注文住宅を建てる上で、建築会社との打ち合わせは避けて通れない問題です。
面倒だと感じる方もいるかもしれませんが、打ち合わせをないがしろにしては、納得のいく家づくりはできません。
そこで今回は、注文住宅の打ち合わせについて解説していきます。
どんなことを話して、何を決めれば良いか分からない方は、ぜひとも最後までお付き合い下さい。
そもそも注文住宅の打ち合わせとは?
注文住宅の打ち合わせとは、家の間取りや仕様などを決める重要なプロセスです。
注文住宅は施主と建築会社の共同作業であり、理想の住まいを形にするには、打ち合わせを通して要望を伝えたり、問題解決を図ったりとやるべきことがたくさんあります。
家づくりの専門家との間には知識差がありますので、色々と学ぶべきことも多いですが、認識のギャップを埋めるためにも、打ち合わせの流れやポイントを把握しておくなど努力する姿勢が必要です。
注文住宅の打ち合わせで決めるべきこと
注文住宅の打ち合わせで決めるべきことをまとめています。
初めての家づくりでは、分からないことがあって当たり前ですから、打ち合わせの中で疑問点を解消していきましょう。
資金計画 土地 建物 ショールームに足を運んでイメージを膨らませる 工程スケジュールの確認
順番に解説します。
資金計画
まずは、大枠の予算を決めるためにも資金計画を立てましょう。
予算を考えずに、家づくりのイメージを膨らませても、実現性がなければ意味がありません。
頭金や無理なく返済できる借入金額などをもとに、大枠の購入予算を決めて下さい。
建築会社は建築の専門家ですが、家づくりのプロでもありますので、資金計画についても相談してみると良いでしょう。
土地
建築会社では土地の紹介もしてくれますので、土地探しが必要な方は、住みたいエリアや条件をまとめて伝えるようにして下さい。
既に土地を準備している場合は、敷地調査・地盤調査を依頼して、用意している土地に希望の家を建築できるかどうか確認が必要です。
建物
建物の打ち合わせでは、内装・外装・間取りなど決めることがたくさんあります。
家族全員のこだわりを実現することは、予算の都合で難しい場合が多いので、予め優先順位をつけて妥協できるポイントを決めておくことも必要です。
また、言葉だけでイメージを伝えることは難しいので、写真やイラストなどを用いて、お互いの認識のずれを防ぎましょう。
コミュニケーションを密にすることが重要であり、納得できるまで打ち合わせを続けることが、後悔しない家づくりの近道です。
ショールームに足を運んでイメージを膨らませる
ショールームに足を運んでイメージを膨らませることも重要です。
ショールームを体験することで、イメージは明確になり、相手方にも伝わりやすくなります。
また、ショールームを見学中に、疑問点があれば質問して、その場で疑問を解消して下さい。
内装の打ち合わせでは、実物を見学すると色々な問題点も見つかりやすいので、積極的に利用しましょう。
工程スケジュールの確認
工程スケジュールの確認では、着工から引き渡しまでの期間を確定させておくことが重要です。
工期の長さやスケジュールが曖昧では、引越し業者の手配もできませんし、賃貸の解約時期が決まらず、無駄な家賃が発生することにもなりかねません。
また、天候など外部要因で工期が延びることもあるので、工事期間中もスケジュールに変更がないかをこまめに確認することをおすすめします。
注文住宅の打ち合わせの流れ
注文住宅の打ち合わせの流れは、大きく3つに分類されます。
どれも重要ですが、着工前の打ち合わせは回数も多く、完成後の満足度に直結しますので、気を引き締めて臨みましょう。
着工前 建築中 引き渡し前
順番に解説します。
着工前
着工前の打ち合わせでは、資金計画・間取り・内装・住宅設備などについて決めていきます。
理想の住まいを、どのような形で実現するかを擦り合わせるプロセスであり、イメージを共有することが重要です。そのためにも、曖昧な表現は避け、明確に意思の疎通を図りましょう。
多分大丈夫だろうと曖昧な部分を残して進めると、後悔することになりかねません。
請負契約締結後のプラン変更は手間もお金もかかりますので、納得できるまで話し合いをして、契約に進むことをおすすめします。
建築中
建築中の打ち合わせでは、着工前に決まっていない部分を詰めていきます。
壁紙のデザインなど細かい部分は、専門家の意見も取り入れつつ、内装を仕上げていきましょう。
また、外構工事は建物の完成後に始まりますが、当初の見積もりが甘く、追加費用が発生するケースも珍しくありません。急な出費に対応できるように、余裕を持った予算配分をおすすめします。
引き渡し前
引渡し前の打ち合わせでは、工期の変更がないかを確認して、引き渡し時期を確定させます。
また、引渡しまでに竣工立会をして、依頼内容と違う仕上がりになっていないかや不具合の有無を確認して、問題があれば手直しを依頼しましょう。
仕上がりが依頼内容と相違しているケースでは、言った言わないの問題を防ぐためにも、打ち合わせ内容を記録して、双方で保管しておく方法をおすすめします。
注文住宅の打ち合わせをスムーズに進めるためのポイント
注文住宅の打ち合わせをスムーズに進めるためのポイントをまとめていますので、内容を把握しておきましょう。
打ち合わせは回数が多く、時間もかかりますので、ポイントを押さえて無駄を省くことが重要です。
必要な部屋数、間取りを考えておく 完成イメージを固めて絵や写真を用意する 予算を決めておく 打ち合わせの内容の記録を取っておく 事前準備をしていく 打ち合わせ時のゴールを決める
順番に解説します。
必要な部屋数、間取りを考えておく
打ち合わせをスムーズに進めるための一つ目のポイントは、必要な部屋数、間取りを考えておくことです。
家族構成やライフスタイルによって、最適な間取りは異なることが理由であり、伝える要望が曖昧では、建築会社も適切なプランを提案できません。
必要な部屋数や間取りが分からない場合は、その旨を伝えて下さい。
初めての家づくりでは、分からないことがあって当たり前です。
完成イメージを固めて絵や写真を用意する
完成イメージを固めて絵や写真を用意することもポイントの一つです。
言葉だけでイメージを伝えるよりも断然伝わりやすく、イメージの共有が楽になります。
また、既存のプランなどを用いて、自分なりの工夫を加えてみるのも良いでしょう。
ゼロから間取りを作るよりも、使い勝手の良い間取りが作りやすいのでおすすめです。
予算を決めておく
予算を決めておくことも、打ち合わせをスムーズに進めるために必要です。
予め大枠の予算を決めておけば、建築会社もその予算に合わせてプランを設計できることが理由に挙げられます。
予算別にできることとできないことを把握しておけば、建築プランにも現実味が出てきますので、そこから予算を調整する形をとると良いでしょう。
打ち合わせの内容の記録を取っておく
打ち合わせの内容の記録を取っておくことも忘れてはいけません。
打ち合わせの内容は多岐にわたり、回数も多いので、内容を振り返る意味でも記録を取ることをおすすめします。
建築会社が準備していることもありますが、複写式のノートなど双方が保管できる形を取れば、言った言わないの水掛け論を防げますので、有効な手段と言えるでしょう。
事前準備をしていく
事前準備をして打ち合わせに臨むことも重要なポイントです。
スムーズな打ち合わせには、事前準備が欠かせません。
お互いに貴重な時間を使うわけですから、打ち合わせを実りあるものにする努力が双方に求められます。注文住宅は、施主と建築会社の共同作業であることを認識しておきましょう。
打ち合わせ時のゴールを決める
打ち合わせの時のゴールを決めておくことも、打ち合わせのスムーズに進めるポイントの一つです。打ち合わせをしても、何も決まらなければ時間の無駄となってしまいます。
打ち合わせ当日に決めきれないこともありますが、課題を持ち帰ったのであれば、次回の打ち合わせまでには答えを出しましょう。
事前準備にもつながる話であり、お互いに配慮が求められます。
注文住宅の打ち合わせに関するよくある質問
注文住宅の打ち合わせに関するよくある質問をまとめています。
他の方の疑問点が、自分たちの問題解決に役立つことがありますので、見ていきましょう。
打ち合わせを行う期間は一般的に何ヶ月くらい? 打ち合わせに回数の制限はある? 最終打ち合わせの注意点はある?
