この記事では、自由設計の特徴や、建売住宅・注文住宅との違いなどを詳しく解説します。
マイホームを検討している人のなかには、"自由設計"や"注文住宅"、"建売住宅"など、「似たような言葉が出てきてどれを検討したらよいかわからない」と悩む人も少なくありません。
建築に慣れていない人が"自由設計"と聞くと、「完全に自分の思い通りの家が建てられる」と思いがちですが、実際はそうではありません。
この記事では、自由設計の家を建てるメリットや注意点も解説するので、ぜひ最後までお読みください。
【この記事でわかること】
そもそも自由設計の家とは? 自由設計の家はどこまで自由に設計できる? 自由設計の家を建てるメリット 自由設計の家を建てる際の注意点そもそも自由設計の家とは?
自由設計とは、間取りを一から自由につくれ、設備は自由に変更できるものの、建物仕様(構造を含む)は建築業者の指定がある建築方法のことです。
ここでは、建売住宅や注文住宅、規格住宅と比較して解説します。
建売住宅との違い 注文住宅との違い 規格住宅との違い
それぞれ見ていきましょう。
建売住宅との違い
建売住宅は、土地と建物がセットで販売されます。
一方で、自由設計の家は、土地と建物をセットで購入する場合もあれば、自己所有の土地に住宅を建てる場合もあります。
また、間取りや設備、建物仕様を決められる範囲が、建売住宅と自由設計では大きく異なります。
建売住宅は、建物の間取りや仕様が全て決まっている家を購入します。
自由設計は、「間取りを一から自由につくれ、業者がある程度指定したなかからお気に入りの設備などを決めて施工する方法」と考えるとわかりやすいでしょう。
注文住宅との違い
注文住宅は、自分の気に入った土地を自ら購入し、広さ・外観から間取りや設備、仕様に至るまで、建物のすべてを自分で決めて施工する方法です。
土地を元々所有している場合があるため、必ずしも土地付きで契約するわけではない点は、自由設計の家と同じです。
自分の要望を一級建築士の事務所で設計に落とし込み、その設計内容で施工できる工務店やハウスメーカーに依頼して建築する方法ともいえます。
しかし、ある程度の予算から施工会社のカテゴリを決める場合が多く、建物の構造はその施工会社の得意な構造になるでしょう。
規格住宅との違い
規格住宅は、注文住宅の1つで、プロが設計した間取りやデザインに沿って建てる住宅です。
ハウスメーカーから選択肢がある程度提示され、その中から内容を選んで住宅を建てます。
自由設計の家は間取りを一から自由につくれる一方、規格住宅は間取りを少ししか変更できない点で違いがあります。
自由設計の家はどこまで自由に設計できる?
一般的に、自由設計は間取りを一から自由に決められるだけでなく、設備もある程度自由に決められると考えていいでしょう。
しかし、間取りにおいても、施工会社によっては「大空間のリビングを設けたかったが、どうしてもこの場所に構造柱が必要になる」など、完全に要望通りにならない場合があります。
同様に、「リビングのこの部分を吹き抜けにしたい」と思っても、構造的に困難で実現できない場合もあります。
構造的な要望がある場合には、事前に施工会社と打ち合わせておくことが重要です。
以下で、自由設計で決められない範囲にポイントを絞って解説します。
自由設計で決められない範囲
間取りと設備以外の部分が自由設計で決められるかどうかは、依頼する工務店やハウスメーカーによって異なります。
所定の設備以外を使用する際は別途料金が必要になる場合も少なくありません。
自由設計で決められない範囲は業者によってさまざまです。
1番のポイントは、事前に自分の要望が実現可能か否かを業者に確認しておくことです。
自由設計の家を建てるメリット
自由設計の家を建てるメリットは、以下の3点です。
要望によっては短期間でマイホームを手に入れられる 建売住宅より間取りの自由度が高い 注文住宅より費用がかかりにくい
順に見ていきましょう。
要望によっては短期間でマイホームを手に入れられる
自由設計の場合、施工会社と基本プランがある程度決まっているため、プラン通りに建てるのであれば、比較的短期間でお気に入りのマイホームを手に入れられます。
完全な注文住宅の場合、土地探しからプラン・仕様決定、引渡しまで1年以上かかることも珍しくありません。
特に、規格住宅は間取りの変更が少ないため、家が建つまでの期間が短いというメリットを強く感じられるでしょう。
建売住宅ほどではありませんが、短期間で自分好みのマイホームを手にできるという自由設計のポイントは高く評価できます。
建売住宅より間取りの自由度が高い
建売住宅は完成したものを購入するしかありませんが、自由設計なら「部屋数を減らしてリビングを広くする」など、間取りを自分好みに変更できます。
また、決められた仕様の範囲内であれば、クロスの材質や床材の変更、キッチンのグレードアップなどにも対応してくれるでしょう。
