老後はマンションと戸建てどちらに住むべき?メリットやポイントを解説
初めての家づくりでは、ライフステージの変化は考慮しても、老後の暮らしまで詳細に計画を立てている方は少ないでしょう。
しかし、その時になって考えればよいという話ではなく、住宅購入のタイミングで一度立ち止まって考えてみることが重要です。
そこで今回は、老後はマンションと戸建てどちらに住むべきかについて解説しますので、マイホーム購入を検討中の方は、ぜひともこの機会に将来のことを考えてみましょう。
Contents
老後に住み替えるならマンションと戸建てどちらに住むべき?
マンションと戸建てのどちらに住むべきかは、家族構成やライフスタイル、お住まいの地域によって最適な選択が異なります。
それぞれの特徴をまとめていますので、どちらの住まい方が自分たちに適しているかイメージしてみましょう。
- マンションの特徴
- 戸建ての特徴
順番に解説します。
マンションの特徴
生活の利便性のよさがマンションの特徴であり、免許を返納しても生活に不便を感じにくいことが魅力の一つです。
立地に優れる分、税金など費用面の負担には目をつぶる必要がありますが、夫婦2人暮らしであれば、コンパクトな住まいでも問題ないでしょう。
戸建ての特徴
間取りの自由度の高さが戸建ての特徴であり、老後の暮らしに合わせた住まいを実現しやすい点が魅力です。
バリアフリー設計のコンパクトな平屋住宅など、老後の住まいに必要な機能を集約することで、費用を抑えつつ、快適な居住空間を目指しましょう。
老後にマンションに住むメリット3選
老後にマンションに住むメリットをまとめていますので、どのように暮らしやすくなるかを考えながら見ていきましょう。
- 防犯・セキュリティ性能が高い
- 室内の段差が少ない
- メンテナンスの手間がかかりにくい
順番に解説します。
防犯・セキュリティ性能が高い
一つ目のメリットは、防犯・セキュリティ性能が高い点であり、戸建てよりも侵入窃盗の被害に遭いにくいことが特徴です。
オートロックや防犯カメラの存在はもちろん、侵入経路が少ない点も防犯性能が高まる理由に挙げられます。
室内の段差が少ない
室内の段差が少ない点もメリットの一つです。
居住スペースがワンフロアで完結していることはもちろん、居室や廊下の段差が少ないことも、転倒によるけが防止に繋がるでしょう。
メンテナンスの手間がかかりにくい
メンテナンスの手間がかかりにくいことも忘れてはいけません。
管理費や修繕積立金の費用負担は割高ではあるものの、共有部分の維持管理は管理組合主導で実施されますので、入居者の手間がかからないことが理由です。
老後にマンションに住むデメリット3選
一方、老後にマンションでの生活を選ぶことにはデメリットも存在します。
自分たちの暮らしにどのような影響があるか把握しておきましょう。
- エレベーターが無いマンションだと階段が大変になる
- リフォームの自由度が低い
- 管理費・修繕積立金の支払いが必要になる
順番に解説します。
エレベーターが無いマンションだと階段が大変になる
一つ目のデメリットは、エレベーターが無いマンションだと階段での上り下りが大変になることが挙げられます。
また、エレベーターがあるマンションでもメンテナンス中は使用できませんし、災害時に停電が発生すると、当然ながら使用できません。
特に、高層階の入居者は復旧まで毎日階段での上り下りを余儀なくされますので注意が必要です。
リフォームの自由度が低い
リフォームの自由度が低い点もマンションを選ぶデメリットの一つです。
管理組合の規約により、リフォーム内容に制限が設けられていることが理由であり、勝手気ままな改修工事はできません。
また、将来の介護に備えて、車椅子での行動を可能にしておく必要があり、介護士が介護できるスペースにしておく必要があります。
しかし、マンションでは浴室を広げる工事などは難しいため、事前に改修できるかどうかのチェックが必要です。
管理費・修繕積立金の支払いが必要になる
管理費・修繕積立金の支払が必要になる点もデメリットといえるでしょう。
快適で便利な生活には相応の負担が発生します。管理人の人件費やエレベーターの保守費用など、戸建て住宅には存在しない負担となりますので注意して下さい。
老後に戸建てに住むメリット3選
老後に戸建てを選ぶメリットをまとめていますので、将来の家づくりに向けてポイントを押さえておきましょう。
- 理想的な家に住むことができる
- 近隣とのトラブルが発生しにくい
- 生活の自由度が高くなる
順番に解説します。
理想的な家に住むことができる
