本記事では、狭小住宅で後悔してしまう原因と、その対処法を解説します。
家が小さい分、様々なコストを抑えられる、狭小住宅。一方で、「狭小住宅って住みやすいの?」「家が小さいと機能性がないのでは?」と不安になる人もいるのではないでしょうか。
夢のマイホームを手に入れることは、多くの人によって憧れでもあります。しかし、家を購入するということは、それなりに費用が発生するもの。家を購入したいと検討している人の大半が、できる限りコストを抑えてなおかつ機能的な家に仕上げたいと考えています。
そこで今回は、小さな家を建てた際に後悔する原因と、その対処法を紹介していきます。
小さい家で後悔する人もいる-原因を紹介-小さい家を好んで狭小住宅にしたものの、中には実際に住んでから後悔する人がいらっしゃいます。
都心部に家を建てることを検討している人は、土地代の価格が高いことから面積の小さな土地を選んで、家を建てる狭小住宅を選ばれる方も少なくありません。
しかし、工務店とよく相談した上で決めた家のはずが、住み始めてから後悔したという声を目にすることがあります。
ここでは、狭小住宅にして後悔したという方の原因を3つ解説します。
・吹き抜けに憧れてオープン階段にした
・開き戸同士が近い
・収納スペースが少なすぎた
原因その1:吹き抜けに憧れてオープン階段にした開放感のある吹き抜けに憧れてオープン階段にしたものの、それが後悔の原因となることがあります。
高い天井に自然光が差し込む、温かみのある広々とした空間が実現できる吹き抜け空間。吹き抜けの住宅は圧迫感がなく、人気が高い物件として昔から注目されています。
多くの住宅で吹き抜けの空間を採用していますが、コンパクトが売りの狭小住宅では、使いづらさが懸念点となります。狭い敷地の中で、できる限り広々とした空間を求めた結果、間仕切りを減らしてしまったという人も。間仕切りを減らしてしまうと、空調効率が悪くなり、空気をせき止めてくれる壁がないので一定の温度が保てなくなります。
さらに乳幼児がいる世帯がオープン階段を採用してしまうと、誤って転倒してしまう危険性があります。空調管理と事故防止は、間取りを考える上でとても大切なことです。
原因その2:開き戸同士が近い間取りの関係上、どうしても扉の位置が固定になってしまい、開き戸同士が近いというのも原因の1つです。
一見、間取り図だけを見ると問題なさそうに感じますが、いざ住んでみると不便なケースも。
特に、
・子供が遊び半分で壁にぶつけてしまう
・稀に近くのドアを同時に開けるタイミングがある
・誤って手を挟んでしまう場合がある
などの問題が生じるので、注意が必要です。
設計段階で、ある程度工務店側から「開き戸同士が近いこと」を確認されますが、大丈夫だと認識してしまうと後々の後悔に繋がります。
些細な問題だと感じる方が多いものの、住んでから気づくというケースが見受けられます。
どうしてもその場所に扉を設けなければならない場合は、どちらかを開き戸ではなく引き戸にすることをおすすめします。
原因その3:収納スペースが少なすぎたコンパクトな家にありがちなケースが、元々荷物が少ないばかりに収納スペースを少なく見積もってしまったというもの。
「収納を後付けにして自由にした方が使い勝手が良い」という考えで、元々の収納スペースに棚を設けなかったという人もいます。
起こりうる問題として、
・収納スペースにぴったりの棚が見つからなかった
・大きなものを買いすぎて入らなかった
・結局整理が難しくなった
などが挙げられます。
狭小住宅だからといって収納面を疎かにしてしまうと、後々後悔につながります。
小さい家で後悔しないための対処法ここでは狭小住宅で後悔しないための対処法を紹介していきます。
今回紹介する対処法は、以下の3つ。
・1つの間取りにこだわらないこと
・広い空間を求めても仕切りを設けるところはしっかりと設ける
・実績のある施工会社に依頼
それぞれチェックしていきましょう。
対処法その1:1つの間取りにこだわらないこと1つの間取りにこだわらないことは、狭小住宅にする上で大切です。
家を建てると考えた人は、さまざまな物件の情報収集にあたります。その際に、情報収集の段階で間取りも考えますが、1つの間取りにこだわらない方がさまざまな視点で物事を考えることが可能です。複数の間取りを知ることで、いざ設計図を作成する時に工務店側の提案に意見が出せます。