決められた仕様といっても、多くの工務店やハウスメーカーは、過去の経験を踏まえて設備や仕様を選んでいます。そのため、素人がゼロから選ぶより適切である場合が少なくありません。
注文住宅より費用がかかりにくい
自由設計の大きなメリットの1つに、注文住宅に比べてかなり費用を抑えられる点があります。
注文住宅の場合、自分好みの設備などを選んでいくと、積み上げ式に費用がかさんでいきます。
一方で、自由設計は予算の範囲内で設備や仕様を変更するため、費用面で大きなブレが生じません。
経験豊富な施工会社であれば、決まっている設備や仕様も、汎用性やデザイン性が高く人気なものをラインナップしているでしょう。
自由設計の家を建てる際の注意点
自由設計の家を建てる場合に注意すべき点は、以下の3点です。
施工会社が限定される 間取り変更は大きなコストがかかる場合がある 素人が間取りを設計するのはリスクが高い
それぞれ見ていきましょう。
施工会社が限定される
土地とセットで販売される自由設計の場合、事前に施工会社は決まっています。
決められた施工会社以外で施工を依頼したい会社があっても、基本的には決められた施工会社にしか依頼できません。
そのため、自分の要望をどの程度まで反映してくれるかを事前に施工会社にチェックしておくことが大切です。
間取り変更は大きなコストがかかる場合がある
リビングを1階から2階に変更するなどの大掛かりなプラン変更に選んだ施工会社が対応可能だったとしても、多額の費用がかかる場合があるため注意が必要です。
家全体の予算を設定したら、できるだけその範囲内で変更することをおすすめします。
マイホームの計画を進めていると、実現したい要望が次々と出てくるため、段々とオプションが増える傾向があります。
しかし、要望をすべて実現しようとすると予算オーバーしてしまう可能性が高いため、一度冷静になって資金計画を再確認しましょう。
素人が間取りを設計するのはリスクが高い
建築計画をする際には、基本的に守らなければならない建築法規や条例があるため、自分の要望だけで素人がプランニングを進めても理想的な家にはなりません。
自分の建てたいイメージや要望、具体的になっているポイントなどを設計士に伝えて、基本プランを組み立ててもらいましょう。
その基本プランをベースに、建築法規と照らし合わせながら自分好みに改良を加えていく手順を踏むことで、マイホームで成功する可能性が高くなります。
自分の建てたいイメージに近い写真や映像をプロの設計士に見せることも、有効な方法です。
設計する側も、そうした情報が得られると設計のコンセプトを立てやすくなるため、遠慮せず積極的に相談してみてください。
高知県で自由設計の家を建てるなら建匠がおすすめ
高知県で自由設計の家を建てるなら、建匠にご相談ください。
建匠は定額制で自由設計の注文住宅『Passive+』を取り扱っています。
『Passive+』は高品質かつローコスト住宅です。最高ランクの耐震等級3、省エネ等級6を標準仕様で採用しています。高断熱・高遮熱・高気密な住宅であるため、冷暖房の効果が高まり、光熱費の削減にも繋がります。
高品質・高性能な住宅が自由設計で税込1,150万円〜(※)のため、お求めやすい価格で憧れの暮らしを実現できるでしょう。高知県で自由設計の家を検討している人は、ぜひ建匠のモデルハウスに足を運んでみてください。
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自由設計がどこまでできるか把握して理想の家づくりを
自由設計は、完全フリープランの注文住宅と、既に完成している建売住宅の中間に位置する建築方式といえます。
上手に設計すれば、自分好みにカスタマイズしたマイホームを比較的短期間かつローコストで手に入れられます。
プロの設計士が構造面、機能面などに渡って、現在の生活に沿ったアイテムを決めているので、自由設計の家をぜひ検討してみてください。
お問い合わせ・資料請求|高知で新築注文住宅なら【建匠】家族の笑顔を生み出す工務店
「どうしても今購入したい物件がある」、「子供が就学する前にマイホームが欲しい」などの考えがあっても、手元資金不足のため購入を悩んでいる人もいるでしょう。
事前に用意しなければならない保険料や登記費用などの諸費用は、住宅購入価格の5〜7%程度であるため、手元資金に負担を感じる人は少なくありません。
この記事では、住宅ローンを多めに借りる方法やオーバーローンについて解説します。
住宅ローンを多めに借りようか悩んでいる人は、ぜひ本記事を最後までお読みください。
【この記事でわかること】
住宅ローンは多めに借りられるのか? 住宅ローンを多めに借りるメリット・デメリット 住宅ローンを多めに借りる際の注意点 住宅ローンを多めに借りる方法 住宅ローンに関するよくある質問そもそも住宅ローンは多めに借りられる?