順番に解説します。
打ち合わせを行う期間は一般的に何ヶ月くらい?
注文住宅の打ち合わせ期間は、概ね4〜6ヶ月程度であり、長い方になると1年以上打ち合わせを続けているケースもあります。
打ち合わせ期間は長ければ良いというものではなく、事前準備をして効率的に内容を決めていくことが重要です。
打ち合わせに回数の制限はある?
打ち合わせの回数に制限を設けている場合もありますので、建築会社次第と言えます。
納得できるまで打ち合わせができる方が望ましいと考えられますが、ローコストを実現するために制限を設けているケースもありますので、必ずしも回数制限が悪い話であるとは限りません。
自分たちの優先事項を決めて、理想の家づくりに適した建築会社を選びましょう。
最終打ち合わせの注意点はある?
最終打ち合わせの注意点として、以降はプラン変更できないものと考えておきましょう。
内容次第では変更可能ですが、考えられる点はすべて考えたと言える状態で打ち合わせに臨めるようにして下さい。
まとめ:注文住宅の打ち合わせを上手く進めて新生活を手に入れよう
ここまで、注文住宅の打ち合わせについて解説してきました。
初めての家づくりで意識しておきたいポイントは、初めに大枠の予算を決めて、打ち合わせを通して、理想の住まいのイメージを共有することです。
決めることが多く楽しいことばかりではありませんが、注文住宅の打ち合わせを上手く進めて、快適な新生活を手に入れましょう。
建匠では、お客様の悩みに応じて専門のスタッフが家づくりをお手伝いしています。
各分野の専門スタッフがワンチームで対応致しますので、家づくりにお悩みの方はお気軽にお問い合わせ下さい。
注文住宅の最大の魅力は、自分たちの暮らしに合わせた間取りを自由に決められることですが、初めての家づくりでは、間取りの決め方一つをとっても悩みは多いものです。
自分たちのこだわりだけを詰め込んでも、使い勝手の悪い住宅となり、後悔することになりかねません。
そこで今回は、注文住宅の間取りの決め方のコツについて解説します。
注文住宅の購入を検討中の方は、ぜひとも最後までお付き合い下さい。
注文住宅の間取りの決め方のコツ
注文住宅の間取りの決め方のコツをまとめています。
自分たちの理想の間取りをイメージすることも重要ですが、色々な視点から考えて、間取りづくりを進めていきましょう。
用途ごとに部屋を分けて考える 土地の形状や方角・周辺の環境 住み心地や優先順位を考える 一般的な間取りのサンプルを見て考える 収納スペースを確保する ドアの設置場所を考える 安全性を確保する
順番に解説します。
用途ごとに部屋を分けて考える
一つ目のコツは、用途ごとに部屋を分けて考えることです。
間取りを決める際は、リビングのように人が集まるパブリックスペースや、寝室などプライベートスペースの配置に配慮が求められます。
快適な暮らしを実現するためには、細かい配置を検討する前に、部屋と部屋の配置を考えて大枠の全体像を固めることから始めて下さい。
土地の形状や方角・周辺の環境
土地の形状や方角・周辺の環境に配慮することも決め方のコツの一つです。
室内の配置を考える前に、敷地に対する建物の配置を考えなければなりません。
道路と敷地の関係を見て、玄関やリビングなどをどこに配置するか予め考えておきましょう。
また、土地の形状や方角によっては、配置計画に制限が出ますので、全体の配置・間取り計画をもとに土地を選んで下さい。
住み心地や優先順位を考える
住み心地や優先順位を考えることも重要です。間取りを考える際に、家族全員の要望をすべて叶えることは現実的ではありません。
同じ家に住む家族といえどもこだわりは人それぞれであり、予算の都合で妥協が必要な際に、予め優先順位を決めておけば、スムーズにプランの見直しが可能となります。
一般的な間取りのサンプルを見て考える
一般的な間取りのサンプルを見てから考えることもコツの一つです。
何もないところから間取りを作る作業は簡単ではありません。
初めての家づくりで、自分たちだけで間取りを作ると、恐らく使い勝手の悪い家が出来上がります。
一般的な間取りや、人気の間取りをサンプルとして、そこに自分たちの暮らしに合った工夫を取り入れることが間取りを決めるコツです。
収納スペースを確保する
収納スペースを確保することも忘れてはいけません。
家づくりでよく耳にする失敗談の一つが収納スペースが足りないことです。
それぞれの部屋の用途を考えて、使い勝手の良い位置にスペースを設けて下さい。
収納量については、現在の家財だけでなく、ライフステージの変化や季節家電にも対応できる様にスペースを確保することが重要です。
ドアの設置場所を考える
細かい部分になりますが、ドアの設置場所を考えることも重要です。
ドアの配置や開き勝手は、生活のしやすさに直結するポイントであり、毎日のちょっとした不便がストレスに繋がります。
通路の幅や生活動線を意識した上で、ドアの配置や開き勝手を検討すると良いでしょう。
安全性を確保する
小さい子供がいる家庭では、安全性を確保することも間取りを決めるコツの一つです。
キッチンからリビングを見渡せる間取りは人気があり、他にも、洗濯物を干す際は子供から目を離しがちになるので、洗濯物を洗って干すまでの動線を1階にまとめるのも良いでしょう。
多忙な家事と子育てを助けてくれる間取りを意識することが重要です。
注文住宅の間取りの決め方で失敗しないためのポイント
注文住宅の間取りの決め方で失敗しないためのポイントをまとめています。
全てのポイントが当てはまるとは限りませんので、自分たちの暮らしに合ったものを意識して、悔いを残さないようにして下さい。
玄関の方角を考える 水回りの配置をどこにするか 収納スペースを優先的に考える 生活音の漏れ 家具や家電の配置を考える
順番に解説します。
玄関の方角を考える
一つ目のポイントは、玄関の方角を考えて間取りを決めることです。
土地の形状や道路位置などによって、ある程度の制限はあるものの、それぞれの方角のメリット・デメリットを把握して、玄関の方角を決めると良いでしょう。