間取りの情報収集は、ネットはもちろん雑誌なども参考にしましょう。
対処法その2:広い空間を求めても仕切りを設けるところはしっかりと設ける「限られた空間を少しでも広く活用したい」という希望があった場合でも、仕切りを設けることが大切です。
小さい家で後悔する原因でも紹介しましたが、仕切りを設けないと、空調管理がしづらくなり冷暖房の効きが悪くなります。リビングに2階へ上がる階段を設けている人は、オープン階段の設置はよく考えてください。壁を設けることで空気が逃げるのを阻止してくれます。
住まい全体の断熱性効果を高めるのは、狭小住宅でも効果的です。
対処法その3:実績のある施工会社に依頼狭小住宅は、変形した土地はもちろん、道路からやや奥まったところなどさまざまな場所に建てられます。中にはあまり条件が良くない土地も存在していますが、実績の多い施工会社なら、その土地に合わせた快適な空間をできる限り提案してくれます。
中でも、
・土地はもちろん、その地域に詳しい
・狭小住宅の家づくりの実績がある
・実用的な狭小住宅に関する知識が豊富
上記3つをできる限り網羅している施工会社を選びましょう。
まとめ狭小住宅で後悔する原因と対処法などについて紹介しました。
狭小住宅にして後悔する原因をまとめると、
・吹き抜けに憧れてオープン階段にした
・開き戸同士が近い
という点が挙げられます。
狭小住宅にした際に、これらのポイントに注意をしないと、後で後悔する原因となってしまいます。事前に知っておけば後悔することもありません。小さな家に住む際には、どのようなことに注意すれば良いのかを理解することが大切です。
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どんなに小さな問題や悩みにもお客様に寄り添って提案をさせていただきますので、家づくりでお悩みの方はお気軽にご相談ください。
本記事では、一戸建てにかかる維持費や、一戸建てを購入する間に考えるべき費用について解説いたします。
マイホームは多くの方の憧れではありますが、所有してからもそれなりに費用がかかります。経年劣化などによる修繕費用やその他税金など、維持費は常に負担しなければなりません。
大まかにマイホームを持ちたいと考えることは決して悪いことではありませんが、今後かかる費用のこともしっかりと理解を深めていくことが大切です。
今回は、一戸建ての維持費はどのくらいかかるのかについて紹介していきます。
一戸建ての維持費はどのくらい?購入後に必要となる費用一戸建てにかかる維持費と、購入後に必要となる費用について詳しく解説します。
維持費といっても、人によってはさまざまですが、一戸建ての維持費は年間で平均約40万円だといわれています。
後ほど一戸建ての維持費の内訳は紹介していきますが、30年分の住宅ローンを支払い終わる頃には、合計で1,000万円以上するケースがほとんど。住宅購入を検討した場合、物件選びや住宅ローンを組んだり引っ越しの準備をしたりなど、大忙しです。
維持費については、住み始める前から考えておく必要がありますが、やるべきことが他に多数あり、意外に見落としてしまう部分といえます。住み始めてから維持費について考える方もいらっしゃいますが、年間の支払い額を考えるとマイホームを持つ前から考えておいた方が安心です。
では、購入後に必要となる維持費とは具体的にどのようなものが挙げられるのでしょうか。
一戸建てを維持する際の費用の内訳ここでは、先述した維持費の内訳について、それぞれ紹介していきます。
・各種税金
・修繕費用
・各種保険費用
・その他光熱費など
上記4点を解説していきます。
各種税金税金には主に2種類あります。
1つ目は「固定資産税」と呼ばれるもので、毎年必ずかかる地方税。
2つ目は「都市計画税」と呼ばれるもので、エリアによっては支払う必要がある税金。
まず「固定資産税」ですが、家が建てられた場所や形状、さらには大きさに建物の材質などによって金額が異なります。一般的に、購入価格の7割が固定資産税評価額となるので覚えておきましょう。また、特例を使用すれば、固定資産税の負担が減らせる場合もあります。