結論からいうと、住宅ローンを多めに借りることは可能です。
ただし、全ての金融機関が多めに融資してくれるわけではなく、融資額や使途を個人が自由に決められるわけではありません。
住宅購入費(土地代金+建物代金)に加えて、必要な諸費用分などをローンに組み込んでもらうことを"オーバーローン"といいます。
ここでは、以下の2つの観点からオーバーローンについて解説します。
住宅ローンが多めに借りられるケース 住宅ローンが多めに借りられないケース
それぞれ見ていきましょう。
住宅ローンが多めに借りられるケース
前提として、オーバーローンができる金融機関とできない金融機関があることを認識しておきましょう。
また、オーバーローンできる金融機関でも、利用できるケースは以下の3つに限られています。
住宅を新築・購入する場合の諸費用 中古住宅を購入した際のリフォーム費用 おまとめローンを利用する場合
利用可能なケースがこの2つに絞られていることを、しっかりと認識しましょう。
<諸費用>
住宅を新築・購入した場合は、物件価格に対して5〜7%程度の諸費用が必要になります。
諸費用については、オーバーローンを認めてくれる金融機関もあるので、事前にチェックしましょう。
主な諸費用には、以下のものがあります。
火災保険料・地震保険料(保険会社) ローン保証(保証会社) ローン事務手数料(金融機関) 金利手数料(金融機関) 不動産仲介手数料(不動産会社) 登記費用(土地家屋調査士・司法書士) 登録免許税 印紙税 引越し費用(引越し業者) 修繕積立金(分譲マンションの場合) 解体工事費(解体業者) 付帯工事費(外構業者など) 水道負担金など(水道局ほか)
物件価格によっては諸費用が数百万円単位かかる場合もあるので、低金利の住宅ローンで賄えれば大きなメリットになります。
<リフォーム費用>
中古住宅を購入した人のなかには、自分好みにリノベーションしたいと考える人も少なくありません。
この場合、リフォーム費用を住宅ローンでオーバーローンしてくれる金融機関があるので、必要に応じて問い合わせましょう。
リフォーム費用をオーバーローンできるメリットの1つは、通常のリフォームローンに比べてかなり低金利になることです。
実際に、三菱UFJ銀行の住宅ローンとリフォームローンの金利を比較します。
それぞれの金利と利率を、以下の表にまとめました。
ローンの種類
金利
利率
住宅ローン
変動金利
0.345〜0.475%
固定金利(10年)
0.69〜0.82%
固定金利(全期間型31〜35年)
1.34〜1.47%
リフォームローン
変動金利(6ヶ月〜15年以内)
1.99〜2.875%
※参考:住宅ローン|三菱UFJ銀行公式HP 2023年7月13日現在
上記のように、通常のリフォームローンは、住宅ローンに比べて金利が高いだけではなく返済年数も短期になるため、月々の負担が大きくなります。
リフォームやリノベーションについてオーバーローンをできる金融機関であれば、積極的にオーバーローンを組むことがおすすめです。
<おまとめローン>
他の金融機関で借入しているローンを住宅ローンとまとめることで、多めに借りられるケースもあります。
例えば、JAバンクでは他の金融機関で既に借入しているマイカーローンを、JA住宅ローンにまとめられる商品を提供しています。
いわゆる「おまとめローン」を利用することで、毎月の返済額が数万円減少するケースもあります。
既に借りているローンと住宅ローンをまとめる場合も、住宅購入費より住宅ローンを多めに借りられることを覚えておきましょう。
※参考:おまとめ住宅ローン|JAバンク兵庫
住宅ローンが多めに借りられないケース
以下の2つのケースでは、オーバーローンを組めません。
新調する家具や家電の費用 資産運用など、住宅購入と無関係な使途
住宅購入時に家具や家電を新調する場合が多くありますが、こうした費用はオーバーローンに含めません。
新築計画時に施工会社に組み込んでもらったエアコンや家具・調度品の費用はオーバーローンに含められるので、金額面も含めて施工会社とよく相談してみてください。
当然、車などの住宅と無関係な対象はオーバーローンに組み入れられません。
また、オーバーローンして残った余剰金を資産運用などに回すことは契約違反です。
住宅ローンを多めに借りるメリット
住宅ローンを多めに借りる際のメリットは、以下の3点です。
