狭小な土地を購入するメリットはある?デメリットも合わせて解説
本記事では、狭小な土地を購入するメリットやデメリットを解説します。
マイホームを建築するにあたり、狭小な土地の購入を検討している方もいるのではないでしょうか。その際には、「狭小な土地はマイホームの建築には適しているのか。」「狭小な土地を購入すべきではないのか。」といった疑問が生じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、狭小な土地を購入するメリット・デメリットを詳しく解説していきますので、ぜひ参照ください。
Contents
狭小な土地を購入するメリット
狭小な土地には、3つのメリットがあります。
・購入価格がリーズナブル
・土地にかかる税金を抑えられる
・利便性に長けている
ここでは、狭小な土地を購入するメリットについて、順を追って詳しく解説していきます。
購入価格がリーズナブル
狭小な土地を購入するメリットとして、まず一番に挙げるべきは購入価格がリーズナブルという点です。
狭小であるがゆえ、同じ坪単価のエリアでも価格を抑えて購入できます。
主に「土地価格+建物価格+諸費用」の総額が住宅の購入総額となりますが、土地購入価格が安く済めば、購入予算総額の大きなアドバンテージとなります。
土地にかかる税金を抑えられる
狭小な土地を購入する場合、土地にかかる税金を抑えられる点も大きなメリットです。
土地を購入する際には「不動産取得税」や、「固定資産税」と「都市計画税」(都市計画税は一部かからない地域があります)などが課税されます。
不動産取得税については、要件を満たす新築住宅を建てる場合の減税措置がありますので、課税されないことも多くありますが、固定資産税及び都市計画税は毎年かかる税金です。
狭小な土地を購入することで、土地にかかる上記の税金を抑えることができます。
利便性に長けている
狭小な土地は都市部に多く集まっていることから、利便性に長けている土地がほとんどです。
たとえば、バス停や駅が近くにあったり、商業施設にすぐ行ける場所であったりと、利便性が高いからこそ人気が集まっています。
狭小な土地は、日々の生活で繰り返される出勤や通学、ショッピングなどの負担を減らしたいという人へ非常におすすめです。
狭小な土地を購入するデメリット
上記では狭小な土地を購入するメリットについて解説しましたが、次はデメリットについても解説していきます。
・住宅ローンを組めない
・隣の家と密接している
・資産価値が少ない
上記3点もメリットに加え重要となりますので、ぜひ参考ください。
住宅ローンを組めない
狭小な土地を購入する際は、住宅ローンを組めないケースがあるというのがデメリットの一つです。
狭小な土地を購入する場合でも、住宅ローンを利用される方が多いと思われますが、金融機関の多くは狭小地への融資に一定の制限を設けています。
金融機関により様々ありますが、一般的な基準として一戸建住宅の融資の場合、土地面積が40平米以下、建物面積が60平米以下の場合は住宅ローンの取り組みが難しいのが現状です。
隣の家と密接している
狭小な土地は、隣の家との距離を広く取れず、密接していることが多くあります。
敷地内の限られたスペースを最大限に活用して、可能な限り建物面積を確保する必要があるため、隣地境界線との距離を空けることが難しいのがその理由です。
資産価値が少ない
前述のように、金融機関も融資に消極的な点から、狭小な土地は資産価値が少ないというのもデメリットです。
狭い土地は隣地との距離も狭く、閉塞感のある立地条件。さらに狭小な土地であるが故、建築できる建物もコンパクトに仕上げざるを得ないため、4人家族などの一般的な人数での入居は難しいなど、なにかと制約が多くなってしまいます。
そのため、資産価値にも影響が出てしまう場合があります。
狭小な土地はプラスになることも多い
狭小な土地の購入にはメリットがある反面でデメリットも存在し、中々購入に踏み切れないという方も多いのかもしれません。
しかし狭小な土地は、ご自身が居住するためだけに購入するのではなく、少し視点を変えることでさらにプラスに考えることもできます。
それは「収益物件」としての視点です。
たとえば、「戸建の賃貸」を目的として住宅を建築する場合に、狭小な土地は適していると言えます。一般的な広さの土地に、賃貸を目的として新築住宅を建築した場合、建物面積が広く取れることから賃料設定が高くなります。そのため、賃借人にとっても家賃の負担が大きく、借り手がつきにくい可能性があります。
一方で狭小な土地に住宅を建築する場合、その建築スペースは限られ、さらに土地取得価格も比較的お手頃であることから、総額を抑えることができます。
そのため、家賃も低く設定できることから、賃貸としての需要も高くなります。
他には、コインランドリー店舗を建築する方法もあります。狭小な土地でも、約10坪ほどあれば店舗の面積を確保することができます。最近は共働き世帯も多いため、コインランドリー店舗は全国規模でその数を増やしているという現状があります。
狭小な土地であれば、投資資金としての総額も抑えることができるため、適していると言えます。
このように居住用としてだけではなく、収益用としての購入も検討できるのが狭小な土地の魅力でもあります。
では、収益物件以外ではプラスは無いのかと言うと、決してそんなことはありません。
狭小住宅を得意とする建築会社に依頼することで、通常の住宅には無いような、デザイン性の高い個性的な住宅を建築することが可能です。
狭小な土地は、通常の建築よりもコストがかかる場合もありますが、狭小住宅の建築をノウハウ化して、余分なコストを極力抑えるための、企業努力を重ねている施工会社もあります。
そのため、狭小な土地には一般の新築住宅にはないような、魅力的な住宅を建てることができる可能性があるのです。
入居人数の多いご家族にとっては、根本的に広さが不足しているという理由から、狭小な土地の購入は見送られることが多いのかもしれません。
しかし、お一人やお二人など、比較的少人数でのご入居を考えられている方は、十分に検討の余地があると思われます。
まとめ
ここまで狭小な土地を購入することのメリット・デメリットについて紹介してきました。
本記事をまとめると、下記の通りになります。
・狭小な土地は非常に手頃な価格で購入できる反面、その狭さから隣地との距離を確保することが困難なため、閉塞感のある立地条件となる可能性がある
・狭小な土地は、金融機関からの融資を受けることが難しい場合があるため、気になる土地が見つかった場合は、建物のプランニングを検討する前に、融資の条件を満たす土地であるかどうかを確認する必要がある
・狭小な土地は、ご自身の居住用としてだけではなく、戸建賃貸やコインランドリーなどの収益物件を建築する土地としても購入の検討が可能
・通常の大きさの住宅建築の発想では思いつかないような、狭小住宅の建築を得意とする魅力的なアイデアを持った建築会社に出会える可能性がある
狭小な土地は不便だと思われがちですが、視点を変えることで多くのメリットがあることが分かります。狭小な土地について少しでも疑問が残る場合は、実績のある施工会社に問い合わせるというのも手段の一つです。
建匠では、狭小な土地に関して購入を希望されるお客様のサポートを行っております。
どんなに些細なお悩みにもお客様に寄り添って提案させていただきますので、是非お気軽にご相談くださいませ。