次に「都市計画税」ですが、一般的に市街化区域内に存在している土地とその建物が課税対象です。都市計画や都市区画整備の費用に充てられており、毎年一括または4回の分割で支払いが可能です。必ずしも住宅を購入した全員に発生する税金ではないので、自分が課税対象者かどうかの確認は各自治体の総務部や課税課に問合せましょう。
上記、2つの税金をしっかり押さえておくことがポイントです。
修繕費用修繕費用は維持費とはいえませんが、必ず必要になる費用ですので、普段から少しずつ貯めておきましょう。
一戸建ての修繕費用は所有期間によって異なりますが、主に600〜800万円ほどかかります。
住み始めてから数年は、さほど大きな問題に直面しなければ修繕費用はほとんど発生しません。しかし、築10年を迎えたあたりで設備の劣化が予想され、家の修繕が必要になります。
主に修繕が必要になる箇所として、
・キッチンやトイレなど、水まわり設備
・外壁修理・塗装
・屋根修理・塗装
などがあります。
上記3つ以外にも挙げられる箇所は多々ありますが、中でも修繕費用が発生しやすいのが水まわりです。水回りは使用頻度が高い部分である上に、年月が建てば経つほど経年劣化で修繕する回数も多くなります。
したがって、劣化が大きく進む前に修繕することをおすすめします。
気になる修繕費用ですが、水まわりと外装部分に分けて表で解説します。
また、下記の修繕費用の内訳はあくまで一例であり、依頼する施工会社によって異なります。修繕を依頼する際に、事前に料金を確認することも大切です。
【水まわり設備】
修繕箇所
修繕費用の相場
浴室
100~120万円
キッチン
100万円以上
洗面台
30万円
トイレ
20~50万円
【外装部分】
修繕箇所
修繕費用の相場
屋根修理・塗装
40~200万円
外壁修理・塗装
60~300万円
小さな劣化なら修繕工事する必要はありませんが、費用を抑えるために長年放置してしまうと、その分で費用も変動します。
水回りと外壁の修繕は、およそ10~15年で1度メンテナンスを入れましょう。
各種保険費用火災保険や地震保険など、万が一の時を考えて備えとして保険費用も維持費の1つです。
保険に入っていなければ、火災や震災で住宅が壊れた際に、修繕費用から捻出しなければなりません。保険は、タイプや特約の有無、補償内容などによって異なりますが、10年間で10〜20万円が平均とされています。
特に火災保険は住宅ローンを組む段階で加入が必須となるので、自分たちが住む家に合わせた適切な保険を選ぶ必要があります。
たとえば、
・家を建てるエリア
・建物の構造
・補償対象(家財も含む)
・特約の種類と範囲
・保険期間
などがあります。
契約内容は保険ごとに異なるので、相場を割り出すのは難しいとされています。
一般的に、東京都の保険費用の相場は火災保険で5年の期間を設けて約30,000円、地震保険で同じく5年の期間を設けて約10万円台だといわれています。どちらかを契約する方もいらっしゃいますが、火災保険と地震保険の両方に加入する方が多い傾向にあります。
また、人によっては住宅ローンを組む際に火災保険と地震保険以外にも「団体信用生命保険」への加入を求められる方もいらっしゃいます。
団体信用生命保険の適用条件は、主に以下の通り。
・住宅ローンの契約者が、返済途中で亡くなった場合
・高度障害状態に陥った場合
上記の条件に該当した際に、残っている住宅ローンが支払われます。
各種保険費用の支払いは、10年分を1度に支払ったり分割にしたりも可能なので保険会社とよく相談しましょう。
その他光熱費など先述した費用以外には、
・駐車場代
・光熱費
・自治会費
などがあります。
家を建てたエリアや駐車場の大きさなどによって差はあるものの、平均3~5万円だといわれています。
それぞれの内訳は以下の通りです。
駐車場代
約1万円~2万円
※全国平均~東京・大阪の平均
光熱費
約2万円
自治会費
500円~2万円
※全国平均~東京・大阪の平均 上記は、建てた家の立地や周辺の状況によって大きく変動するため、自分の住宅がどれくらいかかるのか、事前にチェックすることが大切です。
一戸建てを維持するのに年間でどの程度の維持費がかかる?冒頭でも触れましたが、一戸建ての維持費は年間で平均約40万円だといわれています。
ここでは年間で支払う各種維持費と、それらを30年ローンで支払った場合の総額を表で説明します。
