年齢に関するよくある質問
家を買うときは多額の資金が必要になるため慎重に選ぶことが大切です。
ここでは家を買う年齢に関する以下の質問について解説します。
・年齢が45歳で家は買うべき?
・年齢が35歳で家を買うのは遅い?
・家を建ててはいけない年齢はある?
・20代で家を買う際に頭金なしはきつい?
年齢が45歳で家は買うべき?
40代で家を買うことは十分可能で、むしろ住宅を購入する平均年齢といえます。
頭金を多くしたり、繰り上げ返済をおこなったりなど対策は必要ですが、借入金額によっては無理なくローンを完済できるでしょう。
年齢が35歳で家を買うのは遅い?
35歳で家を買うのは遅くないです。
20代の人と比べると生活も安定していて、収入も上がっていることが多いので30代で家を買う人は非常に多いです。
家を建ててはいけない年齢はある?
家を建ててはいけない年齢はありません。
しかし、年齢と借入金額によってはリスクが高くなることがあります。
住宅ローンを借り入れる金額と完済時の年齢を考慮に入れて返済計画を立てましょう。
20代で家を買う際に頭金なしはきつい?
20代で頭金なしで家を買うことはできます。
30代で頭金を貯めて、返済を楽にするという考え方もありますが、お金を貯めている間にも家賃は払い続けています。
しっかりとした返済計画を立てて、余裕を持って返済できるのなら、頭金なしで購入するのもいいでしょう。
まとめ:自分の年齢に見合った資金計画でマイホームを検討しよう
家を買う人は30代が最も多いですが、これは一般的なデータの話で、必ずしも30代で家を買うのが良いというわけではありません。
ご家庭の収入や貯蓄などのライフスタイルを考えて、家を買う適切な年齢を見極めましょう。
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