上棟式をしないのはあり?しない理由や上棟式の流れ・準備も解説
家づくりの過程において、上棟式をすべきかどうかについては多くの方が悩むポイントです。
地鎮祭のみ執り行い、上棟式は見送ろうと考えている方も多いでしょう。
そこで今回は、上棟式をしなくても問題ないかについて解説しますので、マイホーム購入を検討中の方は、ぜひとも最後までお付き合い下さい。
Contents
そもそも上棟式とは?
上棟式とは、住宅の土台の据え付けから柱、梁、棟上げまでの作業が完了した段階で執り行う儀式のことです。
工事の安全祈願と家の安泰を願う意味合いがありますが、現在では工事関係者をねぎらう意味合いで実施される傾向にあります。
上棟式をしないのはあり?
上棟式は必ず実施しなければならないものではありませんので、上棟式をしなくても問題ありません。
むしろ、施主の手間や負担を考慮して実施していない建築会社もあります。
もちろん、家づくりにおける思い出作りとして実施するのもよいでしょうし、工事関係者の方も感謝の気持ちを伝えられて悪い気はしません。
建て方が終われば、おおよその家の形が出来上がっていますので、確認のために顔を出して感謝を伝える程度でもよいでしょう。
不安な場合はハウスメーカー・工務店に相談する
上棟式を実施すべきか悩んでいる方は、ハウスメーカーや工務店に相談してみましょう。
ハウスメーカーから上棟式の話がなければあえて聞く必要はありませんが、必要な対応があるかどうかを聞いてから判断することが大切です。
なお、建匠では上棟式をほとんど実施していませんが、住宅の完成に責任をもって対応していますのでご安心下さい。
上棟式をしない理由
上棟式をしない理由を以下の通りまとめていますので、自分たちの家づくりで実施するかどうかの参考にして下さい。
- 上棟式を行わない施主が増えているから
- 金銭的な負担が大きいため
- ハウスメーカー・工務店側からしなくていいと言われている場合もある
順番に解説します。
上棟式を行わない施主が増えているから
一つ目の理由には、上棟式を実施しない施主が増えていることが挙げられます。
工事期間中は建築会社に任せておけば問題はなく、手間や費用をかけてまで上棟式をする方が少ないのが現状です。
特に、新興住宅街や大規模な分譲地では実施するケースの方が少ないでしょう。
金銭的な負担が大きいため
金銭的な負担が大きいことも、上棟式を実施しない理由の一つです。
ただでさえ、家づくりは多額の費用が掛かるものであり、ご祝儀などに掛かる費用は10〜15万円前後と小さい負担ではありません。
定期的に工事現場に顔を出すだけでも、工事関係者に感謝を伝えることは可能ですので、無理に実施する必要はないでしょう。
ハウスメーカー・工務店側からしなくていいと言われている場合もある
ハウスメーカー・工務店側からしなくていいと言われるケースがあることも、実施しない理由に挙げられます。
施主の負担だけでなく、工事関係者の日程調整など、建築会社側の負担になる可能性にも配慮が必要です。
対応が不要であるといわれた際は、建て方当日に顔出しをして感謝を伝えましょう。
上棟式の流れ
上棟式の流れを一通り解説しますので、実施を検討中の方は参考にして下さい。
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以上が一連の流れとなりますが、供え物などは建築会社が用意してくれるケースもありますので、上棟式を実施する際もそれほど手間が増えることはないでしょう。
上棟式を行う場合の準備
上棟式を実施する場合の準備を以下の通りまとめていますので、どの程度の費用や手間が必要になるかを把握しておきましょう。
- ご祝儀
- 食べ物や飲み物
- 手土産
順番に解説します。
ご祝儀
ご祝儀の金額は、地域によって違いがありますので、事前に建築会社に確認しておきましょう。
一般的な目安として、頭領や現場監督には1〜3万円、その他の工事関係者には3,000円〜1万円程度を想定して下さい。
あくまでも気持ちですので、無理のない範囲で問題ありません。
食べ物や飲み物
食べ物や飲み物については、2,000円前後の仕出し弁当を準備することもあれば、飲み物とお茶菓子程度の場合もあります。
事前に建築会社と打ち合わせの上、どの程度の準備が必要になるかをチェックしておきましょう。
手土産
ご祝儀と一緒に渡す手土産については、1,000~3,000円前後を想定しておきましょう。
特に決まりはありませんが、紅白饅頭や赤飯、お菓子の詰め合わせなど、感謝の気持ちに沿える程度のものを準備して下さい。
上棟式に関するよくある質問
上棟式に関するよくある質問をまとめていますので、他の方の疑問点を自分たちの家づくりに置き換えて考えてみましょう。
- 上棟式をしない場合の心付けはどうするべき?
- 手土産はどんなものを渡すといい?
- 上棟式をしないことに対して施工側はどう思っている?
順番に解説します。
上棟式をしない場合の心付けはどうするべき?
上棟式をしない場合の心付けは、基本的に用意する必要はありません。
あくまで感謝を伝えるという意味で準備しても、会社の規定で受け取れないケースもあります。
それでも不安な方は建築会社に確認することをおすすめしますが、飲み物やお菓子の詰め合わせなど、手土産をもって挨拶するだけでも十分に感謝は伝わるでしょう。
手土産はどんなものを渡すといい?
お祝いごとであるため、紅白饅頭や赤飯、お菓子の詰め合わせなどが一般的であり、好みが分からない場合はビールや日本酒などのお酒が無難です。
また、生ものは避け、日持ちするものを選ぶことをおすすめします。
上棟式をしないことに対して施工側はどう思っている?
上棟式をしないことをマイナスに捉える方は、ほとんどいないでしょう。
工事に対する姿勢も変わりませんので、住宅の品質に影響することもありません。
ただし、工事の節目ではありますので、現場確認のために顔を出すことには意味があります。
住む方の顔が見えないよりも、見えた方が施工側も張り合いが出ることもあるでしょう。
上棟式をしない場合は感謝を伝える場を設けよう
以前と比較すると、上棟式をしない方の割合は増えていますが、現場に顔を出して感謝を伝えることは大切です。
現地で大工さんとコミュニケーションを取り、家ができていく過程を見ることも、家づくりの醍醐味といえるでしょう。
上棟式の有無が住宅の品質に影響を与えることはないものの、住む方の顔が見えることが、施工側の張り合いに繋がることもありますので、感謝の意味を込めて定期的な顔出しをおすすめします。
建匠では、棟梁による一貫施工の家づくりを提案しています。家づくりにお悩みの方は、お気軽にモデルハウスへ足をお運び下さい。