具体例を挙げると、北向きの玄関は日当たりが悪いという欠点はあるものの、日当たりの良い場所にリビングなどを配置しやすいメリットがあります。
また、玄関は向きだけでなく、広さも重要な要素であり、シューズクロークなど収納スペースとしての使い方も意識してみましょう。
水回りの配置をどこにするか
水回りの配置をどこにするかも重要なポイントです。
キッチンや浴室など水回りでの作業は音が響きやすいので、リビングが近いとストレスになりかねませんし、寝室が近ければ、トイレの排水で夜中に目が覚めることも考えられます。
また、水回りの配置と動線は、家事のしやすさに直結し、一カ所にまとめることで建築費用のコストカットに繋がりやすいことも覚えておきましょう。
収納スペースを優先的に考える
収納スペースを優先的に考えることも、失敗しないためのポイントの一つです。
広い居室を作っても、収納が少なく荷物があふれる状況は望ましくありません。
優先順位は人それぞれではありますが、最低限必要な収納スペースは確保しておきましょう。
また、収納スペースを確保することは重要ですが、使い勝手にも配慮が求められます。
予め収納するものを想定して、必要な場所に適切なスペースを確保して下さい。
生活音の漏れ
間取りの決め方で失敗しないためには、生活音の漏れへの対策も必要です。
具体的には、家族が集まり長く過ごすリビングの上に、子供部屋を配置しないなどの対策が挙げられます。
他にも、水回りから寝室などプライベートスペースを離して配置するなど、自分たちの家族構成をもとに、快適な暮らしを実現する間取りを考えてみましょう。
家具や家電の配置を考える
家具や家電の配置を考えることも、失敗しないためのポイントです。
大まかな間取りプランが出来上がったら、使用する家具や家電を書き込んでいきましょう。
実際の暮らしをイメージすることで、間取りの問題点が見つかるかもしれません。
また、季節家電など使用頻度の少ないものも想定しておくと、住み始めてからスペースやコンセントが足りないといった失敗がなくなります。
注文住宅の間取りの決め方で検討したいポイント
注文住宅の間取りの決め方で検討したいポイントを紹介します。
家族構成やライフスタイルを考慮して、自分たちの暮らしに合ったものを取り入れてみましょう。
3階建て ガレージ 和室
順番に解説します。
3階建て
狭小地であれば、3階建ての間取りも検討してみましょう。
3階建ての間取りで注意すべき点は、生活動線と家事動線です。
動線が悪いと、階段の昇り降りが増え、大きなストレスとなりかねません。
同じフロアに配置できるスペースが限られるものの、水回りはできるだけまとめることをおすすめします。
ガレージ
ガレージの配置は、敷地と建物の配置プランと同時に検討して下さい。
雨の日はガレージから軒下を通って濡れずに玄関にたどり着く動線など、日常生活でなるべくストレスを感じさせない設計が求められます。
また、物置としての利用や車の買い替えなどを考慮して、スペースに余裕を持たせておくと良いでしょう。
和室
注文住宅の間取りに和室を取り入れる場合は、作る目的を明確にすることが重要です。
新築で和室を作る家は少なくなり、建築費用が高くなるケースもあるため、とりあえずという考え方では後悔する可能性があります。
使用用途は色々とありますが、自分たちの暮らしに本当に必要かどうかを検討して下さい。
注文住宅の間取りの決め方に関するよくある質問
注文住宅の間取りの決め方に関するよくある質問をまとめています。
他の方の疑問点を自分たちに置き換えて、より良い間取りプランを目指しましょう。
おしゃれな間取りにするために何ができる? 間取りの考え方の順番や優先順位はどうすればいい? 間取りでやってよかったオプションとは?
順番に解説します
おしゃれな間取りにするために何ができる?
感性は人それぞれではありますが、一般に、リビング階段・吹き抜け・スキップフロアなどを取り入れた間取りはおしゃれな家といわれます。
デザインにこだわった間取りに憧れる方は多いでしょうが、これから長く住むマイホームだからこそ、住宅性能にもこだわりたいところです。
デザイン性と機能性を両立した間取りを目指しましょう。
間取りの考え方の順番や優先順位はどうすればいい?
家族構成やライフスタイルをもとに、土地や周辺状況からイメージを固め、予算の都合で妥協する必要があれば、優先順位をつけて対応しましょう。
ゼロからプランを作ることは難しいので、気になった間取りプランを参考に、自分なりの工夫を加えて、理想の間取りを目指して下さい。
間取りでやってよかったオプションとは?
ウォークインクローゼットやパントリーなど、収納関係のオプションは満足度が高い傾向にあります。
ちょっとした便利の積み重ねが、快適な暮らしに繋がりますので、自分たちの暮らしに合ったオプションを選びましょう。
まとめ:注文住宅の間取りの決め方を理解して、住み心地の良い家で新生活を送ろう
注文住宅の間取りは自分たちの理想の暮らしを形にできる反面、自由度が高く、何から始めたら良いか分からない方も多いでしょう。
まずは、注文住宅の間取りの決め方を理解することが大切です。
その上で、自分たちの暮らしに合った工夫を取り入れることで、住み心地の良い家を作り、快適な新生活を目指して下さい。
建匠では、お客様の理想の暮らしを考えて「たったひとつ」の家づくりを提案しています。
注文住宅の間取りの決め方に悩まれている方は、お気軽にモデルハウスへ足をお運び下さい。
新築住宅の外構工事は、住宅の外観に大きく影響を及ぼすため、とても重要といえます。
とはいえ、新築住宅における外構工事には多彩なバリエーションがあり、かかるコストもまちまちで、何から選べばよいかわからない人も多いでしょう。
本記事では、新築の外構工事の種類や費用の相場について詳しく解説します。
新築の外構費用を安く抑えるポイントについても触れますので、ぜひ最後までご覧ください。
※本記事で紹介する外構工事の種類、および費用は一般的な事例であり、建匠の実例ではないためご注意ください。
そもそも新築の外構とは?