住宅ローン控除の恩恵が大きくなる 自己資金が少なくても住宅購入できる 低金利で長期間借りられる
順に見ていきましょう。
住宅ローン控除の恩恵が大きくなる
諸費用分だけ借入額が増えるので、住宅ローン控除による節税額が大きくなります。
住宅ローン控除とは、年末の住宅ローン残高の0.7%に相当する金額を13年間に渡って所得税から控除する制度です。
源泉徴収されているサラリーマンであれば、控除分が戻ってくる形です。
借入額が増えればその分控除額も大きくなるので、ありがたい恩恵といえます。
自己資金が少なくても住宅購入できる
オーバーローンには、手元に資金がなくても住宅購入できるというメリットがあります。
通常は、諸費用や頭金を自己資金で用意しなければ住宅を購入できません。
手元資金を用意しようとしている間に月日が経ってしまい、気に入った物件を買いそびれてしまうケースも考えられます。
オーバーローンは必要な諸費用分まで融資してくれるため、購入したいタイミングですぐにマイホームを手にできるメリットがあります。
低金利で長期間借りられる
住宅ローンは住宅購入に特化した金融商品であるため、他のローンに比べて圧倒的に長期で低金利に設定されています。
理由としては、住宅ローンは戦後から多くの人々に住宅供給を促す政策的意図があり、それが現在でも継続しているからです。
ここでは、三菱UFJ銀行を例に、住宅ローンを他の各種ローンと比較してみます。
それぞれのローンの種類と利率を下記の表にまとめました。
ローンの種類
利率
住宅ローン
0.345〜1.47%
マイカーローン
1.30〜2.45%
カードローン
1.8〜14.6%
教育ローン
4.475%
※参考:マイカーローン(自動車ローン)|三菱UFJ銀行公式HP
※2023年7月時点
住宅ローン金利は他のローンと比べて金利が低いため、諸費用も住宅ローンで賄えれば大きなメリットになり安全性も高まるでしょう。
また、住宅ローンは低金利であること自体がメリットです。
子育てが落ち着き資金に余裕ができた人は、すぐに繰り上げ返済する人が多いですが、低金利であれば早計といえるでしょう。
手元資金に余裕ができた場合、他の金利の高いマイカーローンを一括返済したり、NISAなどの安全性が比較的高い投資先に回したりなどが得策のケースもあります。
このように、年齢や定年のタイミングなどを加味して支払い年数を短くするか、長期間の返済によって月々の負担を軽くするかを見極めることが重要です。
なお、建匠では返済期間を長期にでき、毎月の返済額を抑えられる固定金利を推奨しています。(2023年7月時点)
住宅ローンを多めに借りるデメリット
住宅ローンを多めに借りた際のデメリットは以下の3つです。
金利変動の影響を大きく受ける 返済額や利息が増える 共同ローンではトラブルになるリスクがある
順に見ていきましょう。
金利変動の影響を大きく受ける
変動金利を選択した場合、借入額が大きいほど金利が変動した際の影響が大きくなり、月々の負担がアップします。
総返済額が大きくなるオーバーローンでは、金利変動の影響を大きく受けやすい点がデメリットの1つに挙げられます。
返済額や利息が増える
オーバーローンが組めると通常よりも諸費用分だけ借入額が増え、その結果月々の返済額や利子総額が大きくなります。
オーバーローンに限らず、住宅ローンを組む際は基本的な生活費と将来発生する大きい費用などを想定して、無理のない返済計画を立てましょう。
共同ローンではトラブルになるリスクがある
共同ローンとは、1つのローンに対して自分1人ではなく、配偶者や親子など複数人が債務者になるローンです。
自分だけの与信力では希望の融資額に満たないときなどに、配偶者などの支払い能力を借りて与信力を補填する場合などに利用されます。
しかし、オーバーローンに限ったことではありませんが、共同ローンを組むことは、後々トラブルの原因になるおそれが高いため、あまりおすすめできません。
たとえば、夫婦が離婚した場合、それまで住んでいたマイホームを売却し残債を返済して清算しようとするのが一般的です。
共同ローンで問題となるのは、マイホームがローン残高よりも高く売れなかった場合でしょう。
売却代金で足りない分は自己資金で手当しなければならず、夫婦の両方、もしくはいずれかが返済しなければならないため、トラブルになるリスクがあります。