【年間で支払う各種維持費】
項目
維持費用の相場
各種税金
約13万円
修繕費用
約30万円
各種保険料
約2万円
その他光熱費など
約3万円
合計
約48万円
住宅ローンが最大35年で組めますが、30年ローンの場合各種維持費は以下の通り。
【30年間で支払う各種維持費】
項目
維持費用の相場
各種税金
約300万円
修繕費用
約800万円
各種保険料
約80万円
合計
約1,180万円
家を建てるエリアなどによって、上記で挙げた相場よりもやや高額になる場合も考えられます。
これらを月換算にすると、およそ3~4万円が相場です。
一戸建ての維持費を抑える方法最後に、戸建ての維持費を抑える方法について紹介していきます。
マンションに比べて管理費用や修繕積立金などが必要ないので、その分安くなります。土地代や建物本体に大きく費用を支払うため、できる限り維持費は押さえたいと考える方はいらっしゃいます。
特に、保険費用や税金に関しては固定費用となるので、押さえるべき費用は修繕費です。住み始めてから大きな出費を出さないためにも、素材選びの段階から今後のことを見据えて選択していくことが大切です。
今回は、下記3つのポイントに分けて紹介していきます。
・メンテナンスがしやすい耐久性のある素材や設備を採用する
・定期的にセルフメンテナンスをしておく
・リフォームをする場合は実績のある施工会社に依頼する
一戸建ての維持費を抑える方法その1.メンテナンスがしやすい耐久性のある素材や設備を採用する家を建てた後の修繕費用を節約するために、メンテナンスしやすい耐久性のある建材を採用しましょう。
家を建てる前に、屋根や建物の外壁などの建材を決めます。年々、新しい建材は次々と開発されているので、施工会社とよく相談して耐用年数の長い素材を選びましょう。
さらに、建材は屋根や建物の外壁だけでなく、水まわりやドアなどの内装も決める必要があります。水まわりは特に修繕回数が多いとされている箇所なので、気になる部分は慎重に選ぶことが大切です。
一戸建ての維持費を抑える方法その2.定期的にセルフメンテナンスをしておく日頃から自分たちでセルフメンテナンスしておくのも、維持費を抑える方法の1つです。
気になる箇所を手入れすることで、経年劣化による腐敗や破損を防げます。
ただし、専門的な技術を必要とする箇所は、自分でやろうとすると逆に悪化につながる可能性があるので注意しましょう。
セルフメンテナンスする範囲は、汚れを除去したり床や壁の小さなヒビ割れなどを補修したり、手入れ可能な範囲に留めることが大切です。
一戸建ての維持費を抑える方法その3.リフォームする場合は実績のある施工会社に依頼する
リフォームする際は、実績のある施工会社に依頼するのが最適です。
先述しましたが、水まわりや外装のリフォームをする際、状況に応じて修繕費用は高額になります。そのため、施工方法や素材について事前に把握しておくことが安心に繋がります。
そんな時、実績の多い施工会社ならば、修繕箇所に合わせた最適なリフォームをできる限り提案します。
一戸建ての維持費をできる限り抑えるためにも、さまざまな条件を網羅している施工会社に依頼しましょう。
まとめ一戸建ての維持費の内訳や費用を抑えるポイントについて紹介しました。
本記事をまとめると、一戸建てにかかる維持費の内訳は年間で、
・各種税金は約13万円
・修繕費用は約30万円
・各種保険料は約2万円
・その他光熱費などは約3万円
となり、合計約48万円であることが分かりました。
建物本体の費用はもちろん、土地代など様々な費用が発生することで、維持費のことを全く考えていなかったという方は少なくありません。
家を建てるエリアや面積などによって費用は異なるものの、事前にしっかりとシミュレーションしておき、資金調達することで快適な暮らしが実現できます。
家づくりは、建物を完成させるまでがゴールではありません。
住み始めてからかかる費用もあるので、事前の把握が大切といえます。
そんな時に、強い味方になるのが「建匠」です。建匠では、家づくりに関わる全ての技術と情報を駆使し、家族1人1人に合わせた快適な暮らしを提案致します。
どんなに小さな問題や悩みにも、お客様に寄り添って提案をさせていただきますので、家づくりでお悩みの方はお気軽にご相談ください。