新築の外構とは、建物の外側工事です。
つまり、敷地内全体における建物以外の工事全てを指します。
例えば、駐車場・塀・門扉などが上記にあたり、建物の外観同様に家の顔となる部分です。
別名「エクステリア工事」とも呼ばれ、予算を割くべき重要な箇所の一つといえるでしょう。
新築の外構工事の項目と費用相場の比較表
はじめに、新築の外構工事における種類と費用について、後述する項目を表にまとめました。
外構工事の種類
費用相場
備考
玄関のアプローチ
15~30万円
仕上げによって費用はまちまち
フェンス
1m/1~5万円
主に隣地境界線に設ける
塀
1㎡/1~2万円
風通しの確保に注意
庭
10万円~
広さや仕上げ次第で費用が大きく変わる
テラス
10~40万円
既製品でも種類が豊富
照明
10~30万円
防犯対策にもなる
門扉・門柱
20~30万円
インターホンも含めた費用相場
ガレージ・カーポート・駐車場
10~50万円以上
カーポートの有無で費用が大きく変わる
ベランダ・バルコニー
30~50万円
5~10㎡の費用目安
サンルーム
30~50万円
ガーデニングスペースなどにも最適
その他の外構工事
20~50万円以上
ウッドデッキなど
新築の外構工事の項目と費用相場
新築の外構工事の項目と費用相場について、一つずつ解説していきます。
玄関のアプローチ フェンス 塀 庭 テラス 照明 門扉・門柱 ガレージ・カーポート・駐車場 ベランダ・バルコニー サンルーム その他の外構工事
以上の11項目の特徴などについて解説していきますので、参考にしてください。
玄関のアプローチ
玄関アプローチの費用相場は15〜30万円です。
上記の費用は、アプローチの仕上げによって変わります。
単純にコンクリートでシンプルに仕上げれば比較的安価で済みますが、玄関アプローチはバリエーションが豊富です。
例えば、敷地の入口から玄関までの通路をポーチタイルで繋いだり、アプローチの枠をピンコロ石で装飾したり、花壇スペースを加えたりなど、さまざまなアレンジができます。
したがって、こだわるほど費用が上がり、アプローチだけで30万円を超えるケースもあるため注意が必要です。
フェンス
フェンスの費用相場は1mあたり1〜5万円です。
主な用途は隣地との境界線に設置することから、比較的広範囲にわたり設置することが多く、1〜2m程度で済むことは少ないといえるでしょう。
フェンスの設置方法はさまざまですが、一般的には高さ20㎝程度のブロックの上にフェンスを設置します。
フェンスの高さは60㎝・80㎝・100㎝などがあり、見通しの良いタイプと目隠しができるタイプといったバリエーションも豊富です。
目隠しフェンスを高く設ければ、周囲の目線は気になりにくいですが、反面閉塞感が出る場合もあるため、予算や状況に応じてフェンスを選ぶ必要があります。
塀
塀の費用相場は1㎡あたり1〜2万円です。
主な用途として、隣地境界線に設ける点においては前述のフェンスと同じですが、ここでいう塀とは「ブロック塀」が一般的です。
つまり、フェンスよりも重厚感があり、いかにも「壁」といった印象を受けるでしょう。
同じ用途ではありますが、フェンスと比較すれば費用は安くなります。
ブロック塀には主に「コンクリートブロック塀」と「化粧ブロック塀」があり、コストとしては化粧ブロック塀の方がデザイン性も高いことから割高です。
ブロック塀の注意点は、フェンス以上の閉塞感が出る可能性が挙げられます。
重厚であるがゆえに、圧迫感を感じやすいことや、フェンスのような通気スペースは取りにくいため、あまり高く設置しすぎないようにしましょう。
庭
庭スペースの費用相場は約10万円です。
一言に「庭」といっても広さはまちまちのため、広さやデザイン次第では安く抑えられます。
逆にいくらでも高くなるともいえるでしょう。
例えば、玄関アプローチも庭の一部と捉えることもできますし、ガーデニングスペースや大きな庭木などを植えればさらに費用もかかります。
都市型の新築であれば、広い庭スペースは確保しにくい場合が多いですが、郊外の新築は比較的敷地に余裕が出やすいため、予算組みには注意が必要です。
テラス
テラスの費用相場は10〜40万円です。
テラスとは一言でいえば「屋根」を指します。
例えば、1階の掃出し窓から出る庭先などに設けるテラススペースや、バルコニーに設けるバルコニーテラスなどです。
テラスは設置する範囲と素材によって費用が変わります。
素材でいえば、軽量な塩化ビニールは安く設置できますが、耐久性に欠けることがデメリットです。
反対に、コストは上がりますがポリカーボネートという素材は、軽量かつ耐久性に優れます。
安さだけでなく、強度も含めたコスパの良さで判断するようにしましょう。
照明
外構における照明の費用相場は10〜30万円です。
ただし上記の相場は、照明の範囲および数によって費用は大きく変わります。
おおよその目安としては、照明一か所に対して3〜5万のイメージです。
また、スポットライトやポールライトなどの種類によっても一か所あたりの価格は変わります。
まずは予算を決めてから、その中でできる外構照明を設置しましょう。
外構の照明は外観を鮮やかに彩るだけでなく、防犯対策にも一役買うため、予算に余裕があればぜひ取り入れることをおすすめします。
門扉・門柱
門扉・門柱の費用相場は20〜30万円です。
門扉・門柱の無い、いわゆる「オープン外構」と比較しても、外構に高級感が出る上、防犯性能も向上するといえるでしょう。
門扉・門柱は非常に多くの種類があるため自由度も高く、建物の外観やコンセプトに合わせたデザインが可能です。
設置する際にはインターホンやポストも一緒に取り付けるのが一般的です。
ただし、車庫のシャッターを取り付ける場合は、非常に高額になる場合があるため注意しましょう。
ガレージ・カーポート・駐車場
ガレージ・カーポート・駐車場などにかかる費用相場は20〜50万円以上です。
費用相場に幅がある理由は、カーポートを設置するか否かで費用が大きく変わる点が挙げられます。
カーポートとは「車庫部分の屋根」です。
カーポートは想定駐車台数に応じた大きさはもちろん、片側で支えるタイプ・両側で支えるタイプ・デザイン性も重視したものなどによって費用が大きく変わります。
それだけに、選べる種類が豊富であることは言うまでもないですが、予算の幅は大きいだけに、設置する際は慎重に選ぶようにしましょう。
反対に、カーポートを設けず駐車スペースのみの確保であれば、台数にもよりますが10万円前後で収まります。
ベランダ・バルコニー
ベランダ・バルコニーを設置する場合の費用目安は30〜50万円です。
上記の目安は5〜10㎡の広さを想定しています。
例えば、三間間口(約5.4m)で奥行きが1mならば5.4㎡です。
ベランダ・バルコニーの広さで費用が変わることはもちろん、ベランダ防水の種類によっても差が出るため、よく比較しましょう。
ベランダ防水の種類は「FRP防水」や「ウレタン防水」などが一般的ですが、約10〜15年弱で再メンテナンス時期がきます。
「スカイプロムナード」という金属防水は、防火・耐震性能が高く、メンテナンスフリーという大きなメリットがありおすすめです。
ただし費用は高額になりがちであるため、見積りを確認したうえで検討しましょう。
サンルーム
サンルームの費用相場は30〜50万円です。
