新築の引っ越し挨拶のタイミングは?マナー・注意点も解説
この記事では、新築の引っ越し挨拶を行う適切なタイミングを解説します。
新築に引っ越した際、近隣住民への挨拶は良好なコミュニケーションの礎となります。
そのため、挨拶のタイミングやマナー、喜ばれやすい粗品などを知っておくことが重要です。
この記事では、新築の引っ越し挨拶のタイミングだけではなく、マナーや注意点も解説します。
新築住宅への引っ越しを控えている人は、ぜひ本記事を最後までお読みください。
【この記事でわかること】
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Contents
そもそも新築の引っ越し挨拶が必要な理由は?
新築の引っ越しの際に挨拶があるかないかは、今後のご近所関係に大きく影響します。
ここでは、新築の引っ越し挨拶が必要な理由を下記の4つ紹介します。
- 近隣の方に安心感を与えるため
- 近隣トラブルを防止するため
- 災害などの緊急時に助け合うため
- 空き巣対策をするため
それぞれ見ていきましょう。
近隣の方に安心感を与えるため
近所に新築の家が建つと、近隣住民は「どのような人が引っ越してきたのか」と不安に感じます。
新しく引っ越してきた隣人からの挨拶を受けることで、近隣住民は安心感を得られます。
挨拶を通じて自分の存在や人柄を伝えて友好的な関係を築くことで、自身も近隣社会に受け入れてもらいやすくなるでしょう。
近隣トラブルを防止するため
新築の引っ越し挨拶は、近隣トラブルを防ぐ手段の1つです。
お互いに顔を知ることでコミュニケーションが円滑に行われ、誤解や不満が解消されやすくなります。
騒音やゴミ出しルール、駐車の問題など、日常生活で発生しやすいトラブルを未然に防ぐためには、初めに挨拶をすることが重要です。
災害などの緊急時に助け合うため
災害や緊急時には、近隣住民同士で助け合うことが求められます。
引っ越し挨拶を通じてコミュニケーションをとり関係性を築いておくことで、災害時などの緊急時においても連帯感が生まれやすくなります。
お互いが顔見知りであれば助けを求めやすく、支え合いやすくなるでしょう。
空き巣対策をするため
空き巣は、近隣住民同士の連帯感がある住宅街を嫌う傾向にあります。
そのため、引っ越し挨拶は住民同士の繋がりを強化できるため、空き巣対策にも効果があるといえます。
挨拶を済ませて近隣住民と良好な関係を築いていれば、防犯面でも住みやすい地域をつくれるでしょう。
新築の引っ越し挨拶に適したタイミング
新築の引っ越し挨拶に適したタイミングは、着工前と引っ越し前の2回です。
ここからは、それぞれにおける挨拶のポイントを解説します。
着工前
新築の際は、工事中の騒音や振動、工事車両の通行など、近隣住民に迷惑がかかります。
工事に入るお知らせも兼ねて、事前にお詫びの挨拶をしておくことが重要です。
着工前では、事前に以下を伝えることをおすすめします。
- 建築会社の名前や連絡先
- 建築会社の担当者の名前
- 緊急時の連絡先
建築会社によっては現場監督が挨拶するケースもあるので、可能であれば一緒に回るとよいでしょう。
引っ越し前
引っ越し挨拶は、遅くとも引っ越しの前日から2、3日前までに実施しましょう。
引っ越し当日や後日にすると荷ほどきなどで忙しくなってしまい、挨拶するタイミングを逃す場合があります。
引っ越し当日は荷物の搬入作業で迷惑をかけるため、なるべく早い段階で挨拶することを推奨します。
新築の引っ越し挨拶で知っておきたいマナー・注意点
新築の引っ越し挨拶は、マナーや注意点を守ることが大切です。
ここでは、良好なコミュニケーションを築くために知っておきたい挨拶のマナー・注意点を以下4つ紹介します。
- 時間帯はなるべく日中に実施する
- 世帯主は必ず同行する
- 熨斗(のし)は正しい書き方で書く
- 基本的に両隣・真裏・向かいの3軒は挨拶する
順番に見ていきましょう。
時間帯はなるべく日中に実施する
新築の引っ越し挨拶を行う際は、10〜18時頃の日中に実施することがおすすめです。
早朝や夜間は相手が忙しいことも多く、食事どきは非常識な人だと思われやすいでしょう。
日中であれば挨拶を受ける側も余裕を持って会話ができ、よい印象を残せると期待できます。
世帯主は必ず同行する
新築の引っ越し挨拶は、世帯主が同行することが重要です。
世帯主が挨拶に立ち会うことで、家族全員の一体感や誠実さが伝わります。
また、挨拶の真剣さや重要性が相手に伝わりやすくなるでしょう。
熨斗(のし)は正しい書き方で書く
新築の引っ越し挨拶の際は持参する粗品には、熨斗(のし)紙をかけます。熨斗の正しい記載方法に注意が必要です。
熨斗の表書きは水引の上に”御挨拶”、下に自分の苗字を記載します。正しく記載し、相手に対する礼儀正しい心づかいを示しましょう。
