新築の収納はどれくらい必要?ポイントや人気の収納を詳しく紹介
家づくりにおいて、多くの方に共通する悩みが収納に関する問題であり、収納スペースの失敗例は数多くあります。
延床面積との兼ね合いもあり、収納は単純に広ければ良いという話ではないので、難しい問題です。
そこで今回は、新築の収納はどれくらい必要かについて解説します。マイホーム購入を検討中の方は、ぜひとも最後までお付き合い下さい。
Contents
新築の収納はどれくらい必要?
新築の収納がどれくらい必要であるかは、家族構成やライフスタイル次第となりますので、人によって最適な広さはそれぞれです。
現在の荷物だけでなく、将来増えると想定される荷物や季節家電などを踏まえて、自分たちに必要な収納の広さをイメージしてみましょう。
建物に対して収納率は10%〜15%程度
収納率とは住宅の床面積に占める収納面積の比率のことであり、戸建てでは延床面積に対して10〜15%程度が目安とされています。
ちなみに、マンションであれば、8%〜10%の収納率が一般的です。
戸建ての延床面積が100㎡であれば、収納量の目安は10〜15㎡となりますので、ライフプランが定まらない内は、収納率を目安にして下さい。
新築の収納を考えるポイント4つ
新築の収納を考えるポイントをまとめていますので、自分たちの家づくりをイメージしながら見ていきましょう。
- 現在住んでいる家の収納量と比較する
- 収納面積の他に奥行きや場所を考える
- どこに何を収納する場所がいるかを考える
- 部屋や空間に置くモノから収納をイメージする
順番に解説します。
現在住んでいる家の収納量と比較する
一つ目のポイントは、現在住んでいる家の収納量と比較することです。
賃貸では十分な収納スペースを確保できるケースは少ないため、何とかやり繰りしている方が多いでしょう。
ライフステージの変化を考慮に入れつつ、現在の収納量に追加でどれくらいのスペースが必要か検討することをおすすめします。
収納面積の他に奥行きや場所を考える
収納面積の他に奥行きや場所を考えることも重要なポイントです。
ウォークインクローゼットなど奥行きのある収納では、通路に荷物を置けません。単純に広さだけを考えるのではなく、どのような使い方をするかをイメージしておかなければなりません。
どこに何を収納する場所がいるかを考える
どこに何を収納する場所が必要かを考えることも、収納を考えるポイントの一つであり、生活動線を意識した配置プランが求められます。
実際に生活を始めてから、この場所に収納があればと後悔するケースは多いので、間取り図面に家財や荷物を書き込みながら、一年を通した暮らしをイメージしてみるとよいでしょう。
部屋や空間に置くモノから収納をイメージする
新築では、部屋や空間に置くモノから収納を逆算してイメージすることも重要なポイントです。
荷物によって最適な収納の奥行きや高さは違いますので、収まりがよくなるよう設計プランに変更を加えることは、新築住宅の特権といえるでしょう。
新築で人気の収納5選
新築で人気の収納設備を紹介しますので、自分たちの暮らしに合うものがあれば、積極的に取り入れてスペースの有効活用を目指して下さい。
- リビングの収納
- 玄関周りの収納
- 洗面所収納
- パントリー
- ファミリークローゼット
順番に解説します。
リビングの収納
リビングでは居住スペースを確保するために大きな収納を設けるケースは少ないものの、造作棚の設置をおすすめします。
後になって収納棚を設置するよりも、設計の段階で収納を配置することで、デッドスペースの削減に繋がりますので検討してみましょう。
玄関周りの収納
玄関周りの収納では、シューズクロークの設置をおすすめします。
家族が増えれば収納する靴も増えますし、ベビーカーやゴルフバックなど部屋の中に持ち込みたくない荷物を収納するスペースとして有用です。
洗面所収納
洗面所は家族が増えれば、洗濯物やスキンケアグッズなど収納が足りなくなりがちな場所の一つなので、造作収納棚の設置がおすすめです。
また、ランドリースペースを洗面所と仕切り、収納スペースを確保するのもよいでしょう。
パントリー
パントリーはキッチンに設けられる収納スペースのことで、食品や使用頻度の少ない調理器具の保管に役立ちます。
壁付けタイプやウォークインタイプなど自分たちの暮らしに合った配置プランを考えてみましょう。
ファミリークローゼット
ファミリークローゼットとは、名前の通り家族みんなで使う共用の収納スペースのことです。
収納場所を一カ所にまとめることで、生活動線がシンプルになり家事の効率化も図れますので、リビングの側やランドリールームの側など配置場所を考えてみましょう。
新築の収納の注意点3つ
新築の収納の注意点をまとめていますので、内容を把握して生活を始めてから後悔がないような設計プランを目指して下さい。
- 必要以上の収納量になっていないか確認する
- どのような収納タイプにするかを確認する
- 収納扉の必要性を確認する
順番に解説します。
必要以上の収納量になっていないか確認する
一つ目の注意点は、必要以上の収納量になっていないかを確認することです。
予算に制限のある家づくりでは、収納スペースと居住スペースはトレードオフの関係にありますので、自分たちに必要な収納量と配置場所を見極める必要があります。
どのような収納タイプにするかを確認する
どのような収納タイプを選ぶかも注意すべきポイントの一つです。
壁付けタイプやウォークインタイプなど、間取りや使い勝手を考えて最適な収納プランを家族で相談して下さい。
収納扉の必要性を確認する
収納扉の必要性を確認することも忘れてはいけません。
収納の配置場所によってはオープンクローゼットを設けることで、通気性の確保や部屋を広く見せる効果に期待できます。
予算の削減にも繋がりますので、収納扉を省けないかを検討してみましょう。
まとめ:新築の収納を理解してうまく空間を活用しよう
新築の収納プランを考える上では、適切な収納量を使い勝手の良い場所に配置することが快適な生活に繋がります。
収納が広すぎれば居住スペースを圧迫しますし、使い勝手が悪ければ使用頻度が減り、費用の無駄にもなりかねません。
自分たちに必要な収納スペースと適切な配置を理解した上で、空間を有効利用して理想の住まいを目指しましょう。
建匠では、ご家族にあったオンリーワンの住宅を提案しています。収納スペースの配置など建築プランでお悩みの方は、お気軽にモデルハウスへ足をお運び下さい。