サンルームは各メーカーから豊富なラインナップがリリースされています。
デザイン性も含めて検討がしやすいといえるでしょう。
また、室内干し用途のみのシンプルなものや、屋内ガーデニングの要素も踏まえたサンルームもあります。
ただし、細かくオプション指定できるものも多いため、想定外の費用とならないよう注意しましょう。
主なオプション内容としては、床材・扉・ガラスなどのグレードアップや、網戸・物干し竿の追加取付などが挙げられます。
その他の外構工事
その他の外構工事にはさまざまなものがありますが、本記事では、根強い人気の「ウッドデッキ」を紹介します。
ウッドデッキの費用相場は20〜50万円です。
なお、上記の費用相場は約5㎡前後からの大きさのウッドデッキを想定しています。
「ウッド」といっても本物の木を用いることはあまりなく、樹脂加工された木(樹脂デッキ)が一般的です。
本物の木と比べて経年劣化の影響を受けにくく、腐ることもないためウッドデッキには多く用いられている人気の材質です。
反対に、あえて本物の木でウッドデッキを設置したい場合には、加工にも手間がかかるため費用は高額になる可能性が高いことを知っておきましょう。
新築の外構工事の費用を安く抑えるポイント4つ
次は、新築の外構工事にかかる費用を安く抑えるポイントについてご紹介します。
デザインをシンプルにする 優先順位を考える 外構工事を複数回に分ける DIYが可能な箇所は自分で行う
上記5点を詳しく解説していきます。重要なポイントのため、ぜひ参考にしてください。
デザインをシンプルにする
外構のデザインをシンプルに仕上げることが、費用を抑える第一歩といえるでしょう。
外構はこだわればこだわるほどに外観全体に彩りを加えられますが、そのこだわりに応じて費用は膨らんでいきます。
そのため、外構にかかる費用に線引きをして、シンプルなデザインに収めることが重要です。
極論をいえば、外構は最低限の勾配仕上げ・ポスト・インターホンがあれば十分に機能します。
優先順位を考える
外構工事における優先順位をつけることも重要です。
前述のように外構はこだわるほどに費用が嵩みます。
とはいえ、せっかくの新築ですので叶えたい希望もあることでしょう。
そこで、全てを取り入れるのではなく、優先順位を絞って厳選することをおすすめします。
あらかじめ考えておくことにより、どうしても譲れない部分は取り入れつつ、その他はなるべくカットすることで上手に予算組みができるでしょう。
外構工事を複数回に分ける
外構工事を複数回に分けることで、費用を抑えることができます。
ただし注意点として、総額からみれば一度に工事をしたほうが費用は安く済む点は念頭におきましょう。
それでも、一度に大きな予算をかけずに少しずつ理想の外構に仕上げていくのも、楽しみが増えて良いともいえます。
また、建物内部と違って外構スペースは入居後でも比較的施工がしやすいため、おすすめの方法です。
DIYが可能な箇所は自分で行う
外構工事にはDIYを積極的に取り入れましょう。
インターネットや動画サイトには、DIYの方法が大量に紹介されています。
そのため、どんな人でも簡単にDIYが始められるといえるでしょう。
工事費用の節約はもちろん、DIYを通してさまざまな経験もでき、家族間のコミュニケーションになるためおすすめできます。
一度始めてしまえば意外に続けられるのがDIYです。
新築の外構工事の費用に関するよくある質問
ここまで新築工事における外構工事について解説してきました。
最後に、外構工事の費用に関するよくある質問を紹介します。
外構工事の費用が払えない場合はどうすればいい? コンクリート打ちっ放しにする場合の外構工事の費用相場は? ・お金のかからない外構工事はある?
上記3点に絞って、それぞれ回答していきます。
外構工事の費用が払えない場合はどうすればいい?
外構工事の費用が払えないケースにはいくつかありますが、対策の結論としては、必ず事前に資金調達方法を確保しておくことです。
例えば、自己資金として外構工事が用意できそうにないのであれば、建物本体代金に加えて外構工事分についても融資申し込みしましょう。
諸条件によって外構費用が借りられなかった場合には、サポートローンによって外構費用分を確保する方法もあります。
ただしこの場合は、本体の住宅ローンに影響を及ぼさないかを必ず確認しましょう。
いずれの方法でも借入れができなかった場合の選択肢は2つです。
一つは、やりたい外構の資金を親戚などから借りるという行為です。
ここでの注意点は、カードローンや消費者金融は利用しないことです。
住宅ローン自体も借りられない可能性が高くなるため、絶対にやめましょう。
もう一つの選択肢は、予算を超えた費用がかかる外構工事はしないことです。
当初の予算で収まる最低限の外構工事のみにしておくことで、それ以上の外構費用は不要となります。
間違っても、資金調達ができていない状態で外構工事を進めることだけは絶対にしないようにしましょう。
コンクリート打ちっ放しにする場合の外構工事の費用相場は?
コンクリート打ち放しの外構費用の目安は、1㎡あたり1万円前後となります。
コンクリート打ち放しは、主にガレージスペースなどの部分に設けることが多いです。
例えば、余裕のあるガレージスペース1台分(3m×5m)であれば、10〜15万円が相場といえるでしょう。
お金のかからない外構工事はある?
お金が全くかからない外構工事はありません。
ただし、外構工事がプランに含まれている住宅を購入する、もしくは過度な外構工事をしないといった方法で費用を抑えることは可能です。
郊外などの新築で、外構工事を一切しないケースもあります。
ただし、これらは水はけが良い立地条件であるなどのケースです。
外構工事によって勾配を付けないと水が溜まるなどの立地では、外構工事をしないことでかえって不利益を生むことにもなりかねないので、注意が必要です。
まとめ:新築の外構にこだわるならメリハリを大切に
今回は、新築の外構工事や費用に関して解説しました。
新築の外構は新築全体の外観にも影響するため、とことんこだわりたい部分ですが、一方で費用との相談も必要です。
そのため、メリハリをつけてプランニングすることが重要といえるでしょう。
本記事のまとめは以下のとおりです。
・外構工事は「こだわり」と「メリハリ」のバランスを大切に
・外構工事をしない選択肢もあるが、水が溜まるなどのトラブルに注意
建匠では、お客様の状況に合わせて、建てた後に困らない資金計画を提案しています。
家づくりお悩みの方は、お気軽にモデルハウスへ足をお運び下さい。
どんなに些細なお悩みにも、お客様に寄り添って対応いたしますので、まずはモデルハウスにお越しくださいませ。
住宅ローンの滞納と聞いて、自分たちには関係のない話だと感じた方は多いでしょう。
しかしながら、返済プランの破綻は対岸の火事ではありません。
住宅金融支援機構が公表する『令和2年度リスク管理債権』を見ると、貸付条件緩和債権額を含めたリスク管理債権が、全体の貸付金残高に占める割合は3.48%と無視できない数値となっています。
そこで今回は、住宅ローンが払えない場合の対処方法について解説します。
万が一の話ではありますが、いざという時に対処方法を知っていれば、最悪のケースを回避できるかもしれません。
そもそも住宅ローンが払えなくなる主な原因とは?