金融機関と相談して任意売却できたとしても、残ったローンの残債は払い続けなければならないため、夫婦間の返済に関する問題は改善されません。
トラブルになるケースが多いため、共同ローンは十分にリスクを把握した上で利用を検討しましょう。
住宅ローンを多めに借りる際の注意点
住宅ローンを多めに借りる際に注意すべき点は、以下の2つです。
借入額は無理のない範囲に留める 契約違反にならないように使い方を守る
それぞれ見ていきましょう。
借入額は無理の無い範囲に留める
先ほども触れましたが、住宅ローンは無理のない範囲内で組むことをおすすめします。
日々の基本的な生活費を計算して、将来発生する子供の教育費や親の介護費用、老後の資金などを踏まえた上で、月々に支払える金額を割り出しましょう。
できれば、月々の収入に対する返済比率が20%以下になるように検討することがおすすめです。
返済比率が25%を超えると生活が非常に苦しくなってしまうため、最大でも25%は超えないようにしましょう。
契約違反にならないように使い方を守る
借入額を増やすために、物件の購入価格を改ざんしたり虚偽の書類を提出したりしてはいけません。
金融機関は、全ての支払いの領収証などのコピーを提示するように求め各契約書の金額の裏付けを取るため、虚偽があればすぐに発覚します。
契約違反が発覚すれば、即座に一括返済や違約金を求められることになり、以後住宅ローンを利用できなくなるおそれがあるので注意してください。
住宅ローンは、オーバーローンを組めても物件購入費用や諸費用、リフォーム費用(中古住宅購入の場合など)にしか利用できないことを再度認識しておきましょう。
住宅ローンを多めに借りる方法
住宅ローンを多めに借りる方法としては、以下の2つがあります。
収入合算を利用する ペアローンを利用する
1つずつ見ていきましょう。
収入合算を利用する
融資額を増やしたい場合は、配偶者や両親などの収入を加えて借入額を増やす"収入合算"という方法があります。
しかし、共同ローンと同じくトラブルに見舞われやすいため、あまりおすすめできません。
自分の収入の範囲内で最大限実現可能な計画を立てるところからスタートしましょう。
ペアローンを利用する
「収入合算は利用したくないけど、なんとかして借入を多くしたい」という場合は、ペアローンを検討しましょう。
ペアローンとは、一定収入のある夫婦や親子などがペアを組んで、それぞれ契約者として住宅ローンを組むことです。
建物名義も夫婦共有名義になり、それぞれが債務者になるため、収入合算に比べてトラブルは起きにくくなります。
2人がそれぞれ契約することで借入額が増え、要望に即した物件を購入しやすくなるでしょう。
また、住宅ローン控除をそれぞれが受けられる点もメリットの1つです。
住宅ローンを多めに借りる際のよくある質問
住宅ローンを多めに借りたいときによくある質問は以下の通りです。
オーバーローンしていることがバレたらどうなる? 住宅ローンを多めに借りて繰り上げ返済してもいい? 結局のところ住宅ローンは多く借りたほうが得?
順番に回答します。
オーバーローンしていることがバレたらどうなる?
物件価格と諸費用について全額融資してくれる金融機関であれば、オーバーローンは契約違反にはならず違法でもありません。
問題となるのは、正規の契約書とは別に物件価格を水増しした契約書を作成して金融機関に提出し、融資額を増やそうとした場合などです。
この場合は明らかに私文書偽造に該当し違法になるため、文書偽造罪や詐欺罪に問われて訴えられるおそれがあります。
契約書だけでなく源泉徴収票や預金残高を改ざんする場合も、私文書偽造に当たるおそれがあります。
いずれにしても発覚すれば、訴訟には発展しなくともローンの一括返済を求められ、今後住宅ローンを利用したくても利用できなくなる可能性があるでしょう。
住宅ローンを多めに借りて繰り上げ返済してもいい?
手元資金に余裕がない場合は、住宅ローンを多めに借りて将来的に繰り上げ返済するのも1つの方法です。
できるだけ多くの頭金を入れて総返済額や月々の返済額を少なくすることが理想的ですが、その場合、手元資金が不足してしまう懸念があります。
不測の事態に備えてどの程度の資金を手元に残しておくかを考えた上で、頭金や借入額を検討しましょう。
結局のところ住宅ローンを多く借りたほうが得?