一つ目のメリットは、自分たちの理想的な家に住めることが挙げられ、マンションと比較して細部までこだわりを実現できることが戸建ての特徴です。
家族構成やライフステージによって最適な間取りは変わりますので、老後の生活のしやすさを優先して使い勝手のよい住まいを実現しましょう。
近隣とのトラブルが発生しにくい
近隣とのトラブルが発生しにくい点もメリットの一つです。
共同住宅であるマンションとは違い上下階の騒音トラブルはありませんし、家自体の距離が離れているため、他人の目を気にせずに暮らせることも戸建ての魅力といえます。
生活の自由度が高くなる
生活の自由度が高くなる点も見逃せないポイントです。
敷地を自由に利用できるため庭いじりを趣味にできますし、ペットとの共生もしやすいなど、自分たちのライフスタイルに合わせた生活をしやすいことが理由に挙げられます。
老後に戸建てに住むデメリット2選
一方、老後に戸建に住むことにはデメリットもありますので、どのような影響があるか把握しておきましょう。
- 維持費がかかる
- 防犯に気を遣う必要がある
順番に解説します。
維持費がかかる
一つ目のデメリットは、住宅の維持費用がかかることであり、戸建住宅の維持管理はすべて自己責任です。
外壁や屋根の修繕費用は高額であるため、計画的に費用の積み立てをしておかなければ、改修工事に取り掛かれず被害が悪化する恐れがあります。
防犯に気を遣う必要がある
防犯に気を遣う必要がある点も忘れてはいけません。
戸建ては建物の特性上、出入り可能なドアや窓が多いため、外部からの侵入経路として利用される恐れがあります。
ホームセキュリティの導入など、侵入を思い留まらせる防犯対策を検討して下さい。
老後にマンション・戸建てに住み替える際の3つのポイント
老後にマンション・戸建てに住み替える際のポイントをまとめていますので、どのような備えが必要であるかを把握しておきましょう。
- 住み替えるタイミングを考える
- 老後資金を考慮する
- 利便性の良い立地にする
順番に解説します。
住み替えるタイミングを考える
一つ目のポイントは、住み替えるタイミングを考えることです。
子供の独立や定年など、ライフスタイルの変化に合わせて住み替えを判断する方が多いのですが、その時になってから考えるのではなく、早めに家族で相談することをおすすめします。
老後資金を考慮する
老後資金を考慮することも重要なポイントです。
買い替えや建て替えにかかわらず、老後の生活を圧迫するような資金計画はNGであり、手元資金をいくら残しておくかについては慎重な判断が求められます。
利便性の良い立地にする
生活の利便性の高い立地を選ぶことも忘れてはいけません。
免許を返送するケースも想定して、病院や買い物がしやすい場所、もしくは公共交通機関のアクセスがよい場所を選ぶことをおすすめします。
老後の住まいに関するよくある質問
老後の住まいに関するよくある質問をまとめていますので、他の方の疑問点を自分たちに置き換えて考えてみましょう。
- 老後の戸建ては二階建てと平家どちらがいい?
- 老後の戸建ての間取りの考え方は?
- 老後の住み替えで戸建てが向いている人の特徴は?
順番に解説します。
老後の戸建ては二階建てと平家どちらがいい?
夫婦2人であれば、バリアフリー設計との相性のよい平屋をおすすめします。
子供世帯との同居であれば、二階建ての方が住み分けがしやすいのですが、敷地が広いケースでは、平屋でも間取りを工夫することで世帯間のプライバシーは確保可能です。
老後の戸建ての間取りの考え方は?
室内ではできるだけ段差をなくしたり、廊下やトイレなどに手すりを設けたり、転倒事故を防止する工夫が求められます。
また、車椅子での生活も想定して、生活動線や家事動線を短くしておくことも、快適な生活の一助となるでしょう。
老後の住み替えで戸建てが向いている人の特徴は?
老後の住み替えで戸建てが向いている人の特徴として、自宅で趣味を楽しみたい方や、静かな環境で暮らしたい方などが挙げられます。
ただし、交通のアクセスが悪い立地では、将来生活に困ることになりかねませんので、どこに住むかは慎重に判断しなければなりません。
老後の住まいを想像して住み替えを考えよう
老後の住まいを決める上で、戸建てとマンションそれぞれにメリットとデメリットが存在します。
どちらが優れているという話ではなく、老後の生活をイメージして、自分たちの暮らしに適した住まい方を選ぶことが重要です。
建匠では、お客様の理想の暮らし像をお聞きして、最適なプランを提案しています。将来の家づくりにお悩みの方は、お気軽にご相談下さい。