住宅ローンが払えなくなる主な原因は以下の通りです。
資金計画を立てる際に、気を付けておけば防げたかもしれない原因もあれば、そうでない原因もあります。
これからマイホームの購入を検討する方は、それぞれの原因を把握して、リスク管理に努めて下さい。
転職や失業などによる収入の減少 出費・支出の増加 病気によって返済が難しくなった 返済が厳しい住宅ローンを組んでいた 定年退職後も支払いが残っている コロナ禍による生活の変化
順番に解説します。
転職や失業などによる収入の減少
一つ目の原因には、転職や失業などによる収入の減少が挙げられます。
借入開始時の収入を安定して得られることを見込んで返済プランを立てるため、収入が下がると返済の負担割合が増え、返済プランが破綻しかねません。
また、ボーナス併用払いを選択している方はより注意が必要です。
ボーナスは会社の業績次第であり、必ず支給されるものではないことを忘れてはいけません。
出費・支出の増加
出費・支出の増加も支払いが困難となる原因の一つです。
子供の教育費や親の介護費用などはある程度想定できますが、病気や怪我などの予期せぬ出費もあります。
収入をすぐに増やすことは難しいので、定期的に家計の見直しをして、無駄な出費がないかをチェックする癖をつけておきましょう。
出ていくお金は気にしなければ把握しにくいため、家計簿アプリなどの利用をおすすめします。
病気によって返済が難しくなった
病気により休職を余儀なくされ、返済が難しくなることも原因の一つです。
傷病手当を受け取ったとしても、収入の約1/3が減少します。
民間の保険会社の休職保険があるとはいえ、自分は大丈夫だろうと考えて、加入している方は少ないでしょう。
また、団体信用生命保険は高度障害状態以外にも、がん・急性心筋梗塞・脳卒中の三大疾病を特約でカバーできるので、借入時に加入を検討して下さい。
返済が厳しい住宅ローンを組んでいた
返済が厳しい住宅ローンを組んでしまい、払えなくなるケースは珍しくありません。
借入可能額=返済可能額ではありませんので、返済負担率20〜25%を目安として、家計に無理のない返済プランを立てることが重要です。
また、変動金利で上限に近い借入をしている場合、金利上昇により月々の支払いの負担が増える可能性がありますので、金利プランの選択は慎重に検討して下さい。
定年退職後も支払いが残っている
定年退職後に支払いが残っているケースも、払えなくなる原因の一つです。
今後さらに定年が引き上げられる可能性もありますが、定年を迎える前に完済できる借入期間を設定することが望ましいといえます。
定年後に継続雇用されるケースでは、基本的に年収が下がることに注意して下さい。
また、退職金を見込んだ返済プランを立てることはおすすめできません。
老後資金の蓄えも必要になりますので、安定して返済できるプランを目指しましょう。
コロナ禍による生活の変化
コロナ禍による生活の変化も、返済が滞る原因に挙げられます。
新型コロナウイルス感染症の影響で、生活が一変した方も多いでしょう。
雇止めや賞与減額などのニュースは記憶に新しく、現在も影響が残っています。
コロナ禍のように、誰も予想できないことが今後も起こる可能性はゼロではありません。
住宅ローンが払えなくなることを他人事と思わずに、最悪のケースを想定して返済プランを立てることをおすすめします。
住宅ローンが払えない場合の対処方法8選
住宅ローンが払えない場合の対処方法をまとめています。
対応を後回しにして何もしないことは悪手でしかありません。
問題が起こった時は、早く動くことが解決の近道です。
家計の見直し 住宅ローンの返済条件を見直す 住宅ローンの借り換えを検討する 団体信用生命保険適用の有無を確認する 売却する(一般売却・任意売却) 個人再生(住宅ローン特例)を利用する リバースモーゲージに借り換える 新型コロナに関する休業支援金・給付金を受け取る
順番に解説します。
家計の見直し
一つ目の対処法は、家計の見直しをすることです。
急に収入を増やすことは難しくとも、無駄な出費をなくして、毎月の固定費を削減することはすぐにでも始められます。
携帯電話の通信費や車の維持費など、家計の収支を洗い出して、節約できるものがないかをチェックしてみましょう。
住宅ローンの返済条件を見直す
住宅ローンの返済条件を見直すことも対処方法の一つです。
月々の返済が負担に感じる時点で、金融機関に相談することで、返済期間の見直しや月々の返済額を減額してくれるなどの対応をしてくれるケースもあります。
金融機関の立場で考えても、返済が滞るよりは、条件を見直して返済を続けてもらう方が望ましいでしょう。
もちろん何でも対応してくれるわけではありませんが、返済が厳しいと感じたら、滞納する前に勇気をもって相談して下さい。
住宅ローンの借り換えを検討する
住宅ローンの借り換えを検討することも対処方法の一つです。
一般に借り換えの効果があるのは、金利差1%以上・残り期間10年以上・ローン残高1,000万円以上とされており、必ずしも借り換えが有効であるとは限りません。
低金利が続く現在では、金利差によるメリットよりも借り換えの手数料などの方が高くつくケースも多く、まずは現在の金融機関に返済条件の見直しを相談するべきです。
団体信用生命保険適用の有無を確認する
団体信用生命保険適用の有無を確認することも忘れてはいけません。
加入者が死亡または所定の高度障害状態になった場合、残りの住宅ローンは全額弁済されます。
万が一の際は、保険の適用条件を確認して下さい。
売却する(一般売却・任意売却)
返済が難しいと判断した時は、家を売却することも方法の一つです。
住宅ローンの残債は売却金額で一括返済することになります。
一般売却は最も高く売れる売却手法なので、返済が滞る前に売却することも検討するべきでしょう。
また、任意売却については、債権者の同意が必要になりますので、金融機関に相談しなければなりません。
個人再生(住宅ローン特例)を利用する
個人再生を利用することも対処方法の一つです。
個人再生は減額された借金を概ね3年かけて支払うことで、残りの借金の支払義務が無くなります。
住宅ローンは減額対象とならず住宅ローンの返済を続けることで、その後も住み続けられます。
これは住宅ローン特例によるもので、住宅を失うことなく借金を整理し経済的に再生できるようにするための制度です。
リバースモーゲージに借り換える
リバースモーゲージとは、家を担保にお金を借りる方法であり、毎月の返済は利息のみでよく、債務者が亡くなった時に、担保物件を売却して債務を完済する住宅ローンのことです。
また、リバースモーゲージはシニア向けの金融制度であり、年齢制限が設けられているため年齢によっては利用できない可能性があります。
新型コロナに関する休業支援金・給付金を受け取る
新型コロナウイルス感染症の影響で返済が滞る場合は、給付金や貸付制度を利用して下さい。
適用要件はありますが、急場をしのぎ生活を立て直す時間が稼げます。
加えて、家計を見直した上で、返済条件の見直しを相談するなど、できることはすべてやりましょう。
住宅ローンが払えない場合に絶対にやってはいけない注意点
住宅ローンが払えない場合に絶対にやってはいけない注意点をまとめています。
問題の先送りは事態を悪化させるだけなので、問題を放置してはいけません。