基本的に両隣・真裏・向かいの3軒は挨拶する
新築の引っ越し挨拶では、基本的には両隣・真裏・向かいの3軒の計6軒に挨拶しましょう。
向かいの3軒とは車の出し入れやゴミ出しなどで顔を合わせる機会が多く、自治会が同じになることも考えられます。
また、両隣や真裏は生活音で迷惑をかけるおそれがあるため、友好関係を築いておくことがおすすめです。
新築の引っ越し挨拶のやり方・流れ
新築の引っ越し挨拶は基本的に突然伺うものであるため、なるべく手短に済ませるのが望ましいといえます。
ここでは、新築の引っ越し挨拶のやり方・流れを紹介します。
- 自分の身元を明かす
- 迷惑がかかることを事前にお詫びする
- 粗品を渡す
- 相手が不在の場合は手紙を残す
上記4点を順番に見ていきましょう。
自分の身元を明かす
引っ越し挨拶は、まず相手に自分の身元を明かすことが大切です。
「こんにちは、隣に引っ越してきた〇〇(苗字)です」と名乗り、自分がどこの住民であるかを相手に伝えましょう。
迷惑がかかることを事前にお詫びする
挨拶のなかで、迷惑がかかることを想定して事前にお詫びの言葉を添えると、相手が好感を持ちやすくなります。
例えば、子どもの人数が多い場合や幼い場合は、走り回る音や泣き声などが目立つケースがあります。
これらを事前に伝えないと、後のトラブルに発展するリスクもあるので注意が必要です。
粗品を渡す
相手に好印象を与えるために、挨拶の一環として最後に粗品を渡しましょう。
粗品には日用品やお菓子、季節に合ったアイテムなどがおすすめです。具体的な粗品については、この記事で後述します。
相手が不在の場合は手紙を残す
新築の引っ越し挨拶の際、相手が不在の場合は手紙を残しましょう。
手紙には、訪問の意図や前述した迷惑をかける旨などを記載することが重要です。
新築の引っ越し挨拶で渡す粗品
新築の引っ越し挨拶で渡す粗品は、誰しもが悩むポイントです。
近隣住民の間でトラブルを避けるためにも、渡す粗品は統一しましょう。
- 喜ばれやすい粗品
- おすすめできない粗品
新築の引っ越し挨拶で渡す粗品について、上記2点から解説します。
喜ばれやすい粗品
家族構成や年齢を問わずに喜ばれやすい粗品は、主に以下3つです。
- スポンジ、タオル、ラップなどの日用品
- 日持ちするお菓子
- お米
新築の引っ越し挨拶における粗品の金額相場は、500〜1,000円が多い傾向にあります。
高額な粗品を持っていくと相手に気を遣わせる可能性があるので注意してください。
おすすめできない粗品
相手が貰っても困ってしまうような、おすすめできない粗品は以下のとおりです。
- 高価なもの
- 手作りのもの
- 香りが強いもの
洗剤など、香りの好みが分かれる粗品は避けたほうがよいでしょう。
また、火を連想させるものはタブーとされているため、注意が必要です。
新築の挨拶回りに関するよくある質問
ここでは、新築の挨拶回りに関するよくある質問3つを紹介します。
- 新築の挨拶回りを実施しなかったらどうなる?
- 新築の引っ越し挨拶で怒られた原因やトラブル事例は?
- 新築の挨拶回りでかけるべき言葉は?
順番に回答します。
新築の挨拶回りを実施しなかったらどうなる?
新築の挨拶回りを怠ると、近隣住民と良好な関係が築けないリスクがあります。
引っ越しの際に、トラックで道を塞いでしまったり搬入作業による騒音が生じたりすると、挨拶をしなかったことでより悪い印象を与えかねません。
将来的なトラブルを避けて円滑な生活を送るためにも、なるべく挨拶しましょう。
新築の引っ越し挨拶で怒られた原因やトラブル事例は?
新築の引っ越し挨拶で怒られる原因には、業者のトラックが道を塞いでいたことや単純に予期せぬ来訪を好ましく思わないことなどが考えられます。
挨拶する時間帯をしっかりと考慮し、自分に非がある場合は丁寧にお詫びしましょう。
新築の挨拶回りでかけるべき言葉は?
新築の挨拶回りでは、前述のとおり自分の身元を具体的に明かすことや、引っ越し作業で迷惑をかけることを先にお詫びするとよいでしょう。
子どもがいる場合は、入居後も迷惑をかけるおそれがあると伝えておくと、将来的なトラブルを避けやすくなります。
また、何かあったときに備え事前に連絡先を共有しておくことも手段の1つです。
新築の引っ越し挨拶はタイミングやマナーに注意しよう
新築の引っ越し挨拶を怠ると、近隣住民との良好な関係が築きにくくなり、将来的なトラブルの原因となりかねません。
反対に、挨拶をしていれば防犯面でプラスの効果を期待できるほか、災害時には助け合うことも期待できます。
適切なタイミングでマナーを守って挨拶しましょう。
高知県の工務店・建匠では、家づくりのプランや住宅ローンなどの資金計画のご相談だけではなく、新築の引っ越し挨拶に関する相談も承ります。
お客様が納得できるマイホームづくりをサポートしているので、ぜひ一度建匠にお問い合わせください。