多く借りたほうが得かどうかは、借りる人それぞれの状況によって異なります。
「手元資金に余裕はないが、どうしても購入したい物件がある」という人は、ローンを多めに借りたほうがいい場合があるでしょう。
しかし、ローンを多く借りると総支払額が大きくなるため、「多く借りれば得になる」とは一概にはいえません。
住宅ローンを多めに借りるなら無理のない範囲で借りよう
手元資金に余裕がある人やどうしても購入したい物件がない人などは、無理に住宅ローンを多めに借りる必要はないといえます。
一方で、頭金をあまり準備できる余裕はなくどうしても購入したい物件がある場合は、多めに住宅ローンを組めるか金融機関に相談しましょう。
オーバーローンが可能な金融機関であれば、前述のとおり物件価格と諸費用を融資してくれます。
ポイントは、自分の生活費や将来必要になる費用を計算して無理のない返済計画を立てることです。
まずは、月々の返済額が月収の20%以下に収まるように検討するところからスタートしましょう。
建匠では、建物に関するご相談だけではなく、資金計画に関してもお客様に寄り添いながら最適なプランをご提案いたします。
住宅ローンでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
建匠に資料請求する
本記事では、ガレージ付きの平屋の種類やメリット・デメリット、計画する際のポイントなどについて事例を交えながら解説していきます。
車やバイクが好きな人のうち、愛車に毎日触れて眺めていたいと考える人は少なくありません。
ガレージ付きの住まいのなかでも平屋のガレージハウスは、そのような憧れを見事に実現してくれる、車好きには理想的な家です。
車やバイクを近くに感じられる家を検討している人は、ぜひ本記事を最後まで読んで家づくりの参考にしてください。
【この記事を読んでわかること】
ガレージ付き平屋の種類 ガレージ付き平屋のメリット ガレージ付き平屋のデメリット 事例で見るガレージ付き平屋 平屋のガレージに関するよくある質問ガレージ付きの平屋は大きく分けて3種類
ここでは、ガレージ付き平屋の3種類を説明します。
ガレージハウス ビルトイン型 分離型
それぞれ特徴を見ていきましょう。
ガレージハウス
ガレージハウスとは、新築の時点で必要となるガレージスペースを、自分に合った形で家屋の設計に組み込んだ住まいのことです。
設計当初から計画できるため、自分の使い勝手や生活動線を具現化しやすく、デザイン性に統一感を持たせられます。
また、設計段階から自分で検討できるため、複数台の駐車スペースを確保でき、後々構造的に補強する必要もありません。
ビルトイン型
ビルトイン型は、元々は2階建て住宅で駐車スペースがなかった住宅の1階部分にインナースペースを作り、車を駐車できるようにリフォームした住まいのことです。
最近では、地価の高い大都市部の分譲住宅などで、1階部分に駐車スペースをビルトインした2〜3階建ての新築住宅も、ビルトイン型住宅と同義として扱われています。
分離型
分離型は、敷地内に住居とは別棟で車庫やガレージを造るタイプです。
敷地に余裕があって建ぺい率や容積率をクリアできれば、住居が完成したあとに車庫やガレージを作れます。
車庫を2階建てにして生活スペースや趣味の部屋を上階に確保できるため、住居部分が車庫のスペースで圧迫されるおそれはありません。
ガレージ付きの平屋を建てるメリット
ここでは、ガレージ付きの平屋を建てたときのメリットを解説します。
安全性が高い 生活の利便性が高まる 外観のデザイン性が高まる
上記3つのメリットを順に説明します。
安全性が高い
ガレージスペースが屋内にあるため、車やバイクが盗難・イタズラなどの人為的被害を受ける心配が少なくなります。
また、台風や大雪などの自然災害による被害もほとんどありません。
雨風や雪の日でも、自動シャッターを採用したガレージであれば屋内で乗降車ができるため、家族の安全性も高まります。
生活の利便性が高まる
室内から車までの移動距離が短く天候の影響を一切受けない点は、ガレージ付き平屋の大きなメリットです。
大量の荷物や買い物・旅行帰りのキャスターバックなどの大きな荷物を運びたいとき、ガレージからリビングなどに直接入れるのはガレージハウスの醍醐味でしょう。
幼児や高齢者にとっても、短い移動距離のためストレスが少なく、生活の利便性が格段に上がります。
外観のデザイン性が高まる
ガレージ付きの平屋になると、敷地を有効に活かすために建物形状がL字型やコの字型になる場合が多く、特徴的な形状でデザイン性が高まります。