専門家に相談しない 金融機関などからの連絡・督促を無視する 競売にかけられるまで対処しない 消費者金融、カードローンなどの借り入れを返済に充てる 夜逃げ
順番に解説します。
専門家に相談しない
問題を一人で抱え込まず、周りに相談することが大切です。
自分にできることをした上で、金融機関や法律事務所などに相談してみましょう。
債務整理など法律の素人では分からないような解決方法が見つかるかもしれません。
金融機関などからの連絡・督促を無視する
金融機関などからの連絡や督促を無視することは厳禁です。
問題の先送りでしかなく、むしろこちらから連絡して問題について相談するようにして下さい。
競売にかけられるまで対処しない
競売にかけられるまでには、時間もやるべきこともたくさんあります。
滞納をしたとしても、専門家の意見を取り入れて、できることから始めることが重要であり、あきらめてはいけません。
消費者金融、カードローンなどの借り入れを返済に充てる
新たに借入をして、返済に充てることも厳禁です。問題の先送りであり、むやみやたらに借金を重ねると破産のリスクが高まります。
夜逃げ
滞納の状況が続いたとしても夜逃げをしてはいけません。
夜逃げをしても競売は実行されますし、借金が無くなることはありませんので、どうにもならない時は、自己破産も視野に入れて下さい。
問題を抱え込まず、専門家に相談することをおすすめします。
住宅ローンが払えない際のよくある質問
住宅ローンが払えない際のよくある質問をまとめています。
他の方の疑問点をチェックして、万が一の事態に備えて下さい。
住宅ローンが払えず精神障害や難病などの病気を患った場合どうなる? 住宅ローンが払えず自己破産した場合はどうなる? 住宅ローンが払えないとブラックリストに名前が載ることはある?
順番に解説します。
住宅ローンが払えず精神障害や難病などの病気を患った場合どうなる?
住宅ローンの支払が難しい場合は、売却も視野に入れる必要があります。
特約を付保したとしても団体信用生命保険でカバーされない病気は多いので、リスクに備えて、別途保険に加入しておくとよいでしょう。
住宅ローンが払えず自己破産した場合はどうなる?
住宅ローンが払えず自己破産が認められた場合、返済を求められることはなくなりますが、競売で住宅の売却が決定した後は退去しなければなりません。
居座り続けても、強制執行により追い出されてしまうので、転居先を見つける必要があります。
住宅ローンが払えないとブラックリストに名前が載ることはある?
延滞が2~3ヶ月続くと、信用情報機関に異動情報として登録されます。
所謂、ブラックリストに名前が載ると表現されるものです。
まとめ:住宅ローンが払えないと感じたら早めに手を打つことが大切
月々の返済が厳しいと感じたら、早めに手を打つことが大切であり、問題を先送りしても解決には繋がりません。
むしろ、状況を悪化させるだけなので、自分一人で解決ができないと感じたら早めに相談して下さい。
お金のことなので相談しにくいと感じるかもしれませんが、勇気をもって相談することが問題を早期解決に導きます。
建匠では、お客様の現在と将来を考慮した資金計画を提案しています。
住宅ローンの返済プランにお悩みの方は、お気軽にお問い合わせ下さいませ。
結婚や出産など、ライフイベントに合わせて家を建てたいと考えている方は多いでしょうが、初めての家づくりで、完成までの流れをイメージすることは簡単ではありません。
そこで今回は、家づくりの基本的な流れについて解説します。
家づくりは準備段取りが重要であり、計画を疎かにすると完成後、後悔することになりかねません。
まずは家づくりの基本的な流れ9つを確認しよう
家づくりの基本的な流れを大まかに9つのステップに分類しています。
住宅工事着工までの流れを把握して、マイホーム計画を準備して下さい。
家を建てる目的から家づくりのイメージを行う 予算計画を練る 建築会社を決める 住宅ローンの事前審査を行う 条件に合う土地を選ぶ 予算と完成のイメージをすり合わせながら見積もりを作る 請負業者の決定 住宅ローンの本申請を行う 家を建てる工事がスタート
順番に解説します。
家を建てる目的から家づくりのイメージを行う
最初のステップは、家を建てる目的から家づくりのイメージを行うことです。
家づくりの目的は人それぞれ違いますので、どんな場所にどんな家を建てるかを、現在の暮らしだけでなく、将来の変化も考慮して家族で相談してみましょう。
理想の住まいのイメージを固めておかなければ、建築会社や不動産会社に自分たちの要望を明確に伝えられません。
予算計画を練る
家づくりのイメージ作りと並行して、予算計画を練ることも必要です。
どちらが先という話ではありませんが、大まかでも予算が決まっていなければ、理想の住まいのイメージも絵に描いた餅となりかねません。
現在の年収と手元資金をもとに、住宅取得費用の予算を想定しておきましょう。
建築会社を決める
大枠の予算やどんな家に住みたいかが決まった後は、建築会社を決定します。
建築会社ごとに、得意とする価格帯や住宅の特徴が異なります。
自分たちの理想の家に合った建築会社を選ぶことが重要なポイントです。
一つの建築会社にこだわらず、見積もりや建築プランを比較して、信頼できる建築パートナーを選びましょう。
住宅ローンの事前審査を行う
ある程度建築プランや購入費用が固まった段階で、住宅ローンの事前審査に申し込みます。
申込者の年収や資産に対して、物件を購入してきちんと返済できるのかを申込者本人の信用や返済能力に応じて判断されます。
したがって、あらかじめ収入証明書類などを準備しておきましょう。
条件に合う土地を選ぶ
土地が必要なケースでは、この段階までに条件に合う土地を選んでおきましょう。
建築会社に土地選びと家づくりと合わせて依頼するのであれば問題ありません。
ただし、他の不動産会社に依頼する場合、選んだ土地に自分たちの立てたい家を建築できるかどうかの確認が必要です。
予算と完成のイメージをすり合わせながら見積もりを作る
住宅ローンの事前審査では、仮のプランを用いることが一般的なので、土地選びと並行して、予算と完成のイメージをすり合わせながら見積もりを作ります。
敷地調査を実施の上、建築の本体工事以外の費用を算出して、総工費と建築プランを詰めていきます。
その際は、請負契約締結後にプラン変更が出ないようにコミュニケーションを密にすることが大切です。
請負業者の決定
請負業者の決定後に、建築会社と工事請負契約を締結します。
着工からのスケジュールや請負代金の支払い方法など、確認すべきことは多くあります。
曖昧な部分を残さず、納得してから契約して下さい。
請負契約書の内容は多岐に渡りますので、事前に雛形などを用いて契約内容を確認しておくとよいでしょう。
住宅ローンの本申請を行う
請負契約締結後に、住宅ローンの本審査に申し込みます。
事前審査の段階で、ほぼ契約できるかどうかの判断がついています。
本申請は高い確率で審査承認が得られるでしょう。
家を建てる工事がスタート
建築確認許可が下りたら、家を建てる工事がスタートします。
着工後は、完成を待つばかりとなりますので、引越しの段取りなど新生活の準備を始めましょう。
完成後に竣工立会を実施して、万が一不具合が見つかった際は、引き渡しまでに手直しを依頼して下さい。
家を建てるためにまず何からやるべき?
家づくりには目的がありますので、ゴールから逆算して計画を立てることから始めましょう。
計画を立てる際に注意すべき点をまとめていますので、自分たちの家づくりに役立つことがあれば取り入れて下さい。
いつまでに家を建てたいのか逆算する 家づくりの必要性や理想の家のイメージをしっかり話し合う イベントやセミナーに積極的に参加して情報収集をする 自己資金や住宅ローンなどの予算が適切か話し合う
順番に解説します。
いつまでに家を建てたいのか逆算する
まずは、いつまでに家を建てたいのか逆算して考えます。
ライフイベントに合わせて完成時期を想定し、それまでにやるべきことをリストアップして計画を立てましょう。
必ずしも、予定通りにいくわけではありませんので、余裕をもって臨機応変に対応することを心がけて下さい。
家づくりの必要性や理想の家のイメージをしっかり話し合う
家づくりの必要性や理想の家のイメージをしっかり話し合うことも重要なポイントです。
当たり前のことだと思うかもしれませんが、家づくりの軸になる部分であり、軸がぶれると家づくりの方向性が定まりません。
現在の暮らしと将来の変化を考慮しながら、家族でゆっくりと時間をかけてプランを練りましょう。
イベントやセミナーに積極的に参加して情報収集をする
イベントやセミナーに積極的に参加して情報を収集することも重要なプロセスです。
自分たちだけで考えて答えが出ない場合は、専門家の意見を取り入れることをおすすめします。
相談するうちに、自分たちでは気づかなかった潜在的な希望が見つかることも少なくありません。
自己資金や住宅ローンなどの予算が適切か話し合う
自己資金や住宅ローンなどの予算が適切か話し合うことも忘れてはいけません。
家づくりは手段であり、目的は快適な暮らしを実現することです。
無理な借入をして、返済に追われる状況では、快適な暮らしを送ることはできません。
まずは、大まかな予算を想定して、その中で理想の家を目指してみましょう。
家を建てる際に失敗しないためのポイント
家を建てる際に失敗しないためのポイントをまとめています。
100%満足のいく家づくりは難しいものの、できるだけ悔いは残したくないものです。
それぞれの内容を把握して、失敗のリスクを取り除く努力が必要です。
絵や写真を使って具体的なイメージを伝える 中立的な相談者を用意する 関係者との連携をしっかりと行う 不安なことを不安なままにしない
順番に解説します。
絵や写真を使って具体的なイメージを伝える
一つ目のポイントは、絵や写真を使って具体的なイメージを相手方に伝えることです。
プランの打ち合わせでコミュニケーションを密にすることは重要ですが、言葉だけでイメージを伝えることは簡単ではありません。
街中で気になった家の外観写真や他社のプランを用いて、自分たちのイメージをできるだけ明確に伝えることで、失敗のリスクを下げるようにしましょう。
中立的な相談者を用意する
中立的な相談者を用意することも失敗しないためのポイントの一つになります。
売主と買主では知識量の差も大きく、フラットな関係を築きにくいことが理由です。
身近に家づくりの経験者がいれば色々と相談してみましょう。
経験者の失敗談や後悔した話が、自分たちの家づくりに役立つことは少なくありません。
関係者との連携をしっかりと行う
関係者との連携をしっかりと行うことも重要です。
注文住宅では、土地選びと建築に密接な関係がありますので、関係各所との連携は不可欠と言えるでしょう。
また、打ち合わせをする場合も、コミュニケーションを密にして、お互いの認識の違いを無くす努力が求められます。
曖昧な言葉遣いを避けるなど、相手への配慮を忘れてはいけません。
不安なことを不安なままにしない
不安なことを不安なままにしないことも、家づくりで失敗しないためのポイントです。
多分大丈夫だろうといった考え方は、後々のトラブルの原因になりかねません。
家づくりで後悔していない方の共通点として、納得いくまで打ち合わせを続けたことが挙げられます。
不安なことや疑問点を必ず解消することが、理想の住まいを実現する近道です。
家を建てる際のよくある質問
家を建てる際によくある質問をまとめています。
他の方の疑問点が、自分たちの問題解決に繋がることは多いので見ていきましょう。
土地ありの場合、完成までの費用や期間はどのくらい変わる? ローンが通らない場合はどうしたらいい?
順番に解説します。
土地ありの場合、完成までの費用や期間はどのくらい変わる?
土地取得が不要なケースでは、土地選びにかける時間次第ではあるものの、完成までの期間を概ね3ヶ月程度短縮できるでしょう。
費用については、土地取得の予算を建築費用に回すケースが想定されます。
人それぞれではありますが、全体の住宅取得費用を引き下げる結果に繋がります。
お金の面から見ると、土地があった方が有利ですが、住む場所を選ぶことはできませんので、どちらがよいのかは一概にはいえません。
ローンが通らない場合はどうしたらいい?
住宅ローンが通らない場合は、他の金融機関への申込やペアローンを検討してみましょう。
ただし、既往歴や過去に金融事故がある場合は、購入を遅らせる判断も必要です。
無理な借入は好ましいものではありませんので、自分たちに合った返済プランが求められます。
まとめ:基本的な流れから逆算して、今やるべきことを把握しよう
初めての家づくりで、100%満足のいく家づくりは簡単ではありません。
まずは、家づくりの基本的な流れを把握して、住宅の完成から逆算して計画を立て、やるべきことを一つずつクリアしていくことが理想の住まいを実現する近道です。
理想の住まいのイメージを固めて、形にしていく作業は楽しいものですが、大変なことも多く、自分たちだけでは限界があります。
そんな時は、専門家の意見を取り入れてみることも重要です。
建匠では、お客様の家族の思いを込めた「たったひとつ」の家づくりを提案しています。
家づくりでお悩みの方は、お気軽にモデルハウスへ足をお運び下さい。