建物に囲まれたスペースを中庭やコテージにすれば、ガレージから続く癒し空間を演出できるでしょう。
ガレージ付きの平屋を建てるデメリット
ここでは、ガレージ付き平屋を建てる際に想定されるデメリットを解説します。
居住スペースが狭くなる 照明・換気・シャッターなどの換気が必要になる 一度建てたらサイズの変更が難しい
上記3つのデメリットを順に見ていきましょう。
居住スペースが狭くなる
平屋は2階部分がないため、ガレージスペースを設けるとその分居住スペースが狭くなります。
居住スペースは生活に大きな影響を与えるため、居住スペースが狭くなることは最も注視すべきデメリットといえます。
敷地の大きさには限度があるので、設計段階で居住スペースのプランニングをしっかり煮詰めてからガレージスペースを検討しましょう。
照明・換気・シャッターなどの換気が必要になる
屋内にあるガレージスペースは通常の居住空間と隣接した第2の居住空間であるため、居住スペースと同様に照明や空調を設置したい場所です。
また、車のエンジンを始動すると排気ガスや振動音が発生するため、換気設備の設置や防音対策を検討しなければなりません。
特に、シャッターを閉め切った状態でエンジンを始動させて換気せずにいると、一酸化炭素中毒などの重大な事故につながります。
ガレージ付き平屋を検討する場合は、通常の車庫に比べて必要な対策が多く、コストがかかることに注意しましょう。
一度建てたらサイズの変更が難しい
一度ガレージスペースを設けてしまうと、建物の構造やコストなどの理由から簡単にリフォームできません。
将来、車のサイズアップをしたい場合や複数台の車を持ちたくなった場合などに臨機応変な対応ができない点も、デメリットの1つといえます。
また、ガレージ内で車をメンテナンスする際には普段の乗り降りのスペースよりも余裕が必要になるため、新築時にガレージスペースのサイズを十分検討する必要があります。
ガレージ付きの平屋を計画する際のポイント
ここでは、ガレージ付きの平屋を計画する際に注意すべきポイントをまとめます。
居住スペースを確保してからガレージを決める 車の振動を感じない間取りにする 動線が短くなる位置に室内用のドアを設置する
上の3つのポイントをそれぞれ見ていきましょう。
居住スペースを確保してから間取りを決める
既にデメリットとして挙げた通り、ガレージ付きの平屋を検討する際は必要十分な居住スペースの確保を最優先に計画してください。
ガレージ付き平屋を快適に利用するためには、通常の車庫スペースよりも余裕が必要であるため、新築の際にはその点を踏まえた配置にしましょう。
車の振動を感じない間取りにする
ガレージが屋内にあるため意識しなければならない点が、車の騒音や振動、排気ガス問題です。
特に、夜間は車の振動やエンジン音が気になりやすいため、ガレージをできる限り廊下やキッチンスペースなどに隣接させるように検討してみてください。
「リビングから愛車を眺めていたい」などの要望がある場合も、リビング内に車の振動やエンジン音が伝わらない設計上の工夫が必要です。
動線が短くなる位置に室内用のドアを設置する
ガレージ付き平屋を計画する場合は、玄関とは別に、ガレージから直接室内にアクセスできるドアを設置しましょう。
重い荷物や幼児を抱えているときなどは、直接室内にアクセスできると利便性が格段に上がります。
ガレージへの出入りは毎日行うため、室内に直接アクセスできるドアは特におすすめのアイテムです。
また、電動シャッターも、外出や帰宅の度に車を降りて操作する必要がないので、おすすめアイテムの1つです。
【事例紹介】建匠が実現するガレージ付きの平屋
ここでは、建匠が手掛けたガレージ付き平屋の事例を2つ紹介します。
ラグジュアリーテラスにガレージ付き|洗練された大人の平屋住宅 広々ビルトインガレージ|遊び心と機能性を備えたガレージハウス
1つずつ見ていきましょう。
ラグジュアリーテラスにガレージ付き|洗練された大人の平屋住宅
※参考:ラグジュアリーテラスにガレージ付き|洗練された大人の平屋住宅|建匠
全体の色調をブラックで統一し、外に突き出た軒天に縦方向の木目をあしらったことで、都会的でシャープな雰囲気を演出している点が特徴的な事例です。
スタイリッシュなデザインを採用したため、平屋の2寸勾配屋根とは思えない高さを感じられます。
一方で、横方向のデザインを敢えてシンメトリーにせず、インナーガレージとモノトーンな色調の外壁ブロックがエントランスを中心に6:4にバランスされています。
縦方向のすっきりとした統一感の中に横方向の動きが生まれ、通りかかった人の目を惹きつける外観といえます。
道路と住宅の間に十分な距離が設けられており、縦横だけではなく奥行きのある空間を演出している点も特徴です。
こうした空間は、外観的なデザインだけではなく、不意の来客があった場合や家族の車が増えた場合にも対応できる実用性を兼ね備えています。
また、エントランスを中心に、ガレージやリビング、ジャグジー付きのテラスを行き来する動線を確保したことで、日々ストレスの無い生活を送れるでしょう。
リビングから続くテラスに天空を見ながらリラックスできるジャグジーを備え、休日には家族や友人とリラックスした時間を過ごせます。
※参考:ラグジュアリーテラスにガレージ付き|洗練された大人の平屋住宅|建匠
広々ビルトインガレージ|遊び心と機能性を備えたガレージハウス
※参考:憧れのガレージ&開放的なバルコニーでたくさん楽しめるお家!|建匠
趣味を満喫できる広々としたガレージと、そのガレージ上の空間をアウトドアなバルコニーとして利用した事例です。
こだわりスペースのガレージとバルコニーを自宅から大胆に突き出してレイアウトすることで、エントランスまでの部分に奥行きが生まれモダンな空間を演出しています。
また、エントランスの壁面をバックさせたことで奥行きに深みを持たせ、光の演出も楽しめるプランになっています。
ガレージスペースは、愛車のメンテナンスだけではなく趣味グッズの収納にも十分なスペースです。
※参考:憧れのガレージ&開放的なバルコニーでたくさん楽しめるお家!|建匠公式HP
ガレージの上階は開放的なバルコニーとして利用しており、ジャクジーだけではなく家族や友人を招いたBBQも楽しめるでしょう。
※参考:憧れのガレージ&開放的なバルコニーでたくさん楽しめるお家!|建匠公式HP
平屋のガレージに関するよくある質問
ここでは、平屋のガレージに関するよくある質問を取り上げます。
ビルトインガレージに必要な面積は? ガレージ付きの平屋を一人暮らしで建てる人はいる? ガレージ付きの平屋には中庭も作れる?
上記3つの質問を順に見ていきましょう。
ビルトインガレージに必要な面積は?
快適なビルトインガレージにするためには、1台駐車で7坪(3.5m×6.5m)程度、2台駐車で13〜14坪程度を目安にしましょう。
駐車だけを考えれば5坪程度(3m×5.5m)程度で十分です。
しかし、タイヤ収納やメンテナンスのスペースを考えると、後悔しないためにもできる限り広い設計がおすすめです。
ビルトインガレージの面積は、固定資産税の点では延床面積の1/5まで床面積に含まれず減税対象です。ただし、建ぺい率・容積率の点では面積に含まれるので注意してください。
ガレージ付きの平屋を一人暮らしで建てる人はいる?
一人暮らしでも、ガレージ付きの平屋を建てる人の数は増えています。
自分の趣味やライフワークとして車に向き合う人にとって、一人暮らしでもガレージ付きの平屋は理想的な住空間になります。
理由としては、同居する家族やパートナーがいない場合に、車の振動やエンジン音をそれほど気にすることなく過ごせるからです。
ガレージに空調などを設置しソファやグリーンを取り入れたくつろぎ空間を作り、休日はほとんどガレージで過ごす人は少なくありません。
ガレージ付きの平屋には中庭も造れる?
ガレージ付きの平屋にも中庭は造れます。
L字型の住居スペースにガレージハウスをレイアウトするとコの字型の配置になり、自然と真ん中に中庭スペースができます。
ガレージに車を止めてすぐに中庭にアクセスできるだけではなく、それぞれの部屋から中庭を見られます。
ガレージ付きの平屋にすれば中庭を作りやすくなるため、スペースに余裕がある人は検討しましょう。
ガレージ付きの平屋は事例を参考にして建てよう
ガレージ付きの平屋で失敗しないためのポイントは、多くの施工事例を見ることです。
実際にガレージハウスを使用して得られる改善点や修正点などの情報は何よりも貴重であるため、こうした情報を収集してガレージハウスを計画することがおすすめです。
高耐震で広々とした住宅は建匠が最も得意とする分野で、高知県内でガレージハウスにおいて最多の施工実績があります。
現在展開中のモデルハウスでは、ガレージハウスに関する実用的なポイントも反映されています。
また、建匠のスタッフの多くがガレージ付き住宅を所有しているため、お客様に寄り添いながら最適なプランをご提案可能です。
ガレージ付き平屋を検討している人は、ぜひお近くのモデルハウスに足を運んでみてください。
自分の目で見て的確なアドバイスを受ければ、理想のガレージハウスをしっかりイメージできるでしょう。
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